曖昧さ回避
- 『ファイナルファンタジーシリーズ』に登場するモンスター。当項で解説。
- 『ウルトラマンA』、『ウルトラマンタロウ』に登場する超獣。→さぼてん超獣サボテンダー
概要
初登場は『FINAL FANTASY Ⅵ』。
小型の柱サボテンに手足が生えたような形状で、胴体に当たる部分に目と口とおぼしき3つの孔が開いており、全体的な外見は埴輪のようにも見えるモンスターで、チョコボ、トンベリと並んでドラゴンクエストシリーズのスライムと同じくファイナルファンタジーシリーズの象徴的な存在となっている。
自立自走し、常に非常口の誘導灯に描かれているピクトグラムのようなポーズを取っている。
生みの親はキャラクターデザイナー野村哲也で、高校生の時にノートに書いた落書きがベースになっているらしい。
非常にすばやく攻撃がなかなか当たらないうえ、たとえ命中しても硬い体表によりあまりダメージを与えられない。魔法防御力も高く、ダメージが通りにくい。
しかもすぐに逃げるため極めて倒しにくいが、倒したときの恩恵は非常に大きい、という特徴が出演するほぼ全作品で貫かれている。
初出演となる『FINAL FANTASY Ⅵ』では、ばくれつけんやドリルなど相手の防御力を完全に無視できる攻撃手段がいくつか用意されているため、その手段を実行できるキャラクターを戦闘メンバーに加えればあっさりと倒せる。
また「はりせんぼん」という、文字通り針を1,000本飛ばし、対象の防御力にかかわらず1,000ポイントの固定ダメージを与える独自の攻撃技も持つ、作品によっては針の数が10000本に増えた「はりまんぼん」を使用する(主人公達の最大HPは基本的に9999が上限なので、なんらかの手段でHP上限が10000を超えていないと実質即死、固定ダメージである以上あらゆる防御手段が役に立たない)こともあり、特に強いモノは「はり99999ぼん」を使用し、通例通り99999ダメージを与えてくる
初登場の『FINAL FANTASY Ⅵ』では世界崩壊後のある地域の砂漠部分にのみ出現する。
必ず単体であり、前述のように極めて高い回避率と魔法防御を持つため限られた手段でしか倒せないが、倒せば一気に10もの魔法習得値を得られる稼ぎ目的の雑魚として有名。
『FINAL FANTASY ⅩⅢ』においては戦闘中に「サボテンダンス」を使うことによってザ・サボテンダーやサボテンマスターに変化し、攻撃方法が変わる。ちなみにこのサボテンダンスは、サボテンダーに何らかの攻撃を与えることで中断させることが可能である。
『FINAL FANTASY Ⅺ』では、リアルを追求しすぎたのか目に当たる部分に細い筋が1対通っているだけという、不気味な雰囲気を漂わせる姿をしている。
中には煙を上げて走っている個体はノートリアスモンスターで、余りにも速すぎて会敵が出来ないという仕様になっている(他のサボテンダーと交戦してリンクさせないと戦えない)。
その中にも、150cm(ヒューム女)から170cm(ヒューム男)にも達する巨大な個体もいる為、不気味な顔がさらに強調される。
凶悪な技である「針千本」も使ってくる。
同じくオンラインゲームである『FINAL FANTASY ⅩⅣ』でも登場。こちらは割と序盤からウルダハ地方に広く登場している。
変な防御力も回避率も無く他の一般モンスターと同じように倒せるが、「針千本」は使ってくる。文字通り食らうと1000ダメージであるため、序盤のサボテンダーを相手にするレベルでは確実に即死する。絶対に避けなければならない。
針千本は青魔導士でラーニングできる技の一つでもあり、プレイヤーが使っても1000ダメージ固定であるため、長い詠唱さえ我慢できるならレベル40程度のまでは針千本を連打するだけでレベリング可能。
派生種など
ゲームボーイアドバンス版『FINAL FANTASY Ⅵ』・『FINAL FANTASY Ⅷ』・『FINAL FANTASY Ⅹ-2』・『FINAL FANTASY ⅩⅢ』に登場する巨大種。
詳細はリンク先を参照。
- サポテンダー
『FINAL FANTASY Ⅶ』で初登場。
サボテンダーの偽物だが、パッと見はどこが違うのか分からない程に本物とそっくり(『FINAL FANTASY ⅩⅢ』では頭に花が咲いている)。
強さに関してはサボテンダーよりも弱かったり、逆に上位種として登場する作品もある。
- ザポテンダー
『クライシス コア -ファイナルファンタジーⅦ-』に登場。
一部のミッションに登場する強化個体。
通常攻撃にグロッキー状態(行動不能)が付いており、身動きが取れなくなった所を突いてくる強敵。
- サボテンダー?
『FINAL FANTASY Ⅹ』に登場。
見た目はサボテンダーとほとんど変わらないが、よく見ると口の形が微妙に違う。
かつてジョゼ大陸を荒らし回っており、大召喚士ガンドフによって雷平原の石碑に封印されていた。
封印を解くと出現するようになるが、強さは通常のサボテンダーと大差ない。
- サボッテンダー
「サボテンダー何さぼってんだー」というギャグは多くのユーザーが考え、『半熟英雄4』のエグモン募集でも大量に投稿された程だが、ついに『FINAL FANTASY ⅩⅤ』に登場。
通常のサボテンダーよりもやや薄い緑色の見た目をしている。
名前の由来は「人目につかず、見晴らしが良い場所でサボっていた」という説が有力らしい。
強さとしては通常のサボテンダーと比べて大きな変化は見られない。
- サボテン車掌(CV:千葉繁)
『ワールド オブ ファイナルファンタジー』に登場。列車の車掌を務めるミラージュ。
- コルテンダー
『FINAL FANTASY Ⅶ REBIRTH』に登場する、コルネオが使役するサボテンダーたちで、コルネオのような髪型と「ほひー」という鳴き声が特徴的。
- ハッピーテンダー
同作品に登場するコスタ・デル・ソルのキャラクター。ピンク色のサボテンダー。
- ギガテンダー
『FINAL FANTASY ⅩⅣ』に登場する亜種。第一世界のアム・アレーン地方に棲息する種で、手足の短い寸胴体系の代わりに頭が複雑に枝分かれしている。カエンタケみたいな形。
色は普通に緑でサボテントゲもあるが、何よりもでかい。ともすれば10mに届いてそうなくらいでかい。ただしでかいだけで、地域相応のレベルさえあれば普通に戦って倒せる。
上位個体としてリスキーモブの「マリクテンダー」も存在。体色が真っ赤になっており、まさにカエンタケそのものである。
緑のギガテンダーはミニオンにもなっており、「ミニギガテンダー」。
- ルナテンダー
『FINAL FANTASY ⅩⅣ』に登場する亜種。月面に棲息する種で、縦にとても長く、キャラクターとの対比によれば5mはゆうに超える。体色は蒼白く、頭に白い花が生えているが、体表にサボテンのトゲは見られない。例のポーズもするが、Y字バランスのようなポーズもする。
上位個体としてリスキーモブの「ルナテンダー・クイーン」も存在。頭の花が彼岸花のような形に咲き誇ってかなり派手になっている上にエリマキまであるが、それ以上に体色がゲーミング色をしているド派手な個体。
通常個体の方はマウントおよびミニオンにもなっており、Y字バランスのようなポーズはエモートアクションにもなっている。
コラボ作品
- 『モンスターストライク』コラボキャラの一匹(?)として選ばれた。入手方法としてはログインボーナスや各コラボクエストにてランダムに登場するものを撃破するなどである。ちなみに各コラボクエストに登場する際は、そのコラボクエストのナンバリングをモチーフとした配置となっている(例、例えば『アルティミシア』のコラボクエストの場合、初登場が『FINAL FANTASY Ⅷ』なので"8"の字に配置される)。主な利用法としてコラボ期間中なら特別な称号やコラボキャラ・ヤ・シュトラとの引き換え素材として使用される。またステータスはあるので戦闘にも使用することもできるが、あくまで観賞用止まりな性能なので無理して使用する価値はないだろう。一応SSは"はりせんぼん"なのでファンにとってはニヤリとするかもしれないが。
- 『ファイナルファンタジー レコードキーパー』特定イベント時に登場し、倒すと大量の経験値などが貰える&召喚獣としても登場。
- 『モンスターハンター:ワールド』では大型無料アップデート第4弾においてFF14とのコラボの一環としてベヒーモス実装と同時に環境生物として追加された。エオルゼアのサボテンダーはリアル寄りの姿であったが、こちらではお馴染みの姿で「大蟻塚の荒地」に出没する。何らかの操作を試みると"はりせんぼん"を使う。これはモンスターへの攻撃手段としても使え最大2000ダメージ(針1本につき100ダメージ+1000ダメージのフィニッシュ針)を与えるがハンターにも被害が及ぶので取り扱いに注意が必要。また亜種としてミニテンダーとミニフラワーテンダーも登場している。いずれも捕獲可能で捕獲するとマイハウスに配置することもできる。
- 『マリオバスケ3on3』では隠しキャラとして登場。しかし、トーナメントでは入手できず、特定の条件を満たした上で勝利する必要があるため本作での入手難易度は最も高い。また、『MARIO SPORTS MIX』でも隠しキャラとして登場。
- ザ・バウンサーというスクウェア時代のゲームに登場するヴォルト・クルーガーというキャラの服にもサボテンダーにバッテンが付けられた意匠が入っている