概要
映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズの主人公にして、世界一速いと謳われた海賊船「ブラック・パール号」の船長である。
皮肉屋で現金、人を食ったような態度で他人と接する掴みどころのない男。
その癖おしゃべりでお調子者の上に我儘なため、傍から見れば大口を叩いて人をおちょくる嫌な奴にしか見えない。
何より重要なこと、特に自身の個人的なことに関してはとことん秘密にする主義で、この癖を原因に劇中でも様々な混乱と災難に見舞われている。
その一方、海賊でありながら残虐な行いを嫌い、非道になり切れず情に脆い部分もあり、『流血とは縁の無い海賊』という異名があるほど。
ジャック自身も元々海賊だったわけでなく、船乗りとして東インド貿易会社で働いてたのだが、奴隷を運ぶ仕事を拒み更には奴隷を逃がした事が原因で海賊の烙印を押された事が海賊の始まりだった。
小物臭さとは裏腹に、時に友人や縁者のために力を振るい、剣術等の腕っぷしも強く、ウィル・ターナー達よりは劣るも巧みな話術による交渉で相手を丸め込み、大胆な奇策と天性の勘の鋭さで、自分よりも強い相手を出し抜いて打ち負かしてしまうという策士な一面がある。
色々と性格や素行に問題があり、いまいち掴みどころの分からない人物だが、根は小心者のロマンチストで、海賊という今の身分を愛しており、自由を何より尊ぶ。
世界各国の海を渡り歩き、その人脈の広さはおそらく一国の領主といえど比べ物にならないレベルで、遠くの東洋の海賊や海の果ての魔女、さらには黄泉の国の人間とすら交友を持つ。
また悪運にも凶運も付きまとわれており、常にトラブルを呼びながらもしぶとく生き抜いている。
ちなみに生活環境からか息が滅茶苦茶臭いらしく、ワールドエンドではウィルに、キングダムハーツ3ではルクソードに臭い息を吹きかけている。
各章の動き
- 『呪われた海賊たち』 (35歳)
本編開始より10年前、雇っていたバルボッサの裏切りにより大事なパール号を奪われ、自決用のピストル一丁と共に無人島へ置き去りにされるという屈辱を味わう。
流れ着いた大きな港町「ポートロイヤル」で、総督の娘・エリザベスがバルボッサに連れ去られる事態に出くわし、彼女を助けたい青年・ウィルに共闘を持ちかけられ共に共通の敵を倒す航海へと旅立つ。
- 『デットマンズ・チェスト』 (38歳)
そのままジョーンズの心臓が眠る島に到着したまでは良かったが、それを皮切りに誰もが自分の事情を優先した、サイテーの裏切り合戦へと身を投じるハメになる。
- 『ワールド・エンド』 (38歳)
力を得て助長したペケットに対抗すべく"9人の海賊長"を欲したバルボッサ達に連れ戻されるが、恨みを忘れてはおらず、ウィルとエリザベスをそれぞれの陣営に放逐してしまう。
合流後の海賊の拠点では、持ち前の悪知恵によって海賊長たちの意見を早々に纏める事に成功し、軽い交渉後の最終決戦では敵戦を内部からひっかき回す事になる。
- 『生命の泉』 (54歳)
狂暴な人魚が住まう島で、かつての恋人だったアンジェリカや、パール号を奪っていた最悪の海賊・黒ひげとの陰惨な泉争奪戦へと赴いていくのだった。
- 『最後の海賊』 (59歳、25歳)
ウィルの息子・ヘンリーにダッチマン号の呪いを解く「ポセイドンの槍」の捜索を頼まれるも、実質的に活躍したのはバルボッサで、彼自身はほぼ何もしてなかったりする。
そんな本作では彼の全盛期と言える、強かでカリスマに溢れていた若い事の姿も描かれている。
関連タグ
海賊 パイレーツ・オブ・カリビアン ジョニー・デップ
ラクヨウ…おそらくオマージュ