概要
元々はやなせたかし氏が描いた絵本(キンダーメルヘン1982(昭和57年)5月号)で生まれた主人公であり、今のデザインとは全く容姿が違っていた。
その後、現在のデザインに手直しをして5作品絵本を作ったのだが、やなせ氏いわく「あまりヒットしなかった」ため、アンパンマンワールドの中に組み込まれた。そして可愛い愛嬌で、視聴者の心をがっちりとつかみ、現在もアンパンマンの中で人気のあるキャラクターとなった。アニメでは第27話Bパート『アンパンマンとあかちゃんまん』(1989年4月27日関東地区で放送)で初登場した。
名前の通り人間の赤ちゃんの姿をしており、ロンパース型のベビー服と、頭巾・マント・よだれかけを身につけている。ちなみに自身もジャムおじさんやバタコさんと同じく妖精みたいな存在であるため、一生歳を取らず姿も赤ちゃんのままである。余談で後述するが、性別は男の子である。
性格
物怖じしない優しい心を持っていて、意外にもしっかり者の部分が出ている。何に対しても怖がる事が少なく、アンパンマン映画の同時上映作品で主役を務めた『アンパンマンとゆかいな仲間たち(あかちゃんまんの大冒険)』ではアンパンマンでさえ悲鳴をあげた遊園地も笑顔で楽しんでいた事がある。ただ基本的な思考は赤ちゃんのためか、お腹が空いたり、友達がいなくなってしまうと泣いてしまうところがあり、予測不能な行動をする事も多い。ばいきんまんにとっては関わるとろくな事にならない為、苦手としている相手の1人である。例え立ち向かっても負けてしまうことがしばしばある。
ちなみに「・・・でちゅ」、「ばぶばぶ」と赤ちゃん言葉でしゃべる。
強さ
初期のアニメでは、アンパンマンよりも力持ちだった。アンパンマンが捕虜となり、あかちゃんまんが助けるエピソードも存在する。ばいきんまんのバイキンメカとも互角に戦えたり大きな金槌を受け止める強さを持っているが、前述の通り、お腹がすくと力が出なくなってしまう。そのため友達のミルクぼうやや、バタコさんが作ってくれるミルクを飲んで元気を回復する。
必殺技は「あかちゃんパンチ」。アンパンマンのアンパンチと「ダブルパンチ」でばいきんまんや悪者を成敗する事もある。
活躍
放送開始から今日まで、準レギュラーとして登場しており、メインで活躍する回も多々ある。
劇場版では、同時上映作で2回主役を演じており、その内の一作である『アンパンマンとゆかいな仲間たち あかちゃんまんの大冒険』では、ばいきんまん達に囚われたアンパンマン達を助けて、1人でやっつけるという偉業を成し遂げた。本編ではチョイ役での出演がほとんどで、ニ度ハンバーガーキッドをサポートしたが、メコイスの大魔王にはかなわなかった。
キャラクターショーおよびアンパンマンミュージアムは、子ども達の夢を守るため、特別に作った操演人形で対応している。また、某大手共済会社が展開する商品にて、アンパンマンと共にメインキャラクターを務めている。
余談
性別については、着ている服の色からくる先入観と可愛らしい容姿の印象で、男の子か女の子かと議論されることが多い。公式ホームページQ&Aには『かわいい赤ちゃんである。』と記載されているだけである。
しかし、一人称が『ぼく』であり、まんとつく事。またあかちゃんまん本人も公式携帯サイト『モバイルアンパンマン』にて、男の子だと発言している事から、公式設定の性別は男の子である。ちなみにかきくけこちゃんに「妹」だと言われていたが、自分自身が「女の子」だと言った事はない。また、あかちゃんまんの絵本や『あかちゃんまんの大冒険』で母親(CV:島本須美)がいる事が確認されている。
また上記イラストを見てみると分かるが、常に着けている頭巾およびマントは着脱可能。現時点では見る機会は少ないがこの姿は初登場回、『あかちゃまんとバイキンロボット』、『アンパンマンとゆかいな仲間たち あかちゃまんの大冒険』などで見れる。設定資料でも頭巾なしの姿が描かれている。
テーマソングである「あかちゃんまんのぼうけん」の中で歌われている通り、おしめもしているらしい。
関連イラスト
関連タグ
野原ひまわり:クレヨンしんちゃんに登場する、主人公野原しんのすけの妹で0歳児の赤ちゃん。
ミント(ツインビー):コナミのシューティングゲーム、ツインビーシリーズで3号機グインビーのパイロットを務める赤ちゃん。