概要
『トリコ』に登場する、世界一臭い食材とされる植物。その名の通りドリアンに似た形の果実を茎の先端に一本だけつける。
おそらく世界に1本しか樹が生えていないと思われるが、あまりの臭さにより兵器として使用された事もあるため、IGOが生息地(正確には鉄平が変な気を起こすまで絶滅していたためその残り香の残る地域)を立ち入り禁止にしている。
…が、あまりの悪臭に獣すら寄り付かないレベルであり、立ち入り禁止にせずともわざわざ好き好んでこんな激臭地域に近寄る者もおらず、見張りどころかフェンスすら無い。
なお、自然のものは300年前に既に絶滅しており劇中に登場したのは鉄平がうっかり再生してしまったものである。
なお、画像はドドリアンボムから100㎞離れた地点にいる観測者の顔である。
特徴
ありえない程臭い。
この一言に尽きる。
ドドリアンボムの臭さはとにかく異常であり、 300年前に絶滅した"元"生息域ですらその残り香が未だに肥溜め以上に臭いという信じがたい特性を持つ。
熟した果実が落下した際にはその臭いは爆裂して四方八方に飛び散り、100㎞以内の草木が一瞬で枯れ、冬眠していた熊が飛び起き、周囲の川や海に魚が浮いたとされる。
これを採取に向かったトリコと小松は死にそうな顔で生息域に向かい、道中では持ってきた保存食が腐敗、さらに発見した際にはズボンと靴以外の服まで朽ち果てた。どんな現象だ…。
「そんなんなら防護服着ればいいじゃないか」と思うかもしれないが、ドドリアンボムは特殊調理食材であり、過去に宇宙服並の装備を着用して取りに行ったら実が溶けて無くなってしまったという記述が存在するため、丸腰の生物でしか捕獲できないとされており、このような無謀な挑戦を行わなければならなかったのである。
発見時には既に実は熟しきっており、なすすべもなく落下して地面に激突。
トリコと小松は炸裂するその激臭に一瞬で気絶。臭いは全世界に飛散し一瞬だけ(ゾンゲを除く)全世界の人々が顔をしかめたという。特にサニーにおいてはあまりの臭さに泡を吹いて気絶した。(アニメ版では、「キ…キモくさっ!」と言っていた)
(ちなみに描写からするとこいつらさえも顔をしかめたということになる。どんだけだよ…。)
その後も爆心地にいたトリコと小松は「あまりの臭さに跳ね起きる→臭いをモロに嗅いで気絶」を一ヶ月繰り返した挙句ようやく臭いに慣れ、捕獲に成功した。
しかし捕獲後その匂いが体に染み付いてしまい、周りの人々から遠ざけられてしまい、危うく「一生臭いキャラ」として生きていく羽目になりそうになった。(この時サニーは二度目の激臭を喰らってまたも気絶している。哀れ…。)
だがドドリアンボム自体の実を食うと、染み付いた悪臭は綺麗に取れる事が分かり、何とか事なきを得た。ああ見えて味自体は極めて美味らしい。
その後、占い料理人モンチーの調理により恵方巻きの具にされた。このお陰で恵方巻にはドドリアンボムの臭いが微かに放たれ、恵方巻を食べようとする動物は一切存在しなかった。(通常は動物につまみ食いされて進むほど追跡が困難になるものらしい)
トリコとリンの結婚式では「デザート」虹の実ゼリーの具材として使用された。
なお、臭いを抑えた状態でも客は悶絶していたが、これまたゾンゲだけは全然平気。
しかも甚く気に入ったようで、ボムのみのおかわりを要求して子分2人に驚かれていた。恐らく世界で最も彼と相性の良い適合食材だったのだろう。
関連項目
マダムフィッシュ…恵方巻きの具材。
王酢…前回で恵方巻きの具材として捕獲した食材。なおアニメではドドリアンボム捕獲エピソードの前半として放送された。
エコのり…次回で恵方巻きの具材として捕獲する事になる食材。
シュールストレミング…スウェーデンで生産されているニシンの塩漬けの缶詰。ギネスブックにも『世界一臭い食べ物』として登録されており、「匂いを嗅いだだけで気絶・嘔吐した」という逸話もあるリアルドドリアンボム。