概要
奇蹟とも書く。
人間の力や自然現象を超えたできごと。神の力などとされ、宗教と結びついていることが多い。
一般的には、統計学的に極めて低い確率でしか起こらない(望ましい)ことが実現した場合にも用いられる。
(例)奇跡の星「地球」(液体の水を持ち、気候が安定し、高等生物が多数生息する星はめったに生まれないという立場からみた地球のこと)。
つまりこうなることである。
出典は西晋の陸機(呉の陸遜の孫)「漢高祖功臣頌」から「無知叡敏,獨昭奇跡。」(魏無知は聡明で鋭敏、一人で尋常ならざる功績を挙げた。)
(参考:千葉謙悟「訳語「奇跡」と日中語彙交流」)
このように、中国では「奇跡」は「たぐいまれな業績」、あるいは「たぐいまれな(書の)筆跡」の意味で使われていた。
しかし、19世紀に日本で「ミラクル」(Miracle)の訳語に「奇跡」を当てる用例が生まれ、その影響で「人間の力や自然現象を超えたできごと」の用例が主流になった。また、中国にも逆輸入された。
pixivにおいては、ミラクルとは多少意味合いが異なり、「奇跡」はどちらかというとネタ向けである。