ゲームとしてのカオティクス
1995年4月21日にソニックシリーズのスピンオフ作品として発売された「メガドライブ・スーパー32X」用ゲームソフト。
詳しくは「カオティクス(ゲーム)」を参照。
キャラクターとしてのカオティクス
『ソニックヒーローズ』以降はベクター・エスピオ・チャーミーの3人が「カオティクス」と呼ばれている。
報酬さえもらえればどんな依頼でも引き受ける探偵集団だが、どんなに高い報酬でも悪事は引き受けないというポリシーを貫いている。探偵事務所を構えているが、貧乏で家賃を滞納している模様。
アニメ『ソニックX』にも登場。
第1期では1話限りのゲストキャラクターとしての登場だったが、第2期(日本国内未放送)では準レギュラーとして活躍する(作中ではエスピオやチャーミーにもそのことを指摘されていたが、ベクター曰く「存在感はレギュラー並み」らしい)。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズでは『大乱闘スマッシュブラザーズX』からシールとして一人ずつ登場、『大乱闘スマッシュブラザーズ_for_Nintendo_3DS』でもやはり個々人でフィギュアで登場。
『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』では「カオティクス」名義でスピリットとして登場。ランクはNOVICE。憑依ファイターはベクターはワニキャラのキングクルール、エスピオがソニック、チャーミーがピチュー。
キャラクター
ベクター・ザ・クロコダイル
「うおー!俺様の名前はベクター・ザ・クロコダイル!い・い・お・と・こー!♪」
ワニを擬人化したキャラクター。20歳(ゲーム「カオティクス」では16歳)。常に耳にヘッドホンをかけている。声優は三宅健太。
カオティクス探偵事務所の所長を務めている。
金に目がなく、横暴で喧嘩っぱやく乱暴な性格だが、仁義に熱く弱い者の味方。
その性格や見た目とは裏腹に頭脳は明晰で探偵としても優秀。
得意技は口から吐き出す火炎放射と風船ガムで空を飛ぶこと。趣味はバンド演奏だが当人はかなりの音痴である。苦手なものは事務所の大家。
元々はソニックシリーズ1作目『ソニック・ザ・ヘッジホッグ』のサウンドテストに「ソニックバンド」のメンバーの1人として登場する予定だったが、事情により見送られた。
『カオティクス』以降は『ソニックヒーローズ』まで長らく出演機会が無かったが、近年では出演機会も増えておりマリオ&ソニック AT オリンピックシリーズにも1作目からプレイヤーキャラクターとして登場している。
エスピオ・ザ・カメレオン
「影に生き、影に忍ぶ…それが自分の美学(キリッ」
カメレオンを擬人化したキャラクター。16歳(ゲーム「カオティクス」では17歳)。古風なキャラクターで武士口調な話し方をする。声優は増田裕生。
楽天的なベクターやチャーミーとは反対に、律儀で冷静沈着な性格(たまに壊れてコミカルな面を見せることがある)。
カオティクス探偵事務所のご意見番を務めている。
手裏剣など忍術を使った攻撃を得意とし、無色透明になる特性を生かして潜入や捜索などをこなす。機械音痴らしい。
ゲーム「カオティクス」では私立探偵を営み、怒りっぽい性格で猪突猛進する癖があるという設定になっていた。
「ソニックライバルズ2」ではカオティクスで唯一の操作キャラクターとなり、作中ではシルバーと行動を共にする。
この作品では全てのキャラクターにシグネイチャームーブという能力が与えられているが、エスピオのシグネイチャームーブは「クロマ・カモ」…ようするにこの葉隠れであり、ゲージがゼロになるまで相手から姿が見えなくなるというものである。
マリオ&ソニックシリーズでは審判として登場。
チャーミー・ビー
「かんぺきなへんたーい♪」
ミツバチを擬人化したキャラクター。6歳。頭のヘルメットと服を着ているのが特徴。声優は鉄炮塚葉子。
年齢相応な無邪気な性格で、お調子者でおっちょこちょい。遊ぶことが大好きで、嫌いなものは退屈。やや生意気な性格で、空気を読まずに問題発言をしてしまうことも(本人に悪気はない)。
まだ子供なためか、ゲームでの彼の台詞は全てひらがなで表記されている。
一応探偵ではあるがどちらかといえばカオティクス探偵事務所のマスコット的存在で、チームを盛り上げるムードメーカー。
お尻の針は刺さるとかなり痛いらしく、「ソニックX」ではベクターが「スーパーウエポン」と称していた。
名前はソニックの漫画のキャラクターから流用された。
ゲーム「カオティクス」では現在の設定と大幅に異なっており、「年齢不詳」「職業はスプリンター」「大人びた性格で嫌いなことは馬鹿にされること」という設定だった。
エスピオ同様マリオ&ソニックシリーズでは審判として登場している。
4人目のカオティクス
マイティー・ザ・アルマジロ
アルマジロを擬人化したキャラクター。当時の設定では16歳。
各地を旅行することに生きがいを感じており、普段はおっとりしていて争いごとが嫌いな性格だが、窮地に立たされると思いがけないパワーを発揮する。壁蹴りを得意技とする。
ソニックが誕生する際にセガは他にも候補としてアルマジロをモチーフとしたキャラクターをデザインしていたが、それがマイティーに流用されたという経緯がある。
彼の初登場は『カオティクス』ではなく、セガが1993年に発売したアーケードゲーム『セガソニック・ザ・ヘッジホッグ』であり、その時の声優は沼田祐介が演じていた。
前述したとおり当初はカオティクスのメンバーは4人であったが、「ソニックヒーローズ」に再登場する際にメンバーが3人に再編され、このマイティーが外されてしまった(最も厳密にはカオティクス探偵事務所所属と言うわけではないというのも理由であるが)。
そして約23年後の2018年……!
『ソニックマニア』の追加ダウンロードコンテンツ(及びソニックマニア・プラス)にてレイ・ザ・フライングスクイレルとともにプレイヤーキャラクターとして復活!
能力は強力なストンピング。
ちなみに公式PVでは、ソニックたちの乗っていたエレベーターが閉まりかけていたところを線画のマイティが両手で無理矢理こじ開け、ソニックと握手した瞬間に色づく演出が入っている。
同PVのラストでは、登場作の関係かナックルズと嬉しそうに拳をつき合わせていた。
『ソニックマニアアドベンチャー』では敵には毅然とし、味方には仲間思い。レイがメタルソニックに窮地を立たされているところ、メタルソニックに岩で叩いたり投げたりの攻撃を仕掛ける。マイティーはレイがメタルソニックに首をつかまれているのを見て、メタルソニックに白色のカオスエメラルドを渡す。