父と子、そして王の物語
概要
スクウェア・エニックスより発売予定のプレイステーション4・XboxOne用オープンワールド風アクションRPG。初期発表時のタイトルは『ファイナルファンタジー ヴェルサスXIII』 であり、プレイステーション3向けに開発されていた。
当初2016年9月30日発売予定だったが、後に発売日を2016年11月29日に延期した。
ストーリーのテーマは「The Unbreakable Bond(決して壊れることのない絆)」。
父と子の絆、仲間同士の絆、愛の絆といった様々な「絆」が描かれる。
主人公ノクトの成長物語として、色々なものを仲間と見聞きしていき、"王"になるための精神的な成長を遂げるというのが物語の主軸となっている。
中盤以降は“王国ルシスと帝国ニフルハイムという2国間の争い“から、“世界そのものの変化”というものに推移し、中盤まではオープンワールドが主体の自由な旅、終盤は列車での旅(リニア進行)となる事が発表されている。
尚、今作は今迄のシリーズと違い映画が見たいなゲームというコンセプトを捨て、ドラマのようなゲームを全面に打ち出す試みを採用している。
2018年いっぱいまで、本編の物語を拡充するアップデートを予定している。
物語舞台
現代的な外見の主人公達が剣と魔法を使い、逆に中世風の敵兵士が銃火器を使うという、本来なら異質なものが混在している世界が特徴。
魔法はプレイヤーパーティー(ルシスの一部の者)以外の人間に使い手が殆どいないらしく、登場する帝国の兵士達は機械化されているものの現実の兵士に近い戦闘力(生身で魔物と戦うことは絶望的)である。
舞台はゲームを進めていく中で現実世界からファンタジー世界へと徐々に移行していくような構成が予定されていた。
また、この世界は“星の病”によって日を追うごとに(=ストーリーが進むほど)夜が長くなっていき、魔物「シガイ」が跋扈しだすようになってくる。
発売までの経緯
2006年5月に開催された「Electronic Entertainment Expo 2006」において発表された「FABULA NOVA CRYSTALLIS」プロジェクトの中核タイトルの一つだった。
PlayStation3向けの『ファイナルファンタジー ヴェルサス XIII』というタイトルで『ファイナルファンタジーXIII』及び『ファイナルファンタジー アギトXIII』(後に『ファイナルファンタジー零式』と改題され発売)と共に発表された。
プロジェクト発表から7年後となる2013年6月に行われた「Electronic Entertainment Expo 2013」において、新たなナンバリングタイトル『ファイナルファンタジーXV』に改題し、プラットフォームをプレイステーション4とXboxOneに変更すると発表された。
当初はFF13のようにシリーズ物として分割して出す予定だったが、後に一作だけで完結することが決定された。
分割の中止に伴い、ストーリーを再構築し、ストーリーの一部(序盤)をゲーム本編から切り離し、CG映画として公開した(後述)。
2006年05月 E3 2006にて『ファブラ ノヴァ クリスタリス』構想と共にFFヴェルサス13発表
2006年09月 スクエニのHDタイトルが開発環境統合のため全て中断&仕切り直し
2011年01月 FF15へのタイトル変更が決定 次世代機への対応を開始
2012年07月 次世代機への完全移行が決定、FF15製作開始
2012年12月 FF零式チームが開発に合流
2013年06月 E3 2013 PSカンファレンスにてFF15発表
2013年12月 開発体制変更(BD2発足)
2015年03月 FF零式HD発売(FF15体験版付属)
2015年06月 体験版Ver2.0アップデート実施
2016年03月 特別発表会開催
2016年03月 プラチナデモ配信
2016年06月 E3 2016にプレイアブルデモ初出展
2016年08月 発売日が9月30日から2ヶ月延期
2016年11月 FF15発売
その他詳しくはウィキペディアの記事を…
体験版
- 「EPISODE DUSCAE(エピソード ダスカ)」:2015年3月19日発売『ファイナルファンタジー零式HD』に付属した体験版。ただし製品版には様々な変更が加えられたため、ゲームとしては最早別物。
- 「PLATINUM DEMO FINAL FANTASY XV(プラチナデモ)」:2016年3月31日から配信された。幼少時のノクティスが見た“夢”を追体験しながら、ゲーム操作を体験できるチュートリアルとなっている。クリアすると召喚獣カーバンクルを本編に引き継げる。2016年末まで配信予定。
- 「FINAL FANTASY XV JUDGMENT DISC(ジャッジメント ディスク)」:2016年11月11日から配信された。チャプター1の途中まで遊べる。国内限定配信のため(或いは何かしらの互換性)か製品版への引き継ぎはない。
移植版
2018年内にPC版として、『FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION』が発売予定。
収録内容は、15本編、全DLCの収録。無料アップデート適応済。そしてノクティスの視点で楽しむ「ファーストパーソンモード」を新規収録。
iOS/Android版『ファイナルファンタジーXV ポケットエディション』が配信された。
その後、コンシューマー移植されたニンテンドースイッチ版が発売された。
本編の物語を、デフォルメされたキャラクターや世界で楽しめる作品で、スマホ向けに最適化されたというバトルシステムをはじめ、フルボイスによるシーンなど、FF15の数々の要素が再現されているとのこと。
ストーリー
世界に現存する最後のクリスタルを有するルシス王国。
軍事国家ニフルハイムとの長き冷戦に終止符を打つべく、和平調停を結ぶ運びとなった。
その歓喜の中、兵器の使用を禁ずるルシスの魔法障壁が破られ、ニフルハイム軍の攻撃が始まる。
平穏な日々を過ごしていたルシス王家後継者のノクトと、その仲間達は突如として戦乱に巻き込まれて行く。
登場人物
主要人物
ノクティス・ルシス・チェラム(Noctis Lucis Caelum)
ルシス王国の次期国王。20歳。仲間たちからは「ノクト」とあだ名で呼ばれている。
高い身体能力を誇り、クリスタルの力を解放する事で複数の武器を自らの周りに出現させたり、あるいは投擲した武器の元に転移する事が出来る。
クールでも熱血な性格でもなく、プライドが高い自信家である反面照れ屋な性格でもあり、自分で「強い」と思い込む節がある、ごく普通の青年。
ルナフレーナ・ノックス・フルーレ(Lunafreya Nox Fleuret)
声 - 北川里奈 / 忽那汐里(劇場版「KINGSGLAIVE FINAL FANTASY」)
テネブラエ王国の名門「フルーレ家」の令嬢。24歳。ノクトからは「ルーナ」という愛称で呼ばれる。
神と直接言葉を交わし、その力で世界の浄化を担う「神凪」の巫女。
しっかりとした意思を持つ芯が強い女性。幼少の頃、ノクトと一緒に過ごしたひとときを今でも大切に思っている。
開発段階では「ステラ・ノックス・フルーレ」という名前だった。変更の理由は“シナリオ上での役割が変わったため”(設定の一部は継承)。
プロンプト・アージェンタム(Prompto Argentum)
ノクトの高校時代からの悪友。20歳。ショットガンやハンドガンなどの銃器を武器とする。
仲間の中では唯一金髪のキャラクターであり、明るく陽気な性格からムードメーカー的な存在。
ある理由で「仲間との旅を写真で残しておこう」と考えて写真を撮っている。
グラディオラス・アミシティア(Gladiolus Amicitia)
声 - 三宅健太
親衛隊の家系に生まれ、ノクトと兄弟のように育ってきた、ジャケットを羽織った大柄の男性。23歳。
パーティーの中では最も打たれ強く、大剣と大盾で戦う。
ノリのいい兄貴分といった性格。アウトドア好きでもあり、一行のキャンプ用品は彼が買い集めたものである。
イグニス・スキエンティア(Ignis Scientia)
声 - 宮野真守
ノクトの幼馴染であり軍師的な存在として育てられた、長身の眼鏡をかけた青年。22歳。
居合を思わせる戦闘術を駆使し敵を薙ぎ払う。また、短剣二刀流や魔法による攻撃、補助的な効果を持つスキルもある。
車の運転や料理が得意。自信家であるノクトをなだめる役割も持つ。
ルシス王国
世界に残された最後のクリスタルを保有する魔法文明の王国。ルシス王家は代々クリスタルを守護しており、その加護により寿命を代価に特別な力を備えている。
他国に侵略を行うニフルハイム帝国に唯一抵抗を続けているが、魔法障壁で守られている首都以外はほぼニフルハイムに制圧されている状態。
「黒」は特別な意味を持った色と考えられており、王族と王家に関係する職の衣装は、黒を基調としたものに統一されている。
日本をモチーフとしており、王都インソムニアは東京の新宿がモチーフ。
レギス・ルシス・チェラム(Regis Lucis Caelum)
声 - 磯部勉
ルシス現国王であり、ノクティスの父親。50歳前後だが、王家の力の代償により老化が進んでいる。
「魔法障壁」で王都インソムニアを守る傍ら、男手ひとつでノクティスを育ててきた。
ニフルハイム帝国との停戦協定の最中に起きた騒動で、訃報が伝えられているが……。
コル・リオニス(Cor Leonis)
声 - 東地宏樹
ルシスの国王レギスに仕える、王都警護隊の屈強な武人。
30年前、レギスと共に旅をした仲間のひとりでもある。
「不死将軍」の異名を持つほどの圧倒的な強さで、ノクティスたちの戦いをサポートし、成長を見守る存在。
主人公たちのレギュラーメンバーではないが、旅の道中、彼らの支援のために一時的に共闘する。
使用する武器は刀。
シド・ソフィア(Cid Sophiar)
声 - 勝部演之
ルシス領にある整備工場「ハンマーヘッド」の店主。本作のシド。
30年前、レギスと共に旅をした仲間のひとりで、老齢の現在もなお超一流のメカニックの技術を持つ。普段は無愛想で頑固だが、根は優しい。
シドニー・オールム(Cidney Aurum)
声 - 嶋村侑
「ハンマーヘッド」の看板娘でシドの孫。
職人気質な祖父の代わりに、店と工場を回している快活な女性。メカニックとしての腕前も確かなもので、ノクト達の愛車「レガリア」の整備も行っている。
すばらしいプロポーションの持ち主で、客にファンが多い。
イリス・アミシティア(Iris Amicitia)
声 - 潘めぐみ
グラディオの妹。ニフルハイム帝国による王都襲撃から逃れ、レスタルムの街で暮らしている。
辛い状況でも前向きさを失わない、芯の強い少女。幼少期にノクトに救われた過去があり、これ以降ノクトやイグニスとは親交を持つようになる。
ゲストキャラとして戦闘に参加する。
ニフルハイム帝国
魔法が発達しているルシス王国とは対称に、機械文明が非常に発達している国。
軍の隊長クラスには人間が就いているが、配下の兵士は機械でできた魔導兵で、圧倒的な物量を誇る。
クリスタルを奪うため、ルシスへ侵攻する。過去にも多くの国と戦争を起こす。
魔法の発達しているルシス王国がビルが立ち並びスーツを身にまとう人が多く行き交う現代的な都市に対し、こちらはファンタジックなデザインの衣装や、鎧を纏う兵士が銃火器を用いるという対照的なモチーフである。
イドラ・エルダーキャプト(Iedolas Aldercapt)
ニフルハイム帝国の皇帝。
飛空艇、魔導アーマーなどの兵器を駆使して領土を拡大してきた覇権主義者。
現在は一線を退いており、宰相のアーデンに全てを任せ隠居状態。
突然、ルシス王国に停戦協定を持ちかけてくる。
アーデン・イズニア(Ardyn Izunia)
声 - 藤原啓治
ニフルハイム帝国を前面で取り仕切る宰相。飄々としたつかみどころのない人物。
「魔導兵」の考案によって地位を確立し、以後イドラの傍で政治の実権を握っている。
敵国の宰相でありながら、ノクト達の前に姿を現して接触してくる等、謎が多く胡散臭い男。
アラネア・ハイウィンド(Aranea Highwind)
声 - 沢城みゆき
ニフルハイム帝国軍、空中機動師団の准将。赤い揚陸艇で各地を飛び回る、通称「傭兵隊長」。
魔導兵器の槍を利用し、竜騎士のような空中戦を得意とする。
レイヴス・ノックス・フルーレ(Ravus Nox Fleuret)
声 – 中村悠一
ルーナの兄。かつてはテネブラエ王国の人間だったが、現在はニフルハイム帝国軍に所属している。
声 - 浦山迅
帝国武装科学主任。シガイをエネルギー源とした永久機関を発明し、帝国の軍事拡大に大きな貢献を果たした偉人。
「生きる伝説」にして「神に近づきすぎた男」と呼ばれる。
その他
声 – 木下紗華
ルーナに付き従う黒髪の女性。ただの付き人ではなく、彼女自身も特別な存在として物語に関わってくる。
派生作品
これらの派生作品は「さらにFF15を楽しむための入り口」であり、それぞれ独立した作品として位置付けられている。
見なくてもゲーム本編のプレイにはまったく支障はないが、全てを見ることでゲーム側で得られる様々な情緒に深みが増すとのこと。
【KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV(キングスグレイブ)】
フル3DCG長編映像作品。
2016年7月9日に劇場公開された。同年8月30日からはネット配信がスタート、同年9月30日には『BROTHERHOOD』と同時にBlu-ray&DVDが発売された。
本編で主人公たちが王都を離れている間に、王国で起こった出来事について国王レギス中心に物語が進行する。
派手な魔法と武器を投げた場所に瞬間移動する”シフト”を駆使したアクションシーンの評価が高い。
【BROTHERHOOD FINAL FANTASY XV(ブラザーフッド)】
A-1Pictures制作による、メインキャラクター4人の少年期に焦点を当てたアニメーション映像作品。
youtubeで無料公開されている。全5話。
【A KING'S TALE FINAL FANTASY XV(キングステイル)】
セブンイレブン(セブンネット)限定予約特典として付属する横スクロールアクションの16bitゲーム作品。
現代的なゲーム要素を組み込んだスピード感のある戦闘システムを、16bit風のドット絵で表現している。
物語
ある日、幼きノクトは父であるレギス王に、ファンタジーや冒険にあふれるおとぎ話をしてくれるようせがむ。
レギスは、モンスターが王都インソムニアを襲撃し、穏やかな日常が脅かされた彼の物語を語り始めた。
若き日のレギス、そして仲間となるウィスカムは王都から冒険の旅に出る。
やがてシド、クレイラス・アミシティアらを仲間に加えた一行はダスカ平原で不思議な洞窟を発見し・・・。
ファイナルファンタジーXV新たなる王国
「FF15」の世界観をベースにしたストラテジーゲーム。開発はMachineZone。
ファイナルファンタジーXV:WarforEos
WarforEosを題材にした戦略シミュレーションゲーム。開発は「新たなる王国」と同じ。
関連イラスト
関連タグ
スクウェア・エニックス ファイナルファンタジーシリーズ ファブラ・ノヴァ・クリスタリス ヴェルサス
- カップヌードル:作中に食材アイテムとして登場し、キャンプで食することができる。コラボレーションCMなども製作された。
- スタンド・バイ・ミー:主題挿入曲。フローレンス・アンド・ザ・マシーンがカバーする。
- 下村陽子:本作の音楽担当。
- アサシン クリードシリーズ・オリジンズ:コラボレーション企画を交わした作品。ノクティスが好きなゲームの一つとされている。
- ポプテピピック:14話にて公式パロディを行ってしまったクソアニメ。
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