概要
通称「古代の食宝」。リーガル平原に住む二つの鼻を持つ象の仲間で、体長が約1500m、体高が1000m、体重が5000万tある超巨大マンモス。
余りに巨体すぎるため一々歩き回って草を食むという悠長なことはせず、左の鼻から台風のような勢いで周囲の生き物を吸い込み(つまりゾウの癖に肉食性)、右の鼻から食い終わった骨を放出する。意外にも燃費がよく一日数十t程度で満腹になるという。
成長が非常に早く、子ゾウは出生時には10mほどで数週間で5倍ものサイズになるという。
その体内には宝石の肉と呼ばれる肉があり、個体ごとに場所が変わる。
消化器官は反芻用に12個に分かれており、その巨体ゆえ内部はとても広く生物が暮らせる独自の環境にまでなっており、デンデンヘビやメガオクトパスなどが寄生していた。
寿命は500年ほどで、作中には300歳の個体が出現(大きさは冒頭に記した通り)。しかし、トリコたちが宝石の肉を取り出した数年後、牙王に一撃で倒されてしまった。
最終回では別個体が八王候補に名乗りを上げたという。
単行本解説によれば元々はグルメ界の生物らしい。
宝石の肉(ジュエルミート)
リーガルマンモス体内にあるとされる伝説の部位。
レバーのようなムチムチとした食感、バラ肉の濃厚な味、ヒレ肉の持つしっとりとした柔らかさ、サーロインのきめ細やかな霜降りと上品な油の甘味、肩肉に近い赤身のしっとりとした歯ごたえと口いっぱいに広がる旨味、ハツの歯ごたえと、あらゆる部位の肉のうまみを閉じ込めた最高級の肉。新鮮な宝石の肉は軽くナイフを入れるだけで、花火のように肉汁が飛び出す。
食べると体内から光り輝く。トリコ曰く消化されても光る。
そのまばゆく光り輝く美しさから、原始人が男らしさを証明するために結婚指輪にも使っていたという。
なお、この他の部位も旨味の殆どをこの「宝石の肉」に奪われているが、それでも充分に旨いとのこと。
サニーはトリコとの喧々諤々の論争の末にこれをフルコース「メインディッシュ」に選んだ。
トリコが獲得した宝石の肉は100tにも及んだが、うち50tはアイスヘルで片腕を失ったトリコの療養のために食い尽くされた。その後、クローニング技術が発達したのか(もしくは秘かに回収して乾燥させた)、乾燥肉としても登場。これをポケットフードプロセッサーで海苔塩ゴマを混ぜて、ふりかけにして漆黒米にかけていた…。
トリコと鈴の結婚式においては、トリコの肉料理「エンドマンモス」のステーキの付け合わせとして登場し来賓者を輝かせた(サニーも誇らしげにしていた)。当時食べられなかったスタージュンも感慨深そうに食していた。
読者アンケート「食べてみたいトリコの食材」ランキングでは堂々の1位を獲得した他、作者の島袋光年もホネナシサンマやアーモンドキャベツと共に食べてみたいと発言している。