乗り入れ路線
概要
東京都墨田区に所在し、1912年11月に京成電鉄の駅として初めて開業。
2022年現在京成電鉄と都営浅草線、東京メトロ半蔵門線と東武伊勢崎線が当駅を管轄の境としてそれぞれ相互直通運転を行っている。京成電鉄・都営地下鉄の駅は京成電鉄、東京メトロ・東武鉄道の駅は東京メトロが管理している。
東武鉄道の本社が駅北側にあり、京成電鉄の本社もあったがこちらは2013年に千葉県市川市の本八幡駅前に移転した。
付近には1902年開業の東武伊勢崎線のとうきょうスカイツリー駅があり、最短で5、6分の徒歩で移動が可能。またかつては都営・京成の西口改札コンコース(A2出口)に併設される形でそのとうきょうスカイツリー駅(当時は業平橋駅)地下改札口が設置されていた(半蔵門線延伸・東部直通開始と同時に閉鎖)。
また東京スカイツリーの最寄駅の一つでもあり、その階下にある商業施設へのアクセスもしやすく、両駅共に「スカイツリー前」の副駅名が設定されている。
北千住方面から東武で来る場合は「浅草行きの本線」と「半蔵門線直通」2つの行き先があり、前者はウエストヤード、後者はイーストヤードが近いため目的の商業施設に応じて上手く使い分けるのがおすすめ。
沿革
当初は京成の東京側のターミナルで、駅のすぐ近くの押上交差点を通る都電に乗り換えられた。しかし浅草まで直通した東武に比べてやや不便で、京成は上野線(現在は本線の一部)で上野にも行くようになったが、都営浅草線が開通して都心へ直通運転できるようになった。浅草線と京成電鉄の運行はほぼ一体化していて、ほとんどの列車が押上駅を起終点にせず、そのままお互いに乗り入れている。
半蔵門線と伊勢崎線の直通運転は、当初は、昼間時間帯には区間準急のみで20分に1本しかなかったが、2006年3月18日のダイヤ改正と種別変更により、浅草発着の準急(6両編成)と半蔵門線直通の区間準急(10両編成)の運行回数と北千住駅以北における停車駅を入れ替え、半蔵門線直通を10分に1本運行する急行、浅草発着を区間準急とした。この際、それまでの浅草発着の準急は区間急行へ、半蔵門線直通の区間準急は単に準急へと改称している。
尚、直通人員だけでなく京成押上線⇔半蔵門線及び東武伊勢崎線⇔都営浅草線への乗り換え客も非常に多い。
駅構造
いずれも島式2面4線の地下駅。改札は共にB2Fにあり、B1Fの京成/都営ホームとB3Fの東武/メトロホームで挟み込む形で改札があるという表参道駅とまったく同じ構造。
京成/都営は非常にホーム幅が狭くスカイツリー来訪客や乗り換え客にお世辞にも対応しきれている造りとは言えないため落下などに注意。
東武鉄道・東京メトロ
乗り場 | 路線 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 半蔵門線 | 大手町・渋谷・(東急田園都市線)溝の口・長津田・中央林間方面 | 東武伊勢崎線からの直通。早朝に1本始発あり。 |
2 | 半蔵門線 | 大手町・渋谷・(東急田園都市線)溝の口・長津田・中央林間方面 | 朝と夜の折り返し。 |
3 | 半蔵門線 | 大手町・渋谷・(東急田園都市線)溝の口・長津田・中央林間方面 | 折り返し |
4 | 東武伊勢崎線 | 北千住・新越谷・春日部・久喜・南栗橋方面 | 半蔵門線からの直通。 |
京成電鉄・都営地下鉄
乗り場 | 路線 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1 | 都営浅草線 | 新橋・西馬込・(京急本線)品川・羽田空港・三崎口方面 | 京成線からの直通。 |
2 | 都営浅草線 | 新橋・西馬込・(京急本線)品川・羽田空港・三崎口方面 | 京成線からの直通。一部京成線方面折返し列車。 |
3 | 京成押上線 | 青砥・京成津田沼・佐倉・成田・成田空港方面 | 浅草線からの直通。一部浅草線方面折返し列車。 |
4 | 京成押上線 | 青砥・京成津田沼・佐倉・成田・成田空港方面 | 浅草線からの直通。 |
利用状況
※乗降人員は、直通運転する列車に乗ったまま通るだけの乗客を含むことに注意。
東武鉄道
2019年度の1日平均乗降人員は110,723人で、東武鉄道が以前に同一計算していたとうきょうスカイツリー駅と合算すると126,770人(2017年度から両駅の計算方法が分割された)。
東武鉄道の駅では第11位で、伊勢崎線の駅では北千住駅、新越谷駅に次いで多い。
京成電鉄
2019年度の1日平均乗降人員は、225,293人。
京成電鉄の駅では最も多い。
都営地下鉄
2019年度の1日平均乗降人員は、228,418人。
浅草線の駅では最も多い。
東京メトロ
2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は、186,555人。
忠志東武伊勢崎線からの直通人員を含む。
利用状況推移表(押上駅+とうきょうスカイツリー駅)
事業者名 | 京成電鉄 | 都営地下鉄 | 東京メトロ | 東武鉄道 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
駅名 | 押上駅 | 押上駅 | 押上駅 | 合計 | 押上駅 | とうきょうスカイツリー駅 |
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年度 | 187,241人 | 183,776人 | 110,916人 | 71,163人 | ||
2009年度 | 186,224人 | 183,099人 | 115,203人 | 78,510人 | ||
2010年度 | 186,230人 | 184,000人 | 135,706人 | 85,122人 | ||
2011年度 | 181,171人 | 177,963人 | 133,919人 | 81,642人 | ||
2012年度 | 187,712人 | 194,657人 | 141,125人 | 105,199人 | ||
2013年度 | 192,877人 | 200,129人 | 147,642人 | 106,572人 | ||
2014年度 | 195,147人 | 200,913人 | 153,857人 | 107,663人 | ||
2015年度 | 202,596人 | 206,863人 | 162,910人 | 111,477人 | ||
2016年度 | 209,531人 | 212,426人 | 170,182人 | 116,313人 | ||
2017年度 | 216,517人 | 219,904人 | 177,297人 | 120,785人 | 103,102人 | 17,683人 |
2018年度 | 223,535人 | 226,868人 | 183,987人 | 124,343人 | 107,146人 | 17,197人 |
2019年度 | 225,293人 | 228,418人 | 186,555人 | 126,770人 | 110,723人 | 16,047人 |
隣の駅
| ||||
---|---|---|---|---|
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 錦糸町駅 | 押上駅 | 曳舟駅 | |
| ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
エアポート快特 | 浅草駅 | 押上駅 | 京成曳舟駅 | |
浅草駅 | 押上駅 | 青砥駅 | 京成成田アクセス&羽田空港直通 | |
| 本所吾妻橋駅 | 押上駅 | 青砥駅 | 京成成田アクセス直通 |
| 浅草駅 | 押上駅 | 京成曳舟駅 | 羽田空港直通 |
| 本所吾妻橋駅 | 押上駅 | 青砥駅 | 京急線内特急&快特&エアポート急行含む |
関連動画
関連項目
天空橋駅:乗り換え駅でありながら「いずれ建設される大規模商業施設」を見越して長らく周辺にほとんど何もなかった駅。こちらも最近になってようやく羽田イノベーションシティが開業。
船堀駅:スカイツリーともに東京3大タワーに数えられる「船堀タワー」最寄り駅。ちなみに残る「東京タワー」には今のところ直結と呼べる最寄り駅がない。
北千住駅:半蔵門線・東武両方とも繋がっている。どちらもメトロの始発駅(北千住は日比谷線)な上、東武改札と構内で繋がっている点でも共通している。このためメトロ24時間券でも東武経由で北千住⇄押上の行き来が可能と渋谷⇄中目黒の関係にそっくりだが、あまりにも露骨なため「メトロ24時間券は東武や東急側の料金も含まれた上でこの価格なのではないか」と推測されている。