横浜駅SFとは横浜駅が自己増殖して日本列島を覆い尽くす未来小説である。(カクヨム作品ページより引用)
作者はイスカリオテの湯葉(柞刈湯葉)。
あらすじ
絶え間ない改築の続く横浜駅がついに自己増殖の能力を獲得し、膨張を開始して数百年後の日本。本州の99%は横浜駅で覆われ、SUICA を所有する人間が住み自動改札による徹底した監視下にあるエキナカの社会と、それ以外の僅かな土地に追いやられた人間の社会に分けられていた。青函トンネルでは、増殖を続ける横浜駅とJR北海道との終わりの見えない防衛戦が続いていた。非 SUICA 住民達の住む岬で暮らしていた三島ヒロトは、古代地層から発掘された「18きっぷ」を手に、五日間限定での横浜駅への侵入を果たすが…(カクヨム作品ページより引用)
概要
2015年にtwitter上で発表された即興の短編小説版、小説投稿サイトカクヨムにて2016年に投稿された全26話版が存在する模様。
元々作者の何気ない呟き『横浜駅は「完成しない」のではなく「絶え間ない生成と分解を続ける定常状態こそが横浜駅の完成形であり、つまり横浜駅はひとつの生命体である」と何度言ったら』というネタを発端に書きあげられた作品で、年がら年中工事が終わり続け始まり続ける横浜駅を題材に、発達した科学の暴走などのSFネタをぶち込みまくって作られた作品。
多くのSFのパロディも取り込まれており、3月9日時点でランキング総合1位獲得、作者の手に余るところまで自己増殖を続けている。
本編26話、用語解説、増発7話、登場人物紹介で構成。
そして、『第1回カクヨムWeb小説コンテスト』のSF部門で受賞しており、書籍化も決定した。
その後、第2作である『横浜駅SF 全国版』も出版され、2017年には『このライトノベルがすごい! 2018』で単行本・ノベルズ部門の第1位に輝いた。
2018年には何と第29回星雲賞にノミネートされた。
登場人物
三島ヒロト
横浜駅141592番出口の下、通称九十九段下の岬で暮らす青年。ほぼ本州全土が横浜駅になる中海岸線に点在する否横浜駅の集落の一つで育ち、それ以外の世界を知らず、時折入ってくるエキナカの情報に触れ何時かは駅に入ってみたいと思い日々を過ごしていたが、ある日集落に逃げてきた反横浜駅組織「キセル同盟」の東山に出会い、ひょんなことから18きっぷを手に入れエキナカへと旅立つ。
関連イラスト
作中の描写からエキナカの住民は色白でエキソトの住民は色黒とされるが、キャラデザなどは自由にしてもらって構わないとされる。(外部リンク)
外部リンク
『横浜駅SF』が『このライトノベルがすごい! 2018』ランキング1位を獲得しました(カクヨム公式)
関連タグ
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