概要
3人のキャラクターがチームを組んで協力する「チームプレイ」が大きな特徴で、ゲージを貯めて発動する合体技「チームブラスト」もそれぞれのチームの個性を表しており、どのチームを選ぶかによって難易度やミッションも変わってくる。
なおカオティクス達が同名のスピンオフ以来からの再登場となったが、今作とアニメ『ソニックX』からは現在の設定へと大幅に変更された。
敵の体力制や長いステージ、前作から一転したシンプルなゲーム内容など、ハイスピードアクションやボリュームを求める層からの評価こそ賛否両論ではあるが、掛け合い台詞の多さやカオティクス組の復活、あるキャラクターをスポットライトに置いた内容を評価するファンも多く、近年のゲーム作品でも今作の楽曲のアレンジなどがよく使われており、公式的にもソニックシリーズ(モダンソニック)の基幹の一つとして扱われている。
また本作は移植版を除けば、セガのハード事業撤退後に据え置き型ゲーム機としては初となる、他社ハードで展開されたゲーム作品でもある(携帯機も含めるとゲームボーイアドバンス専用ソフトの『ソニックアドバンス』シリーズに続く)。
対応機種はニンテンドーゲームキューブ、PS2、XBOX。
ストーリー
全体的なストーリーは『ソニックアドベンチャー2』の後日談にあたる群像劇が繰り広げられ、特にチームダークのストーリーは同作からほぼ直接繋がっている他、『ソニックアドベンチャー』の出来事にも触れられており、チームローズの会話の中で聞くことができる。
また物語の展開やキャラクター達の性格もタイトル通り、ヒーローものを思わせる雰囲気になっている(特にラストチャプターでは顕著)。
チームソニック
荒野を走っていたソニックは、久しぶりにテイルスとナックルズに再会し、その際にテイルスからエッグマンから挑戦状が来たと知らされたソニックは、2人と共に世界征服を企むエッグマンのもとへ急ぐ。
チームダーク
お宝を求めてエッグマンの基地に潜入したルージュは、『アドベンチャー2』のラストで死んだと思われたシャドウを発見するも、エッグマンのメカと誤解したオメガの襲撃を受ける。
誤解を解き、ルージュはエッグマンの復讐を果たしたいオメガと、一切の記憶を失ったシャドウとの利害の一致からチームを結成し、エッグマンを捜索する。
チームローズ
ソニックとの連絡が全く取れなくなってしまったエミーは、親友であるカエルくんを探すビッグと、チーズの双子であるチョコラを探すクリームと途方に暮れていたが、持ち前の前向きさで、それぞれの出会いたい相手を探すため、共に新たな冒険へと出る。
チームカオティクス
閑古鳥が鳴いていたカオティクス探偵事務所に、仕事の依頼として小包が届く。小包の中には通信機が入っており、謎の依頼人から腕利きの探偵としての仕事を頼む旨のメッセージが届き、ベクター、エスピオ、チャーミーの三人は、報酬のために仕事を引き受ける。
ラストストーリー
全てのチームのストーリーをクリアし、スペシャルステージ(どのチームでも挑戦可能)で入手できるカオスエメラルドを7つ全て揃えることで出現する。これまでのエッグマンの不審な行動の理由や真の黒幕の存在が明らかになり、それぞれの目的で動いていた4つのチームが一堂に会する。
登場キャラクター
チームソニック
難易度は標準的で、従来のシリーズ同様にステージのゴールへと目指す。
- ソニック・ザ・ヘッジホッグ(CV:金丸淳一)
- マイルス"テイルス"パウアー(CV:広橋涼)
- ナックルズ・ザ・エキドゥナ(CV:神奈延年)
チームブラスト技は2人でソニックを蹴り飛ばして全方位にスピンアタック攻撃をする「ソニックオーバードライブ」。発動した後、ゲージクールダウン期間、ソニックの一部の技が超高速追尾の「ライトスピードアタック」になる。
ボーカルテーマ曲は「We Can」。
チームダーク
敵が増えているなど、チームソニックの高難易度版にあたる。
- シャドウ・ザ・ヘッジホッグ(CV:遊佐浩二)
- ルージュ・ザ・バット(CV:落合るみ)
- E-123オメガ(CV:楠大典)
チームブラスト技はカオスコントロールで時間を止め(発動後一定時間時間が止まる)、オメガから全方位レーザー攻撃を放つ「カオスインフェルノ」。
ボーカルテーマ曲は「This Machine」。
チームローズ
最も簡単な難易度であり、チュートリアルステージが収録されている。
- エミー・ローズ(CV:川田妙子)
- クリーム・ザ・ラビット(CV:あおきさやか)
- ビッグ・ザ・キャット(CV:長嶝高士)
チームブラスト技はビッグの傘を使って大道芸を行い、使用後はレベルアップと無敵状態の恩恵を受けられる「フラワーフェスティバル」。
ボーカルテーマ曲は「Follow Me」。
チームカオティクス
「敵に気付かれてはいけない」「ザリガニを見つける」「チャオを保護する」など、独特の内容で構成されている。
- ベクター・ザ・クロコダイル(CV:三宅健太)
- エスピオ・ザ・カメレオン(CV:増田裕生)
- チャーミー・ビー(CV:鉄炮塚葉子)
チームブラスト技はそれぞれ持ち込んだ楽器でハチャメチャなバンドを披露し、敵をリングにする「カオティクスリサイタル」。
ボーカルテーマ曲は「Team Chaotix」。
その他
関連タグ
ソニック(ゲーム) ソニックアドベンチャー ソニックアドベンチャー2
SHADOW THE HEDGEHOG(2005) - 本作の続編にあたるスピンオフ作品