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鉄道省3100形編集

米アメリカン・ロコモティブ社より輸入した車軸配置2-6-2のタンク式蒸気機関車

大元は九州鉄道(初代)が1906年に24両導入した228形で、1907年の国有化に伴い3100形となった。

計算違いと評されるほど巨大な水槽(水槽容量11.36立方メートル。E10(8.6立方メートル)どころかC56(10立方メートル)より大きい)が特徴で、あまりの重さに線路が耐えられないことから国有化後の1918年に一部水槽を撤去して軽量化している。

優れた牽引力を誇り鹿児島線(現:肥薩線)の急勾配区間で補機として用いられたこともあった。


名古屋鉄道モ3100形編集

大元は三河鉄道が1940年に鉄道省から購入した木造車モユニ2形。三河鉄道ではデ400形を名乗った。

1941年に鋼体化改造が施されたが、同年に三河鉄道は名鉄に吸収合併された。名鉄にはすでにモ400形が存在していたがしばらく形式名はそのままで、他形式と併せて形式称号を整理した際にモ3100形となった。

3扉ロングシートのHL車で、主に三河線・拳母線で運用されたが、車掌スイッチの開扉操作中に忍び錠の抜き取りが出来ない仕様のため、新名古屋駅のように両側のドアを開ける際には忍び錠を2本用意する必要があった。

1966年に瀬戸線に転属。当時の瀬戸線では比較的新しい車両だったが扉を手動化したことが仇となり1973年に3700系に置き換えられる形で廃車となった。


富士山麓電気鉄道3100形編集

【HD富士急02】地味に日本初【3100形】

1956年に富士山麓電気鉄道設立30周年を記念して新造した電車。日本初の狭軌用WN駆動車で富士山麓電気鉄道初のMM’ユニット形式を採用した車両。

同時期に日本車輌製造で製造された秩父鉄道300系同様の前面窓2枚の非貫通構造、いわゆる湘南顔が特徴的。

2扉セミクロスシートで中央本線との接続待ちのための長時間停車に備えて運転台直後のドア部分のみデッキ付きとなっているのが特徴。

2両編成2本が製造されたが1971年に1本が脱線転覆事故で廃車となり、残る1本は1997年に1000形(元京王5000系)に置き換えられる形で廃車となった。

廃車後は中央本線小淵沢~信濃境間の廃線跡に保存されていたが、2016年に撤去された。


小田急電鉄3100形編集

小田急3000形(初代)SEに次ぐロマンスカー。車両愛称はNSE(=New Super Express)。輸送力増強のために1963年に登場。ロマンスカーで初めて先頭部を展望席にした。30000形EXE投入開始に伴い1996年から廃車が始まり、1999年に定期運用離脱した。


第4編成(3161編成)は小田急の開業70周年記念のため、イベント車両「ゆめ70」として1997年に改装。この編成が3100形として最後まで残り、2000年に引退して形式消滅となった。

小田急3100形


京成電鉄3100形(初代)編集

いわゆる京成の「赤電」3000系列の一族である。1960年から1962年にかけて2両編成16本が製造された。1980年から1982年にかけて4両編成化を、1987年から1989年にかけて冷房化改造を実施。

京成3700形に置き換えられ1996年に引退。前後して3121・3122、3125~3128の6両は千葉急行電鉄へ貸し出し(リース)となり、1998年まで使われその後廃車となった。


余談だが、本来なら本形式が車体更新と同時に京成最初の冷房改造車両になる筈だったが、当時の京成の経営悪化で見送られ、1987年から89年に掛けて改めて冷房化された。


京成電鉄3100形(2代)編集

京成3000形(2代)の新造投入が2019年で終了。新形式開発を行っていた京成電鉄が2019年秋から投入する通勤形車両。このうち、成田スカイアクセス線向けの編成については3000形7次車(3050番台)に倣って3150番台となっている。

京成3100形


広島電鉄3100形編集

広電貸切第2弾

広島電鉄にて新造された2連接車両の2500形(1961年登場)を1985年・1986年に3連接車両に改造し3100形に改番した。3編成在籍。ツリカケ駆動


豊橋鉄道モ3100形編集

1971年に9両が導入された路面電車。大元は名古屋市電1400形。1942年製造の最終グループだった。

豊橋鉄道は当時ワンマン運転の実施が近づいており、すでにワンマン運転対応化されている本形式は主力として運用された。

導入に当たって排障器や続行灯、ブレーキ灯の設置、バックミラー自動化などの改造が施された。車体塗装はストロークリームに赤帯の新豊鉄色。

1989年から全面広告車への改装も施された。

1990年から1994年にかけてモ3101-モ3107の7両が冷房化され、残る2両は廃車・解体された。ただしモ3108は1993年の廃車後2005年頃まで赤岩口車庫の片隅で放置されていた。

長らく東田本線の主力を務めてきたが老朽化が進行し、2005年にモ780形の導入に伴い2006年に全車が運用離脱。

残ったモ3102はマルーン単色塗装となりイベント用車両として運用されたが、ICカード対応運賃箱に交換されることなく2011年に運用離脱。

その後も赤岩口車庫内で稼働することはあったが復帰することはなく2018年に廃車・解体された。


箱根登山鉄道3100形「アレグラ号」編集

両運転台車であった3000形に対し、3100形は片運転台・2両固定編成となっている。2017年登場。片運転台になったことで連結部分も展望スペースとした。


関連項目編集

鉄道 鉄道車両 電車 鉄道車両の形式の一覧 3100系 連接車

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