概要
食べ物の歴史は保存食の歴史でもあった。野ざらしにしておけば、生の食材や料理はすぐ腐敗して食べられなくなってしまう。それでは食料の獲得できない季節や天候の時に不便なため、古今東西あらゆる地域で保存に適応した食品、すなわち保存食の開発が進められたのである。
保存食は携帯・運搬に向いているものも多く、軍事や探検、旅行の際にも重用された。
一部は非常食と意味が重複している部分も多い。
通常のパックで密閉されているものもあるが、レトルト式、缶詰式なども多い。
屋外・災害時・戦場においては、そのまま食べられるものは調理の手間がなく、火や煙で発見されるリスクを減らすことができる。(加熱も可能で、温かいほうが風味や消化吸収が良いメリットもある)長い冒険に出るわけでもなければカロリーメイトなどで済ませてしまう場合もある。
熊本城などは建材の一部に食べられる食材を用いており籠城や食糧難に備えた。
優先順位
味や食感を重視するのか、保存性(賞味期限)や生産性・耐久性・コストを重視するかでも大きく変わるが、前者であっても2~3年以上は持つ場合が多い。
軍隊など、大勢の激しい運動を想定したものはコスパや高カロリーが重視されやすいが、昔よりは味の改良やメニューの種類開発も行われている。
そもそもなぜ食品は腐敗するのか?
食品が腐敗するのはカビや微生物により栄養分が分解されすぎてしまうからである。すなわち、こいつらの寄ってくるモトを絶てば食品は腐敗しない。そのための方法としては
などが挙げられる。
もちろん
賞味期限が切れる前に買い足し、古いほうを消費する「ローリングストック」も有効。