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特急急行の間に位置し(過去には例外あり)、急行より停車駅が少ない。特別料金を取らない種別としては最上位の存在になる。JRには存在しないが特別快速新快速が似たような立ち位置にある。

臨時列車としては小田急電鉄が1957年に、定期列車としては1958年に南海電気鉄道が高野線において導入したのが始まりとされている。



東武鉄道の快速急行

東上線系統

  • 停車駅:池袋-和光市-志木-川越-川越市-坂戸-東松山~小川町間各駅
  • (2023年〜):池袋-和光市-朝霞台-川越〜小川町間各駅

2008年6月改正に伴う列車種別再編の際に、特急に代わる列車種別として新設された。

現在は東武東上線の追加料金不要列車としては、川越特急に次ぐ速達列車として運転されている。運行当初は朝と夜を中心に設定されていた。

2016年3月改正からは東京メトロ副都心線に乗り入れる列車も登場。2023年3月改正で再度列車種別再編が行われ、副都心線直通列車のうち日中に運転される「Fライナー」は急行から快速急行へ格上げとなった。


伊勢崎線系統

東武伊勢崎・日光線系統でも、1976年から当時の急行から種別変更という形で1991年まで運行されていた。当時の快速と同じ車両を使用しており、「快速用の車両を使用した有料の急行列車」という意味合い。そのため当時の有料急行の「りょうもう」より格下の列車であった。


300・350系使用の急行(2006年より特急に種別変更)に置き換えられる形で消滅。末期は最長で浅草駅から会津鉄道会津田島駅までの190.7kmの運転で、これは過去を含めての日本最長の快速急行列車だったものと思われる(現在の最長快速急行は近鉄の上本町-鳥羽間の150.4km)。



西武鉄道の快速急行

池袋線系統

  • 停車駅(東京メトロ直通):飯能-入間市-小手指-所沢-ひばりヶ丘-石神井公園-練馬-小竹向原から先は種別変更
  • 停車駅(池袋行き):飯能→入間市→小手指→所沢→ひばりヶ丘→石神井公園→池袋

西武池袋線系統では、「Fライナー」の列車愛称を冠する東京メトロ副都心線東急東横線方面直通列車を中心に設定されており、また池袋行きの上り列車も僅かながら設定されている。2020年までは秩父鉄道直通の池袋発着列車が存在し、西武秩父〜飯能間は各駅に停車していた。


新宿線系統

  • 停車駅(本川越行き):西武新宿→高田馬場→田無→東村山→所沢→新所沢から本川越までの各駅

西武新宿線では2012年に一旦消滅していたが、新宿から川越方面へのアクセス向上を目的として2020年に再度登場。2022年現在は土・休日朝に下り列車を1本設定している。



小田急電鉄の快速急行

  • 停車駅(小田原線系統):新宿-代々木上原-下北沢-登戸-新百合ヶ丘-町田-相模大野-海老名-本厚木~新松田間各駅-小田原
  • 停車駅(江ノ島線系統):新宿-代々木上原-下北沢-登戸-新百合ヶ丘-町田-相模大野-中央林間-大和-湘南台-藤沢
  • 停車駅(多摩線系統):新宿-代々木上原-下北沢-登戸-新百合ヶ丘-栗平-小田急永山-小田急多摩センター-唐木田

快速急行という種別自体は2004年12月改正からスタート。江ノ島線系統の快速急行はそれ以前に運行されていた「湘南急行」を前身としている。

小田原線江ノ島線多摩線にて設定されており、日中は新宿~小田原間&新宿~藤沢間で20分間隔・交互に運転されている。朝と夜の時間帯は新宿~唐木田間の列車も設定。

大半の快速急行は新松田駅で種別変更され、新松田~小田原間を快速急行として運行するのは現行ダイヤでは朝の海老名始発の一本のみである。



名古屋鉄道の快速急行

名古屋本線犬山線常滑線河和線系統で設定。

現在では平日朝ラッシュ時を中心に運転している。種別表記は白地に青文字。時期によってその性格が違い、2005年以降は栄生と大江を通過する急行を独立させる形で設定されており、どちらか片方のみ通過する便は名古屋か神宮前で種別変更、或いは片方の駅に特別停車扱いで対応。中部国際急行発着は太田川以南の停車駅が特急と同じ。


1995年から2003年まではそれまで存在した全車一般席特急の改称という位置付けで、名古屋本線で運行していたほか、一宮から半田方面へも運行していた(金山から普通)。停車駅は特急並みで、鳴海に止まる(「高速」の名残)ことが特急との違い。当時の種別表記はオレンジだった。


近畿日本鉄道の快速急行

いずれの路線でも種別表記は赤で、近鉄車の場合「快速」を大きく書き、その横に白字に赤文字、縦書きで「急行」と表記する。阪神車の場合は「快速急行」と表示する。また、標識灯は左右どちらも点灯させる。


大阪線系統


近鉄大阪線の快速急行は毎日、朝夕に急行のかわりに設定されており、大阪上本町~五十鈴川間の長距離を走る列車もある。ほとんどが青山町発着。

2012年3月改正で区間快速急行と統合され現行の停車駅に。ダイヤ改正の度に快速急行から急行への格下げが行われており、早朝深夜の優等列車は快速急行中心から急行中心となった。

鳥羽発着の列車は行商人専用車両「伊勢志摩お魚図鑑」が連結されている。


南大阪線系統

  • 停車駅:大阪阿部野橋-古市-尺土-高田市-橿原神宮前-飛鳥-壺阪山-吉野口-福神(ふくがみ)-下市口-六田(むだ)~吉野間各駅

近鉄南大阪線系統では定期列車としての設定は無く、行楽期シーズンのみの臨時列車として運転される。橿原神宮前で特急待避および単線区間の時刻調整を行うため、大阪阿部野橋~吉野間の所要時間は急行より10分程度伸びる。停車駅は「古市停車の有料近鉄特急」と同一。

近鉄バファローズ藤井寺球場本拠地時代は、最寄り駅の藤井寺に臨時停車する臨時の快速急行も運行されていた。


京都線系統

  • 停車駅:京都-竹田-丹波橋-大和西大寺-新大宮-近鉄奈良

近鉄京都線では1998年に運行開始。ノンストップで駆け抜けていた丹波橋〜大和西大寺間の急行停車駅は、2000年から運行が始まった地下鉄烏丸線国際会館発着の急行と接続することで補完していたが、乗車率低迷と誤乗が祟って2003年に廃止された。


奈良線系統

  • 停車駅:神戸三宮-魚崎-(芦屋)-西宮-(今津)-甲子園-(武庫川)-尼崎-西九条~鶴橋間各駅-生駒-学園前-大和西大寺-新大宮-近鉄奈良

※阪神線内は武庫川と今津は平日昼間と土休日全列車停車。芦屋は平日朝の6両編成のみ停車。


近鉄の大阪線快速急行と奈良線快速急行は出自が異なり、前者が急行の格上げ、後者が特急料金不要の特急からの格下げでスタートしている。近鉄奈良線では大阪難波〜近鉄奈良間の最速達列車として設定されており、ほぼ終日に渡って運行されている(日中は毎時3〜4本)。

2009年の阪神なんば線開業と同時に、阪神線への相互直通運転を開始。阪神なんば線・阪神本線を通しで運転する列車は快速急行に限定されている(日中は毎時2〜3本)。


阪神電気鉄道の快速急行

梅田発着時代

  • 停車駅:三宮-西宮-甲子園-尼崎-野田-梅田
  • (1991年~1993年):三宮-魚崎(夕方のみ)-西宮-今津(夕方下りのみ)-甲子園-尼崎-野田-梅田
  • (1993年~2001年):三宮-魚崎-西宮-今津(夕方下りのみ)-甲子園-尼崎-野田-梅田
  • (2001年~2009年):三宮-岩屋-青木-西宮-今津-甲子園-尼崎-野田-梅田

1983年12月改正にて、梅田〜西宮間の急行を延長する形で登場。平日夕ラッシュ時に特急・直通特急を補完する役割として、梅田(現大阪梅田)~三宮(現神戸三宮)間を走った。

列車種別選別装置(トランスポンダ)の記号は西大阪線特急からの流用で「N」となっており、運行開始当時の本線での停車駅は甲子園に臨時停車させた西大阪線特急と全く同じ。


なんば線開業後

2009年のなんば線開業に伴い、先述の通り快速急行は近鉄線方面直通の優等種別となった。

基本的に神戸三宮~近鉄奈良間直通で運行されており、朝と夜には尼崎~近鉄奈良間の列車もある。

ホームの有効長の都合から、阪神本線で運行されている特急・直通特急とは千鳥停車方式を採用。2020年からは阪神本線では唯一の最長8両編成での運転も行われている。しかし両側を踏切に挟まれホームの延長が困難な芦屋駅は8両編成に対応させることが不可能で、2022年12月からは平日朝ラッシュ時以外の時間帯は通過(武庫川・今津とは選択停車の関係)するようになっている。


2012年3月改正から2022年12月改正までは、土休日朝に神戸高速線・新開地始発の近鉄奈良行きが運転されていた。新開地〜神戸三宮間は各駅に停車。


阪神では近鉄と違って快速急行の種別色が水色のため、難波〜桜川間の走行中に色を変更する。フルカラーLEDの9000系と1000系、近鉄車で種別と行き先が分かれているシリーズ21では種別が変わるだけだが、1026系・1252系・5800系では阪神仕様の幕に変わり、フォントも阪神に合わせた丸ゴシックになっている。


阪急電鉄の快速急行

神戸線系統

  • 停車駅:梅田-十三-塚口-西宮北口-夙川-岡本-六甲-神戸三宮-花隈-高速神戸-新開地

阪急神戸線では1987年12月改正から運転を開始。特急は早朝と深夜の運行がなく、その代わりに阪神間の最速達を担っていた。

2022年12月改正に合わせ準特急へ改称


京都線系統

  • 停車駅:大阪梅田-十三-淡路-茨木市-高槻市-長岡天神-桂-西院-大宮-烏丸-京都河原町

2001年3月改正で新設。停車駅はそれまでの急行停車駅をそのまま引き継いでいる。

平日は朝と夕方以降に、土休日は朝と深夜にそれぞれ走り、特に夕ラッシュ時の列車については淡路を通過する通勤特急と交互に運行されていた。2022年12月改正で列車種別再編が行われ、通勤特急のほとんどを吸収する形で準特急へ改称


平日朝ラッシュ時には3往復が10両編成で運行され、京都河原町行きは桂駅で梅田寄りの2両を切り離すという分割運用もあった。

2007年までは堺筋線直通の「堺筋快速急行」もあった。


宝塚線系統

  • 停車駅:梅田-十三-豊中〜山本間各駅-宝塚

2003年8月改正時に、それまでの特急の停車駅に蛍池と雲雀丘花屋敷を加える形で快速急行を設定。日中のみの運転であった。

乗車率低迷のため2006年に急行に戻される形で消滅。結果としては1995年以前の運転形態(急行と各駅停車のペアによる遠近分離ダイヤ)にほぼ戻った形となった。


京阪電気鉄道の快速急行・通勤快急

通勤快急は守口市通過


2008年10月の中之島線開業に合わせて新設された。運行開始当初は中之島発着列車を中心に特急(京阪特急)の一部を置き換える形で日中にも存在していたが、乗車率低迷のため淀屋橋発着列車中心にシフト。一時期特急10分ヘッドに復帰し日中は快速急行が1本もない時間帯もあったが、2021年9月改正時点では淀屋橋発着列車が日中毎時2本設定され、特急と合わせて京阪間速達輸送の日中毎時6本体制を維持している。夜には樟葉止まりの列車もある。

平日朝ラッシュ時の下り列車は、守口市通過の通勤快急として出町柳・三条・樟葉発の中之島・淀屋橋行きが運行される。


南海電気鉄道の快速急行

  • 停車駅:難波-新今宮-天下茶屋-堺東-北野田-金剛-河内長野-三日市町-美加の台-林間田園都市~極楽橋間各駅

2003年から南海高野線で運行。本来急行が停車する千早口・天見・紀見峠の3駅を通過駅にして河内長野~橋本間も速達化させたもの。

なお、現在の快速急行は2代目であり、前述の通り1958年から1968年において初代快速急行が導入されていた(現在の急行の前身)。ちなみに、極楽橋駅の行先表示機に「快急」表示があるが、なんとこれは初代運行時のもの。


西日本鉄道の快速急行

  • 停車駅:大牟田→新栄町→西鉄柳川→大善寺→花畑→西鉄久留米→宮の陣→西鉄小郡→筑紫→朝倉街道→西鉄二日市→大橋→薬院→西鉄福岡(天神)

西鉄では天神大牟田線で運行されていたが、廃止されている。

2001年から2010年まで平日朝上り急行のうち、下大利と春日原(どちらも8両編成が停車出来ない)を通過する「8両編成の急行」を誤乗防止目的で格上げする形での設定。

4ドア車である6000形・6050形8両編成での限定運用だった。本数も大牟田発1本と西鉄柳川発1本の2本のみであった。


富山地方鉄道の快速急行

  • 停車駅:電鉄富山-寺田-五百石-岩峅寺-千垣~立山間各駅

中小私鉄では珍しい例。方向幕は「快速急行」の表示が追加されていない為「急行」で代用し、「快速急行」と書かれたボードを付けて運行する(付けない場合も多い)。立山線直通・電鉄富山発立山行きは平日・土休日共に1本が早朝の初電として運行。他の急行よりも停車駅が極端に少なく(ほぼ特急並みで、且つ特別料金不要)、誤乗が多かった為に急行から格上げされた。


2018年までは本線、宇奈月温泉発電鉄富山行きが平日に1本設定されていた。

  • 停車駅:宇奈月温泉~西魚津間各駅-滑川-中滑川-中加積-上市-寺田-稲荷町-電鉄富山

大井川鐵道の快速急行

  • 停車駅:(金谷-)新金谷-福用-家山

2022年の台風15号による土砂災害の影響で、部分運休となっている大井川本線。2023年10月の家山〜川根温泉笹間渡間復旧に際し、SL列車「かわね路」運転日に合わせて速達列車として1往復が設定された。上り金谷行きは新金谷〜金谷間のみ列車番号が変わり普通列車に種別変更。

大手私鉄の中古車を使用している大井川鐵道であるが、種別表示はわざわざ以前在籍していた大手私鉄のそれを再現している。


余談

ちなみに神戸電鉄の「快速」の英語表記は、快速急行を表すRAPID EXP.となっており、新設当初、神戸高速鉄道新開地駅の時刻表では「快速急行」と誤記されていた事がある。


2009年当時、山陽姫路駅の停車駅案内には「快速急行」も記載されていた。なお、現在に至るまで山陽に快速急行は設定された事が無い。2012年までに削除済。


また、小田急電鉄の快速急行は元々湘南新宿ラインと対抗するために湘南急行を発展させる形で設定されたもの。


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