当記事は「ピチュー」から分離・独立させています。
記事の肥大化を防ぐため、先方に当記事の内容を追加しないようお願い致します。
概要
第2作『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下、『DX』)に参戦したキャラクター。
ピカチュウのモデル替えキャラだが、その実態はほぼ全ての面で性能が劣っている公式最弱キャラ。
前作のプリンが「使いかたによっては相当強い」のに対し、ピチューは文字通り「実力が離れている相手に対してのハンデ用キャラ」として製作されている。
その調整は(色々な意味で)常軌を逸しており、
- 電気を帯びるワザを使用すると、無条件に自分が反動ダメージを受ける。
- 全キャラ中もっともふっとびやすい(あのプリンよりも)。
- 身体が小さいため、ワザのリーチがさらに短い。
- 一部ワザの攻撃力がピカチュウより下(特に横スマッシュ攻撃で顕著)。
- 上必殺ワザの名称が「こうそくいどう」で、スピードが遅く攻撃もできない。
…などなど、これでもかというほど欠点が多く盛られている。桜井氏も「このキャラを大会の上位戦で使うような豪の者がいたら、拍手してあげてください。」とコメントするほど。
しかし、
- 上強攻撃のリーチがピカチュウより長い。
- 上スマッシュ攻撃がピカチュウと全く異なる頭突き攻撃に。ピカチュウのクリーンヒットより弱く持続も短いが、どこで当てても同じダメージ。
- 下スマッシュ攻撃が真後ろにふっとばす撃墜ワザに。
- 空中攻撃の着地隙がピカチュウの6~8割と小さい。
など隠れた強みもあり、少なくともただ弱いだけのファイターではないのは確かである。
事実、ガチ対戦の環境でもピチュー以上にハンデに適したキャラが結構いるとされる。
“『大乱闘スマッシュブラザーズDX』”以来の参戦!
なんと最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、『SP』)で、こどもリンクと共に17年ぶりの復活。紹介映像ではスネークの直後に登場させることで「全員参戦」の説得力を持たせる役割を果たした(ちなみに両者のリストラの理由については、「参戦させたいが諸事情により困難」なスネークに対し、ピチューは上記の性能面もあるが、「作品でのポジションなどの関係でそもそも参戦させる理由が希薄」という対局とも言える理由だった)。
ファイター番号は19、通り名はやんちゃな電撃。
モーション自体は全て固有のものになっているものの、今までの元モデル替えと違い固有のワザは少ない。
しかし、ピカチュウのそれとはまったく異なる性能を持つ。
簡単に言えば、『DX』のピカチュウとピチューを引き継いだような個性付け。電撃ワザを使うと反動ダメージを受ける点は相変わらずだが、ピカチュウよりもふっとばし力が高くなっている。また、発生の早さ・持続の長さ・後隙の小ささがピカチュウよりも優れている。
ワザのダメージや運動性能は全体的に劣っているが、ステップ性能や加速力、空中でスピードはピカチュウを上回っており、小回りが効きやすい。こうそくいどうの移動距離も『DX』とは逆にピカチュウより上。
これにより「ダメージが蓄積しやすいリスクがある代わりに、ピカチュウよりも攻めの能力に秀でている」というなかなか面白い仕様になった。
一方で相変わらずの超軽量で、強いワザを受けるとすぐにふっとばされてしまうのは健在。しかも電気ワザが増えた(横強攻撃、下スマッシュ攻撃、空中後攻撃)ので『DX』よりもリスクが増えている。落下速度も『DX』そのままで、とても速いわりに急降下の補正が弱いため相手のコンボに弱い。
ボルテッカーはピカチュウよりもわずかにダメージが高いが、それ以上に反動ダメージが大きく、ほぼ下位互換のワザとなっている。
- もっとも、反動ダメージは原作通りと言えるが…例え外してもダメージは受ける。
総じて「防御力は軟弱だがふっとばし力があり、当たらなければどうということはないを地で行く」ファイター。
あまりのピーキーぶりから「スマブラ界の豪鬼」と呼ばれることも。
かつて公式から「ハンデ戦専用」とまで言われたファイターではなくなったのである。
アップデートで最も極端な下方修正が行われたファイター。
当初の暴れっぷりからか、Ver.3.1.0で喰らい判定の拡大、横強攻撃のふっとばし力低下+後隙増加、反動ダメージの大幅増加(酷いものだと0.8%→1.3%)と、他のファイターとは比べ物にならないレベルで弱体化されてしまった。
さすがにやりすぎたと思われたのか、Ver.11.0.0では一部ワザの反動ダメージが初期のものに回帰(上Bはさらに低下)した他、通常空中攻撃に耳の無敵判定付与が施されている。
ちなみに『DX』ではロケットずつきで電気を帯びないのに反動を受ける事は指摘されていたが、『SP』ではピカチュウ同様電気属性が追加されている。
その他
カラーバリエーション
カラーバリエーションはピカチュウやプリンと同様にアクセサリーで区別される。
上の2匹とは違い身体の色は変わらないが、『DX』では首にスカーフを巻いていた。
『SP』ではスカル団のビーニー、アクア団のバンダナ、ギザみみピチュー、『ポケットモンスター サン・ムーン』のフラワーヘアピン、きあいのハチマキが加わった。
一方で首のスカーフがなくなっているが、身体の色が変わらないのはそのままのため、カラーの組み合わせによってはパックマン並みに区別が付きにくくなることも。
ちなみに水泳ゴーグルは、『大乱闘スマッシュブラザーズX』と『大乱闘スマッシュブラザーズ for Nintendo 3DS / Wii U』でピカチュウに引き継がれ、『SP』でピチューに返却されたという経緯がある。
勝ちあがり乱闘「ふわっとバトル」
ピチューが全ファイター中最軽量であるからか、軽量級ファイターと戦うルートになっている。
ステージは空をテーマにしたものが登場する。
メタ的な話になるが、相手ファイターの体重は全員80以下(ピチューは62)で、最初の3体はいずれも全ファイター中2~4番目に軽い。
本ルートに登場しないDLC以外のファイターの中では、フォックス、シーク、ゼロスーツサムスが該当する。
最重量ファイターの一角であるキングクルールとは正反対のルート。
余談
ピカチュウのモデル替えのため同じ必殺ワザを使うのだが、このうち原作でピチューが覚えられるのはかみなりとボルテッカーのみ。
さらに言えばこうそくいどうはでんきタイプではなく、エスパータイプのわざである。
『DX』ではスティックを下に入れてしゃがむと眠る。その姿がとてもかわいい。
『SP』ではダッシュ攻撃でフィニッシュすると満面の笑顔のピチューが見れる。とてもかわいい。
関連動画
関連タグ
こどもリンク:同じく『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』で17年ぶりに復活したファイター。