概要
似たようなものだとジャムがあるが、ジャムと比べて糖度が低く、そのまま食すことが多い。また、料理などに添えることもある。
ジャムと比べても使用できる果実の幅が広いが、基本的には糖度が低く、そのままではあまり食用に適しない果実が選択される。
またジャムと比べてフレッシュな味わいを再現できるが、その分だけ保存性では劣る。
「煮る」という意味だけに、肉や野菜、ワインで煮る場合もコンポートと呼ばれる場合がある。
カンポット
ヨーロッパに広く普及し、ロシアではカンポットの名で伝わった。
ロシアでは保存食というより飲料としての側面が強くなっており、果実をシロップで煮た後に冷やして提供する。
ノンアルコール?
基本的には腐りにくいのだが、保存性でジャムに劣るように、長期保存すると果実内の酵母によって発酵し、アルコール化される場合がある。
発酵したコンポートは腐った食品として廃棄されるが、その独特な風味や酸味を気に入って食する人もいる。中にはわざと酵母を入れてアルコール飲料にする人もいるほど。
ちなみに、自然発酵に比べて人工発酵させたものはアルコール度数が低く、口当たりも柔らかくなるのだとか。