概要
CV:山寺宏一
ジャムおじさんが運営するパン工場で飼われている犬。通称「チーズ」。カバオくんたちのような獣人ではなく、純粋な動物である。
暗いベージュ、またはややくすんだ茶色といった感じの毛に、バタコさんに似た下膨れの輪郭が特徴。黄色の首輪をつけている。また、尻尾の先は黒い毛になっている。
テレビアニメ版においては、ある日森の中で泣いているところを、まだ子供だったアンパンマンに助けられ、以来パン工場に住み着いているという経緯が語られている。「チーズ」という名前はバタコさんが付けた。
名付け親であるバタコさんと特に仲が良い。また、クリームパンダやカバオくんといった、比較的幼いキャラクターとも仲が良い。
名犬というだけあって高い知能を持ち、手先(足先?)も器用で、アンパンマン号などジャムおじさんが開発したメカの運転、新しい顔の投擲はもちろんの事、文字を書くことも出来る。また、自身の犬小屋を修理する場面も存在する。
相当な食いしん坊で、よく食べ物の事を気にしてバタコさんに突っ込まれるのが定番。食べる時は箸やフォークなどを使っており、みんなと同じ食卓を囲んでいる。
ウサ子ちゃんが飼っている、レアチーズちゃんというガールフレンドがいる。
他のキャラクターのような言葉は話さず、「アン」「アンアーン!」とだけ話す。パン工場の面々には意味が通じており、コミュニケーションに問題はないようである。なお、作者のやなせたかしは「アニメではしゃべる必要がないから喋らないだけ」と言及しており、原作にあたる絵本版では語尾に「〜わん(ワン)」とつけて普通に喋る場面が描かれている。
実は、絵本での初登場時は、犬嫌いのアンパンマンに対抗すべくばいきんまんが送り出したスパイであった。しかし、バタコさんに懐いてしまい、そのままばいきんまん
を裏切ってパン工場に住むことになった。
また漫画版では見た目は今のものと比べて普通の犬っぽく、顔にぶち模様が付いている、ジャムおじさんと並ぶほど体が大きく、マズルが長いといった違いがある。
余談
公式のキャラクター図鑑でも、「チーズ」ではなくて「めいけんチーズ」と表記されている。
pixivにおいては、「めいけんチーズ」より「アンパンマン+チーズ」で検索した方が、圧倒的にイラストが引っ掛かるのが現状である。
担当声優の山寺はこのチーズをはじめ、かまめしどんやカバオなど作品内で実に20体以上のキャラの声を担当している上、2019年からは増岡弘から引き継いでジャムおじさんも担当するなど、まさに八面六臂の働きである。クレジットでは「ジャムおじさん/チーズ」表記となっている。
ちなみに本来やりたかった役はばいきんまんだったという。それを受けてか、放送開始後、ばいきんまんとそっくりなアカキンマンや絵から生まれたバイキンマンの声も担当している。
彼に限らずアンパンマンは1人のキャストがモブを含めた複数キャラを演じ分けることが多い。
関連タグ
スヌーピー…こちらも名犬である。文学や芸術に才能があるスヌーピーは、さながら文系のチーズ(チーズは理工系のスヌーピー)といったところか。
プルート…「獣人が普通に服を着て立って歩くような世界にいる純粋な犬」繋がり。