馬王ヘラクレス
ばおうへらくれす
グルメ界エリア8『馬王の丘』に生息する、八種類の獣の王八王の一角。
種族名は『ヘラク』。捕獲レベルは6200。
実年齢は定かではないが、数万歳以上。
性別は不明だが出産をする(産まれてくる子は既に立派な体格だが、母体が規格外のサイズなため、出産の苦しみよりは強力な種族を産み出す事にエネルギーを消費するのかもしれない)。見た目は麒麟や龍馬等の神獣や端獣などの霊獣に近い。角のような触角、爬虫類然とした目、立派な髭とたてがみ、マダラ模様の体毛、そして、体長3万メートル、体高2.2万メートル、体重2兆tという、圧倒的な巨体と体重が特徴。怒ったの際のとんでもない目力も特徴。だが性質は大人しく冷静沈着で、無事に出産を終えた際には毛並みや印象がガラリと変わり、それまで戦っていたトリコ一行を赦し、旅の手助けまでしてくれた。また、不老不死の存在でもある。
名前の由来は、太古の昔、馬王の祖先が他の大陸を目指しながら、高らかに咆哮していた様を、『ヘラクの応答(レス)』と呼んだことに由来する。
ヘラクレスは永らくブルーニトロ達にエアを横取りされ続ける事で健全な出産を邪魔され続けており(当時のエアの調理法は冷やしながら空気を抜くと言うもので、本来全て噴き出る筈の空気が半分も噴き出ない)、そのせいで空気が足りず、数万年ほど未熟児ばかり産まれていた。
この未熟児はダルメシアンのようなぶち模様で、威厳と光沢が足りない、そのうえ産まれた幼体も美食會に利用されるなど種の存続が危うい状態にまで追い詰められており、そんな中でエアを捌こうとしたトリコ一行に激しい怒りを覚えてエアの死守をするのは当然のことであった。
結果的に「全ての空気を一箇所から一気に抜き、旨味を全て閉じ込める」という新しい調理法が実践されたことで、「エアを収穫し空気が足りなくなるか、膨大な空気の爆発でエアが爆散するか」の二択から「空気が全て流れることによるヘラクレスの円満な出産」と「エアの収穫」が両立され、その事でヘラクレスはトリコ達を許すこととなった。
ネオとの戦いでは能力が通じず瀕死の状態だったがセンターの力で復活する。ネオに敗北し八王を引退する。
超省エネ型で超燃費を誇る。
空気を食べることで生きながらえられる『大気食』であり、一度の食事で大西洋の水量に匹敵する3600億tもの空気を吸い、その後約1年は無呼吸で生きられる。かつ、その10%の空気しか吐き出さないため、エリア8一帯の気圧が下がり、馬王の吐き出した様々な毒素の成分が、レーザーや酸性の雨、隕石などとなって降り注ぐ。
また、軽く息を吸うだけで周囲を真空にし、吐き出した鼻息は地球をぶち抜く程
まさに八王とは、地球環境とそこに住まう生物の運命を鼻息一つでコントロールできてしまう存在なのである。
また、足跡は数千年に渡って力を保ち続ける。ある足跡は花畑になりまたある足跡は草一本生えない荒れ地になる。
基本的に不死身の種族なので、ほぼあり得ないだろうが、仮に真っ二つにされてもオリジナルと全く同じサイズの2体に分裂する。
圧倒的な巨体を利用した打撃も強力だが、特筆すべきは、先述した呼吸能力を利用した技の数々である。なお、馬王が基本的に鼻呼吸しかしないのは、「口呼吸すると地球が滅びる」と考察する声もある。
なお、猿王バンビーナより実力は劣るとされているが、劇中でのヘラクレスは出産間際の状態だったので、実際の実力は未知数。
『ヘラクブレス(馬王の息)』
鼻から放たれる、超強力なブレス攻撃。しかも鼻息。馬王からすれば只の、しかも人間からすればほんの一瞬「鼻の力を抜いたらスッ…と漏れちゃった」程度の鼻息だが、これを受けたトリコの半身が周辺の土地と一緒に一瞬で消え失せた。 また、グルメ細胞のために巨大化した地球を文字通り貫通する、鋼鉄の超広大な積乱雲を一瞬で吹き飛ばすなど半端ない。
トリコも狼王ギネスに対して「肺活量じゃ俺達は馬王の足元にも及ばないなぁ。」とこぼしていた。
『絶滅の呼吸(デストロイブリーズ)』
呼吸をすることで、周囲一帯を無酸素状態にする技。生命活動に酸素を必要とする生物は、まともに戦うことすらできなくなるだけでなく、間違いなく近隣の生物層は絶滅する。
『ヘラクキック』
強力な後ろ蹴り。その威力は、宇宙からも観測することができるほどである。