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最後のカギ
これまでの歴戦のファイターたちが集まる空間に燃え盛る十字の刻まれた炎。
長き祭典もいよいよ終わりを告げ、その炎がそっと消えていく。
それと同時にファイターたちは皆、役目を終えたかのようにフィギュアに戻り動かなくなった。
静寂の中、突如何かの光に当てられたマリオだけが瞼を開ける。
そこで目にしたのは、聖火から燃え落ちた小さく燃える一つの灯火だった。
何かを感じ、灯火へと導かれる様に歩き出したマリオは、手にとるのを一瞬躊躇うも、意を決して灯火から何かを掴み、空高くへと放り投げる。
回転しながら燃えさかる物は世界で最も有名なネズミを模したキーホルダーを着けた鍵の形をした剣の姿を現し、剣の先端から伸びた光が空に巨大な光る鍵穴を出現させた。
鍵穴から降り注ぐ光でファイター達が再び動き出し鍵穴を見詰める中、姿を現した最後を飾るに相応しいファイター、それは…‼︎
「おまたせ!!」
ソラ参戦!!
桜井D「え~~っ!? …と、私ですら驚いてしまいますが、『キングダム ハーツ』から、ソラの参戦です!」
概要
2021年10月5日の「スマブラSP 最後のスペシャル番組」の中で、「ファイターパス Vol.2」の大トリ、正真正銘の最後のファイターとして、『キングダム ハーツ』シリーズから「ソラ」の参戦が発表。同年10月19日に配信された。
ファイター番号は82、通り名はキーブレードに選ばれし者。
最後のファイターだけあってか、参戦ムービーも初登場映像から続くかのような演出で、これまでとは大きく毛色が異なるものになっている。
紹介映像
特徴
反逆ゲージがあったりMPゲージがあったり、特殊なコマンドがあったり一部ワザがないまたは統一されていたり、壁や地面を掘って素材を集めたり状況次第で翼が生えて強化されたりと言った異色のDLCファイター達に比べれば、操作やモーションはかなりスタンダードな方。
一部アクションや能力にネバーランド独自の要素が取り込まれている為か、体重がかなり軽く(ゼルダと同じ85)、ジャンプはふわりとしていて高い。
只、このふわりジャンプが他のファイターと比較して独特である為か、これを「使いやすい」か「使いにくい」かはかなり分かれやすくなっている。
『ソラ』という名前の通り空中戦や対空戦が大得意なエアリアルファイター。復帰力が高く復帰阻止にも向いている反面、吹っ飛ばし力が弱くバ難(バースト難の略。つまり撃墜が難しい状況)になりやすい。OP(ワンパターン)相殺で威力が減衰する点にも注意が必要。
特筆すべきは多くのワザ(弱攻撃、横強攻撃、通常空中攻撃、前空中攻撃)に3連コンボがある点と、上必殺ワザの後に横必殺ワザが出来る点だろう。
特に後者はこれのおかげでただでさえ高い復帰力を補強しつつ、相手をたくさん追撃できる。
通常技の性能は発生こそ遅いものの優秀な技が多く、対空で振れる弱攻撃、コンボパーツの下強、上強に、広い範囲をカバーできる空中ニュートラル攻撃や相手を打ち上げたり、撃墜にも使える空中上などを、状況に応じて使い分けることで強さを発揮できる。
総じて、キャラクター固有のコンボやテクニックより、相手の動きを読んでの適切な技選びや復帰阻止など、純粋な操作技術が重要なファイターといえる。
センサー爆弾以外のアイテムを手に持つとニュートラルポーズが変化し、両手で持っていたキーブレードを右手のみで肩に担ぐように持つ、ブレイヴフォームを彷彿とさせる構えになる。
他の両手が塞がっているファイターもアイテムを手に持つと片方の手のみが変化するが、ソラのようにはっきりとポーズそのものが変化するのは初である。
その他には、ドラグーンを完成させた際のリアクションが特徴的。基本的に真剣な表情で搭乗するが、ソラは楽しそうな表情で拳を突き出しつつ搭乗する。
体力制に限りソラがトドメを刺すと、原作でボスにトドメを刺したときと同じく、ソラにカメラが寄ってスローモーションになるという演出が入る。この演出はソラが呼びだしたポケモンやアシストフィギュアがトドメを刺しても発生する。(ただし、これは敵のHPを減らす技によるダメージが0以下になった時に発生する為、無敵の相手を幾ら殴っても演出は出ないが、「掴んだ相手が無敵になった場合」に限りそのまま投げに移行してもダメージは入らないが演出だけが発生する)。
必殺ワザ
- 通常必殺ワザ:まほう
原作や『ファイナルファンタジー』シリーズでお馴染みの「ファイガ」・「サンダガ」・「ブリザガ」の3つを使用。
使うたびにファイガ→サンダガ→ブリザガの順でまほうが切り替わり、蓄積ダメージの上で次に使えるまほうが何かを確認出来る。
「ファイガ」は単発の炎の玉を打ち出す。連打で連射も可能。
くらった時の相手のリアクションが大きいため、近くで当てるとつかみやダッシュ攻撃で追撃できる。着地狩りに使うのも手。
「サンダガ」は前方に雷を3発落とす。隙が大きい分、上下と前方に攻撃範囲が広い。吹っ飛ばし力も高くバースト択の一つ。
空中に出すと攻撃範囲が狭くなるが、相手に壁を張るように打てるため地上と崖外で使い分けていきたい。
「ブリザガ」は隙が少ない代わりに攻撃範囲が狭い。また、氷属性のため冷気で相手を凍らす。
判定の持続も長いので相手の崖上がりを読んで置いておくと引っかけられる。
凍結時間は相手のダメージ量が多いほど長くなり、レバガチャで解凍を早められる。ソラ側は解凍される瞬間に合わせて上スマッシュなどを決めることができる。復帰阻止にも効果的で上方向の復帰が弱いキャラには脅威となる。
吸収系のワザに対して回復量が大きくなってしまうので注意しよう。
- 横必殺ワザ:ソニックレイヴ
1回~3回まで任意の方向に飛びながら突撃する。最初は必ず真横に飛ぶが、残り2回はピカチュウやゲッコウガの上必殺ワザのようにスティックを倒した方向に飛び、復帰に使える。ボタン連打すると2回目以降に近くの敵にロックオンして飛ぶ。この場合攻撃力は高くなり移動距離は少し伸びる。なお、突進の度に速度と距離が落ちてしまう。ヒット時やシールドでも落ちるので注意が必要。上必殺からの逃げに使えるものの、どっちみち隙が大きいため台のあるステージなら台をいかして、終点ならば崖に逃げるなども視野に入れて着地したい。また、この技は崖付近で必殺技ボタンを押して使用した場合、崖側に戻るようになっている。
後隙はしっかりとあるのでシールドされたら途中で止めたり、距離を取って逃げるのも手。
- 上必殺ワザ:エリアルスイープ
回転しながら上昇しつつ攻撃する。
リンクやこどもリンク、トゥーンリンクやMii剣術タイプの回転斬りと似ているが、こちらは地上にいても上昇する。ふっとばし力も高く、上空にいる敵の撃墜を狙ってみるのもいいだろう。空中上と組み合わせて60%前後から上バーストを狙う恐ろしいコンボも発見されている。実際にされることは少ないが要注意。
上昇中は左右に少し動ける。最高度に達した時のみ横必殺ワザが使えるので、ジャンプ等でコンボや復帰に繋げよう。また一見すると内側にベク変するのが正しいように思えるが、実は外側にしないと撃墜されるという恐ろしい初見殺しを持つ。(ホムラの上Bのように上ベクトルのため)
- 下必殺ワザ:カウンター
その名の通りカウンター攻撃を狙う。セフィロスと同様、前方しかカウンターが狙えない(おまけに反転もできない。ただし背後から攻撃されてもカウンターが発動すれば振り返って反撃する。例としてはソラミラーで背後からサンダガを撃たれた場合などがある)。
閃光と比べると最低ダメージこそ劣るが、平均的には同等の威力となる。
他のファイターとは性質が少し異なっており、通常のカウンターは攻撃が中断されないが、ソラの場合は成功時に相手の姿勢を崩す(原作では防御コマンド→防御成功時にたたかうで自動的にカウンターが発生する仕様なのでその再現)。
これにより無敵判定のバンジョーのワンダーウィングにもカウンターをかますことができる
飛び道具を受けると、その弾を受け流しつつ攻撃をする。受け流した弾はソラに攻撃権が移る(いわゆるリフレクター)ので、多人数対戦で受け流した弾で撃墜すればソラに得点が入る。
- 最後の切りふだ:鍵穴の封印
DLCファイター恒例のビジュアル系切りふだ。
相手を鍵穴の中に吸い込んだ後、扉に封じ込めて鍵を閉じ、爆発させてフィニッシュ。爆発時に100%以上になった相手を封印、もとい即撃墜する。
構図としてはゼルダと似ているが、こちらは3人まで巻き込める。ただしゼルダほどの吸引力はない(射程が短い)。
その他
ステージ「ホロウバスティオン」
『SP』追加ステージの中では最もシンプルな構造で、中央にすりぬけ床が1つある。
特定の条件を満たすと、構造はそのままに背景と足場が「ダイブ・トゥ・ハート」に変わる。
この演出はステージギミックを「なし」にすると発生しなくなる。また、戦場化・終点化でもステージギミックの有無の影響を受ける。
カラーバリエーション
デフォルトは『Ⅰ』のデザインで、カラーバリエーションで『Ⅱ』『3D』『Ⅲ』の衣装が用意されている。
そのまま出すと体型レベルで変わってしまうため、『Ⅰ』のソラが続編の衣装を着ていると言った感じとなっている。なお、キーブレードのデザインの変化は無い。
6Pカラーはブレイブフォーム風、7Pカラーはウィズダムフォーム風、8Pカラーはアルティメットフォーム風。
そして5Pカラーはタイムレス・リバー風。原作とは違い衣装は『Ⅰ』のままだが、レトロチックな表情はしっかり再現されている。
これらのバリエーションにより、ソラのファイタースピリットは「タイムレス・リバー」を含めて5種類用意されている。名前が変わらない単体のファイターとしては最多。(名前が変わるファイターも含めると、クッパJr.が最多)
ほとんどのカラーが赤や黒を基調とした配色のため、プレイヤーカーソルがないと区別しづらいかもしれない。
勝ちあがり乱闘「闇を晴らす光」
ROUND | 敵 | 備考 | 元ネタ |
---|---|---|---|
1 | リンク(50HP)、こどもリンク(50HP) | どちらもダークリンクカラー | ハイソルジャー、ソルジャー |
2 | Mr.ゲーム&ウォッチ×7 | 軍団戦(4体ずつ)。20HPが5体、ジャイアント(小)+50HP、ジャイアント+70HPが1体ずつ | ギガントシャドウ |
3 | クラウド | FFⅦACカラー | 『Ⅰ』闘技大会決勝戦 |
4 | ルフレ×3(50HP) | それぞれ男性、女性、男性+ジャイアント | XIII機関 |
5 | ガノンドロフ | 7Pカラー+ジャイアント | マスター・ゼアノート |
6 | ソラ(メタル) | ナイトメア・アーマーヴェントゥス | |
BOSS | マスターハンド&クレイジーハンド | もしかして → ハハッ |
『キングダム ハーツ』シリーズにおける、ソラの戦いの歴史を追体験するルート。
基本的に「体力制+アイテムなし」だが、マスターハンド&クレイジーハンド戦のみ通常のストック制。
マスターハンド&クレイジーハンド戦で通常とは異なる楽曲が流れるルートの一つ。(ソラの場合は『Destati』)
スピリッツバトル
メインファイターとして
No. | スピリット | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|---|
1,507 | ロクサス | キングダムハーツシリーズ | |
1,511 | ヴェントゥス | キングダムハーツシリーズ |
お供として
No. | スピリット | 登場作品 | 備考 |
---|---|---|---|
1,506 | カイリ | キングダムハーツシリーズ |
今のところ全員キーブレードを装備しているキャラクターである。
余談
『FF』キャラとの再共演
原作『キングダム ハーツ』シリーズは『ファイナルファンタジー』シリーズの要素が含まれているためか、一部作品では『FF』シリーズのキャラクターがスターシステムという形で登場しており、クラウドやセフィロスもそのうちの一人である。前者はコロシアムで敵として戦い、後者は裏ボスとして登場している。
在り方が異なる本編世界寄りの彼らとはいえ、シリーズを超えて再び激突する事となった。
因みにソラの横必殺技であるソニックレイヴは元々はソラの技ではなくKH世界のクラウドの技であり、『Ⅰ』でオリンポスコロシアム(ヘラクレスの世界)のケルベロス戦後にクラウドから貰えるもので、実質彼との友情技と言える。
スマブラ投稿拳
2015年4月から10月までに行われた『for』の新規参戦希望アンケート「スマブラ投稿拳」で、最も多くの票を集めたキャラがソラだったことが明かされた。
同企画でファイターに選出されたベヨネッタが「交渉と実現が可能なキャラクターの中で」得票数第1位と明言されており、この時点ではソラの参戦はさすがに困難だったと思われる。
また、結果を公開すると他社に明らかに迷惑が掛かる(そのゲーム会社に参戦要望を直接送り付ける、参戦させなかったことを非難する等)可能性を考慮し、ディレクターの桜井政博と故岩田聡元社長との打ち合わせでアンケートの結果は伏せられる事になった。当時は結果を公開しない事に関して非難があったが、その時点で実際に上記の迷惑を掛けてしまったユーザーが決して少なく無かった為、英断と言えるかもしれない(Twitterなどでも散々クソリプを送る者が国内勢海外勢含め多数おり「そうやって要望出せば出すだけ実装が遠くなるよ」との返信を返したこともある)。
それでも投票したユーザーの声や外部で行われたアンケートからソラが上位にいた事はある程度予測がつけられていたが、ディズニーの版権は非常に厳しいことで知られる事から、参戦は非常に絶望視されていた。スティーブ/アレックスとはまた違った理由である。
ネット等で行われた非公式の参戦希望ランキング等でもソラが1位もしくはランキング入りしているのを見たことがある人もいるだろう。
そういった期待と絶望感の中、今回は6年越しに、遂に参戦が叶ったと言う事になる。
ちなみに、当初はファイターパスvol.2はvol.1同様5枠で終わる予定だったところを、彼の参戦により急遽1枠増やしたという。
とある機会に桜井ディレクターがディズニーの関係者と会っており、その際に「ソラのスマブラへの参戦が世界中から望まれている」と伝えたところ、その関係者から「当社としても参戦出来たらとても良いと思っている」と返答され、ソラ参戦を望んでいたのだとか。この時点でファイターパスの内容はある程度決まっていたが、それを受けて、ディズニー、スクエニ、任天堂と慎重に話し合い、実現につなげた。「ベレト/ベレスのつかいかた」のラストのvol.2の紹介で11枠目が滑り込む演出は、この事と思われる。
また、『キングダム ハーツ』シリーズのディレクターである野村哲也氏もソラがスマブラに参戦する事を望んでいたらしく、ディズニーが権利を持っている以上は無理だと思っていたが、ディズニーが参戦に前向きな意向を受けて難しいながらも実現に努めたとの事。
2024年2月16日にはamiiboも発売された。
長らく発表が無かった事から「流石にamiiboの許諾は降りなかったか」「参戦出来ただけでもマシ」と言った意見が多く、中には冗談交じりに「スマブラのソラはフィギュアでは無く、ご本人だからamiiboは無い」と言ったディズニー的な解釈をする者もおり、無事に発売される事が発表されると再び驚きの声が多発した。
版権について
彼の参戦により、版権表示の最後に「Disney」が追加される事となった(サウンドテストのクレジットでは日本法人のウォルト・ディズニー・ジャパン)。
これまでゲーム以外の事業にも手を出しているメーカーは数あれど、ゲーム制作でない会社が名を連ねたのは今回が初。しかも世界のディズニーである。
桜井ディレクターも「他ファイターが増えるのとは意味合いが異なる」と公式動画で述べており、正に最後に相応しい参戦ファイターだったと言う声も多い。
また、ディズニー・ゲーム公式アカウントもソラの参戦をPRしている。→外部リンク:ディズニー・ゲーム公式Twitterアカウント
しかし、スマブラはあくまでもゲームキャラクターが集合するゲームであり、ディズニーキャラはあくまでアニメ映画を原作とする為か、登場する描写は全て『キングダム ハーツ』オリジナルの要素のみに限定。原作を再現したステージ(特に終盤に遷移し、背景に出てくる『ダイブ・トゥ・ハート』のイラスト)でもグーフィーやドナルド、王様ことミッキーマウス(ミッキーマークも含む)が使われていた個所は差し替えられ、『スマちしき』のソラの解説にも名前どころかその存在は一切記載されていない。例外としてはソラのキーブレードであるキングダムチェーンのキーホルダーがミッキーモチーフな事と、細かく言えばグライドもピーターパンの要素と言う位である。これでもかなり凄い事なのである。
一応過去作『X』のモードの一つ、コレクションで閲覧出来るゲーム年表にミッキーマウスのゲームタイトルが載っている。つまりディズニーキャラであるミッキーの名称だけならソラよりも先にスマブラに登場していた事にはなる。
『Ⅲ』での『トイ・ストーリー』の世界では、(世界観に合わせて)ソラがゲームのフィギュアになっていた。恐竜の玩具のレックスには(劇中で売られているゲームの主人公の)「ヨゾラ」と呼ばれている。ゲームキャラのフィギュアになったソラが『スマブラ』に参戦するのも何かの縁であろう。
ソラの代名詞である「つながる心が俺の力だ!」が遂に現実の物となった瞬間だった。
参戦ムービーの演出
参戦ムービーでは主題歌である『光』のオーケストラアレンジが流れ、そこから「宇多田ヒカルも間接的だがスマブラに参加した」としてトレンドワード入りした。この曲の版権はアメリカの「ウォルト・ディズニー・ミュージック・カンパニー」が保持しており、流石に楽曲としては収録されておらず、参戦ムービーのみの使用となっている(スマブラで収録された楽曲の版権は全て「ウォルト・ディズニー・ジャパン」に帰属している)が、これを機にCD(音楽)を購入(ダウンロード)をした者は多い。
宇多田ヒカルは同年の春、ヱヴァンゲリヲン新劇場版最終章の主題歌を担当しており、そこからの連想かSNSでは「さようなら、全てのスマッシュブラザーズ」と関係者やスタッフへ感謝と労いの言葉が掛けられている。
また、日本語版PVでは「○○参戦」になっている部分は、英語版PVでは一部を除き各キャラ毎に異なるのだが、ソラの場合は「Finally Here!」。
長年望まれていたキャラが「ついに登場!」と言う意味であると同時に、「Final」という言葉を含む事で、最後である事にも掛けている。
尚、キーブレードは「認められた選ばれし者」にしか使えないと言う設定があり、事実カービィでもコピーできない(代わりに非実体な光型の剣を振るう)。
だが参戦ムービーではマリオが一瞬だけキーブレードを掴んで投じている為、「マリオもキーブレードを使う資質があるのでは?」とする考察もある(一応、資格者でなくとも掴む事自体は可能であり、原作ではスコール・レオンハートやジャック・スパロウが掴んでいるが、その後直ぐに持ち主の手元に飛んで行ってしまう為掴んだ上で投じたマリオが凄いと言う声も少なく無い)。実際、当初のプロット段階では、マリオが専用のキーブレードを振り鍵穴を出現させ、その鍵穴からソラが登場する構成を考えていたが、上記の設定を踏まえて没になったという。
無数の冒険と闘いを制した「ミスター・ビデオゲーム」である彼なら、それに相応しい強い心と資格を持っていてもおかしくない、と言う声も多い。
マリオも過去作でステージに存在する鍵穴に鍵を運ぶと隠しステージへ行けるギミックがあり、また使い方によっては敵を倒す武器に出来たりもした(スーパーマリオメーカーやその続編でも鍵と鍵付きトビラ・ワープボックスのギミックはあるが、鍵を投げて敵を倒したりする事は出来ない)。それ以外でも鍵は至る所で重要なアイテムとして登場しており、マリオと鍵の縁は深い。
そして何より、キングダムハーツは、当作のディレクター・キャラクターデザインを担当した野村哲也が、1996年当時発売されたマリオ64に強い衝撃と影響を受けて開発されたゲームである(外部リンク:社長が訊く)。
ソラ誕生の背景も野村が同僚にマリオ64の様なゲームを作りたいと持ち掛けたところ「マリオは世界的キャラクターだから、今から新キャラを作ったところで勝てない」「マリオに対抗するにはディズニー級のIPが必要だ」と反対されてしまったからである。
かつてマリオが灯した一つの灯火は、長き時を経て大きく成長し、ついに彼の元に戻ってきたのだ。
また、注目すべきは参戦ファイターのメーカーには過去にディズニー作品のゲーム化を手掛けたところがあったりする。スクウェア・エニックスは勿論のこと、任天堂はトランプやゲーム&ウォッチで実績があり、セガやカプコン、(旧)ハドソンも手掛けた事がある。
また『スマブラSP』の共同開発元であるバンダイナムコゲームスは、ディズニーキャラクターを起用しシステムはどうぶつの森に似たゲームを、コナミは東京ディズニーシーをテーマにしたゲームをリリースしたことがある。
参戦ムービーのラストではファイター達の見守る中でマリオとソラが握手する。歴史に残る大団円と言っても過言ではないだろう。夢の国からのゲームキャラクターの使者が夢を叶えたという奇跡と共に…。
海外の反応
以上のことから、今回の参戦はかなり強く望まれたものであり、なおかつ実現不可能を可能にした奇跡であることがお分かりいただけただろう。海外からも賞賛の嵐となっており、生放送を見ながら号泣するファンまでいた程である。
「つかいかた」動画では
また、「つかいかた」では体重の比較対象にしずえさん(女性/メス/体重88)が使われたため、紹介している桜井ディレクターに対し「レディに対して失礼」というツッコミが多く行われた。
また、最後の切りふだについて、桜井ディレクターは「是非その目でお確かめください」と言いつつも、普通に自分で使って公開してしまった。また、参戦PVにも映っている。
以前からの接点
ちなみに、
- クッパとソニック、パックマン、リュウ、ケンはディズニー映画に出演した経験がある(ただし、パックマンはスマブラでの手足のある姿ではなく、一部の技でとる昔のピザ欠けスタイルで登場。リュウとケンは声優が別人である)
- 過去に東京ディズニーシーで開催されていたとあるショーではマリオに酷似した服装のキャラクターが主役を張ってたりもしている
- かつて東京ディズニーランドに存在したゲームセンター「スターケード」では、アーケード版のドンキーコングやマリオブラザーズが稼働していた
…など、ディズニーと任天堂は意外な接点も結構あったりする。
なお、参戦発表された2021年10月5日の翌日にはアニメ『星のカービィ』の放送開始から満20周年を迎え、その中のエピソードには、ソラの版権元に喧嘩を売っているとも取れるエピソードも放送されている。
関連イラスト
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81.カズヤ → 82.ソラ