概要
バンダイが自社のプラモデル、ガレージキット、玩具などの紹介・広報のために発行していた月刊情報媒体。
毎月15日に発行。
主に模型店や玩具店で配布・販売されていた。
歴史
当初はフリーペーパーとして刊行されていたが後に有料化され、50円→100円→200円と値上がり続けた。
一時期は『クロスオーバー』と云う名称に変更されたり、判型サイズを大型化して『MJ(Monthly Bandai Making Journal)』と改名したこともあるが、1993年2月号より『川口名人』でお馴染みの川口克己氏が編集者となり、判型を縮小して紙面をオールカラー化する等のフルモデルチェンジを行い(ただし値段は200円のまま)「バンダイの商品カタログ」としての体裁が強くなるが、誌名は元の『模型情報』に戻された。
しかし、このモデルチェンジが逆に悪手となり、模型店や玩具店の入荷数が極端に減り、「廃刊した」と勘違いして購読を辞めた読者が続出したうえに、古参の常連購入者達も極端な陳腐化による内容の薄さと幼稚さから購入を次々と辞めてしまう結果となり、1994年1月号(1993年12月15日発売)をもって突如休刊となった。
終盤は当時放送中だった『機動戦士Vガンダム』のプラモデルや関連玩具の宣伝と、BB戦士やちーびー戦士といったSDガンダム関連商品の低年齢層向けの簡易作例ばかりが中心となり、手の込んだモデラーの力作改造作例やBクラブから発売するガレージキットの製品紹介が載ることも無くなってしまう。
終いには模型の情報ではなく『平成ゴジラシリーズ』の映画特集(主にゴジラvsモスラとゴジラvsメカゴジラの2作)に紙面を丸ごと使ってみたり、川口氏が担当編集者となった末期には『機動戦士Vガンダム』の「あらすじ」を陳腐なプラモデル作例の写真と一緒に全ページを使って載せてみたりと、あからさまな宣伝広告要素ばかりが目立つ様になって読者からの反感を買ってしまう。
こうして、読者からの批判が編集部に殺到したのか最終の2号となる1993年12月号と1994年1月号に至っては、読者投稿ページを完全に排除して外部との繋がりを完全に絶ってしまっていた。
更には同時期にサンライズの買収騒動も重なっており、当時のバンダイの迷走っぷりが窺える。
後に『新・模型情報!!』として一度だけ復刊したことがあるほか、2017年5月に開催された第56回静岡ホビーショーにて、模型情報の初期フォーマットを模したイベントリーフレットが配布されたこともある。
誌面の内容など
バンダイの商品紹介・広報はもちろん、アニメや特撮に関しての情報も多かった。
また、現在のようにキャラクタープラモデルが主力ではあったものの、初期の頃はバンダイでもスケールモデルを開発・販売していたこともあり、その辺の商品の紹介もされていた(2010年代に東京スカイツリーのプラモデルが、バンダイのスケールモデル発売の実績でもある)。
ガイナックスの母体の一つでもあったゼネラルプロダクツが編集プロダクションとして携わっていた影響からか、漫画の連載も存在し、それらがサイバーコミックス発行に至る経緯となている。