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曖昧さ回避編集

  1. 四聖獣の別名。
  2. トリコ』に登場する猛獣。

本項で後者について記述する。


概要編集

グルメ界に生息する4体の怪物達の総称。平均推定捕獲レベル100

非常に美味な食材の宝庫であるグルメ界でも極めて稀な偏食家」であり、人間の味が大好きで、もはや人間しか喰わないがために、グルメ界を追われるような雑魚ではないにも関わらず好き好んで人間界に襲来する。

数百年に一度、人間が増えたのを見計らったかのようにグルメ日食が近づくと目覚め、食事のため人間界に攻めてくる悪魔として恐れられている。

その驚異は人間界の終末をも危惧させ、300億人を超える人間に対して人間界中央地帯への避難命令が出されるほど。


それぞれ200mを越える巨体を持ち、都市を一撃で壊滅させる攻撃力と大陸をも破壊できる核兵器級の集中砲火でも傷一つ負わせられないほどの防御力を併せ持ち、通過しただけで人間界各地の生態系や自然環境を物理的に破壊し、壊滅させてしまう。

一龍が出した最後の討伐依頼でもあり、美食屋四天王と対決することになる。


四獣の種類編集

牙王

から襲い来るライオン型の猛獣。

捕獲レベル127の哺乳獣王類。

額の十字型の傷と白色のタテガミが特徴。体長300m、体高170m、体重100万t。

四獣の中で最も小柄俊敏であり、の一撃は大地を更地に変えてしまう。レーザーすら難なく避けてしまうため、国連軍の攻撃も通じなかった。また獣王類らしく非常にプライドが高く、舐めた態度をとられるとすぐに怒りが沸騰する。

バロン諸島洞窟の砂浜第8ビオトープを一直線にぶち抜いて壊滅させ、第1ビオトープでは全長1500mのリーガルマンモスを一撃で殺害した。

トリコと相対し、新技キャノンフォーク・レッグブーメランの前に膝をついた。


インバイトデス

北から毒潮を渡りやって来たを合わせたような四足歩行の有毒生物。

捕獲レベル140の軟体哺乳獣類。体長260m、体高180m、体重270万t。

無数の猛毒抗体の持ち主であり、鼻から長く伸びる触手から毒を射出する。さらに前脚の先に蛸のような触手で隠された鋭い棘から出してくる毒は大陸一つを丸ごと侵食してしまうほど強力で、あらゆる物体を溶かし去ってしまう。

デスフォールの毎分1兆tの水のギロチンを全く意に介さずに泳いでやってくるなど神経のずぶとさも半端ではない。

有毒生物なだけにココと対峙し、進化するポイズンウイルスを打ち込まれたあとモウルドスピアで貫かれ敗走する。


キングオクトパスコング

西から現れたタコの頭部との鰭のゴリラの胴体を持つキメラ型の猛獣。

捕獲レベル132の軟体哺乳魚獣類で、5つの目を持ち全身から無数にタコ足を生やすことができるなど見た目も能力もグロテスクである。身長220m、体重300万t。

グルメピラミッドを半壊させ、往復に2か月かかる谷間をいとも簡単にすり抜け、植物王国ウージャングルをズタズタに引き裂きながら侵攻を掛けた。

全身が軟体のため打撃は通じず、人工衛星から降り注ぐレーザーの雨を体毛(触手)で弾き飛ばしてしまった。

サニーと交戦するも、ヘアマリオネットで操られ自由を奪われた挙句スーパーへアショットでぶっ飛ばされた(この際、最期の抵抗で全身を覆い尽くすほどタコ足を生やした)。


マウントタートル

から侵攻してきた甲羅が火山になっているウミガメ

捕獲レベル150の火山甲殻獣類。口からマグマのミサイルを吐き、体長1200m、体高1500m、体重に至っては50億tをこえ、四獣屈指の巨体を持つ。

単純な攻防においては四獣の中でもトップクラスで、南極大陸より巨大なアイスヘルをたった1頭でバラバラにブチ砕いて侵攻してきた。

1000万平方㎞(ヨーロッパ大陸すべてに匹敵)を焦土と化すバスターコールを全く意に介せず進撃を開始し、国連軍を全滅させるも、駆け付けたゼブラと死闘を繰り広げる(なお、他のメンバーがメジャートングで四獣達の実際の捕獲レベルを計測していたなか、ゼブラは律儀にそんなことしなかったため単行本が出るまでマウントタートルの実際の捕獲レベルは分からず仕舞いだった)。

ゼブラのビートパンチで瀕死の重傷を負うと、火山の甲羅を脱ぎ捨てて逃走する。






四獣本体編集

実は「四獣」と呼ばれる猛獣は4匹ではなく、「1匹」。

本体は植物の根のような姿をしており、上記の猛獣達は手足にある球根状の「命の種」を数百年かけて成獣にまで育てた文字通り自身の「手足」に過ぎない。推定捕獲レベル100というのも、あくまでもその手足達の大雑把な平均値でしかない。

曾ては4匹の猛獣達を人間界に放ってたらふく人間を食べさせてから戻ってきたところで4匹もろとも人間を捕食吸収していたが、500年前に若き日の一龍によって4匹の猛獣がほとんど人間を食べられずに瀕死の重傷を負って撃退されてしまったため、今度は自ら人間を直接捕食するべく人間界中心部に潜み、4体の猛獣を使って「追い込み漁」のごとく自身のいる人間界中心部に集めてからまとめて捕食を企てるよう作戦を変更した。


更にその猛獣達を吸収し、緑色の巨人のような姿(メイン画像奥)に進化する。

この形態になった直後に口から雨雲を展開し『緑の雨(グリーンレイン)』を降らせたが、これは人体に有害であり、浴びて1時間もすれば死に至ってしまう、別名「患いの雨」とも言われ、奴にとってはさながら料理にかけるドレッシングである。

毒の雨を浴びた大勢の一般人を救うために、小松たち料理人も解毒料理「薬膳餅」の作成に奔走することになる。


4つの別個の猛獣を生み出せるほどに変幻自在のその身体を遺憾なく発揮し、身体の至るところから無数の触手を出して攻撃する他、受けた打撃を体内で流動して逃がしダメージを無効化してしまう。さらに任意で密着してる他者へダメージをそっくり返すことさえ可能。

(なお、打撃を与えダメージを流動させればさせるほど新種のアミノ酸が生み出され、肉の旨みが増すらしい)

また取り込んだ猛獣たちから四天王の能力を把握しており、触手から無数の目が開いてキッスの目潰しを無効化、粘着性のガスを吐いてサニーの髪を封じる等、個々への対処法を見出すほどに知能も高い。


捕獲レベルも自在に変化させることができ、当初は捕獲レベル300ほどだったが最終的に350に増大した。

捕獲レベル100超えの猛獣達を難なく倒すほど成長した四天王が4人がかりでも大いに苦戦を強いられ、人間界に多大な被害をもたらしたが、最後は四天王が自分達の食欲のエネルギーから繰り出した食の合体奥義「王食晩餐」により跡形もなく喰い尽くされ倒された。

食われた被害者たちも消化される前に救い出すことに成功。のちに四獣の肉は全人類に振る舞われた。


正体編集

その正体はアカシアのフルコースの調理兼肥料のため、大量の人間を捕獲して奴隷にするためにブルーニトロが生み出した生物兵器「特殊混合種」であり、数十万年前から存在している(上記の「人間しか食べない偏食ぶり」や、「四獣本体に捕食された人々が消化されずに体内で全員無事だった」のも、偶然ではなく最初からそのように改良されていた可能性が高い)。


500年前のグルメ戦争の時期にも目覚め、その時は一龍に手足の猛獣達が退治され、グルメ界に潜む本体も次郎によるノッキングで封印されていた。

しかしその後、黒幕の手引きによってNEO所属の再生屋モーヤンシャイシャイの再生技術により現代に再生され、復活したことが明らかになった。

四獣の過去の記憶では曾て八王の先祖達と生存競争を繰り広げていたらしく、作中でも「グルメ界を追われるような"雑魚"ではない」と評されるなど決して弱い猛獣などではない……のだが、四獣(本体)の捕獲レベル(350)はグルメ界の猛獣としては下から数えた方が早い位置にある

とはいえど、トリコ達と戦った時の四獣は500年前に目覚めた際はほとんど人間を食べられないまま封印されており、復活後は大好物の人間を数万人ほど捕食しているが、そもそも人間の栄養分がグルメ界の食材よりも大きいとは考えられない。もしかしたら目覚めた時は弱体化していた可能性もある(四獣の生み出した猛獣たちのレベルがグルメ界の猛獣と比べると低いため、吸収した時の栄養分も高いとは言い切れない。もっとも「人間界から人間を食べてくる(集めてくる)」のが目的の彼らはそれ以上の捕獲レベルは必要ないのかもしれない)。

そもそも捕獲レベルには環境も加味される為「わざわざグルメ界に赴いて捕獲してくる」のと「人間界に侵入したのを捕獲する」のでは難易度が異なる可能性も留意しなければならない。


最もトリコの物語後半で捕獲レベルのインフレが起きたため、設定的にはこの当時は本当に強い猛獣として描かれていたが、バトル漫画の宿命として前半に活躍していたキャラクターが後半では雑魚扱いされるというテンプレの被害者と言えるかもしれない。


ゲーム版編集

コンシューマでは最終作品の「トリコ アルティメットサバイバル」に四季島に眠っている四獣の"原種"が登場。四獣はブルーニトロの人工猛獣のはずなのになぜ原種(別個体)がいるのかは不明だが、もしかしたら単に原種を品種改良しただけか、プロトタイプだったりするのかもしれない。

原種も同様に手足となる猛獣達を生み出すことができ、キングオクトパスコングは春エリア「もてなしの草原」、インバイトデスは夏エリア「ツユダク湿原」、マウントタートルは秋エリアの「焜炉山脈」、牙王は冬エリアの「鍋雪原」に生息し、本体は最終エリア「地下大空洞」で戦うこととなる。

倒すとどの種類でも四獣の肉をドロップして撤退する。


データカードダスでは爆狩ジャングルメで登場。

ただしプレイアブル化してるのは本体のみで、マップ各地の手足をボタン連打で倒し、強化されるのを阻止していく流れとなる。

派生版に赤い体色の「四獣 爆狩種」も登場している。


関連タグ編集

トリコ 四天王 怪獣

勝てる気がしない 勝てる訳がない

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