概要
東京都千代田区外神田と、同区神田練塀町に跨がるJR東日本(山手線・総武線・京浜東北線)、東京メトロ(日比谷線)、つくばエクスプレス線の駅。
近くにはヨドバシカメラやラジオ会館、肉の万世などがある。
また、都営新宿線の岩本町駅が南方にあり、2013年より正式な乗換駅になった。岩本町駅については当該記事を参照。
1890年11月1日、私設鉄道の日本鉄道（後に国有化）の貨物駅として現在の駅が開業。
旅客駅としては1925年11月1日から営業を開始した(それまでは、近隣の万世橋駅が旅客駅として使われていた)。
アキハ、アキバと読み方が統一されていなかった「秋葉原」の地域名が「アキハバラ」で定着するきっかけとなったのは当駅の開通であったとされる。
駅周辺は基本的に金がモノを言う商業主義社会である。500円玉を落としたことを伝えても「あげますよ」と気にしない富裕なサラリーマン・OLが歩いている一方で、コロナ前までは路上生活者が大量に居座っているなど、貧富の差を感じる地域でもあった。
JR東日本
基本的に秋葉原駅と言ったらここを指す場合が多い。売店やラーメン屋、床屋など地下と比べて充実しているが、都会の大型JR駅のご他聞に漏れず迷宮化気味である。また、土日のホビーショップのオープン前後の時間帯はトイレも取り合いになるなど人でごった返す。
2019年3月1日には経営合理化のため、経営がJR直営から全面委託化(外注化)された。これは23区内のJR駅では初となる。
JR各路線のナンバリング
| 山手線 | 京浜東北線 | 総武・中央線 |
| JY03 | JK28 | JB19 |
ちなみにこの駅は主要駅であるためスリーレターコードがあり、AKBである。(某アイドルとは関係ない)
改札口は4つ。
改札口
電気街口
秋葉原駅の顔とも呼ぶべき出口。電気街・中央通り方面はこちらが一番近い。人通りが多く、ほぼ一日中混雑している。
今ではビジネス街としての性格も強く、かつて小坂鉄道(秋田県)や片上鉄道(岡山県)を運営していた「同和鉱業」を前身に持つ「DOWAホールディングス」の本社も実はここ。
出口は吹き抜け構造で秋葉原UDXへはここからが一番近く、出口を北に抜けてすぐ目の前にある。AKBカフェとガンダムカフェも同様。
ここから中央・総武線ホーム（3F）へ上がるルートがややこしい。山手線・京浜東北線ホーム（2F）経由が近いが、5番線(御茶ノ水・新宿方面)へは神田側、6番線へは御徒町側へ上がらないと上がれない。
改札口に出ている案内は昭和通り口からのルートに合流するが遠回り。
改札を南に出てすぐの東に伸びる東西自由通路からつくばエクスプレスの駅入り口に向かう事が出来る。
この度東西自由通路隣のJR東日本秋葉原ビルが取り壊され、ビジネスホテル「ホテルメッツ秋葉原」が新築される事が決定した。
アトレ1口
駅ビル「アトレ1」に直結。中央・総武線ホームからは直接連絡。山手線・京浜東北線ホームからは、北側（上野寄り）にある6番線への連絡階段の途中から分岐する通路経由で繋がっている。
場所がややこしい分、人混みも少ない。改札では近距離の切符しか売っていないため、遠くへ帰る人は電気街口から入るか、あらかじめ切符を買っておく必要がある。駅ビルの開店時間にしか開いていない事にも注意。
中央改札口
貨物駅跡にできた交通広場の前。つくばエクスプレスの駅入口がある。
改札内で電気街口側と繋がっている。総武線ホームへは、改札脇から上のホールへ上がり、昭和通り口からのルートに合流する。
2024年4月から愛称がYostar改札となりオフィシャルショップ、大型サイネージなどを展開している。
昭和通り口
首都高の下に出る改札口。日比谷線の北寄りの入口がある。新宿線岩本町駅も昭和通りを下ることから最寄りとなる。ヨドバシakibaへはここから出ると雨でも濡れない。
開業当初は3F直通エスカレーター1本で繋がっていたが、改築により、まず上のホール(中央改札口上の2Fホールと繋がっている）へ上がり、そこから更に上へ上がるようになった。
山手線・京浜東北線ホームに行くには、総武線ホームか中央改札口の中を経由する必要があり、まっすぐ向かう事はできない。
ホーム
4面6線で、2階にある島式の2面4線を複々線の山手線・京浜東北・根岸線が、3階にある対面式の2面2線を中央・総武緩行線が使っている。
2階 山手線・京浜東北線
| 乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 次の停車駅 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 京浜東北・根岸線 | 北行 | 赤羽・南浦和・大宮方面 | 御徒町(平日は各駅停車のみ、土日休日は快速も停車)・上野（平日快速のみ） |
| 2 | 山手線 | 内回り | 上野・池袋方面 | 御徒町 |
| 3 | 山手線 | 外回り | 東京・品川方面 | 神田 |
| 4 | 京浜東北・根岸線 | 南行 | 東京・品川・横浜・大船方面 | 快速・各駅停車共に神田 |
3階 中央・総武緩行線
文章の説明では位置関係が分かりにくいので、公式サイトの駅構内図へのリンクを参照
東京メトロ(H-16)
日比谷線の駅。
昭和通りの下にあるためか実は比較的地味。一応ヨドバシカメラ秋葉原店から最も近いのはここの線ではある。
JRに乗り換えるにしても一旦地上に出て横断歩道も渡らなければならず、又都営新宿線に乗り換えたいと思ったら神田川を越えて岩本町駅まで歩かなければならない（もっとも、出口によっては岩本町駅は目と鼻の先だが）。地上のヲタやかさと比べたら些か不憫。
なお、場所が場所だけに発車メロディには公募によりAKB48の「恋するフォーチュンクッキー」が採用されている。
| 乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 次の停車駅 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 日比谷線 | A線 | 日比谷(H-07)・中目黒(H-01)方面 | 小伝馬町(H-14) |
| 2 | 日比谷線 | B線 | 上野(H-17)・北千住(H-21)・東武動物公園・南栗橋方面 | 仲御徒町(H-16) |
つくばエクスプレス(01)
つくばエクスプレスの始発駅。JR中央口前のエレベーターは頻繁に満員になるため、広場に増設されてしまうほど。
茨城県人は帰郷するときちょっぴり楽しくなった。
将来的に東京駅に延伸する計画がある。
利用状況
近況
JR東日本
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は248,033人である。
- JR東日本の駅では9番目に利用者が多く、2駅北の上野駅よりも多い。
東京メトロ
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は124,428人である。
- 東京メトロの駅では26位。
つくばエクスプレス
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は68,950人で、乗降人員は137,900人である。
- TXの駅では最も利用者が多い。
利用状況比較表
※都営新宿線の岩本町駅を含む。
| 事業者名 | JR東日本 | 東京メトロ | |
|---|---|---|---|
| 年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
| 2008年(平成20年)度 | 224,084人 | 448,168人 | 127,388人 |
| 2009年(平成21年)度 | 224,608人 | 449,216人 | 122,788人 |
| 2010年(平成22年)度 | 226,646人 | 453,292人 | 120,826人 |
| 2011年(平成23年)度 | 230,689人 | 461,378人 | 119,184人 |
| 2012年(平成24年)度 | 234,187人 | 468,374人 | 119,409人 |
| 2013年(平成25年)度 | 240,327人 | 480,654人 | 122,576人 |
| 2014年(平成26年)度 | 241,063人 | 482,126人 | 121,225人 |
| 2015年(平成27年)度 | 243,921人 | 487,842人 | 121,292人 |
| 2016年(平成28年)度 | 246,623人 | 493,246人 | 123,152人 |
| 2017年(平成29年)度 | 250,251人 | 500,502人 | 125,928人 |
| 2018年(平成30年)度 | 252,267人 | 504,534人 | 127,721人 |
| 2019年(令和元年)度 | 248,033人 | 496,066人 | 124,428人 |
| 事業者名 | つくばエクスプレス | 東京都交通局 | |
| 駅名 | 秋葉原駅 | 岩本町駅 | |
| 年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
| 2008年(平成20年)度 | 53,764人 | 107,528人 | 39,348人 |
| 2009年(平成21年)度 | 55,296人 | 110,592人 | 39,611人 |
| 2010年(平成22年)度 | 56,763人 | 113,526人 | 40,022人 |
| 2011年(平成23年)度 | 57,590人 | 115,180人 | 40,324人 |
| 2012年(平成24年)度 | 59,174人 | 118,348人 | 41,053人 |
| 2013年(平成25年)度 | 62,177人 | 124,354人 | 44,294人 |
| 2014年(平成26年)度 | 61,717人 | 123,434人 | 46,296人 |
| 2015年(平成27年)度 | 62,383人 | 124,766人 | 48,981人 |
| 2016年(平成28年)度 | 63,842人 | 127,684人 | 51,410人 |
| 2017年(平成29年)度 | 66,067人 | 132,133人 | 53,741人 |
| 2018年(平成30年)度 | 68,100人 | 136,200人 | 55,325人 |
| 2019年(令和元年)度 | 68,950人 | 137,900人 |
関連タグ
秋葉原(アキハバラ/アキバ)・・・電気街自体は隣の台東区と文京区にもわずかながら広がっており、台東区側に秋葉原という地名が存在する(区画整理で誕生)。
銀座線：末広町駅が電気街の北側にあるが、他線との連絡は考慮されない。
乃木坂駅：日比谷線の当駅同様、公募によりご当地発祥のアイドルグループ乃木坂46の楽曲が採用されている。
