概要
世界中の食材を牛耳ろうと企む闇組織。
ボス「三虎」の下、伝説の食材「GOD」を手に入れるため世界各地で暗躍している。
公式ファンブック29,5巻にて、GA(グルメエイジ)45年に三虎が発足した事が判明。
目的の食材および料理を得る為なら手段を選ばない極めて悪質な集団で、お目当ての食材となる動植物の乱獲および強奪を繰り返し、その過程において無益な殺戮や破壊行為も厭わない。
さらに並行して世界中から優れた料理人を次々と拉致しており、彼らの活動によって発生する料理業界への被害は甚大な為、食材の保護と流通を担っているIGOからは危険視されている。
物語前半から中盤にかけての主な敵であったが、内部にNEOのスパイが多数潜入していたらしく、クッキングフェスと同時に行われた第0ビオトープ職員との戦いの隙を突かれ、最高幹部を初めとする多くのメンバーがNEOに離反。以降は忠誠心の篤い一部の幹部と拐われた料理人くらいしか残らないと言う壊滅的なダメージを受けた(アルファロ曰く「催眠術のようなもので操られている」とのこと。おそらくはジョアのテイストチェンジによる洗脳と思われる)。
会員
ボス
三虎(ミドラ)
CV:てらそままさき
美食會のボス。世界中の食材を我が物にすべく伝説の食材「GOD」を狙っている。
『天性の捕食者』としての素質故に迫害されていたところを美食神・アカシアに救われて弟子となった。
一龍、二狼とは兄弟弟子の間柄で仲が良かったが、母のように慕っていたアカシアのパートナー・フローゼが戦争抑止の為の料理を作って力尽きてしまった過去から世の中の人間全てを憎み、兄達と決別。フローゼの死の直後からGODを狙い始めるようになった。
「世界中の食物を喰らい尽くす」と言う妄執に囚われており、グルメ日食の接近と共に急激に食欲が増しているとされる。
第一部終盤にて一龍と対峙。死闘の果てに兄弟子を降すも止めは刺せず、グルメ細胞の悪魔の放ちし『メテオスパイス』で人間界を滅ぼした。直後、乱入して来たニトロが一龍を殺害し死体を喰らおうとするのを威圧で制した後、その亡骸を手厚く埋葬した。尚アニメ版では結末が異なり、トリコ達の許へと生存している一龍を届けた後、食卓を囲み数百年振りの団欒を堪能した後、NEOと決着の為に去っていった。
最終決戦後、ゾンゲの食運をコピーして自分の命をエネルギーに変換、グルメスパイスとして世界中に降り注がせて世界を再生させた。死後、トリコとリンの結婚披露宴で食霊として登場し、アカシアらの食卓へと還っていった。
総料理長関連
CV:園部啓一
美食會総料理長。クロマド同様に長いコック帽を被っている。物凄く人相の悪い忍者のような風貌で、背中の刀が武器。
なんとその他大勢扱いの隅っこで初登場と言う(悪い意味で)衝撃的な登場をした(アニメではちゃんと中心)。何故かその後の集合シーンでもセンターをクロマドに取られ、毎回コマの隅っこに追いやられている。
グルメ界編ではNEOの一員に。GODを巡る戦いでナイスニィ、クロマドと共に副料理長3人と戦うが、戦闘シーンすらなく瞬殺されていた。
ブランチのフルコースに「ドレス一族の涙」と言うのが存在するが関連性は不明。
CV:楠大典
美食會総料理長補佐。龍が描かれた中華っぽい衣装を着ており、両腕を伸ばせる。
副料理長の上司に当たるが、初登場時の部下からの扱いは……。
いつまで油を売ってる⇒スター「世界ランカーの料理人は簡単にはさらえない」
ニトロを投入してもいいぞ⇒ジョージョー「それには及びません。GTロボ(ry」
ニトロはフェロモンも使えるぞ⇒トミー「手練れはフェロモン無効が多いよ」
襲う店は七ツ星以上だ!⇒スター「もったいない、七ツ星以下でもいい料理人はいるのに」
グルメ界編ではNEOの一員に。ドレス、クロマドと共に副料理長3人と戦うが、戦闘シーンすらなく瞬殺されていた。
一時期、「ナイス兄やん」なる呼名があったとか。
料理長
CV:金尾哲夫
美食會料理長。長いコック帽が特徴。部下が任務に失敗したとあらば、容赦無く連帯責任で制裁を加える非情な性格。3人の副料理長と6つの支部のメンバーを従える。
本編では格上の総料理長が登場してしまったものの、集合シーンでは何故かいつも中央に陣取り、総料理長を隅っこへ追いやっている。
更に、ドレスやナイスニィが登場した現在も、未だにアニメ公式サイトではボスに次ぐ存在として紹介されている。
グルメ界編ではNEOの一員に。ドレス、ナイスニィと共に副料理長3人と戦い、料理長ながらドレスやナイスニィよりは強かったようで、1人で粘り戦い続けるもグリン、トミー、スタージュンの見事な連携によって倒された。
美食會料理長。リーゼントのような帽子とサングラスが特徴。
常にガムを噛んでおり、それを利用した蝿帳なる技を使い、カイトラのテーブルクロスとの連携は脱出不可能……のはずだが一龍にはあっさり破られている。
NEOに加入した後、茂松やボンレスと組んで妖食界でエアを簒奪しようとするも、呆気なくトリコに瞬殺され、その亡骸はエアの養分として吸収された。
美食會料理長。頭部にムカデを貼り付けた巨漢。カリウ共々NEOに参入し、トリコに瞬殺された。
トミーロッドのように昆虫を操る能力を持つと思われるが詳細不明。
副料理長
三人の副料理長達。詳細は個別記事にて。元々は一名だけだったが、食欲が日夜増していく三虎の料理に手が追いつかない為三名に増員された。
支部長
CV:高橋広樹
第1支部(調理補助)支部長。各チームが回収した食材を料理長の下で調理するのが役目だが、クロマドの会議には欠席していた。
自身の化け物と称される醜悪な容姿を隠す為か、全身に包帯を巻いている。
今まで200年生きてきた美食會料理人最年長で「不老のエルグ」を自称。ケンタウロスのように下半身が馬になっている。
下半身の馬は不老不死の「ヘラク」と言う種(最大種は八王の一角「馬王ヘラクレス」である)の子供のもので、戦闘においてはその不老不死の能力とヘラクの脚力を使って戦う。その生命力は全身をコナゴナにされても再生、分裂する程。
グルメフェスティバルでブランチと交戦、無限に続く電撃の責め苦にグルメ細胞が再生を諦めた結果元の醜悪な素顔が露になるも、妖怪のブランチにとっては「むしろイケメン」と誉められ、満足気に焼失した。
CV:前野智昭
第2支部(情報収集チーム)支部長。中世ヨーロッパの貴族のような出で立ち。敬語で話す。
当時彼にしか使いこなせなかったミクロサイズのGTロボを駆り、アイスヘルに残っていたセンチュリースープを小松から強奪した。戦闘では刺激調味料・解塩を使い敵を溶かす。
アニメでは劇場版の前日譚シナリオで再登場しており、美食會一のGTロボの使い手とされる。
インフィニ・ビーを狙っており、金色小麦を求めるトリコに敗北したもののインフィニ・ビーを美食會のギリムに届けた。これがきっかけで決別していたギリムとあやめが和解したのだから皮肉である。
CV:高橋英則
第3支部(食材開発チーム)支部長。物凄い福耳で筋肉質の褐色肌で、タンクトップを着用している男。支部長の中で最も出番が少ない。
戦闘では『木端微塵鞭』と言う名の鞭(技?)を使い敵を大量に吹き飛ばすも、鞭をマッチに斬られてしまい、更に愛丸に大量の矢で体を貫かれて死亡したと思われる。
CV:木村雅史
第4支部(調理器具調達チーム)支部長。クラッシュタートルの甲羅を加工した防具を身に纏ったマッチョな巨漢。極寒でも凍らない体液を持ち、体格の割に動きが素早い。ボギーウッズ、トミーロッドと共にセンチュリースープを入手すべくアイスヘルに赴く。
トミーに勝るとも劣らずの残酷さで、敵対者を「ゴミ」呼ばわりする。マッチやその部下達と交戦し、彼らを徹底的に罵りながら蹂躙したものの、最後にはクラッシュタートルの天敵であるレオドラゴンの刀によるマッチの居合い「竜王一刀両断」の前に倒れた。
その後死んではいなかったようで、瀕死のトミーロッドを連れてアジトへ帰還し、クッキングフェス編で再登場。アニメではマッチと再戦し再び敗北した。
CV:竹本英史
第5支部(仕込みチーム)支部長。見た目は赤いジャージを着た金色の短髪の男だが骨格の数、形が普通の人間とは異なり、伸縮、変幻自在な動きが可能。また、生物の骨を抜き取って体内に入り込む事で、その生物になりきる事も可能。文字通りグルメSPの皮を被ってバリーガモン、トミーロッドと共にセンチュリースープを入手すべくアイスヘルに赴く。
滝丸と交戦し、その骨格のアドバンテージを最大に活かして追い詰めるも、「動かせない骨」=仙骨の位置を見抜かれる。滝丸は直後に倒れたが、バリーガモンとマッチの戦闘に巻き込まれ、仙骨が両断された為に戦闘不能で引き分けに。
その後、他の骨で仙骨の代用を行うと言う、離れ業をやってのけて復活したようだ。クッキングフェス編にて他の支部長と共に再登場するが、その後の消息は不明。
CV:陶山章央
第6支部(食料調達チーム)支部長。お調子者のような言動を見せるが、動物の生きた目玉を集めるのが趣味。宝石の肉を入手すべく部下と共にGTロボを操縦して、第1ビオトープことリーガル島に赴く。
サニーと交戦するが敗れ、任務失敗の制裁を受けた。死者すら珍しくない凄絶なもので本人も重傷を負ったがピンピンしていた(全身に包帯を巻いてたが)。
その他幹部級
CV:梅津秀行
美食會ギャルソン(ウェイター)にして三虎の側近。黒いスーツを身につけ、マントを羽織った8本腕の男。皿を手裏剣のように扱う。
アイスヘル編ではトミー達を迎えに行き、ヘルボロスとパラサイトエンペラーを同時に瞬殺。クッキングフェスの後でもNEOに裏切らずに、そのまま美食會に戻ってきた。三虎の側近ではあるが美食會の中の立場はスタージュンと同等に話し合っているところから、副料理長と同じくらいと想定される。
エピローグではスターと共にトリコとリンの結婚式に出席。
CV:滝知史
ヒョウ柄のパンツを履いた猿のような姿をしている。グルメ界総本部に乗り込んだ一龍に崖から飛びかかるも、彼の力で戻される。
CV:白川周作
美食會専属再生屋。六本の腕と全身の刺青が特徴の半裸の男。口がないけど喋れる。
粘着力の高い「テーブルクロス」と言う技と、茨の根と言う鞭を持つ。
与作と何か因縁があるようだが詳細は不明。
後にNEOの一員である事が明かされたが、第二部では一切登場しなかった。
美食會ソムリエールで、支部長を凌駕する程の力を持つと言われている。アルファロが三虎にセンチュリースープをふるまうシーンで初めて語られ、クッキングフェス編にて初登場。千代を除けば美食薈の紅一点であり、自身の身長ほどの長い黒髪と、両目の下の涙みたいな刺青が特徴。
クッキングフェスでの戦いにおいては、料理人を誘拐するのを妨害するグルメヤクザやグルメ騎士、有名な美食屋と戦う。作中では受けた攻撃を体内熟成して相手に跳ね返す「ダメージテイスティング」なる技を使用した。
しかし、アニメ版ではその活躍や台詞がカットされてしまっている。
バーテンダー。梨のような体型でかつ腕が無く、顔には大きな穴が空いていると言う異形の姿。三虎に合うカクテルを模索していると言う。
29,5巻で詳細判明。
美食會食品開発室長。ハニワのような顔と縦ロールの髪型が特徴の巨漢。主にデザート担当。
29,5巻で詳細判明。
CV:菊本平
美食會管理室長。悪魔じみた容貌をした男で、美食會の食品管理を任されている。クッキングフェスでグルと共にゼブラに襲い掛かるもボイスプレスで圧殺、返り討ちにされた。
CV:高橋直純
スカウトマン……とは名ばかりの人攫い。亀みたいな顔をしており、黒いコック帽とマント、カボチャパンツを着ていてこいつも人間とは思えない。料理人たちを次々に拉致して檻獣に放り込み、美食會に連れ帰った。
ザラギラ同様、クッキングフェスでゼブラにビートパンチで全身を内部から破壊され爆死した。
技術部に所属する魔法使いのような格好をした不気味な老人。GTロボや武具、調理器具を製造する。第1部終盤、自らの意志でNEOに参入しアニメでは美食會本部を爆破している。また、ギドの代わりにスターにNEOの一員だと感づかれた。
終盤にて三虎と遭遇し、強化された肉体とカメレオンの舌で襲い掛かるも、戦いにすらならなかった。
第六支部の愉快な仲間達
CV:矢部雅史
緑色の肌を持つバケモノじみた外見の男。食い物の趣味が悪い通称「雑食のベイ」。グルメコロシアムをGTロボで襲撃し、マンサムに不意討ちを仕掛け、子と触れあおうとするバトルウルフを殺害しトリコの怒りを買い交戦。アイスピック釘パンチで発射口を破壊され、自爆しようとするもコロシアム設置の兵器で先手を打たれ、情報だけでも持ち帰ろうとコアだけで脱出を図るも、ハイアンパンサーのリッキーに木端微塵にされてしまい失敗。
痛覚を遮断していた為に本人はノーダメージであり、トリコへのリベンジに燃えていた。
クッキングフェス編ではザイパー、ドーサと共にリンと激突するも恐らく敗北。
CV:安元洋貴
巨大GTロボを操れる逸材。生身の容姿は不明。戦闘不能に陥ったザイパーに止めを刺し、ココと交戦したがコアのアンテナを王水で破損されて戦闘不能に陥り、宝石の肉調達失敗の責任を取らされてクロマドに粛正された。原作のみNEOのスパイ。
CV:大林洋平
仲間にまで襲いかかる程凶暴な「怪人」。黄色い肌を持つ。ジュエルミート目当てで一足先にリーガルマンモスの住む高原に赴くもマンモスにロボを潰され、後からやって来たギドにロボを完全に破壊され怒りを顕にした。
ベイやザイパーに匹敵するほどの「野人」で、全身を毛皮に覆われている。ジュエルミートを狙っていたがスタージュンと交代させられた(アニメではカット)。
クッキングフェスでようやく登場できたものの、リンに敗北。
一時的に所属
CV:結城比呂
小松と仲が良かった料理人で、七ツ星レストラン「オトギの城」のオーナーだったが美食會に拉致され料理人の仲間入り。
小松と対立するも、NEOの襲撃に遭った事がきっかけで改心の兆しを見せる。
CV:坂本千夏
雲隠れ割烹初代料理長。息子を亡くした所に何者かに唆され、死者を蘇生できるというアカシアの隠された前菜「センター」を求め美食會入り。食林寺襲撃後、クッキングフェスでNEOに重傷を負わされ、癒しの国ライフで治療を受けたことで改心する。
アニメ、ゲームオリジナル
CV:大塚明夫
ゲーム「グルメサバイバル!2」「グルメモンスターズ!」に登場。
美食會の元幹部で、力を求めるあまり希少な食材に手を出し追放された。再び幹部に戻るべくガッツキ大陸に眠る伝説の食材を求めトリコ達と戦う。
グルメモンスターズではヘビーホール大会の準決勝で、スカルクロコダイルを連れて参戦。
アニメではガツカツカレーの話でゲスト出演し、ボルトラフグを見事に解体してみせた。
劇場版「美食神の超食宝」に登場した旧・美食會特別料理顧問。全身を甲冑で覆った赤髪の中年男性で、背中に翼を生やして飛行できる。
誰よりも優れたフルコースを完成させるべく、旧第1ビオトープに眠るエンドロスを狙いトリコや美食會と対立する。
ゲームでは映画に先駆けてグルメガバトルで登場。
拠点
美食會第6支部
雲海よりも高い山の上に作られた古城。
美食會本部
棘のように鋭い漆黒の草が生える非愛の森「ソーンウッド」にそびえ建つ古城。クロマドが時折部下を呼び集め、会議をしている模様。
美食會ダイニングキッチン
名前の通り様々な料理を作る施設で、アーチ状の岩の上に建てられている。一方で大量の生ゴミ(アニメでは旨い部位以外)が海に捨てられており、ダストゾーンなる島が形成された。
美食會総本部
グルメ界に存在。天高く伸びた巨大な怪鳥の巣のような形で、周囲にも無数の怪鳥が飛び回っている。
フェスで拉致した料理人はここに幽閉された。
海山
グルメ界のエリア6の近くに存在する海水で出来た山。第2部での美食會の拠点。