概要
東京都台東区浅草二丁目にある寺。飛鳥時代の628年に創建された東京都内最古の寺である。
正式な読みは「せんそうじ」だが、一部の古い資料では「あさくさでら」または「あさくさじ」と読まれている。
雷門
参道入口の門。1866年に焼失してから長らく仮設状態になっていたが、松下電器産業(現:パナソニック)の松下幸之助社長(当時)の寄進によって1960年に再建された。
雷門にかかる大提灯は浅草のシンボルであり、ひいては日本を象徴する風景として親しまれている。
仲見世
参道の両側に立ち並ぶ商店街。日本で最も古い商店街の一つである。
「仲見世」というのは社寺の境内などにある店を示す言葉だが、単に仲見世と言った場合は基本的にはこの浅草寺の仲見世のことを指す。
宝蔵門
仲見世を抜けた先にある二重門。日本橋の小舟町奉賛会から奉納された大提灯が飾られている。
門の左右に金剛力士像を安置しているため「仁王門」と呼ばれていたが、門の上層が文化財の収蔵庫になっているため、現在は「宝蔵門」の呼称が一般的になった。
東京大空襲で焼失したが、ホテルニューオータニの大谷米太郎社長の寄進によって1964年に再建された。
本堂
本尊の聖観音像を安置しており、観音堂とも呼ばれる。
浅草寺が「浅草観音」、「浅草の観音様」と呼ばれるのは本尊の観音菩薩が由来である。
新橋の料亭・芸者関係者達から奉納された「志ん橋」大提灯が飾られている。
五重塔
元々は別の場所に建てられていた塔であり、地震に強く関東大震災を生き残ったが、東京大空襲で焼失した。1973年に、本堂西側に場所を移した上で火災に強い鉄筋コンクリートで再建された。