東京都墨田区の、東武鉄道の業平橋駅の貨物駅だった部分(ラッシュ時の折り返し列車のホームがあった時期もある)に建設された電波塔。
概要
2008年(平成20年)7月14日に着工され、2012年(平成24年)2月29日に竣工完了した。同年5月22日開業。運営会社は東武鉄道の子会社、東武タワースカイツリー株式会社。
主たる建設担当は大林組。
高さは634.0m(「武蔵」の語呂)、重量4万8千tと、日本一高い人工建造物である。
※隅田川以東は中世までは下総だったのだが、当時の隅田川の本流は牛島(スカイツリーのある辺り)の東を流れていたため、武蔵で問題ない(現在の流路も存在したが、支流だった)。いいね?
自立式塔(周囲から張ったワイヤーでバランスを取る「マスト」ではない塔)としては世界一の高さ。(自立建築物としては建設当時ブルジュ・ハリファに次ぎ世界第2位)であり、2011年(平成23年)にはギネス世界記録の認定を受けた。
開業にあたり、隣接する業平橋駅は「とうきょうスカイツリー駅」に改名された。
足元には、東京ソラマチをはじめとする複合施設「スカイツリータウン」があり、東西方向に長く伸びているため、電車の最寄り駅は2つある。
西側に東武のとうきょうスカイツリー駅(以前の業平橋駅)、東側に都営地下鉄・京成・東京メトロ・東武の押上駅。それぞれ両端に駅があるため、互いの移動にはかなりの時間を要する(500m以上の距離がある)。
展望台が2層あり、高層展望台「天望回廊」には別料金が必要。
置局している放送局
東京スカイツリーを親局としている放送局は、テレビがNHK(総合・Eテレ)、日本テレビ、テレビ朝日、TBS、テレビ東京、フジテレビ、TOKYOMXの計7事業者8局、ラジオ(全てFM)がJ-WAVE・NHK-FMの2局。全ての放送局が東京タワーから送信設備を移転させたが、MXとJ-WAVEをのぞきスカイツリーが機能不全に陥った場合の予備送信所として東京タワーを継続使用していく。なおMXは親局としての機能を完全にスカイツリーへ移転させている。
これに加えて、民放AMラジオの中継局扱い(ワイドFM)で、TBSラジオ・文化放送・ニッポン放送の3局のFM送信設備も追加されている。
プラモデル化
インパクトある存在なのでプラモデルにもなっている。
地元・東京都にある童友社からは1/3000で発売。
あのバンダイも1/2400、1/700スケールで発売している。
バンダイとしては久しぶりのスケールモデルである。
歴史
平成15年12月17日 プロジェクト発足
平成18年 3月31日 施行地決定
平成18年11月24日 デザイン公表
平成20年 6月10日 一般公募により「東京スカイツリー」に名称が決定
平成20年 7月14日 着工開始
平成22年 3月29日 東京タワーの333mを抜き(338m)日本一の高さの建造物に
平成23年 3月18日 完成時の高さの634mに到達
平成23年11月17日 世界一高い塔としてギネスブックに認定される
平成24年 2月29日 竣工完了
平成24年 5月22日 開業
創作物での扱い
- 名探偵コナン - 「ベルツリータワー」名義で登場。
- 妖怪ウォッチ - 「さくらEXツリー」名義で登場。展望台のデザインはアレンジが加えられている。
- 桃太郎電鉄シリーズ - 「東京セカイツリー」名義で、浅草駅の物件として登場。
- メタルマックス4 - 「スパイツリー」名義で登場。大破壊が起こった後の時代においては、ここまで高い建物は恐怖あるいは畏怖の対象であった(展望台に巨大な眼型オブジェが据えつけられているので尚更)。
- ダンジョンになっているが、展望台まではなんと縄梯子を使って外からよじ登る。また、展望台までを取り扱った作品はほかにもあろうが、そのさらに上の頂上部分までを探索できるのも特徴。ちなみに外側をよじ登る際、よりにもよって見下ろすこともできるが、3D作品なのでリアルに高さを感じられるので、高所恐怖症を自覚するプレイヤーは見下ろしたりしないように!
- ちなみにソラマチなどの「タワー以外の部分」は砂の下に埋もれました。
- 真・女神転生Ⅳ、真・女神転生ⅣFINAL - 「スカイタワー」名義で登場。全8階層のダンジョンとして登場し、展望台も含まれている。4の主人公たちの出身地東のミカド国はタワーより高い箇所にあり、ここを降りて来る事でトウキョウの地に足を踏み入れる事になり、逆に4FINALの主人公たちはここを昇る事で東のミカド国に潜入する事になる。
- 『ビビッドレッド・オペレーション』 - スカイツリーが初めて破壊された作品。第8話で頂上にアローンに繭を産み付けられてしまったため、開業からわずか9ヵ月しか経っていない時期にもかかわらず二葉あおいにぶっ壊されてしまった。
- 『こちら葛飾区亀有公園前派出所』 - 聖地から比較的近い場所なのもあって普通に原作のエピソード内でも登場。テレビアニメは8年前に終了したが、2016年放送のテレビアニメスペシャルで登場し、やはり両さんに盛大にぶっ壊された。一方で、原作版では両さんの小学生時代の同級生がスカイツリー建設のクレーンスタッフだったが、ケガしたため両さんが彼の復帰まで代理でクレーンスタッフや現場監督を務め、両津隊長と現場で呼ばれるリーダーシップを発揮している。
- 小説『プロジェクト・メカゴジラ』 - ゴジラの放射熱線で消し飛ばされてしまった(今作のゴジラは宇宙から迫り来る天体を北極から撃ち抜いて破壊するほど強力な熱線を放つため、スカイツリー程度造作もなかったのである)。
- ウルトラセブン - 『セブン』のパラレルの世界を描いたスピンオフ小説「変身障害」にて登場。昨年の暮れごろに面倒を見切れなくなったペットの宇宙怪獣を地球に捨てたサイゴードン星人がスカイツリーに宇宙怪獣をリードで繋いで放置した。そのまま宇宙怪獣が暴れたことで耐えられなくなり、繋がれている部分から真っ二つに折れてしまった。
- リコリス・リコイル - 本編の10年前に発生した事件で破壊されており、残骸が「旧電波塔」の名称で登場する。
- ミストトレインガールズ - 同作に登場するオシアゲの超必殺技で、自身の持つ槍をスカイツリーに似た所の最上階から落とすという演出がある。ちなみに、元ゲームは一般版もあるがR-18作品に該当する。
- 江戸前エルフ…400年前に異世界から召喚され、東京・月島の神社にご神体として祀られているエルフのエルダが50年に一度の神事「富士遥拝の儀」を行う際に登場。
これが実写作品となると事情は異なる。怪獣絵師として知られる開田裕治曰く「映像に映ると東武鉄道に対して使用料が発生する」とのことであり、アレンジが効くアニメはまだしも、下手に実写で使うと東武鉄道から請求書が送られてくるらしい。さらに言えば「東京スカイツリー」の名称も東武鉄道の登録商標なので、名前が使えない場合は変える必要がある。
- 『機界戦隊ゼンカイジャー』 - 同作の初回にて、主人公の五色田介人が展望台からバンジージャンプを試みようとするくだりで登場。少し後の回ではこれが原因で出禁になったことにも触れられているのだが、後の最終回にて思わぬ形で再登場を果たしており、ある意味では「スカイツリーに始まりスカイツリーに終わる」物語とも言える。そのため、スカイツリーがゼンカイジャーの聖地として扱われることもある。
- 映画『劇場版 仮面ライダージオウ Over Quartzer』 - スカイツリーが非常に特殊な扱いをされた作品。スタッフも流石にスカイツリー側に問い合わせたそう(「怪物に変わったりとかしなければOK」とのことである)で、これが日本特撮で最初に破壊されたスカイツリー描写となる。
- ウルトラQ darkfantasy - 建設開始から遡ること4年前、2004/9/28放送分(レキューム人登場)にて、「第二東京タワー」という施設が登場しているが、その高さが666mというスカイツリーと近似したものとなっている。600m級の新タワーの案自体については2003年に既に出ていたとのことだが、関連については2023年現在も言及のないままである。
関連イラスト
関連動画
関連タグ
- 凌雲閣(明治23年、浅草)
- 東京タワー(昭和33年、芝)
- 東武スカイツリーライン(これにちなんだ愛称が付けられた鉄道路線)
- 東武伊勢崎線(上記の路線の正式名称)
- ソラカラちゃん(マスコットキャラクター)