路線データ
路線延長 | 18.3km |
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軌間 | 1,435mm |
駅数 | 20駅 |
電化区間 | 全線直流電化(1500V) |
複線区間 | 全線 |
閉塞方式 | 自動閉塞式 |
保安装置 | C-ATS |
最高速度 | 70km/h |
路線概要
東京都交通局が運営する地下鉄路線の1つ。西馬込駅から押上駅を結ぶ。
開業は戦後の1960年12月だが、かつての都市開発計画の名残で開業当初は「都営1号線」と呼ばれた。2010年代においても或る年齢層以上にそう呼ぶ人は一定数含まれる。
なお、浅草線よりも前に開業した東京メトロ銀座線と丸ノ内線は、それぞれ都市開発計画の3号線と4号線、後に開業した日比谷線は2号線にあたる。
京成電鉄押上線と京浜急行電鉄本線を繋ぐ路線として計画され、開業とともに京成電鉄に接続、地下鉄路線としては初となる官民相互直通運転を開始した。その後押上駅から西馬込駅方面への建設が進むにつれ、京浜急行との相互直通運転も行うようになった。
今では芝山鉄道芝山千代田や京成成田空港から北総鉄道・京成成田空港線(成田スカイアクセス)あるいは京成本線と押上線を経て押上駅からこの路線に繋がり、泉岳寺駅から京浜急行本線を経て、浦賀をはじめ空港線羽田空港、逗子線逗子・葉山、久里浜線三崎口へと直通する一大路線ネットワークの中核を担う。
※ただし、駅ナンバリングが設定されるまで東京都交通局では朱色をラインカラーとしていたため、今でも朱色で表示している箇所が残っている(旧営団地下鉄ではマゼンタをラインカラーとしていた)。
作ったのが物価の安い時代だったのと、空港連絡的な路線からなのか都営地下鉄の路線では最も黒字額が大きい一方、銀座浅草が東京の中心でなくなったこともあり、混雑率が最も低い路線となっている。
駅一覧
※✈快特の「●」は停車、「|」は通過
駅番号 | 駅名 | ✈快特 | 接続路線 | 備考 |
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↑京成押上線経由京成本線成田空港、北総線印旛日本医大、芝山鉄道線芝山千代田まで直通運転 | ||||
A-20 | 押上 | ● | 副駅名はスカイツリー前 | |
A-19 | 本所吾妻橋 | | | ||
A-18 | 浅草 | ● |
| 銀座線・東武線とのホームからはやや離れている。 |
A-17 | 蔵前 | | | 都営大江戸線(E11) | かつて当駅近くに蔵前国技館があったため、最寄りの出口があった浅草橋寄りの改札が広い。 |
A-16 | 浅草橋 | | | JR中央・総武緩行線(JB20) | 開業時の終着駅。 |
A-15 | 東日本橋 | ● | ||
A-14 | 人形町 | | | ||
A-13 | 日本橋 | ● | 東京メトロ銀座線(G11)/東西線(T10) | 開通時は江戸橋駅だった。 |
A-12 | 宝町 | | | ||
A-11 | 東銀座 | | | 東京メトロ日比谷線(H10) | 歌舞伎座前の副駅名がある。 |
A-10 | 新橋 | ● | 銀座線やJR各線とは離れている。 | |
A-09 | 大門 | ● | 大江戸線開通とともに副駅名が浜松町となった。 | |
A-08 | 三田 | ● | 駅上にはJR田町駅、森永製菓本社や三菱自動車本社オフィスがあり、慶應義塾大学三田キャンパスにも近い。 | |
A-07 | 泉岳寺 | ● | 浅草線の要衝、当駅折り返し電車も存在する。 | |
京急本線経由久里浜線三崎口、空港線羽田空港まで直通運転→ | ||||
A-06 | 高輪台 | |||
A-05 | 五反田 |
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A-04 | 戸越 | 東急池上線戸越銀座駅(IK03) | 23区有数の商店街・戸越銀座最寄り駅。池上線戸越銀座駅はこの商店街を通っていく。 | |
A-03 | 中延 | 東急大井町線(OM04) | ||
A-02 | 馬込 | |||
A-01 | 西馬込 | 線路はそのまま西馬込車両基地につながっている。 |
使用車両
現在の使用車両
東京都交通局車
- 5500形:2018年導入。
京浜急行電鉄車
- 京急1500形:1989年より使用。
- 京急600形(2代目):1994年より使用。
- 京急新1000形:2002年より使用。製造時期が非常に長く、同形式内でのバリエーションが非常に多い。
京成電鉄車
- 京成3700形:1991年より使用。
- 京成3400形:1993年より使用。
- 京成3000形(2代目):2003年より使用。
- 京成3100形(2代目):2019年より使用。
北総鉄道車
千葉ニュータウン鉄道車
- 千葉ニュータウン鉄道9100形:1994年より使用。
- 千葉ニュータウン鉄道9200形:2013年より使用。
- 千葉ニュータウン鉄道9800形:2018年より使用。京成3700形のリース車。
過去の使用車両
東京都交通局車
京浜急行電鉄車
- 京急旧1000形:1968年より使用。老朽化のため2008年までに撤退。
京成電鉄車
- 京成3000形(初代):開業時より使用。老朽化のため1991年までに撤退。
- 京成3050形(初代)(画像なし):開業時より使用。老朽化のため1993年までに撤退。一部は千葉急行電鉄へリースされた(廃車済)。
- 京成3100形(初代):開業時より使用。老朽化のため1995年までに撤退。一部は千葉急行電鉄へリースされた(廃車済)。
- 京成3150形(画像なし):1963年より使用。老朽化のため1998年までに撤退。直通撤退後も京成線で使用された他、一部は北総開発鉄道へリースされた(いずれも廃車済)。
- 京成3200形(初代):1964年より使用。老朽化のため2007年までに撤退。
- 京成3300形:1968年より使用。老朽化のため2008年までに撤退。
- 京成3500形:1972年より使用。老朽化のため2017年までに撤退。直通撤退後も京成線で使用中。
- 京成3600形:1987年より使用。老朽化のため2020年までに撤退。直通撤退後も京成線で使用中。
北総鉄道車
- 北総7000形:1991年より使用。老朽化のため2007年までに撤退。
- 北総7150形:1991年より使用。京急旧1000形のリース車。老朽化のため1997年までに撤退。
- 北総7050形(画像なし):1995年より使用。京成3150形のリース車。老朽化のため2003年までに撤退。
- 北総7250形(画像なし):2003年より使用。京成3200形のリース車。老朽化のため2006年までに撤退。
- 北総7260形:2006年より使用。京成3300形のリース車。老朽化のため2015年までに撤退。
千葉ニュータウン鉄道車
- 千葉ニュータウン鉄道9000形:1991年より使用。老朽化のため2017年までに撤退。
その他
- E5000形(画像なし):2006年導入。大江戸線車両を馬込車両検修場へ牽引するための電気機関車で、営業列車には一切使用されない。
- 12-000形:大江戸線の車両。試作車が浅草線で走行試験を行った他、量産車は馬込車両検修場入出場時、上記のE5000形の牽引で入線する。
- 12-600形:大江戸線の車両。馬込車両検修場入出場時、上記のE5000形の牽引で入線する。
種別
速達運転を行うエアポート快特(種別幕は橙)を設定。停車駅は駅一覧の「✈快特」の項を参照のこと。そのほか、乗り入れ先に合わせて快特(緑)・特急(赤)・アクセス特急(橙)・エアポート急行(青)・通勤特急(水色)・快速(ピンク)・普通(白黒)といった多種多様な種別が存在するが、すべて各駅に停車する。
保安装置
多くの形式が入り乱れる浅草線特有の事情から、地下鉄ながら車内信号方式を採用していない。
その代わり直通先と統一が図られている。
※現在の「C-ATS」は区分上ATSだが、レールに流れる電流波形から路線ID・最高速度・勾配情報などをリアルタイムで受け取っており、その仕組みはデジタルATCの子分とも言える。
車両基地
西馬込駅の先に馬込車両検修場が設けられている。馬込では浅草線車両の他に乗り入れてくる各社の車両の留置業務のほか、大江戸線車両の全般検査なども行われ、大江戸線車両はE5000形電気機関車に牽引される。
工場敷地の一部には昭和30年代に力道山の邸宅があったという(その縁か、墓所は近隣の池上本門寺にある。)。
幻の高速新線計画
泉岳寺の南方・北品川あたりから、中央新幹線品川駅と同じ深さで高速運転用の別線を建設し、東京駅八重洲口に接続しつつ押上駅までバイパスするという壮大な計画がある。これは浅草線内に退避設備がなく、また線形も高速運転に向いていないため、空港間アクセスを担うエアポート快特の高速化が難しいためである(実際、京成からのスカイライナー車両が試験走行で浅草線・京急線を走行したことがあるが、当時地上時代の京急蒲田駅近くの空港線カーブを曲がれなかったことからスカイライナー直通を断念した話もある)。それらを一気に解決した上で、ついでに中央新幹線や東京駅とのアクセスを劇的に向上するのが本計画の目的である。
総工費は4000億円と見積もられているが、今までの例から予想して、たぶん最終的には2.5倍ぐらいに膨れると思われる。2020東京オリンピック決定の際に盛り上がったが進展はなく、廃案に近い状況となっている。