概要
ファイナルファンタジーシリーズに登場するモンスター。『FF2』で初登場して以来、ほとんどのFFシリーズに登場する。サボテンダーやトンベリ同様おなじみの顔ぶれ。
大きさは大体人間の2倍程度の身長であることが多いが、作品によっては人間と同程度の大きさだったりする。
イソギンチャクのような、先端が口になっている触手に覆われた醜悪な姿で体中粘液で覆われており、悪臭を放ち、大口でなんでも食べてしまう「食人植物」。その「くさいいき」を嗅いだ者は、身体に毒・暗闇・沈黙・混乱など様々な異常を引き起こし、油断しているとあっという間に倒されてしまう。こんなんでも一応植物であるため弱点が火属性に設定されていることが多い。
名前の由来は、完全に語感。タバコの銘柄にマールボロというものがあるが、それが考慮されたかは不明。
作品によっては「モルボル菌」と呼ばれる胞子状の寄生菌によって繁殖するという設定があり、他の生物がこれを植え付けられると体の自由を奪われた挙句、モルボルにされてしまう。
後世のイヴァリースでは食用とされている。
モルボルの種類
亜種にモルボルグレートなどがいる。作品によってはモルボルワースト、モルボルキング、モルボルデュークなどが登場する。
上位種に「ワースト」なんてつくのはこの系統くらいのものでとても珍しい。海外では強さがワーストというイメージをもたれがちなため「モルボルメナス(脅威のモルボル)」となっている。
FF2
初登場。イソギンチャクモチーフからか、水場に出てくる。そのため、地上に生息するバージョンとしてわざわざランドモルボルという亜種がいたほどである。弱点も水棲種らしく稲妻である。
しかもマヒ追加の通常攻撃だけしかしない、実は割と大人しい存在だった(コカトリスのほうがよっぽど怖い)。ところが上位のモルボルグレートの通常攻撃が多数の追加効果を持っており、この特徴がFF4以降のくさいいきに引き継がれ、モルボルの得意技となったのである。
ちなみにFF2にもくさいいきは存在するが、FF2においてはゴーギマイラとスフィンクマイラの特技で石化の効果だった。
FF4以降
くさいいきでプレイヤーを困らせる凶悪モンスター。このモンスターの代表的な技であり、味方全体に一度に様々な状態異常を及ぼす効果があり、シリーズを通してプレイヤーを恐怖に陥れる鬼畜性能を誇る。
代表的な効果は、蛙・豚・カッパ・小人・石化(徐々に石化)・混乱・バーサク・睡眠・毒・暗闇・沈黙・麻痺・ヘヴィ・バインド・スロウ・ストップ・オイルなどで、どの効果が付加されるかはシリーズ毎に異なるが、一挙に複数の効果を及ぼすというものがほとんど。
モルボルがこの技を使ってこない、あるいは操作不能に陥る状態異常をあらかじめ防御するアビリティなどをつけていれば安心して戦えるが、FF8のモルボルおよびFF10に登場するモルボルグレート、モルボルワーストは特に凶悪で、エンカウントすると必ず先制攻撃で「臭い息」を使用してくるという嫌がらせとしか思えない設定がついているためとても恐れられた。
味方全員が混乱・バーサク・毒状態になり、操作不能になって慌てている間に仲間内で殺し合いながら毒に侵され全滅する様はまさにトラウマである。
なお、FF2にもこの技は登場するが、石化効果のみ(※)だったし、そもそもモルボルはこの技を使わなかった。
(※···石化のみというのはある意味、後発の作品のそれより恐ろしい。一発全滅がありうるのだから。)
外部出演
隠しコートに『モルボルガーデン』があり、ゴールの奥にモルボルがいる。原作通り「くさいいき」を敵味方問わず吐きかけてくる。