「オレはオレさ。冒険好きのただのハリネズミ…ソニック・ザ・ヘッジホッグさ!」
曖昧さ回避
- 同名のゲーム作品一作目(初代)および、ゲームや各メディア作品のソニックはソニック(ゲーム)、シリーズのキャラクターについてはソニックシリーズのキャラクター一覧を参照。
- 2006年にPS3・XBOX360で発売されたゲーム作品→SONIC THE HEDGEHOG(新ソニ)
- 『ソニックアドベンチャー』以前に登場したソニック→クラシックソニック
- 実写映画版は→ソニック・ザ・ムービー。2作目は→ソニックVSナックルズ
- その他のソニックはこちらを参照のこと。
概要
任天堂の象徴的キャラクターであるマリオに対抗しうるマスコットとして生み出されたキャラクターで、「史上最速のハリネズミ」の異名を持つ。
日本国内ではその目的は未だ達成出来ておらず、知名度もそこそこに留まったものの、海外では現在でも絶大な人気と知名度を誇るキャラクターである。
ゲームのみならずCMのゲスト出演やキャラクターグッズ・コミック・アニメなど、ソニックの勢いは文字通り止まる所を知らず、「COOL」をテーマに正義のヒーローとして世界中の子供達の間に確固たる地位を築いている。
ギネス・ワールド・レコーズの『ゲーム史上最も有名なキャラクターTOP50』でも10位に選ばれていたり、Archie社より出版されていたアメコミが『最も長く続いたビデオゲーム原作の漫画』として認定されている事や、後述の新発見された遺伝子に彼にちなんだ名前が命名されるなど、様々な事実からその世界的人気の高さを窺い知ることが出来る。
国内でもセガの代名詞というマスコットキャラクターとしての立場を確固たるものとし、他のセガゲームス製ゲーム作品にゲストとして登場したり、カメオ出演を果たしたりしている。
ディズニー映画『シュガー・ラッシュ』でもゲームキャラクターの掟を説明する解説役として登場し、続編の『シュガー・ラッシュ:オンライン』でもちょい役で引き続き出演した。
現在、任天堂のマリオとはオリンピックゲームやスマブラシリーズで共演するようになっており、マリオだけではなく、『ソニックロストワールド』ではヨッシーやリンクとのコラボが実現し、リンクに関しては彼とお揃いの勇者の服を着用してごまだれも披露している。
なおソニックのデザインは大まかに2種類で分けられ、旧来のメガドライブ時代のものを「クラシックソニック」、1998年の『アドベンチャー』以降に変更された現行のデザインを「モダンソニック」と区分し、『ソニックジェネレーションズ』『ソニックフォース』では両方のソニックが共演を果たしている。
また2014年からアニメを主軸とした別系統のブランドシリーズ『ソニックトゥーン(SONIC BOOM)』でもまた異なったデザインで登場しており、こちらはファンから「ブムソニ(ブームソニック)」と呼ばれ、生誕25周年では3人のソニックが集結した公式イラストが公開された。
プロフィール
本名 | ソニック・ザ・ヘッジホッグ |
---|---|
英名 | Sonic the Hedgehog |
通称 | ソニック |
種別 | ハリネズミ |
性別 | 男 |
年齢 | 15歳(注) |
身長 | 100cm |
体重 | 35kg |
好きなもの | 自由気まま・冒険・チリドッグ |
嫌いなもの | 曲がったこと・退屈・水 |
(年齢について:2022年にソニックを含む全キャラクターの公式プロフィールページから年齢の項目が削除された。 以降も公式から触れられることはなく、2024年現在厳密には彼らは年齢不詳である)
性格
自由であることを好み、どのような困難を前にしても揺らぐことのない自信を持つちょっとすごいハリネズミだが、束縛されるのが大嫌いで、狭い場所や水中など思うがままに走れない所も嫌う。
その性格から生意気に思われるかもしれないが、困っている人を見ると放っておけない優しい一面を持ち、多くの仲間からも信頼されている。
『新ソニ』やアニメ『ソニックX』、他には絵本シリーズなどでその優しい部分が細かく、より掘り下げて描写された。
たとえ宿敵のDr.エッグマンであろうとも、基本的には分け隔てなく付き合い、それどころか「敵同士なりに」ある種の信頼感を持っている描写がたびたび見られる。
特にアニメの『ソニックX』『ソニックトゥーン』などでは、敵同士と言うよりも立場を超えた悪友・ケンカ友達とも言うべきイメージに仕上がっている。
日本国内で発表された映像作品として初めて台詞がたくさん付いたOVA版では少し背伸びした口調だったが、『アドベンチャー』以降は英語交じりに話す癖があり、たびたび会話の中で英単語が自然に飛び出す。
これはゲームでフルボイス化した際に付与された後付設定だが、声優の金丸淳一が英会話の教師資格も持つ実績から発音が流暢なのも手伝い、キャラ付けとしても上手く成功している。
好物・趣味
チリドッグが大好物で、その情熱は非常に強い。
アーサー王や怪物タイムイーターが現れてチリドッグが吹っ飛ばされた時には、目先の敵よりまずチリドッグの方を心配したり、無くしてしまうと本気で落ち込んでしまうほど。
アニメ『ソニックトゥーン』ではメイバーガーという店のハンバーガーをよく食べているが、チリドッグもよく食べているらしく話の随所で登場する。
彼の趣味としては、「暇つぶしがてらにエッグマンの悪巧みを阻止する」のみならず、「DJを嗜み、ロックやユーロビートのような速いテンポの音楽を好んで、自分にとってご機嫌なDJMIX(メドレー)を作っている」とされるが、
後者の設定はあまりゲーム本編では登場せず、公式イラストで時折見かける程度に留まっている。
能力
音速の脚
ソニックの代名詞であり、一部の海外コミック版では瞬間的にマッハに達すると言われていた。
『アドベンチャー』以降では能力が強化されたようで、ブースト能力の他、後述の変身を行わずともライトダッシュ等によって瞬間的に光速に到達する事もあるらしい。
この走る能力はソニックの生まれ持ったものとされているが、「特殊なトレーニングマシンによる猛特訓で習得した」と描写された媒体も昔は存在した。
ちなみに『ソニックX』や『ソニックヒーローズ』では後ろ向きで走ったこともあるが、それでも十分過ぎるほど速い。
スピンアタック・スピンダッシュ
ハリネズミが身を守る様に丸まりながら高速回転し、相手を攻撃する代表的な技。
スピンダッシュはブースト能力の登場により押され気味だが、『ロストワールド』や『ソニックトゥーン ファイアー&アイス』のように活躍する作品もあり、ソニックの代表的な技である事に変わりはない。
派生技に「ホーミングアタック」「ドロップダッシュ」がある。
因みに視界に関しては本人曰く「勘」とのこと。
ブースト
周囲に衝撃波を出しながら、目にも止まらない超高速で走行する。似たような能力は以前からいくつかあったが、「任意に発動して、衝撃波を放ちながらレースゲームのように走行する」のは、『ソニックラッシュ』になってから。
据置機作品では『ソニックワールドアドベンチャー』から登場し、その圧倒的なスピード感は国内外から賞賛を持って迎え入れられた。
『ソニックカラーズ』ではカラーパワーの一種(後述)として、ホワイトウィスプの力を借りて発動する「ホワイト・ブースト」があり、能力自体は一緒だが、使用中は衝撃波が虹色に輝く。
『ソニックジェネレーションズ』ではクラシックソニックにブースト能力を披露し、後にわずかではあるがクラシックソニック側もこれを成功させているシーンが描かれた。
カラーパワー
『ソニックカラーズ』から登場した能力で、ウィスプと呼ばれる宇宙人の力を借り、発動時にはどこからか聞こえる野太い掛け声(シアンウィスプの能力を発動した際は「レーザー!」と、そのまんまなボイス演出が流れる)と共に、ウィスプそれぞれの固有能力を一時的に使うことができる。
なおウィスプの力はソニック限定ではなく、『ソニックランナーズ』や『ソニックフォース』『チームソニックレーシング』で見られるように、パワーさえもらえれば誰でも扱える模様。
詳細は『ウィスプ』の項目を参照。
運転・操縦
走るだけではなく乗り物の操縦技術にも優れ、スケボーから車まで難なく乗りこなす。
テイルスが使っている複葉飛行機のトルネード号は、元々はソニックの所有物だったものをテイルスへと譲ったもの(機体に「SONIC」と書かれているのはその名残で、アニメ『ソニックX』では停めていたトルネード号をテイルスが勝手に改造しているシーンがあり、ソニックとテイルスが初めて知り合うきっかけになった)。
レーシングゲームでもその能力を遺憾なく発揮し、『ソニックライダーズ』ではスケボー型の乗り物「エクストリームギア」をオープニングムービーの時点で即座に使いこなし、『ソニックドリフト』シリーズ、『ソニック&セガオールスターレーシング』『チームソニックレーシング』ではスポーツオープンカーに乗って登場している。
よく「乗るよりも自分で走ったほうが速い」と(ファンやネット上からは)突っ込まれる事が多々あるが、『チームソニックレーシング』ではあえて車に乗った理由をストーリーで語っている。
変身能力
「決めてやる!」
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ2』から登場した代表的な変身形態。
7つのカオスエメラルドの力で全身が金色かつ赤目に変化し、亜光速で宇宙空間などすらも飛行可能。
物語の終盤や真のラスボス戦などで変身することが多いが、『ソニック3』や『ワールドアドベンチャー』では冒頭から変身し、後者は宇宙艦隊を次々に撃破しながらエッグマンを追い詰めている。
『ソニック・ザ・ヘッジホッグ3&ナックルズ』で登場した、スーパーエメラルド(スーパーカオスエメラルド)の力で全身が白を中心とした虹色に輝いている姿。
残像を発するほどの高速飛行と、周囲の敵を爆発で全滅させる能力を持つ。
「あいつを止めなきゃ……!」
『ソニックと秘密のリング』の終盤にて、3つの世界リングと、胸に刺さっていた裁きの炎の力を取り込んで変身。
赤いオーラを発しており、濃紺の地に白いアクセントラインの入った胴体と裸手足が特徴。加えて、常に白目を剥いているという凶悪な姿である。
口調も攻撃的で威圧感があるが、後述のダークソニックとは違い、本の世界を救う一心から偶発的に変身したものなので、心の底は普段の優しいソニックと変わらない。
「こりゃ……面倒な事になっちまったなぁ……」
『ソニックワールドアドベンチャー』で登場。
エッグマンによって割られてしまった星(地球)の核から現れた超巨大エネルギー生命体「ダークガイア」の影響を受けたことで、夜には狼のような外見へと強制的に変身してしまう形態。
ソニックの変身形態としては珍しく姿だけではなく声も完全に変わっているのが特筆すべき点。なお「ウェアホッグ」は公式名称ではあるものの、本編中ではこの呼称は用いられていない。
伸縮するだけでなく強大なパワーを持つ腕や、スパイクの付いた靴によるキックなどで攻撃するが、代わりに音速の脚は失われてしまうので実質的に別のキャラクターを操作しているような状態である。
なおこの姿でエミーと会った際は別人と間違われてしまい、その事に激しくショックを受けて凹んでしまった。
ファンからの人気は高く「もふもふ」と呼ばれ、国内外問わず、ハロウィンの時期になると二次創作でよく描かれるようになった。
「これで……終わりだ……」
『ソニックと暗黒の騎士』で登場した「黄泉の女王」の企みを阻止するための姿。
失われた聖剣の光と3つの聖具の力で全身を黄金の鎧で纏い、大聖剣「エクスカリバー」を携えた騎士に変身する。
スーパーソニックのように空中飛行も可能で、変身シーンはシリーズで最も気合が入っている。
「クリスに……何をした……」
『ソニックX』の2期にて、大切な仲間を傷つけられた事による怒りと憎しみによりカオスエメラルド(のレプリカ)の力を引き出した「ダークスーパーソニック」とも呼ばれるスーパーソニックの亜種形態。
禍々しいオーラを纏い、全身が黒く白目を剥いた恐ろしい姿である。
メタレックス四天王の一人ブラック・ナルキッソスが用意したロボット達(ナルキッソス曰くデータ上は良い勝負が可能なはずだった)を一瞬で粉砕するほどの強大な力を持つが、非常に攻撃的になる。
くしゃみ
かつては「ソニックは身の危険を感じるとくしゃみをする」という設定があった。近年では使われなくなったが、『ソニックと秘密のリング』では風邪気味でくしゃみをする珍しいシーンが描かれている。
弱点
プロフィールの項目の通り水が苦手で、退屈なことも人一倍嫌い。
水が苦手なのは「走れない場所だから」ということが大きい。ゲームでも制御がしづらくなる上、一定時間いると溺れてミスになってしまう。
アニメ『ソニックX』においては水恐怖症とまで言えるレベルに達し、水面を見ただけで後ずさりしたり船旅の途中に涙を浮かべたりしたほど。ゲームでも『秘密のリング』ではシャーラに「もしかして泳げないの?」と聞かれて、なんとなくスルーしてしまっている。
シリーズ内では水の中で行動できる作品もあるが、泳ぎのモーションはない。また、走れなくなったりするだけでなく様々な制限がかかるなど、通常のアクションゲームとはやや異なる仕様となっている。
『カラーズ』ではスピンジャンプの力を利用して強引に水中を移動出来る。
一部ゲーム作品ではある程度の速度があれば水上を走ることも可能。ただし落ちると即ミスになる。
退屈が嫌いという設定は、『ソニックCD』においてはゲームシステムにまで反映されており、なんと3分間操作せずに放置しているとソニックが画面外に去っていきゲームオーバーになるという恐ろしい仕様があった。
他のゲーム作品では長時間ソニックを操作せずに放置しても、せいぜい足を踏み鳴らしたり苛立たしげな振る舞いを見せるだけなので安心して頂きたい。
その他にも退屈が嫌いという話の延長線上として、アニメ『ソニックトゥーン』のエッグマンがスランプに陥って悪事を働かなくなる回では、
定期的にエッグマンと戦わないと、退屈すぎて周りに迷惑を振りまくほどテンションがおかしくなってしまうという描写が存在する。
(例:エミーの家で過ごしている時に些細な物音がしただけで「エッグマンだ!」と凄まじい勢いで走り出して部屋を荒らす)
海外コミック・旧カートゥーン作品のソニック
初期ゲーム作品が爆発的ヒットを遂げた海外では、かなり初期からアニメ・コミック等のメディアミックス展開が積極的に行われていた。
1993年から2017年までArchie社より出版されていた『Sonic The Hedgehog』が「世界で最も長く続いたビデオゲーム原作の漫画」としてギネスに掲載されている他、
同時期にイギリスのFleetway社からも『Sonic The Comic』が出版されていた。
カートゥーン作品も1993年より『Adventures of Sonic The Hedgehog』、『Sonic The Hedgehog』と週に二本立てで放送されていたと言えばどれだけ現地で国民的キャラクターだったかが窺い知れるだろう。
2018年から連載している海外コミック版(通称IDWソニック)は概ねゲーム本編と世界観やソニックの性格は変わらないが、
それ以前の作品には「速く走るようになる以前のソニック」や、別世界の悪のソニック「スカージ・ザ・ヘッジホッグ」などオリジナル設定が多く存在し、ゲーム本編とは異なるが一定の人気がありファンも多い。
今は当たり前のように描かれる「チリドッグが好物」という設定なんかも実はアメコミから逆輸入されたものである。
初期のスーパーソニック(Fleetwayコミックス版)のデザインは海外ファンにとってみんなのトラウマかもしれない。
Archie社出版のアメコミではソニックの叔父である「チャールズ(通称チャック)」が、1999年の海外アニメ『Sonic Underground』ではソニックの妹「ソニア」、弟の「マニック」、母親の「アリーナ女王」が登場している。
ゲーム関連の媒体ではソニックの家族については一切言及されていない。
アニメ『ソニックOVA』
「テイルスもまだまだ子供だな〜」
(泳ぐのが苦手なのもあるが)テイルスに海で一緒に遊ぶ事を断り、ビーチベッドに寝そべってサングラスをかけ、ラジカセでミュージックを聴きながらくつろいでいるなど、少しおませな性格。
しかしテイルスや大統領に助けを求められるとなんだかんだ言いながら手を差し伸べたり、戦闘の際は挑発を繰り返して敵を煽るなど、「生意気なところもあるが助けを求める相手には優しい」はゲーム本編と同じ。
テイルスと共闘する際はイタズラを繰り返し、逆にナックルズと組んだ時は正々堂々の勝負を行うといったように、組む相手によって戦い方が異なるが抜群のコンビネーションを見せる。
またソニックの戦闘データを基にして生み出されたハイパーメタルソニックは言わば兄弟のような存在であるため、敵同士でありながらお互いに心が通じ合っていた。
アニメ『ソニックX』
カオスコントロールのせいで初めて人間世界に迷い込んだ日、プールで溺れていた所を助けてもらった少年クリスの家に世話になることが決まる。ソニックは自分を助けてくれたクリスに深く恩義を感じていることを後に語っている。
同じ世界に飛ばされてきたエッグマンと何度も戦っていく内、その能力と性格から次第に人間世界の人々にも迎合されて一躍ヒーローとして扱われるようになっていった。
しかしソニックを含めた仲間達の存在は良くも悪くも人間世界に多大な影響を及ぼしてしまい、ソニックの気ままな性格を真似た人が続出した事で社会活動が一部停滞してしまう「フリーダムムーブメント」現象のみならず様々な問題が発生し、1期後半における深刻な伏線となってしまう。
またクリスはソニックに対して深い友情を抱いていたものの、幼少期から多忙な両親にあまり構ってもらえなかったという家庭環境も相まって、いつしかソニックに依存するようになっていく。
人間世界で初めてスーパーソニックになる話、クリスと逃避行をして互いの胸の内を語り合う話、1期最終回のエミーへ白い花を贈るシーンは、ファンからも異論は無いであろう屈指の名場面だが、
20話のソニックはキャラ崩壊の代名詞で、発狂、壁ドン、子供を騙し、無言でほふく前進し、ヒロインに文字通り尻に敷かれるなど、公式が病気である。
またエッグマンほどではないが、メタ発言が多いキャラクターの一人。
エッグマン達とは敵同士だがどこか通じる所があるようで、時には一緒に街を眺めながら将来起こる事象を語り合っている上、
1期最終回では元の世界に戻ってきたソニックを見て、それまで暴れていたエッグマンは憎まれ口を叩きながらも心底喜んでいた。そんな彼にソニック側も「許さないぞ」と言いつつもどこか楽しげだった。
2期に入ってからはよりお互いを信頼している要素が強く描かれるようになり、エッグマンがソニックを助けて庇い、闇落ち寸前のソニックを「ワシを悲しませるな」と一喝して正気に戻している。
アニメ『ソニックトゥーン』
「遅すぎ? Heh! 俺を誰だと思ってるんだ、へへっ」
困った人を放っておけない性格はゲーム本編と同じで、事故やエッグマンの攻撃から度々村の住人達を救っているので、仲間達と共にヒーローとして扱われている。
なお本作でのソニック・ザ・ヘッジホッグの「ザ」はミドルネーム扱いらしく、ファミリーネームのように「ヘッジホッグさん」「ヘッジホッグ氏」などと呼ばれたこともあった。
エミーに対しては好意を持っているが意地でも認めようとせず、エッグマンの家(要塞)に居座った回では彼にエミーとの関係を聞かれると動揺するし、
うっかりエミーの家のソファーを汚した事で商品のソファー目当てにクイズ番組に出演した回でも、エッグマンに「ぶつぶつうるさいガールフレンドにソファーをやれなくなってしまうぞ」と言われた際は、歯を食いしばりながら「エミーはガールフレンドじゃない!!」とムキになって反論した。
本作では年相応に振舞うシーンが積極的に描写されている。
ナックルズやテイルスと一緒に無邪気に遊んだり悪ふざけを行い、一人お茶会ごっこや口遊びを楽しみ、美女のパーシーに見栄を張り、ヒーローを称して自慢するといった部分も見受けられたが、決める時はクールにビシっと決める。
ちなみにテイルス及びナックルズと三人でアイドルグループを結成した事があり、ジャスティン・ザ・ビーバーと歌対決を行なった。
Netflixで配信されている日本語吹替版でもちゃんと金丸氏の日本語で歌われていてある意味キャラソンであり、ソニックのソロパートも存在する。
シーズン2(日本未配信)のとある回でもその時と同じ衣装を着ていた。
こちらでもエッグマンとは変わらず敵対しているが、どちらかといえばケンカ友達のような関係のため、お互いの家に平然とやってくるのは日常茶飯事。
同時にエッグマンの良き理解者でもあり、大晦日の話ではお互いを理解しているからこそ言えるセリフも多かった。
短編映画『ソニック&チップ 恐怖の館』
『ワールドアドベンチャー』に関連した作品であり、雨宿りのために訪れた洋館でチップと共に屋敷探索をする。
そこに住み着く幽霊たちが女の子幽霊に気に入ってもらおうと(恐怖に歪む顔を撮るために)ソニックたちへ襲いかかるが、逆に余裕のある表情を撮らせて幽霊たちをおちょくっていた。
なおチップの方は散々驚かされ、しまいにはソニックも調子に乗ってチップに顔芸を披露し気絶させてしまったため、幽霊たちの良いカモにされている。
満月の夜であったためにソニックはウェアホッグに変身するが(ゲームでは満月でなくても変身する)、その姿は女の子幽霊が最も憧れる狼男そのものであった。
ラストでソニックが屋敷を出ていこうとすると、チップに変身した女の子幽霊にツーショット写真を撮られる……という所で物語は終わる。
この事からソニックはオバケの類が結構平気であることが窺えるが、ラストに登場したチップが偽物であるとは最後まで気づかなかった。
WEBアニメ『ソニックマニア アドベンチャーズ』
『ソニックマニア』の世界であるため、クラシックソニックとして登場。
時系列としては『ソニックフォース』の冒険の後。
エッグマンが小動物たちを連れ去っている所を目撃して追いかけるソニックだが、まんまとエッグマンの罠にハマってしまう。
その後自力で抜け出した後に小動物たちに助けられ、同じく自身の罠に捕まったエッグマンを哀れんで助けようとするも、全てのカオスエメラルドを奪い取る策略がインプットされた端末が彼の懐から偶然落ちてくる。
それを目にしたことから、エッグマン組とのカオスエメラルド争奪戦が行われることになった。
サイレントアニメーションなので声こそ無いが、ソニックは仲間を大事にするクールでお茶目なキャラクターとして描写されている。
WEBアニメ『チームソニックレーシング オーバードライブ』
「チームソニック」としてテイルスとナックルズでチームを組み、1話ではエミー率いる「チームローズ」と、シャドウがリーダーの「チームシャドウ」とデッドヒートを繰り広げた。
並走したチームローズのチャオ達に見つめられて油断し、オモチャオが隠し持っていたブラック・ボムの攻撃を危うく受けそうになったり、アニメ『ソニックX』1話のように、シャドウに対して反転走行をして余裕の表情で挑発しているなど、ワーナー・ブラザーズのあの作品を彷彿とさせる。
アニメ『ソニックプライム』
「さあみんな!一緒に!元の世界を取り戻そうぜ!」
ゲームのソニックと比べると、心優しいところは変わらないが相手の話をろくに聞かなかったり一人で突っ走りやすい性格になっており、それが災いして珍しくテイルスが怒って冷淡な態度を取るほど(本人は口では怒っていないと言っているが)今回の騒動の原因を作ってしまっている。
と言っても全く反省しないわけではなく自分がやらかしたことに気づいた際にはその都度きちんと反省していた。・・・が、その反省が次の行動につながるかと言われると少々怪しい時がある(騒動の原因になったパラドックス・プリズムへの体当たりはテイルスを怒らせた後に起きた出来事である)。
本アニメのソニックはパラドックス・プリズムのエネルギーの一部をまとっている(取り込んでいる?)状態でナインが作った制御装置が無いとシューズが暴走してスピードの制御が効かなくなる(ソニック曰く「サービスエリアのチリドッグを食べた時以来の感覚だ」)。
制御装置の効果により、滞在しているシャター・スペースごとにグローブとシューズの見た目が変わり、場所によっては特殊能力が備わる。
外部出演
セガの看板キャラクターということもあり、様々な作品に出演している。
ラッドモビール
実はソニックは『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』よりも先に、車内に付いている人形として先行出演していた。
『マリオ&ソニック』シリーズ
バランスタイプのマリオに対し、ソニックは当然のようにスピードタイプ。
DS版『AT バンクーバーオリンピック』と3DS版『AT ロンドンオリンピック』のストーリーモードでは、マリオとルイージに合わせてか何故かセリフが無く、後者ではチームに所属する4人のうち3人が無口という事態に。
なお、『AT 東京2020オリンピック』のストーリーモードでは普通に喋るようになっている。
また、このシリーズではライフジャケットを着た状態で一応泳いでいるソニックが見られる。
なにしろ水泳競技はオリンピックの花形なため、ソニックのためだけにオミットするのは難しかった。長い押し問答の末、「ライフジャケットを着れば泳がせてもいいです」とセガの監修者が折れたことで、ソニックが泳ぐというシリーズ初の光景が見られることとなった。
ただしこのときのソニックは「飛び込み前の姿勢が明らかにおかしい」、「泳ぎは顔を水に付けないよう、犬かきのようなスタイル」と無理に泳いでいることがわかる状態となっており、これはシリーズの伝統とも言える仕様として継続されている。
大乱闘スマッシュブラザーズ
第3作『大乱闘スマッシュブラザーズX』から参戦。
任天堂以外の作品を出典とするファイターの中では唯一『X』からの皆勤賞。
『DX』までの最速であったキャプテン・ファルコンを大きく上回り、時にはカメラさえも振り切るダッシュ速度を誇る。
ジャンプ力も高くフワリとした身軽な操作感覚で、必殺技の一つ「スプリングジャンプ」でさらに高く飛ぶことも可能なため復帰力が高く、地空共に高い運動性能を持つ。
反面リーチや判定・撃墜力には乏しいため、その移動力によるトリックを活かして相手プレイヤーを翻弄することが重要。
詳しい解説はソニック(ファイター)を参照。
D×2真・女神転生リベレーション
開発がセガ・原作が子会社のアトラスという繋がりでか、メガテン世界にまさかの参戦。
種族は不明扱いで、名前からのイメージで素早さが大きく伸びる。
固有スキルに倒されるとHP1で踏みとどまり、会心状態になる「音速のハリネズミ」や衝撃属性の打撃型攻撃を浴びせる「スピンダッシュ」を持っている。
声優
日本版
担当声優は以下の通り。
- 古川登志夫:テレビCM版・わくわくソニックパトカー(1991年)
- 草尾毅 :セガソニック・ザ・ヘッジホッグ(1993年)
- 菊池正美 :ソニックOVA(1996年)
- 金丸淳一:モダンソニックシリーズ以降(1998年~)
この通り、現在は1998年の『ソニックアドベンチャー』から登場した、所謂モダンソニックを皮切りに、アニメ版も含めて金丸淳一が声優を担当。実質継続して長期間、同役を演じているのは金丸氏のみとなっている。
しかしそれ以降も例外的に変更されているパターンがある。
- 関智一: ソニック・ザ・ウェアホッグ(2008年)
- 中川大志:ソニック・ザ・ムービー(2020年)
- 寺嶋眞秀:同映画ベビーソニック(2020年)
海外版
ソニックの人気的には本国と言える海外においては、モダンソニックの時点でも多く変わっており、日本以上にシビアな事情が垣間見える。
- ジャリール・ホワイト:93年TVアニメ版(1993年)
- タージ・モーリー:93年TV版幼少期(1993年)
- マーティン・バーグ:ソニックOVA(1996年)
- ライアン・ドラモンド:初代モダン(1998年)
- ジェイソン・グリフィス:ソニックX・二代目モダン(2003年)
- ロジャー・クレイグ・スミス:三代目モダン(2010年)
- ベン・シュワルツ:ソニック・ザ・ムービー(2020年)
- ベンジャミン・ヴァリック:同映画ベビーソニック(2020年)
このうちライアン時代にソニックXが放送を開始したが、ソニックXでは放送局の意向により、ソニック役を含む全てのキャストを一新。
暫くはライアンがゲーム、ジェイソンがソニックXと分担していたが、2005年からは完全にジェイソンが担当することに。
しかしジェイソン演じるソニックは賛否が分かれており、やがてゲームにもシフトしたことを快く思わない者も多かった。
その声を受けてか、2010年のゲームシリーズからは三代目としてロジャー・クレイグ・スミスが起用され、現在に至る。
余談
- セガの看板キャラクター案は他にも、犬やウサギ、アルマジロ、「パジャマを着た肥満のセオドア・ルーズベルト」などをモチーフが考案され、アルマジロは『カオティクス』のマイティー・ザ・アルマジロに、セオドア・ルーズベルトはDr.エッグマンの元となった。
- 初期案のソニックには牙があり、マドンナという人間の女性の恋人がいるという設定だった。しかし、セガのアメリカ法人の開発チームから、アメリカのユーザーに受け入れてもらうにはこれらの設定を取り除くよう求められ、一時は日本のソニックチームと熱い議論が繰り広げられた末に最終的にアメリカ側の要求は受け入れ、ヒロイン枠のマドンナを含めて削除された。但し、完全に没になったわけではなく、後のアメコミでリメイクされたと思われる女性キャラクターが登場している。
- 靴のデザインはセガファンとしても有名だったマイケル・ジャクソンが『バッド』のPVで履いていたものを基にデザイン、靴の色はサンタクロースをイメージして赤になった。靴下に見える部分はブーツの折り返しである。
- クラシックソニックの体色はセガゲームスのロゴに倣ったもので、海外版セガゲームスのロゴはモダンソニックに合わせた配色に変更されている。
- 開発元がソニックチームであったファンタシースターオンライン・ファンタシースターユニバース以降の同シリーズでは、ソニック聖誕祭にイベントが組まれたり、ソニックがロビーに顔を出すこともあった。
- 『ソニックヘッジホッグ遺伝子』というものが存在し、この遺伝子の変異体の表現型の胚がハリネズミの針に似ている事や、発見者がソニックファンだった事からこのように名付けられた。ソニックに関連する遺伝子名には他にも『エキドゥナヘッジホッグ』や、「ソニックを邪魔するもの」という由来で、ドクターエッグマンの英語名から『ロボトニキニン』と命名されている。
- アメリカ・カンザス州ローレンツ市在住のキング少年はソニックに憧れてハリネズミを飼おうとしたが、市は法律で齧歯類の飼育を禁止していたため、彼は母と共にハリネズミに関する資料を3年かけて作成し、嘆願書として市役所へ提出した所、法改正し、ハリネズミを飼う権利を手に入れたという実話がある。
- JR九州の883系「ソニック」には白と青の二種類があり、青は「青いソニック」と呼ばれているが、両者には特に関係なく偶然との事。ただし、セガの創業地はJR九州と同じ福岡県だったりする。
- ハリウッド実写映画『ソニック・ザ・ムービー』ではリアルな生物的造形をしたソニックのデザインに世界中から非難の声が噴出し、監督が謝罪した上でデザイン修正を行う事態が発生してしまい、公開日が2019年冬から2020年に延期になった。詳細は該当外部リンクや『ソニック(ゲーム)』を参照の事。
- 欧州宇宙機関(ESA)による大型惑星探査プロジェクト「木星氷衛星探査計画JUICE (Jupiter Icy Moon Explorer)」に搭載される電波・波動観測装置のチームロゴデザインにソニックが採用された。
- 一時期「セガソニック・ザ・ヘッジホッグ」という名前になっていた時期がある。これは「ソニック」という名前で商標が取れなかったためである。(【音速赤ちょうちん】「TGS2023」の夜(2023.9.21) 27:25〜より)
- 長崎県の動物園・長崎バイオパークとコラボした事があり、毎年ソニックの誕生日にあたる6月23日に来園している。
関連タグ
sonic sonicthehedgehog(海外ファンが多いため、pixivでも英語タグがそれなりに使われている)
伊達政宗(戦国BASARA) ブルーヒーロー、赤いライバルキャラ持ち、ならびに会話で頻繁に英語を交える者繋がり。