概要
一例
物語の場合
- 不人気・低迷
- なお、上の作品とは逆に、多くの人から人気になった作品に至っても、作者がやる気を失くすなどして伏線などが回収されずに終了してしまった場合は未完扱いにされる場合もある。
- ソシャゲの『きららファンタジア』がこれにあたる。2017年から5年以上も続いたソシャゲであるが、メインストーリーでの残された謎を幾つか残した状態で2023年2月28日にサービス終了してしまったため、ストーリー的には未完の状態となった。
- なお、上の作品とは逆に、多くの人から人気になった作品に至っても、作者がやる気を失くすなどして伏線などが回収されずに終了してしまった場合は未完扱いにされる場合もある。
- 連載誌の廃刊・休刊
- 人気はあったのだが、連載していた雑誌自体が廃刊ないしは休刊によって未完に終わってしまった作品。出版社自体が事業撤退したり、それ自体が倒産し廃刊することだって少なくない。小説では連載の対象が新聞、一般雑誌など幅広いだけに非常に多い。無責任だとファンが苦情を入れたら、文句は出版社に言ってくれ、俺も被害者だと即答した作家もいたという。
- 有名な例では少年キャプテン連載の看板漫画の一つだった『宇宙家族カールビンソン』など。廃刊になっても人気作はすぐ移籍先が見つかったり、打ち切り寸前だったところ、社長自ら「自分が続きを読みたい」と言って別出版社に招かれ連載を続けられた幸運な例もある。
- 人気はあったのだが、連載していた雑誌自体が廃刊ないしは休刊によって未完に終わってしまった作品。出版社自体が事業撤退したり、それ自体が倒産し廃刊することだって少なくない。小説では連載の対象が新聞、一般雑誌など幅広いだけに非常に多い。無責任だとファンが苦情を入れたら、文句は出版社に言ってくれ、俺も被害者だと即答した作家もいたという。
- 作家の死去・事故
- 作家の死亡などにより、続きが物理的に執筆不可能となった作品たち。
- 最も有名なのは尾崎紅葉の『金色夜叉』で、夏目漱石の晩作『明暗』もその一つ。漫画作品では藤子.F.不二雄の『チンプイ』、『T・Pぼん』、栗本薫の『グインサーガ』、佐藤大輔の『学園黙示録』、みなもと太郎の『風雲児たち』など。
- 松本零士はアイデアは豊富だが広げた風呂敷を畳むのが苦手なようで、エンドマークが出せずに筆が止まったままの作品を数多く残して永眠、全て未完(絶筆)となった。代表格は『銀河鉄道999 エターナル編』。
- また存命ではあるものの、岡崎京子は事故の後遺症により執筆活動が不可能な状態が続いているため、『ヘルタースケルター』は未完となっている。なおグインサーガは五代ゆうが正式に作品を引き継ぎ、続編が刊行された。
- 作家の死亡などにより、続きが物理的に執筆不可能となった作品たち。
- 作家の事情
- 作者は存命だけど、何らかの理由で話の続きを書いていない作品
- 福本伸行の『銀と金』や山田貴敏の『Dr.コトー診療所』などは15年以上に渡って続きが書かれていない。
- 田中芳樹の『アルスラーン戦記』は10年以上に渡って書かれなかった事もあり、一時はこのまま未完のまま終わるのではとも言われたが、荒川弘のコミカライズ(後にこちらを原作にテレビアニメ化)を機に執筆が再開され、完結している。
- 市東亮子の『やじきた学園道中記』は、ファンが制作した同人誌の内容に作者が激怒した結果、急遽連載が打ち切られ、長年休止状態が続くことになった。
- 美内すずえの『ガラスの仮面』は連載が再開したり、休載したりと安定しないが作者は「なんとかエンドマークは出したい」という主旨の発言をしてはいる。
- 一次創作のweb小説作品ではアルファポリスで小説が出版される事になった事でweb版を削除、出版後に途中で作品が打ち切りというようなケースもあるが、これらの事例はイレギュラーと言えるだろうか。SSや動画など各種二次創作作品では長編になるにつれて完結する方が少ないかも知れない。理由としては「作者のやる気がなくなった」「伏線が回収できなくなった」「作品の信者同士の争いに疲れた」等。ただし、題材によっては「各方面からクレームが来る恐れが出てきた」という事で作品を削除したりするケースなどがある。
- 作者は存命だけど、何らかの理由で話の続きを書いていない作品
- 制作会社の倒産
- 映画『機動戦士ガンダムF91』はTVシリーズの作品として制作されることを前提に前史的扱いな作品となったが、結局F91世界での続編となるTV作品は作られず、TVでのシリーズはさらに時代が進んだ『機動戦士Vガンダム』となった(F91のキャラは一切登場せず)為、一時はF91シリ-ズとしては未完扱いとなった。後年、F91の後日談的作品である『機動戦士クロスボーン・ガンダム』が漫画版で刊行、一応の完結をみた。
- 方針転換により制作見送り
- OV『真・仮面ライダー 序章』は、そのタイトルからもわかるように3話~5話ほどのシリーズ化を想定した作品であり、実際に序章以降の続編の企画も検討されていた。しかし『真・仮面ライダー』の売れ行き好調を受けて、次回作はOVではなく劇場用映画として制作される事が決定。これに伴い『真・仮面ライダー』の続編も含めた複数の案が出された末、最終的に完全新作である『仮面ライダーZO』が制作されたため、『真・仮面ライダー』は序章のみが制作されたまま立ち消えとなった。
他者による引き継ぎ
稀にある事だが、クリエイター側の意向や関係者の熱意と理解によっては作品が他のクリエイターに引き継がれて、完結ないしは続行する事例も、存在している。
- クレヨンしんちゃん:新クレヨンしんちゃん名義で継続
- 屍者の帝国:完結
- ゼロの使い魔:完結
- プレイボール:続編が連載中
- ダッシュ!四駆郎:続編ハイパーダッシュ!四駆郎として継続
- ベルセルク:続編が連載中
作者死亡後での引き継ぎによる作品で今なお継続されたり無事に完結を迎えたりしている。
前例があるのだから他の作品も…といきたいところだが、そうはいかないのが世の中ではある。。なお「ゼロの使い魔」「ベルセルク」は作者が亡くなる前に最終話までの構想がある程度出来ていた為、引き継がれた。
それでも熱心な信者…もとい読者は待つしかないのである。奇跡を信じて—。
『だが今日じゃない』