伝説の白きモビルスーツが今、蘇る!
概要
『機動戦士Vガンダム』は、1993年4月2日から1994年3月25日までANN系で全51話が放送された。略称は「Vガンダム」「Vガン」「VG」など。これまでは名古屋テレビ制作だったが、これより『機動新世紀ガンダムX』までテレビ朝日制作。
アムロとシャアが行方不明になってから60年後の宇宙世紀0153年が舞台。地球連邦軍が衰退した隙をついてコロニーサイド2に勃興したザンスカール帝国と、抵抗すべく立ち上がったレジスタンス組織リガ・ミリティアとの戦いを描いている。宇宙世紀を舞台にした映像作品(宇宙世紀の正史)としては、本作が劇中時間において最後年代に当たり、『ガンダムシリーズ』の中でも特に重苦しく陰鬱な雰囲気の作品となっている。
もともと「テレビアニメの原点に戻った、楽しいロボットアニメ」を目指して製作されており、主人公の年齢もシリーズ最年少の13歳と大幅に引き下げられた。
主人公 ウッソ・エヴィンが幼馴染のシャクティ・カリンや憧れの女性であるカテジナ・ルースを守る為にガンダムに乗り込み敵を打ち負かすというストーリーと、子供たちが真似て描くことができるデザインのVガンダムなど子供を意識した製作もなされていた。
しかし、番組のメインスポンサーであるバンダイの意向に不満を示した原作者及び総監督である富野由悠季氏の手による、玩具会社の商業主義に対する皮肉まじりのバイク戦艦の登場(スポンサー側の最高権力者だった村上克司氏は大いに喜んだらしい)、劇中の戦略兵器がもろに放送ギリギリな形状、映像作品において宇宙世紀最後を飾るモビルアーマーが戦闘シーンすらなく爆散、敵味方問わず、登場人物を徹底的に虐殺していく富野演出が炸裂した所謂「黒富野」作品となっている。これを金曜17時に子供向けとして放送していた大変素晴らしい時代である。
また、このような残虐な設定の背景には当時苛烈を極めていた現実のユーゴスラビア連邦人民共和国~連邦共和国の崩壊に繋がった内部紛争も裏テーマにしていた(というより当時の時代背景を受けて「自ずとそうなった」との事)ためで、実際に現地ロケも行われている。
現在、ガンダムシリーズが日5枠になってからも、ショッキングな展開があるたびに、SNSのトレンドに『機動戦士Vガンダム』が浮上するほど古参のガンダムファンの間では「Vガンダム=鬱」という印象が強い。最新作に至っては30年も経っているのだからその根深さはなおのことである。
中でもミューラ・ミゲルの最期のシーンは視聴者の大半にトラウマを植え付けたことで知られ、本作の製作を通して重度の鬱病に陥った富野監督は、1998年の『ブレンパワード』までTVアニメ監督業を休止する状態にまで追いやられた。
そういった経緯や制作時の背景もあり、富野監督自身も当作品には消極的な態度を見せている。
「何故『機動戦士Vガンダム』と云う作品を見てはいけないのか?」という質問に対し「鬱になるからです」と云う、何かと難解でひねくれた発言の目立つ富野監督とは思えない程に珍しく率直過ぎる回答が出たほど。
2004年に本作がDVD-BOX化された際に、商品に同梱されたブックレットでのスタッフインタビュー記事において富野監督は、「このDVDは、見られたものではないので買ってはいけません!!」という警告のコメントを(買わなければ読めないのに)寄せている。
なお、これは同文中において「本当にそういうポスターを張り出してみると、きっとこのDVDはきっと凄く売れるでしょう。」と締めくくられている。
その11年後の2015年に本作はBlu-ray化もされ、上下2BOXの形態で発売される際に行われたスタッフインタビューの収録時においても富野監督は「何がダメなのか探してください。」と切り出し、「この作品は全否定したいと思っているものです。このような結果になったのは、全て監督の責任です。何かの間違いでこのBlu-rayで見た方は『機動戦士Vガンダム』の何がダメなのかを探してみてください。そこから気付ける人がひとりでもいらっしゃればBlu-rayとして出した意味があると思っています。」と、この作品は悪いところを見つけてこそ意味がある趣旨のコメントを残している。
しかし、上記に挙げた様な富野監督による厳しい自己批判とは裏腹に、アニメーション作品としてのストーリーの出来は決して低くはなく、要所要所に陰鬱な描写があるものとして割り切って観れば、かなり振り切った内容で楽しめる。
特に最終盤の第50話で描かれた「リーンホースJr.特攻」のシーンはガンダム史上屈指の名シーンの一つとして挙げられており、しばしば語り草となる。
また、戦闘シーン、メカアクションに関してもΖ~逆シャアの時代まで多用され続けたファンネルによる遠隔射撃描写を棄て、モビルスーツ同士の派手な格闘戦や射撃戦のみならず、地形を活かした戦術に加えて機体の分離変形機構を生かしたトリッキーな戦術やパーツアタック、そして光の翼などの乗機のギミックや特徴を最大限に活かした斬新で変幻自在な戦法など、ロボットアニメとして視聴者を厭きさせない様に最大限の工夫が凝らされており、シリーズの中でも高いクオリティを誇っている。
また、前述の通りモビルスーツの武装としてファンネルの存在こそ無くなったが、オールレンジ攻撃そのものはゲンガオゾのバックユニット等に見られるようにファンネルとは違った様々な形で表現されている。
何かと鬱要素が強調されがちなアニメ作品ではあるが、劇中の経過時間が二ヶ月半と短いのもあって、LM・ザンスカール間で「長期的な裏切り」や「善悪の逆転」が発生するのはカテジナぐらいでしかなく、他シリーズで顕著だった複数の裏切りや対立が重なってストーリー展開が複雑化といった要素はないので、宇宙世紀でも特に戦争の流れが分かりやすい作品という利点もある。
その他の「裏切り描写」はあったとしても話に影響を及ぼさないよう「即戦死」という形で退場させられるため、全編通してほぼリガ・ミリティアの人員はリガ・ミリティア、ザンスカールの人員はザンスカールのままで一貫している。
富野監督が最終話まで鬱病を患いながらも監督した作品ではあるが、これでもスポンサーが要求していた「視聴者の子供達にも分かりやすい勢力図とシナリオ構成」という課題はしっかりクリアしていたりする。
なお、近年ではロシアとウクライナの紛争に端を発した激動の世界情勢の影響によって富野監督の考え方も多少軟化したようで、『グレートメカニックG 2023 SUMMER』で「機動戦士Vガンダム30周年特集」として行われたインタビューでは「1番びっくりしたのは【タイヤ付きの戦艦なんか、出したってしょうがねぇじゃねえか】と思っていたのが、どうも作品のなかではそうじゃなかったということ(中略)『Gレコ』はここから始まっているとわかったという意味では【『Vガンダム』を作ったのは間違いではなかった】と思えます。自分の体感や知識…とまでは言わないけど情報量みたいなものは確実に受け継がれていますから。単純なロボットものじゃないということは、はっきりと言えると思います。また、今回のプーチンの戦争があったおかげで、むしろ『Vガンダム』は『機動戦士ガンダム』よりも、リアルなものがあったと感じられました。確かに手際のいい作品ではない部分もあるんだけど、嫌いでない人もいるというのがわかったのはよかったです。」と、本作を観直したうえで作品としての価値を認める旨の発言をしており、インタビューの最後は担当者に促されてシャクティ調に「皆さんちゃんと『見てください!』」と冗談混じりに締めている。
ストーリー
地球を汚染させてしまった人類が、宇宙に移民をして、それに充分なじむ時代となっていた。
しかし人類は、この宇宙でも地球上と同じように戦争の歴史を繰り返していた。
それは、自らの愚かさを直して、新しい環境に適応しようとする人の本能がさせていることなのだろう。
こんな人類でも、宇宙で暮らすことができると信じなければ、人の歴史は余りにも悲しい。
──宇宙世紀0153年、サイド2のほぼ全域を支配するザンスカール帝国は、長きにわたる地球圏統治の末、形骸化、腐敗した地球連邦政府に対し独立を宣言。宇宙における新たな秩序づくりの名の下に地球への武力侵攻を開始する。
それはウッソ・エヴィンとシャクティ・カリンの住む東欧の不法居住区ポイント・カサレリアもまた例外ではなく、ザンスカールとそれに対抗するレジスタンス組織リガ・ミリティアの戦闘に遭遇したウッソたちは、運命に導かれるがごとく戦いに巻き込まれて行く。
周囲の人々を守りたい一心でヴィクトリーガンダムのパイロットとなったウッソは、戦争と言う不条理な現実の中で様々な経験を重ねて行くのだった…。(TVアニメ公式サイトより。)
登場人物
メインキャラ
ウッソ・エヴィン | シャクティ・カリン |
---|---|
CV:阪口大助 | CV:黒田由美 |
カテジナ・ルース | クロノクル・アシャー |
CV:渡辺久美子 | CV:檀臣幸 |
リガ・ミリティア
- ハロ、ウォレン・トレイス(CV:松本梨香)
- エステル・チャバリ(CV:達依久子)
- エリシャ・クランスキー(CV:柳沢三千代)
- オイ・ニュング(CV:掛川裕彦)
- オーティス・アーキンズ(CV:坂東尚樹)
- オデロ・ヘンリーク(CV:中田雅之)
- オリファー・イノエ(CV:園部啓一)
- カシム
- カルルマン・ドゥカートゥス(CV:こおろぎさとみ)
- カレル・マサリク(CV:小林優子)
- クッフ・サロモン(CV:森川智之)
- ジン・ジャハナム ※影武者(CV:松尾銀三)
- スージィ・リレーン(CV:こおろぎさとみ)
- ストライカー・イーグル(CV:藤原啓治)
- ソフィア・イエリネス(CV:吉田古奈美)
- トマーシュ・マサリク(CV:関智一)
- ネス・ハッシャー(CV:折笠愛)
- ハリー・モスト(CV:渡辺哲也)
- ハンゲルグ・エヴィン(CV:堀内賢雄)
- ビゴー
- ブラスタ・イエリネス(CV:柳沢三千代)
- フランダース(CV:こおろぎさとみ)
- マーベット・フィンガーハット(CV:白石文子)
- マルチナ・クランスキー(CV:吉田古奈美)
- ミズホ・ミネガン(CV:吉田古奈美)
- ミューラ・ミゲル(CV:兵藤まこ)
- レオニード・アルモドバル(CV:中田譲治)
- ロベルト・ゴメス(CV:加藤治)
- ロメロ・マラバル(CV:茶風林)
- ワーグマン(CV:藤原啓治)
シュラク隊
- ケイト・ブッシュ(CV:安達忍)
- コニー・フランシス(CV:こおろぎさとみ)
- ジュンコ・ジェンコ(CV:小林優子)
- フランチェスカ・オハラ(CV:石川寛美)
- ペギー・リー(CV:渡辺久美子→荒木香衣)
- ヘレン・ジャクソン(CV:深見梨加)
- マヘリア・メリル(CV:まるたまり)
- ミリエラ・カタン(CV:日高奈留美)
- ユカ・マイラス(CV:田中敦子)
- メルクリン
地球連邦軍
ザンスカール帝国
- アーネスト・リゲル
- アジス・バギ(CV:山崎たくみ)
- アラルカンド
- アルベオ・ピピニーデン(CV:北島淳司)
- カービン・リチャーズ
- カズー・ミウラ(CV:柴本浩行)
- ガリー・タン(CV:山崎たくみ)
- カリンガ・ウォーゲル(CV:冬馬由美)
- キーラ(CV:富田晃介)
- キスハール・バグワット(CV:梅津秀行)
- キッサロリア(CV: 田中亮一)
- キル・タンドン(CV:森川智之)
- ギンザエフ
- クリス・ロイド(CV:関智一)
- クワン・リー(CV:小杉十郎太)
- ゲトル・デプレ(CV:石野竜三)
- ゴズ・バール(CV:堀之紀)
- ゴッドワルド・ハイン(CV:中田譲治)
- シシリー・フィツィーネ(CV:まるたまり)
- ジム・スティフ(CV:飛鳥井豊)
- シューマッハ
- ジル
- ズブロフ・シモネフ(CV:中博史)
- セナ
- タシロ・ヴァゴ(CV:中村秀利)
- ディ・トランプ(CV:藤原啓治)
- ドゥカー・イク(CV:中田和宏)
- トッリ・アーエス(CV:山形ユキオ)
- トランス(CV:真殿光昭)
- ニコライ・ハンス(CV:太田真一郎)
- ネネカ・ニブロー(CV:横山智佐)
- ノマイズ・ゼータ(CV:梁田清之)
- バクー・チー(CV:坂東尚樹)
- ハズ・カイフ(CV:掛川裕彦)
- パトリック・ブーン(CV:高戸靖広)
- バンド(CV:太田真一郎)
- ファラ・グリフォン(CV:折笠愛)
- フォンセ・カガチ(CV:大矢兼臣)
- プロスト
- ブロッホ(CV:小杉十郎太)
- ヘンリー・ダグラス
- ボーディナム
- マチス・ワーカー(CV:飛田展男)
- マリア・ピァ・アーモニア(CV:篠原恵美)
- ミサキ・アイザワ(CV:坂東尚樹)
- ムッターマ・ズガン(CV:中博史)
- メッチェ・ルーベンス(CV:森川智之)
- ライオール・サバト(CV:子安武人)
- リー・ロン(CV:緑川光)
- ルペ・シノ(CV:伊藤美紀)
- レイ・ブラッド(CV:飛鳥井豊)
- レンダ・デ・パロマ(CV:松本梨香)
- ワタリー・ギラ(CV:立木文彦)
その他
- エレナ(CV:冬馬由美)
- ジニス・キッキ(CV:拡森信吾)
- テングラシー・ルース(CV:有本欽隆)
- バーツラフ・マサリク(CV:藤原啓治)
- ビスタン(CV:有本欽隆)
- マンデラ・スーン(CV:中田譲治)
- レーナ・ワーカー(CV:松井菜桜子)
- ロブ・オレスケス(CV:岸野一彦)
- ニコル・オレスケス(CV:なし)
登場メカニック
リガ・ミリティア | 地球連邦軍 | ザンスカール帝国 | マケドニア政府軍 |
---|---|---|---|
※1:アレキサンドリア級
※2:スペースアーク級
※3:ラー・カイラム級
※4:漫画版
作中用語
- ガチ党
宇宙世紀146年にフォンセ・カガチが発足した政党。マリア主義と腐敗した権力者をギロチンで粛清する反体制思想を主な考えとし、地球連邦を蹴落としザンスカール帝国として独立に成功した。
帝国内でも高い支持率を維持しているが、その実態はマリアのカリスマ性に魅せられ盲目的にマリア主義に賛同する者、ギロチンという腐敗した地球連邦政府官僚への粛清を英雄視する者達で構成されている。よって多くはマリア主義を「押し付けられている」事と反体制側が莫大な富と名声を得たことで「新たな体制を生んでいる」事実に自覚がない。
ベスパが地球侵略を開始していた本編開始時点では既にラゲーンでギロチンが行われており、オデロ、ウォレン、スージィはその光景を目の当たりにしてしまっている。
- 特別居住区
カテジナが住んでいたウーイッグやラゲーンが特別居住区に該当し、ウッソが住んでいたカサレリアは自然保護区のため本来居住が認められておらず不法居住扱いとなる。
しかし、ザンスカール帝国が地上用モビルスーツゾロとビームローターの開発に成功した事ですでにベスパによる占拠が始まっており、本編序盤間もなくしてウーイッグは焼け野原となった。
ちなみに後にウッソは連邦軍から正式にカサレリア居住を認められている。
- Vプロジェクト
上述通り正規軍の力を借りてないため、ベスパのものと比べジェネレーター出力では負けていたり、種類が二つ(及び各マイナーチェンジモデル)しかないなどの難点もあったが、それでも当時の連邦の最新機に比べれば戦闘力は大幅に上がっている。
レジスタンスらしく各武装や内部構造も共通規格化され、ハードポイントを各所に設けたことでいかなる形態でも攻撃が可能になっているなど高い拡張性も併せ持っている。
一年戦争が遠い昔となった事によるアースノイドとスペースノイド各々の価値観の変化や地球連邦政府の腐敗により勃発している戦争。
メディアミックスで「宇宙戦国時代」という言葉が最初に出てきたのはVからで、そこから逆算して「機動戦士クロスボーン・ガンダム」シリーズを筆頭にVの時系列前後に発生した宇宙圏の内乱を描いた作品が立て続けに発表されることとなった。
- 核爆発
このMS群が持つサナリィが開発した新型ミノフスキー・イヨネスコ型熱核反応炉は過去のジェネレーターより小型・高出力という画期的なものだったが、同時にジェネレーターにビームが直撃すると核爆発が生じてしまう。
この要素は物語序盤から語られ、英才教育を受けていたとは言え民間人だったウッソも熟知しており、両軍とも機体の四肢を狙った銃撃やコックピットブロックをピンポイントで狙った接近戦などに頼らざるを得なくなっている。
- ハイランド
リガ・ミリティアにより救出された後は停戦協定まで、マサリク兄弟とクランスキー姉妹は最終決戦まで組織に協力した。
衛生は単なるスポットしてだけではなくマイクロウェーブや逆光といった戦術兵器としても活躍している。
サイド2に併設されたザンスカール帝国の敷地内国家だが、独自に反ザンスカール活動を行っている。金銭面では逼迫しているようで宇宙世紀150年代には最早二周りは型遅れのヘビーガンが主力兵器で、補給に来たリガ・ミリティアからもリーンホースJrごと保有兵器を掻っ攫おうとしていた。また、Vガンダムに平気でビームを発砲していたあたり、第二期モビルスーツの概念すら知らないらしく住人は浮世離れしている様子もある。
しかし粛清を良しとするザンスカール帝国側が何もしないはずもなく、新しく開発したサブフライトシステムアインラッドと専用モビルスーツゲドラフの試運転も兼ねた最初の標的にされてしまった。
- セント・ジョセフ
リガ・ミリティアの秘密工場があるが、同時にザンスカール帝国の秘密警察もおり、ウッソの母親ミューラ・ミゲルが指名手配されていた。
- アンダーフック
- 地球クリーン作戦
ベスパでタイヤ兵器アドラステアの本格運用とアインラッドの量産態勢が完了するとモトラッド艦隊によって執行開始された。
だが、この作戦すら地球連邦軍との停戦協定を結ぶミスリードに過ぎなかったことを発案者のドゥカーさえも知らず、真の地球クリーン作戦は停戦の裏で別途に行われようとしていた…。
主題歌
オープニングテーマ
- 「STAND UP TO THE VICTORY ~トゥ・ザ・ヴィクトリー~」(1 - 31話)
- 「DON'T STOP! CARRY ON!」(32 - 51話)
- 作詞:西脇唯 作曲:小泉誠司 編曲:福田裕彦 歌:RD
エンディングテーマ
- 「WINNERS_FOREVER~勝利者よ~」(1 - 31話)
- 作詞・作曲:長友仍世 編曲:板倉雅一、infix 歌:infix
- 「もう一度TENDERNESS」(32 - 51話)
- 作詞:浜口司 作曲:安宅美春 編曲:葉山たけし 歌:KIX-S
ナレーション
本編:中田譲治
サブタイトルコール:阪口大助
次回予告:黒田由美
各話リスト
話数 | サブタイトル | 退場者(斜線は明確な死亡描写のあるもの) |
---|---|---|
第1話 | 白いモビルスーツ | ボイスン |
第2話 | マシンと会った日 | |
第3話 | ウッソの戦い | カルルマンの母、クリス・ロイド、テングラシー・ルース、リー・ロン |
第4話 | 戦いは誰のために | ジム・スティフ、ライオール・サバト |
第5話 | ゴッゾーラの反撃 | ガリー・タン |
第6話 | 戦士のかがやき | バクー・チー、ディ・トランプ、ワタリー・ギラ |
第7話 | ギロチンの音 | オイ・ニュング |
第8話 | 激闘!波状攻撃 | キーラ |
第9話 | 旅立ち | |
第10話 | 鮮烈!シュラク隊 | ゲトル・デプレ |
第11話 | シュラク隊の防壁 | ヘレン・ジャクソン |
第12話 | ギロチンを粉砕せよ | ロブ・オレスケス |
第13話 | ジブラルタル空域 | マヘリア・メリル |
第14話 | ジブラルタル攻防 | ケイト・ブッシュ、メッチェ・ルーベンス、クワン・リー |
第15話 | スペースダスト | |
第16話 | リーンホース浮上 | |
第17話 | 帝国の女王 | |
第18話 | 宇宙艦隊戦 | |
第19話 | シャクティを捜せ | |
第20話 | 決戦前夜 | |
第21話 | 戦略衛星を叩け | |
第22話 | 宇宙の虎 | ゴッドワルド・ハイン |
第23話 | ザンスカール潜入 | |
第24話 | 首都攻防 | |
第25話 | 敵艦と敵地へ | |
第26話 | マリアとウッソ | ペギー・リー |
第27話 | 宇宙を走る閃光 | ジュンコ・ジェンコ |
第28話 | 大脱走 | |
第29話 | 新しいスーツV2 | アジス・バギ |
第30話 | 母のガンダム | |
第31話 | モトラッド発進 | オリファー・イノエ |
第32話 | ドッゴーラ激進 | ブロッホ |
第33話 | 海に住む人々 | |
第34話 | 巨大ローラー作戦 | ミズホ・ミネガン、メルクリン |
第35話 | 母かシャクティか | アドラステアの艦内で洗濯をしていた少女兵 |
第36話 | 母よ大地にかえれ | ミューラ・ミゲル、ゴズ・バール |
第37話 | 逆襲ツインラッド | シシリー・フィツィーネ |
第38話 | 北海を炎にそめて | ドゥカー・イク、レンダ・デ・パロマ |
第39話 | 光の翼の歌 | マチス・ワーカー |
第40話 | 超高空攻撃の下 | |
第41話 | 父のつくった戦場 | |
第42話 | 鮮血は光の渦に | ルペ・シノ、アルベオ・ピピニーデン |
第43話 | 戦場の彗星ファラ | キル・タンドン |
第44話 | 愛は光の果てに | カリンガ・ヴォーゲル、キスハール・バグワット |
第45話 | 幻覚に踊るウッソ | トッリ・アーエス隊 |
第46話 | タシロ反乱 | |
第47話 | 女たちの戦場 | ファラ・グリフォン |
第48話 | 消える命 咲く命 | マリア・ピァ・アーモニア、タシロ・ヴァゴ |
第49話 | 天使の輪の上で | ユカ・マイラス、ネネカ隊 |
第50話 | 憎しみが呼ぶ対決 | ムバラク・スターン、レオニード・アルモドバル、ロメロ・マラバル、オーティス・アーキンズ、ジン・ジャハナム(影武者)、ロベルト・ゴメス、フランチェスカ・オハラ、ミリエラ・カタン、コニー・フランシス |
第51話 | 天使たちの昇天 | ムッターマ・ズガン、オデロ・ヘンリーク、クロノクル・アシャー、フォンセ・カガチ |
関連作品
漫画版
本作にはTVアニメが本放送されていた当時に発表された、有名な二種類のコミカライズ版が存在する。
- コミックボンボン連載のコミカライズ版
- 講談社の児童向け漫画雑誌のコミックボンボン誌上において1993年4月号から1994年3月号まで連載された、岩村俊哉氏の独自解釈によるコミカライズ作品である。
- ファンからは通称『ボンボン版Vガンダム』と呼ばれて愛されている。
- 破天荒な性格をして、凶悪な目付きの野性味溢れる笑顔がチャームポイントで、後ろ髪を逆立てた暴走族の様な派手な髪形をしたウッソ(しかも個人称も「オレ」)が登場する。
- 児童向け漫画としてアレンジする際に「シャクティ1人にヒロインを絞りたかった」と云う理由から漫画の劇中にカテジナは存在しないのだが、それでも中盤からシャクティが完全に空気になってしまった事実から見て単純に作者の力量不足からカテジナを描くのが面倒臭かっただけである。
- アニメ版では描かれる事はなかった「『未来少年コナン』や『戦闘メカ ザブングル』のような、未来の世界を舞台にした明るい冒険活劇」と云う、バンダイ側が提示した『機動戦士Vガンダム』の番組企画当初のコンセプトをなぞりながらも、児童向け漫画作品として特化した描写により最終的には全く違った印象を与えている。
- いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!
- 『MS SAGA』や『DYNE』等のバンダイが発行していたアンソロジーコミックス向けにことぶきつかさ氏が執筆していた『機動戦士Vガンダム』を題材にしたパロディギャグ漫画全4篇を含めた、ガンダム関連の漫画作品ばかりを纏めた単行本のタイトルが『いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』である。
- 単行本は1994年にメディアワークスより発売されており、2012年には改訂新装版の単行本が『ことぶきつかさ短編集 いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!』と改題されてKADOKAWAより発売された。
- メディアワークスの旧単行本には1994年当時のことぶきつかさ氏が「当時、何の考えもなく書き殴っただけ」と云う「自分の漫画作品に関する裏話」と「ガンダム作品に対するコメント」のページが載っていたのだが、「関係者に喧嘩を売っていると誤解されてもおかしくなかった内容」だとKADOKAWAの編集者から指摘されており、「痛コメント」だと反省した本人の意向により改訂版の単行本では当時のコメントが載っていたページは「あとがき」を残して全て削除されている。
- また、旧単行本の巻末に収録されていた、庵野秀明氏と鶴巻和哉氏を筆頭にうたたねひろゆき氏や園田健一氏といった数多の超豪華ゲスト陣が1994年当時に寄稿した祝辞ページは削除されることもなく、KADOKAWA版でもそのままである。
- ちなみに、KADOKAWA版の単行本で削除されてしまったコメントページの内、『機動戦士Vガンダム』という作品に対して語っていた頁では「唯一気に入った『黒い女の人』がマーベットさんだった。」「もう今更この作品に関して語ることは何もない。マーベットさんに始まりマーベットさんに終わったのである。ただそれだけ。」と辛辣に評していた。
- KADOKAWA版の単行本用に新規収録された対談コメントでは「旧単行本が出た後にVガンダムを何度か観返してるんですが、当時解らなかった味が徐々に見えてくる訳ですよ。なのにその作品の良さに気付けなかった鈍感な頃の自分の言葉しか旧単行本には記録されていない。」とことぶきつかさ氏は過去の自分の発言をかなり後悔していた。
- 基本的にアニメ本編の台詞やストーリーをそれなりになぞってパロディ漫画化してはいるが、当時のことぶきつかさ氏はファースト原理主義者で「『0083でもギリOK』とか生意気言ってた頃」だったので『1stガンダム』から70年後と云う時代設定の『機動戦士Vガンダム』に対しては全く興味が持てず「ストーリー物から逃げたくてギャグ漫画にしたけど、それまでギャグ漫画は描いたことが無く、結局やり方が分からずにブラックに弄るしかなかった」と述懐している。
- しかも漫画執筆中には度重なりバンダイとサンライズ側からキャラクターの台詞チェックが入り、何度も漫画中の過激な台詞の訂正を求められてはバンダイの担当者と「表現の自由」に関して揉めており、最早やる気の欠片すらもなくなった後半は投げやりで暴力的な描写が目立つ様になり、大半のキャラクターがアニメとはかけ離れた破天荒で残虐な性格をしている内容となった。
- ことぶきつかさ氏は現在でこそガンダムのアニメ作品にキャラクターデザインや総作画監督として大きく関わっているが、これらの若気の至りで書いた当時の漫画作品やコメントを見て「そんな人間がコミックスのあとがきで『今後のガンダム作品でデザイン参加とかしたいなぁ』とか言ってる(笑)ナメとんのかと(笑)」と回想し苦笑いしていた。
- なお、「カテ公」「これ…母さんです…」といった『機動戦士Vガンダム』関連でよく語られるパワーワードはこの漫画から発生したものである。
- 最終話でシャクティがワッパのオートコンパスだと偽り時限爆弾を仕掛けてカテジナを爆殺したシーンは「視聴者の1年間の鬱憤を晴らしてくれた」とファンからは称賛された。
それ以外に有名な漫画作品
- 長谷川裕一氏によるガンダム漫画シリーズ
- 直接『機動戦士Vガンダム』を題材として描いた作品としては角川書店から発行の『少年エース』の前身雑誌であった『少年キッズ』誌上に読切り漫画として掲載された、『機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス』(連載当時のタイトルは『機動戦士Vガンダム外伝 脱出計画編』)がある。
- こちらは『機動戦士Vガンダム』劇中エピソードの「何処かの間に起こった事件」という設定で描かれた所謂サイドストーリー的作品であり、内容も原作に挿し込んでもストーリーが矛盾して破綻しないように公式設定に沿ったものとなっている。
- 一方でとあるガンダムシリーズの主人公のその後とおぼしき人物やとあるガンダムを改修したと思われるMSが登場しているのも特徴である。
- 本作品以降は『機動戦士Vガンダム』を題材として描いた作品はコミカライズに恵まれていなかったが、2010年代になると変化球ではありながら、『機動戦士Vガンダム』の時代を舞台として描いた『機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト』が長谷川裕一氏によって執筆されている。これに関しては上記作品名リンクを参照していただきたい。
交響組曲第二番 THOUSAND NESTS
- 千住明
- 当時のアニメとしては珍しいフルオーケストラを起用しており、スタッフはもちろん作曲家を褒めることもほとんどない富野監督は、曲の収録風景を見学に行って「幸せだ」と感じたという。
- 千住氏は「Vガンダムを担当するに当たって、自分のもつ引き出しをすべて出し切るつもりで臨んだ」と語っている。
- サウンドトラックはscore1~3が発売されているが、上記の通り富野監督が千住氏の音楽に感銘を受けていたことがあり、score2、3収録曲のタイトルは富野監督自らが名付けている。
- (例:「春に夏の祭典を」、「スカートの裾が床に触れましょう」)
- このため、GジェネレーションなどでBGM一覧になると、本作BGMタイトルが浮く。
- アルバム『機動戦士Vガンダム〜交響組曲第二番 THOUSAND NESTS』(演奏:ポーランド放送管弦楽団、指揮:アンソニー・イングリス)を自身の代表作として語っている。
- 千住氏は後に脚本家の野島伸司氏が企画した『人間・失格』や『未成年』といったTBS金曜ドラマシリーズや、日本テレビ制作の安達祐実主演の人気ドラマ『家なき子』等の民放ドラマで数多の劇中音楽を担当し、NHKの大河ドラマでは『風林火山』の劇中音楽を手掛けている。
余談
全方位において多数存在する。
- 声優
- 本作にサブ及びゲストのキャラクターとして出演した声優陣の多くは後の平成ガンダムシリーズとなる『G』~『X』以降も続投されることとなり、後続作品でメインキャラに昇格しているという例も多い。
- トマーシュ・マサリク役の関智一氏が、次回作では主人公のドモン・カッシュを演じた例が最も顕著である(なお、関氏はその後の『W』でもOZ専属技師のメーザー役として続投されている)。
- 本作は劇中のキャラクターが次々と若くして死亡していったように、演じた声優陣も比較的近い年齢同士で構成されてるにもかかわらず、クロノクル役の檀臣幸氏(50歳没)、タシロ役の中村秀利氏(60歳没)、ストライカー/トランプ役の藤原啓治氏(55歳没)、偽ジン・ジャハナム役の松尾銀三氏(49歳没)と、惜しまれつつも早世している御仁が多い作品である。
- キャラクターを演じた声優のみならず、キャラクターのデザインを担当したアニメーターの逢坂浩司氏も44歳の若さで亡くなっている。
- また、亡くなってはいなくともマーベット役の白石文子氏やオデロ役の中田雅之氏など、出番の多いメインキャラクターを演じた声優であっても諸事情により既に声優界を引退済みで、最早復帰は絶望的というケースが多々ある。
- このため本作はゲーム作品のキャラクター参戦に際しても、かなり早い段階からライブラリーや代役に頼らざるを得なかったガンダム作品でもある。
- 放映話数や順序に関する話
- 本作は話数の面でもTVアニメのガンダムシリーズの中で、全51話という『SDガンダムフォース』に次ぐ2番目の話数を持っている。ファーストガンダムは全43話。SEEDや∀は全50話。『SDガンダムフォース』は最大の全52話となっており、SD作品を除いた場合は本作がトップとなる。
- TVシリーズのガンダム作品としては本作は『機動戦士ガンダムΖΖ』から7年ぶり、放送終了タイミング含めても6年ぶりで、(もちろんその間にも劇場版やOVAこそ発表されていたものの)この空白は2023年現在でも最長で、このためTVシリーズに10年以上も空白があった仮面ライダーシリーズやウルトラマンシリーズのような事態は免れている。
- 機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズから機動戦士ガンダム水星の魔女も7年だが、こちらは分割2クールだったため放送終了からは3年半ほどしか空いていない。
- 本作は序盤に各話時系列と話数にズレがあり、第1話「白いモビルスーツ」は時系列上は4話と5話の途中の話となる。これは番組タイトルを冠した主役機であるVガンダムが第4話まで登場しないことに難色を示したバンダイに忖度したサンライズ側がアニメ放映開始のギリギリになって無理やり放送話数を組み替えた為に起きた話数ズレである。
- 一応、2話~4話までは冒頭にナレーションによる説明が入り、サブタイトル後とエンディング直前にはVガンダムを整備するウッソの現在の状況が描かれており、ストーリー自体は「シャクティによる回想」という形にして整合性が取られているものの、この作品を時系列順に楽しみたい場合、2話→3話→4話→1話→5話以降……の順に見る方が物語を整理しやすい。
- 放送局
- 当初は伝説の勇者ダ・ガーンで勇者シリーズを終了させ、その次番組として従来通り名古屋テレビが担当する予定だった。しかしテレビ朝日がクレヨンしんちゃんと美少女戦士セーラームーンと共にANNネットワーク拡大運動に活用すべく「全国ネットのゴールデンタイムで放送する」事を条件に名古屋テレビから企画と権利を買収した。セーラームーンシリーズと共にANNネットワーク拡大運動を支える筈だった平成ガンダムシリーズだが、序盤から躓く羽目になった。(『機動戦士Vガンダム』の放送に纏わるゴタゴタについては徳間書店刊の月刊アニメ誌『アニメージュ』94年7月号の富野由悠季氏と庵野秀明氏の対談インタビューより引用)
- ガンダムシリーズの権利を譲渡した名古屋テレビ(メ~テレ)は勇者シリーズ続行へ変更。
- テレビ朝日側は全国枠の放送枠に空き枠が出来る1993年10月スタートを希望していたが、バンダイ側のゴリ押しで半年繰り上げとなった為、ローカルセールス枠での放送を余儀なくされた。(放送期間中に開局した山口朝日放送は当時は未ネット)当然の事ながら製作スケジュールも滅茶苦茶になり、富野由悠季がお怒り奉ったのも無理は無く、上記の怒りもこの放送開始繰り上げに伴う製作スケジュールのゴタゴタとも無関係ではあるまい。もしもゴールデンタイムでの放送が実現していたら、木曜夜7時半か、または土曜夜7時半に編成されたかも知れない。(この経緯は『富野由悠季 全仕事』でメ~テレプロデューサーの談話より抜粋)
- そして、この内容が災いし、次番組機動武闘伝Gガンダム以後、系列局からのネット拒否が相次ぎ、放送局は徐々に減っていった。一方の勇者シリーズはシリーズ終了まで放送局数を保持した。
- その後テレ朝はガンダムシリーズを手放すことになる(ただしメ~テレ枠で『機動戦士ガンダムUC』のTV編集版を放送しているため完全には縁が切れてはいない。特撮版ガンダムであるG-SAVIOURもメ~テレが制作委員会として関わっている)。ついでにセーラームーンも手放している(特撮版がTBS系で放送)。その代わりに仮面ライダーが毎日放送からテレ朝系に戻った。ある意味、再びの腸捻転である。
- テレ朝から解放されたガンダムはフジテレビに移り『∀ガンダム』を放送、放送時間はテレ朝時代同様金曜5時台のローカル枠だった。しかしフジの都合により毎日放送(TBS系列)へ再移籍、この時点でようやく全国ネット枠を確保し、歴代シリーズ中一番好条件の編成と優遇された。21世紀ガンダムは毎日放送のカラーが強いがテレビ東京系でもガンダム作品をいくつか放送してはいる。
- スポンサー
- 前述の通り、名古屋テレビは勇者特急マイトガインを導入しガンダムシリーズの穴を埋めたが、その次作勇者警察ジェイデッカー放送中にサンライズがバンダイに買収される事件が起きる。勇者シリーズのスポンサーはタカラ(現:タカラトミー)だった為(それ以外にも要因はあるが)シリーズは存廃の危機を迎えたが、関係者の尽力で勇者王ガオガイガー迄延命する事が出来た。一方のガンダムシリーズは前述のスポンサー要望の放送前倒しや放送枠の確保の件などでゴタゴタが起き、なおかつスケジュールの圧迫が枠終了まで尾が引く結果となった。
- 庵野秀明
- 『機動戦士Vガンダム』のアニメーション制作には『新世紀エヴァンゲリオン』で有名なGAINAXも参加している。
- 庵野秀明氏は富野由悠季監督作品の大ファンで、特に『伝説巨神イデオン』から強い影響を受けており、1988年公開の劇場版アニメ『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』の制作時に庵野氏がGAINAXとして参加したエピソードが有名で、ラー・カイラム等の戦艦のデザインは全てGAINAXが担当している。
- 庵野氏が描いた初代ガンダムのイメージそのもののνガンダムのラフデザインを見た富野由悠季氏が激怒し「庵野なんて○んじゃえばいいのよ!」と言い放った話は有名である。
- 1993年当時もGAINAXに所属していた庵野氏は、『機動戦士Vガンダム』にかなり入れ込んでおり、自ら富野監督に直談判してGAINAXとして制作協力を志願した程であり、「『機動戦士Vガンダム』が『新世紀エヴァンゲリオン』を作るきっかけになった程に強く影響を受けている」と後に語っている。
- 『新世紀エヴァンゲリオン』の主人公である碇シンジの名前は、ウッソの名前の由来である「嘘」の対義となる「真実」から名付けられた。
関連イラスト
関連動画
アイキャッチ
本作のアイキャッチは全て異なっており、全51話×A・Bパート2種の計102枚の静止画で構成され、全部繋げると一つのアニメーションになるというパラパラ漫画方式をとっている。
関連項目
機動戦士Vガンダム Vガンダム 宇宙世紀
木星船団公社 エンジェル・ハイロゥ
光の翼 ネネカ隊
千住明
シリーズ
機動戦士ガンダムF91 ←機動戦士Vガンダム→ 機動武闘伝Gガンダム
宇宙世紀
機動戦士ガンダムF91←機動戦士Vガンダム→宇宙世紀の終焉。リギルト・センチュリーへと移行。
非映像作品
機動戦士クロスボーン・ガンダム 鋼鉄の7人←機動戦士クロスボーン・ガンダムゴースト→機動戦士クロスボーン・ガンダムDUST→機動戦士クロスボーン・ガンダムX-11
『プロジェクト・エクソダス』を描いた長谷川裕一による『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズの続編。『ゴースト』は本作の裏史と言え、『DUST』は本作や『ゴースト』よりも先の世界観が舞台。『X-11』は『DUST』の裏側を描いた作品となっている。
いけ!いけ!ぼくらのVガンダム!!(本作の公式パロディ漫画)