駅データ
概要
駅番号はNH36。
旧名は「新名古屋駅」だったが、外国人観光客が混同しないよう2005年1月現駅名へ改称した。
第二次世界大戦中の1941年に、旧名岐鉄道の路線と旧愛知電鉄の路線を結ぶための連絡線上に開通した。
ホームの構造は相対式2面と島式1面なのに、線路は2線しかない構造である。相対式の方が乗車ホーム、島式の方は降車ホーム兼特別車乗り場(詳しくは後述)。
しかも2線しかないのに多くの列車を捌くわけだから如何に遅延が起こりやすいかが解る。
このような構造になってしまったのは、そもそも駅の横幅が限定されていて、開業当初の2面3線では東西直通後の激増した列車がもはや捌けず、かと言って線増も真横が地下鉄予定地(のち実際に市営地下鉄東山線が開業)と近鉄名古屋駅、さらには国鉄(当時)の名古屋駅(駅ビル+高架駅になっていたが当然多数の地下構造物がある)に挟まれていて不可能な中、苦肉の策で1954年に改造されて以来である。
開業当初は岐阜・犬山方面など西方向だけのターミナルだったので(戦後豊橋方面に線路が延び直通化)、JRの中間小駅に多い当初の構造でも一応なんとかなっていたのだ。
余談
- 実は名鉄と近鉄の名古屋駅の構造物は薄いコンクリートの壁1枚(それも後付け)で隔たっているだけである。加えて1952年12月までは当時狭軌だった近鉄名古屋線への連絡線があり、直通列車が名鉄~近鉄間を走るということもあった。その壁で隔てられている岐阜方面ホームには近鉄への乗り換え改札があり、同一フロアにあることがわかる。
- JRや地下鉄との乗り換えは、金山駅の方が比較的動線がシンプルなので、初心者にはそちらがおすすめである。
- 名鉄あるあるの種別変更だが、名古屋口においては豊橋、中部国際空港方面の列車が当駅で行う一方、岐阜・犬山方面では神宮前駅で行う。
のりば
上記のような構造の為、初めての利用者には物凄く分かりづらいが、利用者は近鉄の2倍以上なので非常に混雑している。
ましてやミュースカイから普通電車までが次々と来るから、初めての利用者にとっては混乱するだろう。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1・2 | 名古屋本線 | 下り | 岐阜・犬山・津島方面 | 1番のりは一般車のりば、2番線は特別車のりば |
3・4 | 名古屋本線 | 上り | 知立・豊橋・太田川・中部国際空港・河和方面 | 3番線は特別車のりば、4番線は一般車のりば |
線路は、1・2番線の間に下り線、3・4番線の間に上り線がある。
通常の「上級者向け」駅はダンジョンや要塞に例えられるが、名鉄名古屋駅はパズルに近い。
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は、272,061人である。
- これは近鉄名古屋駅の2倍以上の利用者で名鉄の駅では最も利用者が多い。
- ちなみに同年のJRは約40万人、地下鉄は約36万人、あおなみ線は約2万6千人となっている。東京地区のターミナル(新宿など、1駅で大体175万人/日)から見ると人数面では1/6程度なのだが、2線のホームで全部捌いて電車の行き先・種別もてんでバラバラというかカオス(電車も方向幕が50コマ入っているとか急行以下は途中で種別変更もザラとか・・)なので、質的な意味で乗りこなすのが大変なターミナルである。
- かつては減少していたが、名鉄支線の利用者増加で当駅も増加しており、2018年(平成30年)度には30万人を突破した。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2008年(平成20年)度 | 276,032人 |
2009年(平成21年)度 | 267,442人 |
2010年(平成22年)度 | 266,884人 |
2011年(平成23年)度 | 267,372人 |
2012年(平成24年)度 | 273,729人 |
2013年(平成25年)度 | 280,861人 |
2014年(平成26年)度 | 277,292人 |
2015年(平成27年)度 | 283,356人 |
2016年(平成28年)度 | 286,931人 |
2017年(平成29年)度 | 298,467人 |
2018年(平成30年)度 | 303,556人 |
2019年(令和元年)度 | 301,998人 |
2020年(令和2年)度 | 209,318人 |
2021年(令和3年)度 | 227,395人 |
2022年(令和4年)度 | 255,163人 |
2023年(令和5年)度 | 272,061人 |
隣の駅
名古屋本線 | ||||
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種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 国府宮駅(NH47) | |
特急 | 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | (一部須ヶ口駅(NH42))国府宮駅(NH47) | |
快速急行 | 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 須ヶ口駅(NH42) | |
金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 栄生駅(NH37) | ||
普通 | 山王駅(NH35) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 栄生駅(NH37) | |
犬山線 | ||||
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
| 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 岩倉駅(IY07) | |
特急 | 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 岩倉駅(NH47) | |
快速急行 | 金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 上小田井駅(NH42) | |
金山駅(NH34) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 栄生駅(NH37) | ||
普通 | 山王駅(NH35) | 名鉄名古屋駅(NH36) | 栄生駅(NH37) |
拡張計画
2017年、名鉄が「名古屋駅地区再開発」事業として名鉄名古屋駅の拡張を含む再開発計画を発表。
名鉄百貨店本店本館・名古屋近鉄ビル(近鉄パッセ)・日本生命笹島ビルなどを取り壊して一体的に再開発する計画で、名鉄のほかに近畿日本鉄道や日本生命、三井不動産が再開発事業に参画、2027年完成を目指す。
名鉄名古屋駅のホームも現在の3面2線から4線(面数不明)に拡張する計画を2019年に発表した。
混乱しないための乗り方
- 自分がどこへ行きたくて、どの電車に乗りたいか把握する。
- …当たり前だが、この駅では特に。名鉄では運行が優等列車中心であるため、普通列車しか行かない駅であっても、よほど近い駅でもない限り、途中まで特急や急行などで行った方が早く着く。
- 構造を無理に理解しようとしない。
- …非常に浅い所にある駅だが、大きさの割に立体構造が複雑で、改札も多数ある(入口専用や出口専用の改札も含む)。感覚より案内表示を信じよう。
- ホームの乗車位置は「方面」と「種別」により違うので、所定の位置に並ぶ。
- …乗車するホームの向こう側(島式ホーム)の頭上に、「岡崎・豊橋方面 快特~準急(青色)」などのように表示してあり、次に来る電車の系統のものが光る。その他にも「一宮・岐阜方面 快特~準急(青色)」「須ケ口・国府宮方面 普通(黄色)」「犬山・可児方面 快特~準急(緑色)」「西春・岩倉方面 普通(薄い青色)」「津島・弥富方面 特急~普通(赤色)」「鳴海・豊明方面 普通(黄色)」「河和・内海・中部国際空港方面 快特~準急(緑色)」「大江・太田川方面 普通(薄い青色)」がある。
- だが、
- 両数が少ない場合、ホームの端の方(停車しない部分)では乗車位置が光らない。
- 同じ系統でも種別や行き先が違う場合、電車が来たら列の外側に出て、先に乗る人を通す。
- 「大江・太田川方面 普通」は、金山始発であるため、朝と深夜にしか電車が来ない(それ以外は金山で乗り換え)。
- 「須ケ口・国府宮方面 普通」は、須ケ口から津島方面に行ってしまい、国府宮方面の普通は須ケ口が始発になるため、この停車位置には朝と深夜にしか電車が来ない(それ以外は、「津島・弥富方面 特急~普通」を使うか、須ケ口で乗り換え)。
- 山王駅で利用した場合は普通列車に必ず乗車する事(但し、上りは当駅から急行等に代わる種別がある為、十分注意する事。豊橋方面の優等列車は金山駅まで停車しない)。
- 金山駅まで行きたい場合、無料種別で来た列車に乗車すればよい。
- …のような場合もある。ああっ逃げないでー。
- 構内放送は行きたい方向・種別の分だけを気にして、関係のない方向や種別に関する情報は無視する。
- …構内放送はホームに来る全列車の分があるので、全部を理解できるわけはないし意味もない。目的地へ行くのに関係ない情報は聞き流そう。
- 所定の電車が来たら、乗る。
- …お疲れさま。
外部リンク
…詳細はこちらを参照。
…初心者には厳しい。