金色夜叉
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こんじきやしゃ
尾崎紅葉による明治時代の文学作品。俗に『貫一お宮』という言い方も浸透している。
読売新聞に1897年(明治30年)1月1日 〜1902年5月11日まで連載され、近代大衆小説史上屈指のヒット作として知られるが、途中で作者が死去したため未完作品としても有名である。そのため、弟子や別の著者が続編や新編を書いたりしているなど二次創作が非常に多い。また、過去に30作以上映画化、ドラマ化、舞台化もされている人気作品である。
学生である間貫一の許嫁・お宮が彼との結婚目前にして別の男と結婚してしまい、貫一が復讐のため高利貸しになるというストーリーである。前半の作中で貫一が許しを請うお宮を蹴りとばすシーンで知られており、熱海市の海岸にこのシーンを表現した銅像が存在する。しかし、それはあくまで全六編あるうちの第一編(前編)に過ぎない。
青空文庫にも作品は掲載されているが、原文のままである。原文は雅文体という、古語と俗語を折衷した古典風の言い回しであり、読みこなすには慣れと経験が必要。それゆえもっと親しみやすく現代語訳した小説も多数存在している。
また、実在した文豪達をモデルにした異能バトルものの大人気漫画文豪ストレイドッグスでは尾崎紅葉の異能力として選出され、刀を持った化身を操作する能力となっている。
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