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機動戦士Vガンダム

きどうせんしびくとりーがんだむ

『機動戦士Vガンダム』とは、1993年に放映された、株式会社サンライズが最後に単独制作したTVアニメである。映像化された“宇宙世紀ガンダムシリーズ”において最も後年代を描いた作品であり、これに合わせて各陣営のモビルスーツに用いられている技術も、全面的に最高レベルに達している。
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伝説の白きモビルスーツが今、蘇る!

概要

機動戦士Vガンダム』は、1993年4月2日から1994年3月25日までANN系で全51話が放送された。略称は「Vガンダム」など。

アムロシャアが行方不明になってから60年後の宇宙世紀0153年を舞台に、サイド2に勃興したザンスカール帝国と抵抗組織リガ・ミリティアの戦いを描いている。
宇宙世紀を舞台にした映像作品(宇宙世紀の正史)としては、本作が劇中時間において最後年代に当たり、「ガンダムシリーズ」の中でも特に重苦しく陰鬱な雰囲気の作品となっている。

もともと「テレビアニメの原点に戻った、楽しいロボットアニメ」を目指して製作され、主人公 ウッソ・エヴィンが幼馴染のシャクティ・カリンや憧れの女性であるカテジナ・ルースを守る為にガンダムに乗り込み敵を打ち負かすというストーリーと、子供たちが真似て描くことができるデザインのVガンダムなど子供を意識した製作がされていたが、スポンサーの意向に不満を示した富野由悠季の手によるバイク戦艦の登場、シュラク隊やバグレ隊、ネネカ隊など登場人物を大虐殺するという富野演出が炸裂した所謂「黒富野」作品となっている。

中でもミューラ・ミゲルの最期のシーンは視聴者の大半にトラウマを植え付けたことで知られ、本作の製作を通して重度の鬱病に陥った富野監督は、1998年の『ブレンパワード』までTVアニメ監督業を休止する状態にまで追いやられた。
そういった事もあり、後年DVD-BOX化された本作のブックレットに富野監督は、『この作品は見れたものではないので買ってはいけません!』という警告のコメントを(買わなければ読めないのに)寄せている。
(尚、これは同文中において「本当にそういうポスターを張り出してみると、このDVDはきっと凄く売れるでしょう」と締めくくられてる。)
しかし、ストーリーとしての出来は決して低くはなく、特に終盤の「リーンホース特攻」のシーンはガンダム史上屈指の名シーンの一つとして挙げられている。

なお、話数の面でもTVアニメのガンダムシリーズの中で、全51話という『SDガンダムフォース』に次ぐ2番目の話数を持っている。(ファーストガンダムは全43話。SEEDは全50話。『SDガンダムフォース』は最大の全52話)。
反面同時に、劇中経過日数が正式に設定されているTVアニメのガンダムシリーズとしては、最短(宇宙世紀0153年4月5日~6月23日:79日間)のため、話数としては2~3話にまたがっていても、劇中時間としては24時間すら経過していないシーンも多々ある。

ストーリー

地球を汚染させてしまった人類が、宇宙に殖民して、それに十分になじむ時代となっていた。しかし人類は、この宇宙でも地球上と同じように戦争の歴史を繰り返していた--。
宇宙世紀0153年、サイド2のほぼ全域を支配するザンスカール帝国は、長きにわたる統治の末、形骸化、腐敗した地球連邦政府に対し独立を宣言、宇宙における新たな秩序づくりの名の下に地球への武力侵攻を開始する。それはウッソ・エヴィンシャクティ・カリンの住む東欧の不法居住区ポイント・カサレリアもまた例外ではなく、ザンスカールとそれに対抗するレジスタン組織リガ・ミリティアの戦闘に遭遇したウッソたちは、運命に導かれるがごとく戦いに巻き込まれて行く。

周囲の人々を守りたい一心でヴィクトリーガンダムのパイロットとなったウッソは、戦争と言う不条理な現実の中で様々な経験を重ねて行くのだった…。(TVアニメ公式サイトより。)

登場人物

リガ・ミリティア

ウッソ・エヴィン(CV:阪口大助
シャクティ・カリン(CV:黒田由美
ハロ(CV:松本梨香
ウォレン・トレイス(CV:松本梨香
エステル・チャバリ(CV:達依久子
エリシャ・クランスキー(CV:柳沢三千代
オイ・ニュング(CV:掛川裕彦
オーティス・アーキンズ(CV:坂東尚樹
オデロ・ヘンリーク(CV:中田雅之
オリファー・イノエ(CV:園部啓一
カシム
カルルマン・ドゥカートゥス(CV:こおろぎさとみ
カレル・マサリク(CV:小林優子
クッフ・サロモン(CV:森川智之
ジン・ジャハナム(影武者)(CV:松尾銀三
スージィ・リレーン(CV:こおろぎさとみ
ストライカー・イーグル(CV:藤原啓治
ソフィア・イエリネス(CV:吉田古奈美
トマーシュ・マサリク(CV:関智一
ネス・ハッシャー(CV:折笠愛
ハリー・モスト(CV:渡辺哲也
ハンゲルグ・エヴィン(CV:堀内賢雄
ビゴー
ブラスタ・イエリネス(CV:柳沢三千代
フランダース(CV:こおろぎさとみ
マーベット・フィンガーハット(CV:白石文子
マルチナ・クランスキー(CV:吉田古奈美
ミズホ・ミネガン(CV:吉田古奈美
ミューラ・ミゲル(CV:兵藤まこ
レオニード・アルモドバル(CV:中田譲治
ロベルト・ゴメス(CV:加藤治
ロメロ・マラバル(CV:茶風林
ワーグマン(CV:藤原啓治

リガ・ミリティア(シュラク隊

ケイト・ブッシュ(CV:安達忍
コニー・フランシス(CV:こおろぎさとみ
ジュンコ・ジェンコ(CV:小林優子
フランチェスカ・オハラ(CV:石川寛美
ペギー・リー(CV:渡辺久美子荒木香衣
ヘレン・ジャクソン(CV:深見梨加
マヘリア・メリル(CV:まるたまり
ミリエラ・カタン(CV:日高奈留美
ユカ・マイラス(CV:田中敦子
メルクリン

地球連邦軍

ムバラク・スターン(CV:藤城裕士
ブランコ・ドゥコラ

ザンスカール帝国

カテジナ・ルース(CV:渡辺久美子
クロノクル・アシャー(CV:檀臣幸
アーネスト・リゲル
アジス・バギ(CV:山崎たくみ
アラルカンド
アルベオ・ピピニーデン(CV:北島淳司
カービン・リチャーズ
カズー・ミウラ(CV:柴本浩行
ガリー・タン(CV:山崎たくみ
カリンガ・ウォーゲル(CV:冬馬由美
キーラ(CV:富田晃介
キスハール・バグワット(CV:梅津秀行
キッサロリア(CV: 田中亮一
キル・タンドン(CV:森川智之
ギンザエフ
クリス・ロイド(CV:関智一
クワン・リー(CV:小杉十郎太
ゲトル・デプレ(CV:石野竜三
ゴズ・バール(CV:堀之紀
ゴッドワルド・ハイン(CV:中田譲治
シシリー・フィツィーネ(CV:まるたまり
ジム・スティフ(CV:飛鳥井豊
シューマッハ
ジル
ズブロフ・シモネフ(CV:中博史
セナ
タシロ・ヴァゴ(CV:中村秀利
ディ・トランプ(CV:藤原啓治
ドゥカー・イク(CV:中田和宏
トッリ・アーエス(CV:山形ユキオ
トランス(CV:真殿光昭
ニコライ・ハンス(CV:太田真一郎
ネネカ・ニブロー(CV:横山智佐
ノマイズ・ゼータ(CV:梁田清之
バクー・チー(CV:坂東尚樹
ハズ・カイフ(CV:掛川裕彦
パトリック・ブーン(CV:高戸靖広
バンド(CV:太田真一郎
ファラ・グリフォン(CV:折笠愛
フォンセ・カガチ(CV:大矢兼臣
プロスト
ブロッホ(CV:小杉十郎太
ヘンリー・ダグラス
ボーディナム
マチス・ワーカー(CV:飛田展男
マリア・ピァ・アーモニア(CV:篠原恵美
ミサキ・アイザワ
ムッターマ・ズガン(CV:中博史
メッチェ・ルーベンス(CV:森川智之
ライオール・サバト(CV:子安武人
リー・ロン(CV:緑川光
ルペ・シノ(CV:伊藤美紀
レイ・ブラッド(CV:飛鳥井豊
レンダ・デ・パロマ(CV:松本梨香
ワタリー・ギラ(CV:立木文彦

その他

エレナ(CV:冬馬由美
ジニス・キッキ(CV:拡森信吾
テングラシー・ルース(CV:有本欽隆
バーツラフ・マサリク(CV:藤原啓治
ビスタン(CV:有本欽隆
マンデラ・スーン(CV:中田譲治
レーナ・ワーカー(CV:松井菜桜子
ロブ・オレスケス(CV:岸野一彦

登場メカニック

リガ・ミリティア

Vガンダム
V2ガンダム
ガンイージ
ガンブラスター
ガウンランド(アレキサンドリア級)
リーンホース(スペースアーク級)
リーンホースJr

地球連邦軍

ジェムズガン
ジャベリン(MS)
クラップ
ジャンヌ・ダルクラー・カイラム級)

ザンスカール帝国

ゾロ
シャッコー
リグ・シャッコー
トムリアット
ドムットリア
ゴッゾーラ
メッメドーザ
ゾロアット
ゾリディア
コンティオ
リグ・コンティオ
ジャバコ
アビゴル
ガルグイユ
シャイターン
ゲドラフ
アインラッド
ブルッケング
ザンネック
ゲンガオゾ
ゴトラタン
リカール
ガリクソン
ドッゴーラ
ドッゴーラ改(漫画版のみ)
ビルケナウ
シノーペ
カリスト
アマルテア
スクイード
アドラステア
リシテア

マケドニア政府軍

ヘビーガン

主題歌

オープニングテーマ

「STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~」(1 - 31話)
作詞:井荻麟、みかみ麗緒 作曲:川添智久 編曲:神長弘一、川添智久、井上龍仁 歌:川添智久 コーラス:田村直美
「DON'T STOP! CARRY ON!」(32 - 51話)
作詞:西脇唯 作曲:小泉誠司 編曲:福田裕彦 歌:RD

エンディングテーマ

「WINNERS FOREVER~勝利者よ~」(1 - 31話)
作詞・作曲:長友仍世 編曲:板倉雅一、infix 歌:infix
「もう一度TENDERNESS」(32 - 51話)
作詞:浜口司 作曲:安宅美春 編曲:葉山たけし 歌:KIX-S

備考

交響組曲第二番 THOUSAND NESTS

音楽は、後に大河ドラマ『風林火山』なども手掛けた千住明氏が担当しており、本作のサウンドトラックは、当時のアニメとしては珍しいフルオーケストラを起用した。スタッフはもちろん作曲家を褒めることもほとんどない富野監督は、曲の収録風景を見学に行って「幸せだ」と感じたという。千住氏は「Vガンダムを担当するに当たって、自分のもつ引き出しをすべて出し切るつもりで臨んだ」と語っている。
また千住氏はアルバム「機動戦士Vガンダム〜交響組曲第二番 THOUSAND NESTS」(演奏:ポーランド放送管弦楽団、指揮:アンソニー・イングリス)を自身の代表作として語っている。

サウンドトラックはscore1~3が発売されているが、上記の通り富野監督が千住氏の音楽に感銘を受けていたことがあり、score2、3収録曲のタイトルは富野監督自らが名付けている。
(例:「春に夏の祭典を」、「スカートの裾が床に触れましょう」)
このため、GジェネレーションなどでBGM一覧になると、本作BGMタイトルが浮く

漫画版

本作は有名な二種類のコミカライズ版が存在する。
一つはコミックボンボン誌上に連載された、岩城俊哉による通称「ボンボン版Vガンダム」である。
破天荒で暴走族みたいな髪型のウッソが登場し、Vガンダムの当初のコンセプトをなぞりながらも全く違った印象を与えている。
もう一つはことぶきつかさによる『いけ!いけ!僕らのVガンダム!!』である。
全三話のギャグ漫画なのだが、オチこそギャグ漫画らしくアレンジされるものの、基本的に本編の台詞やストーリーを忠実に再現している。

余談

全方位において多数存在する。

御大の言葉を借りれば、「このような結果」となってしまったのには色々と要因があるのだが、敢えて言うならサンライズが、本作終了直後バンダイ(現バンダイナムコ)からの買収を受けるという決定事項を、スタッフには隠していたという事実が大きく影響しているのは間違い無いだろう。

なお、御大は(少なくとも2004年時点では)本件を許していない

関連項目

宇宙世紀 木星船団公社 エンジェル・ハイロゥ
光の翼
千住明

シリーズ
機動戦士ガンダムF91機動戦士Vガンダム機動武闘伝Gガンダム
宇宙世紀
機動戦士ガンダムF91機動戦士Vガンダム→宇宙世紀の終焉。リギルト・センチュリーへと移行。

外部リンク

TVアニメ公式サイト

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