概要
「横浜駅」としては今の桜木町駅にあった初代、高島町駅にあった二代目に続く三代目に当たる。
1928年に関東大震災からの復興に伴う鉄道施設の拡張更新を兼ねる形で現在の位置に移転・開業した。
2020年現在JR東日本、東急電鉄、横浜高速鉄道、京急電鉄、相模鉄道、横浜市交通局(横浜市営地下鉄)の計6社の鉄道路線が乗り入れている。
神奈川県内で最も利用者の多い駅であり、日本国内ならず世界においてもトップクラスの乗降客数を誇る(世界の駅乗降客数ランキングでは第5位に当たる)。
改札口は大きく西側と東側に分かれており、共に大規模な地下街や大手百貨店、大規模商業施設が立地する。西側は古くからの商業地。東側はかつては貨物駅や造船所・倉庫などが広がる港湾地帯であったが、1980年代以降に大規模な再開発が行われこちらも商業地帯に生まれ変わっている。
開業以降、特に戦後の経済成長期から地下連絡通路も含めた構内施設や駅ビルの改修・新設工事が絶えず行われてきたとされており、それらが全て完了した時期がない事から「東洋のサグラダ・ファミリア」と揶揄される事も多い。
現在も横浜都心部の機能強化を目的としたエキサイトよこはま22(横浜駅周辺大改造計画)が進行中であり、これに付随した工事が行われている。
乗り入れ路線
JR東日本
島式4面8線のホームで、根岸線・京浜東北線(横浜線)と横須賀線(湘南新宿ライン)が1面2線ずつ使用し、東海道本線(上野東京ライン)が2面4線を使用する。
ちなみに東海道線と横須賀線については、当駅の西南方にある戸塚駅でそれぞれの上下線において同じ島式ホームを共有しているため、単に乗り換えのみであれば当駅よりも戸塚駅の方が便利なので、川崎駅と東戸塚駅・保土ケ谷駅のどちらかの駅間を往復する人が両線の乗り換え客の中心である。
特急列車は「踊り子」「サフィール踊り子」「成田エクスプレス」、寝台特急「サンライズ瀬戸」「サンライズ出雲」が停車する。
特急「湘南」は当駅を通過するので注意。
ホームの番号は京急の1番線から続いている。
乗り場 | 路線 | 方向 | 方面 | 備考 |
---|---|---|---|---|
3 | 根岸線 | 南行 | 磯子・大船方面 | |
4 | 京浜東北線 | 北行 | 蒲田・品川・東京・南浦和・大宮方面 | |
横浜線直通 | 下り | 新横浜・町田・橋本・八王子方面 | ||
5・6 | 東海道線 | 下り | 大船・平塚・小田原・熱海方面 | |
7・8 | 東海道線 | 上り | 品川・東京・大宮・高崎・宇都宮方面 | 東京周り |
9 | 横須賀線 | 下り | 大船・逗子・久里浜・小田原方面 | |
10 | 横須賀線 | 上り | 品川・東京・千葉・成田空港方面 | |
湘南新宿ライン | 北行 | 新宿・池袋・大宮・高崎・宇都宮方面 | 新宿周り |
東急電鉄・横浜高速鉄道
1928年に現在の東横線の地上駅として開業。当初は島式1面2線のホームだったが、その後改装されて相対式2面2線のホームとなり、場所としては西口横浜シアル(解体済・跡地にJR横浜タワーが建つ)2階に駅ホームがあり、シアル2階にも改札口があった。
2004年1月31日に地下5階の島式1面2線ホームに移転、翌日開業の横浜高速鉄道みなとみらい線と直通運転を開始した。
これに伴い、切り替えの前日1月30日をもって東横線の横浜駅~桜木町駅間を廃止、東横線としての終端駅となった。
一部折り返し列車の設定がある。
京急電鉄
1930年に現在の京急本線の駅として開業。横浜駅ではもっとも東側にホームがある。
当初は島式ホーム1面2線だったが、混雑増に対処するため2006年に下り浦賀方面専用ホームを新たに設け、単式ホーム1面が2つ並ぶ2面2線となっている。
座席指定有料列車「イブニング・ウィング号」は当駅を通過する。
相模鉄道
1928年に現在の相鉄本線の起点たるターミナル駅として開業。
頭端式ホーム4面3線構造である。
横浜市営地下鉄
1976年に現在のブルーラインの駅として開業。JR横浜駅西口地下街を左側に行った先に位置する。
島式ホーム1面2線の地下ホームである。
利用状況
JR東日本
2019年度の1日平均乗車人員は、419,440人である。
JRグループ全体では新宿駅、池袋駅、大阪駅、東京駅に次いで5位。
東急電鉄
2019年度の1日平均乗降人員は、364,270人である。
同社の駅では直通人員も含めて渋谷駅に次ぐ。
横浜高速鉄道
2019年度の1日平均乗降人員は、210,887人である。
東横線の直通人員も含まれるが、東武東上線和光市駅、東急東横線中目黒駅、東京メトロの和光市駅などよりも多い。
京急電鉄
2019年度の1日平均乗降人員は、321,167人である。
同社では品川駅も超えて1位を誇る。
相鉄鉄道
2019年度の1日平均乗降人員は、422,070人である。
相鉄と横浜駅に接続するJR以外の駅では最も利用者が多い。但し新線建設による新宿方面への相互乗り入れが開始されたこともあり、今後の数字に変化が現れるものと思われる。
横浜市営地下鉄
2019年度の1日平均乗降人員は、144,127人で同局で1位。
利用者推移表
事業者名 | JR東日本 | 東急 | 京急 | 相鉄 | 横浜高速鉄道 | 横浜市営地下鉄 | |
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年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 402,193人 | 804,386人 | 328,769人 | 314,580人 | 437,820人 | 154,482人 | 124,173人 |
2009年(平成21年)度 | 399,633人 | 799,266人 | 332,002人 | 312,890人 | 431,347人 | 158,964人 | 129,987人 |
2010年(平成22年)度 | 398,052人 | 796,104人 | 327,587人 | 311,022人 | 428,224人 | 156,141人 | 129,194人 |
2011年(平成23年)度 | 394,900人 | 789,800人 | 327,237人 | 303,890人 | 420,242人 | 160,233人 | 127,528人 |
2012年(平成24年)度 | 400,655人 | 801,310人 | 335,988人 | 305,879人 | 421,165人 | 167,804人 | 128,244人 |
2013年(平成25年)度 | 406,594人 | 813,188人 | 351,649人 | 311,049人 | 425,238人 | 183,732人 | 134,186人 |
2014年(平成26年)度 | 403,905人 | 807,810人 | 348,681人 | 311,593人 | 416,887人 | 185,821人 | 132,307人 |
2015年(平成27年)度 | 411,383人 | 822,766人 | 354,148人 | 313,465人 | 421,999人 | 189,298人 | 134,786人 |
2016年(平成28年)度 | 414,683人 | 829,366人 | 358,191人 | 316,741人 | 424,764人 | 193,212人 | 136,152人 |
2017年(平成29年)度 | 420,192人 | 840,384人 | 362,526人 | 321,138人 | 428,218人 | 200,040人 | 141,410人 |
2018年(平成30年)度 | 423,651人 | 847,302人 | 367,023人 | 324,450人 | 429,866人 | 207,672人 | 143,656人 |
2019年(令和元年)度 | 419,440人 | 838,880人 | 364,270人 | 321,167人 | 422,070人 | 210,887人 | 144,127人 |
2020年(令和2年)度 | 290,376人 | 580,752人 | 239,002人 | 223,343人 | 296,147人 | 137,724人 | 102,344人 |
隣の駅
JR東日本
京浜東北線・根岸線・横浜線
東海道線(上野東京ライン)
横須賀線・湘南新宿ライン
東急電鉄東横線・横浜高速鉄道みなとみらい線
種別 | 前の駅 | 当駅 | 次の駅 | 備考 |
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S-TRAIN | 自由が丘駅 | 横浜駅 | みなとみらい駅 | 渋谷方面は乗車専用、元町・中華街方面は降車専用 |
特急(Fライナー)・通勤特急・急行 | 菊名駅 | 横浜駅 | みなとみらい駅 | |
各駅停車 | 反町駅 | 横浜駅 | 新高島駅 |