🧀概要
ウシ、ヤギなどの乳汁を、レンネット(凝固酵素)や酢などを作用させて凝固させ、あるいはそうして得られたものをカビなどを使用して発酵・熟成させたもの。
原料がヤギの乳ならシェーブルチーズ、羊の乳ならペコリーノチーズとなる。
原料や製法によって様々な味わいとなるが、概ねこってりとした甘みや酸味があって美味。
そのまま切り分けられて喫食される他、熱によって軟化・半流体化する特性を使用して、グラタンなどさまざまな料理にソースとしてかけられたり、またハンバーグなどにフィリングとして包み込まれたりする(チーズインハンバーグ)。
意外にも大量消費国であるアメリカはチェダーチーズを自給している(2011年統計)。
チーズが主要な具材として使用される主な料理
- チーズケーキ - ケーキの一種。製法によりレア、ベイクド、スフレに分けられる。
- チーズフォンデュ - 流体化したチーズにパンやソーセージなどの小片といった具材をからめて食する。
- ピッツァ / ピザ - チーズはトッピングとして最もよく使用される具材である。複数種類のチーズを使用して味わいの違いを楽しむものも。
主なチーズの種類
- カッテージ - 熟成を行わないフレッシュチーズの代表格。8割が水分で、白く脆い性質から「牛乳豆腐」なる別名もある。
- クリームチーズ - 酸味のある軟らかい非熟成チーズ。バターのようになめらかな質感で、カッテージチーズと共にチーズケーキの主原料。
- パルミジャーノ・レッジャーノ - 水分をとことん抜いたスーパーハードチーズの一種。所謂パルメザンチーズ。すり下ろして使う。
- ゴーダ - プロセスチーズの材料としてよく知られる。
- チェダー - プロセスチーズの材料としてよく知られる。
- モッツァレラ - ゴーダ、チェダーと並んで日本でもっともよく消費される。水牛の乳で作られたものが最も良いとされる。
- エメンタール - 所謂「トムとジェリーのチーズ」。チーズアイと呼ばれる気孔の多い独特の形状で有名。
- カマンベール - 熟成に白カビを使用した、軟らかめのチーズ。赤ワインによく合う、チーズの有名どころ。
- ブルーチーズ - 熟成に青カビを使用したチーズ。ゴルゴンゾーラなどがよく知られる。独特の塩味が特徴。
- ウォッシュチーズ - 外側を塩水や酒で洗いながら、リネンス菌などを繁殖させて熟成させたチーズ。ラクレットが有名。
- プロセスチーズ - 複数種類のチーズを混ぜたり加熱処理したりしたもの。
以下は日本におけるプロセスチーズの例である。
- スライスチーズ - 正方形のシート状に整形したチーズ。そのまま喫食される他、サンドイッチの具材等として利用される。
- とろけるチーズ - 熱による溶解性が特に高いもの。ピッツァやトーストの具材としてよく使われる。
- さけるチーズ(ストリングチーズ) - 雪印メグミルクの製品。そうめんのような引き延ばしと折りたたみを何度も繰り返して作られており、繊維質で名前の通り縦に容易に裂ける特性を持つ。
- キャンディチーズ - 球形に整形され、飴玉のように両端をねじった包装紙に包まれたチーズ。
- スモークチーズ - プロセス(ナチュラルの場合も)チーズの小片を燻煙したもの。独特の風味があり、酒肴に向く。
関連動画
チーズができるまで
キャラ名としての「チーズ」
- 『それいけ!アンパンマン』に登場するキャラクター。→ めいけんチーズ
- 『見えるぞ!ニッポン』のナビゲーター役のキャラ犬(♀)。CVは釘宮理恵。
- 『ソニック』シリーズに登場するクリーム・ザ・ラビットの親友のチャオ。
その他
- 水道管やガス管などの配管をつなぐ丁字型の継ぎ手。「Tees」が訛ったもの。
- 写真撮影時、被写体に笑顔を促すかけ声として「はい、チーズ」がよく使用される。
2について追記
写真を撮る際にネイティブの英語の発音で『cheese』と言うと笑顔になるのだが、日本語的発音で『チーズ』と言うと、ズの部分が強調されてしまうため笑顔になりにくい。
TV番組・トリビアの泉における検証では、写真を撮る前に『はい、本気』というと笑顔で写真を撮れるらしい。(日本語的発音、及び写真を撮る際にいい言葉を検証した結果)
検索の注意
「チーズ」であいまい検索すると、大量の「ストライクウィッチーズ」がヒットしてしまうため、マイナス検索する事をお勧めする。