概要
東京都台東区にある東武鉄道(花川戸一丁目)・東京メトロ(浅草一丁目)・都営地下鉄(駒形一丁目)の鉄道駅。
そして、西浅草三丁目にはつくばエクスプレスの浅草駅があるが、東武・東京メトロ・都営地下鉄の駅とは別地点となっており、乗換駅に指定されていない。
東武鉄道 浅草駅(TS01)
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)の起点。浅草の東側、吾妻橋の近くにあり、地上7階・地下1階の駅ビルの東武ビルディング2階に頭端式3面4線構造のホームがある。
駅を出た列車は、急カーブで隅田川を渡る鉄橋へ入る。ホームの先端が強く湾曲しているため、特急列車では開いた扉に渡り板を掛けている。
- 3・4番乗り場の列車は6両編成が発着。5番乗り場は4番乗り場と線路を共有している。
- 1番乗り場の列車は8両編成まで発着可能。6両編成が発着する場合はすべてのドアが開くが、下り側寄りは急カーブになっているため乗降するには危険であるため、8両編成が発着する場合は下り方2両は締切(ドアカット)となる。
- 2番乗り場の列車は6両編成まで発着可能。同じ理由で、6両編成が発着する場合は下り方2両は締切(ドアカット)となる。
乗り場 | 発着列車 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|
1・2 | 普通・区間準急・区間急行 | 東武動物公園・南栗橋方面 | |
3・4 | 特急 | 館林・伊勢崎・新栃木・東武日光・鬼怒川温泉・会津田島方面 | ※分割列車あり |
5 | 「スペーシアX」専用乗り場 | 東武日光・鬼怒川温泉方面 | かつての快速・区間快速専用乗り場 |
伊勢崎線が半蔵門線へ乗り入れる前は、浅草から出る準急(現・区間急行)が伊勢崎・日光・宇都宮まで直通していた。現在は特急系以外は普通列車が主体で、曳舟駅で接続する半蔵門線からの急行に乗り継ぎとなる。
駅ビル
駅ビルの東武ビルディングは、正面の時計台と、側面の鉄道車輪をイメージした半円アーチが特徴のレトロデザインである。1931年(昭和6年)の竣工当時から百貨店の松屋がメインテナントとして入っている。百貨店併設のターミナルビルは関東としては初。当時は周囲に高い建物がなく、その威容は「川に浮かぶ航空母艦のようだ」と形容されたという。
第二次世界大戦中に時計台を撤去、1945年(昭和20年)の東京大空襲で内部を焼き、1970年代から外壁をアルミ製パネルで覆い平凡なデザインの駅ビルとなっていた(メイン画像はこのころの外観)が、2012年に「浅草エキミセ」としてリニューアルし、竣工当初のレトロデザインを取り戻した。現在の時計台はこの時に70年ぶりに復活したもの。鉄道車輪をイメージした特徴的な側面装飾はリニューアル時に補強材を兼ねてアーチに取り付けられたものでオリジナルではない。
東京メトロ 浅草駅(G19)
日本最初の地下鉄路線、銀座線の起点で、1927年の路線開業時から存在。駅施設にエレベーター・エスカレーターはなく、代わりに車椅子利用者向けの昇降機を階段に装備。
東武の駅前の交差点のあたりの地下にあり、東武の駅と地下道で接続している。
ちなみに、東京スカイツリーに行くにはここから東武と都営どちらに乗り換えるかでソラマチのどの場所に着くかが変わる。東武に乗り換えるとウエストヤード、都営に乗り換えるとイーストヤードが近く、歩くとなると距離がかなり離れているので注意。
相対式ホーム2面2線の地下駅。1番線が都営浅草線の連絡通路(こちらにもエレベーターはあるが地上エレベーターまで2回の乗り継ぎ)、2番線が浅草寺に近い側の出口及び地上に出られるエレベーターに乗り継ぎなしで行ける構造上、浅草方面行きに関しては浅草駅到着番線を行先表示器に表示している(1000系電車)。
都営地下鉄 浅草駅(A18)
都営浅草線の駅。東武、東京メトロの駅とはやや南に離れた、駒形橋の近くにある。
隅田川にかなり密接したきわどい場所にあり、銀座線と違い東武との乗り換えは一旦地上に出る必要がありかなり不便。これは東武と都営が他社であるメトロの改札内ホームを介して繋がってしまっているためである。
もっとも押上駅では東武が半蔵門線と直通しているおかげで上記二線は密接しているため、こちらでの乗り換えが推奨されている。
相対式ホーム2面2線の地下駅。全列車が停車。
つくばエクスプレス 浅草駅(03)
上記の3駅とは正反対の、浅草の西側にある。
他の路線の浅草駅とは徒歩8~10分も離れており、連絡運輸も行なっていない。名前が同じだけの別の駅となっている。銀座線では浅草駅より田原町駅の方が近い。
本来は「新浅草駅」として計画されたが、地元の要望で「浅草駅」となった経緯がある。そのためかつてここにあった歓楽街から「浅草六区駅」、あるいは住居表示から「西浅草駅」とも呼ばれているが、旧浅草六区の浅草花やしき・浅草ビューホテルはここからアクセスした方が近い。また駅直結でレンタサイクルを利用出来、自転車移動に適した場所に位置しているのもあり自転車での浅草巡りには最も便利な駅となっている。
地下通路は非常に細長い構造で、駅の南北双方の端っこが自転車駐輪場と直結しており、南のみレンタサイクルも利用できる。
浅草花やしきへはA1、A2出口からよりも、自転車駐輪場直結出口Aから出た方が最も違い(自転車駐輪場用出口だが歩行者も普通に利用可能)。
快速列車をはじめとした全列車が停車。島式ホーム1面2線の地下駅。
停車駅
東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)
銀座線
田原町駅 - 浅草駅
都営浅草線
つくばエクスプレス(非乗換駅)
関連項目
東京都 駅 東京23区の駅一覧 浅草 浅草寺 雷門 東京スカイツリー
浅草橋駅···自治体は同じ台東区だが、当駅と混同し易いことで有名。ちなみに都営浅草線南行で2駅目。
とうきょうスカイツリー駅···伊勢崎線が当駅まで延伸する以前はこちらが浅草駅を名乗っていた。なお(以下略)
都営バス、日立自動車交通、京成タウンバス、東武バスセントラル···バス停は東武・メトロ・都営駅側が東武浅草駅前・浅草雷門の2ヶ所、TX側が浅草公園六区(浅草六区)。このうち京成のバス停は浅草雷門にのみあり、東武のバスは東武浅草駅前を経由しない。