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路線データ編集

路線名横浜線
路線記号JH
ラインカラー黄緑(ウグイス)
路線区間東神奈川〜八王子
路線延長42.6km
軌間1067mm
駅数20駅
電化区間全線(直流1,500V)
最高速度95km/h
複線区間全線
閉塞方式複線自動閉塞式
保安装置ATS-P
運行管理システム東京圏輸送管理システム(ATOS)
第一種鉄道事業者東日本旅客鉄道(JR東日本):全線
第二種鉄道事業者日本貨物鉄道(JR貨物):長津田〜八王子

路線概要編集

東神奈川駅(神奈川県横浜市神奈川区)と八王子駅(東京都八王子市)を結ぶ東日本旅客鉄道(JR東日本)日本貨物鉄道(JR貨物)鉄道路線。

神奈川県内では横浜市と相模原市、東京都内では町田市と八王子市のみを通る。


路線名は八王子近辺で生産される生糸を輸送するために設立された私鉄「横浜鉄道」に由来する(当路線に限らず、私鉄買収路線にはその被買収先の社名が付けられる事例が多い)。

「横浜線」と名乗るものの起点は横浜駅ではなく、京浜東北線で一駅隣の東神奈川駅の為、「横浜駅に行かない横浜線」として知られる。なお後述するが横浜駅への直通列車が存在する為、実際には乗り換え無しで横浜駅へ行く事も可能。同様の事例は水戸市まで行かないJR東日本水戸線(常磐線水戸駅まで走らない列車も多い)や、奈良県を経由しないJR西日本奈良線(関西本線奈良駅まで全部の列車が直通する)でも見られる。


また、発車メロディのバリエーションが少ない路線でも知られ一部駅を除いて、上り(東神奈川方面)はWater Crown、下り(八王子方面)はVerde Rayoで統一されている。


新横浜駅を経由する為、JR東海東海道新幹線のアクセス路線として機能している。また新横浜駅及び小机駅が最寄りの日産スタジアム横浜アリーナでの大規模イベント開催時は臨時列車が設定される程混雑する。但し2023年(令和5年)3月18日東急新横浜線相鉄新横浜線が全線開通した為、開通以前よりやや分散傾向にある。


205系が使用されていた頃は2号車が6扉車として運用されていた。これは菊名駅の改札が嘗て1号車寄りで東急東横線との乗り換え客で非常に混雑した為。現在は同駅駅舎改良工事により改札口が移転し、最寄りの車両が変わった為解消している。

一方、町田駅~八王子駅間は八王子駅が8号車に改札寄り階段がある影響で終日混雑傾向にある。


直通運転編集

以下の区間で直通運転を行なっている。


・京浜東北線・根岸線:東神奈川駅〜大船駅


過去には以下の区間でも直通運転が行われた。


横須賀線:大船駅〜逗子駅※1

相模線橋本駅茅ヶ崎駅※2


※1:1998年(平成10年)5月2日2008年(平成20年)3月15日の土休日のみ。


※22022年(令和4年)3月11日まで。相模線車両による片乗り入れ。


車両基地・留置線編集

直通先の根岸線大船駅近隣に鎌倉車両センターがあり、横浜線の車両は全て同センターの所属。この他に東神奈川駅構内に鎌倉車両センター東神奈川派出所、橋本駅近隣に鎌倉車両センター橋本派出所があり車両留置が行われる。また夜間停泊用に小机駅に電留線が存在する。


沿革編集

開業〜国鉄民営化まで編集

  • 1908年(明治41年)9月23日横浜鉄道の路線として開業。
  • 1910年(明治43年)4月1日:経営状態悪化の為、鉄道院が借り上げ八浜線となる。
  • 1911年(明治44年)12月10日:貨物支線東神奈川駅〜海神奈川駅間開業及び即日鉄道省が借り上げ。
  • 1917年(大正6年)5月8月:原町田駅(現・町田駅)〜橋本駅間で標準軌への改軌試験を実施。
  • 1917年10月1日:国有化され路線名が横浜線となる。
  • 1925年(大正14年)3月30日:東神奈川駅〜原町田駅間直流電化。但し東海道線電化の為の試験的意味合いの為、旅客列車の電車化はこの時点では行われなかった。
  • 1930年(昭和5年)4月1日):貨物支線を東海道本線に編入。
  • 1932年(昭和7年)10月1日:電化区間の旅客列車電車化に伴い現在の根岸線桜木町駅まで直通運転開始。
  • 1936年(昭和11年)1月15日:相模鉄道線(現・相模線)からの乗り入れ開始。
  • 1941年(昭和16年)4月5日:原町田駅〜八王子駅間直流電化に伴い全線電化。
  • 1964年(昭和39年)5月19日:根岸線桜木町駅〜磯子駅間開業に伴い、直通区間を磯子駅まで延長。
  • 1985年(昭和60年)3月14日:根岸線直通区間を大船駅まで延長。

国鉄分割民営化後編集

  • 1987年(昭和62年)4月1日:国鉄分割民営化に伴いJR東日本)が第一種鉄道事業者、JR貨物が第二種鉄道事業者として継承。長津田駅〜東神奈川駅間の貨物営業廃止。
  • 1988年(昭和63年)3月13日快速の運行開始。
  • 1998年5月2日:土休日に限り横須賀線逗子駅まで直通運転開始。
  • 2008年3月15日:横須賀線への乗り入れ終了。
  • 2015年(平成27年)7月12日:東京圏輸送管理システム(ATOS)導入。
  • 2022年3月11日:相模線からの乗り入れ終了。

現在の運行形態編集

快速編集

平日は日中、土休日は朝から夕方にかけて運行され、全列車が根岸線に直通する。

平日と土休日の日中は20分間隔で桜木町駅〜八王子駅間で運行されるが、土休日の朝は間隔が開く部分ある。快速運転区間は東神奈川駅〜相模原駅間。

全20駅のうち7駅を通過し、主要駅などの13駅に停車する。快速が連続して通過するのは古淵駅淵野辺駅矢部駅の3駅で、他はほぼ1駅おきに通過する。


日中の場合は、上りが橋本駅で同駅始発の各駅停車桜木町行、中山駅で快速の前を走る各駅停車東神奈川行に、下りが東神奈川駅で同駅始発の各駅停車橋本行、町田駅で快速の前を走る各駅停車八王子行、橋本駅で快速の前を走る橋本止の各駅停車とそれぞれ連絡する(東神奈川駅下りや橋本駅上りでは、同一ホームではなく隣のホームに移動する必要がある)。また、土休日の上りの一部は町田駅でのみ各駅停車に連絡する。


  • 停車駅

(大船〜東神奈川間の各駅) - 菊名 - 新横浜 - 鴨居 - 中山 - 長津田 - 町田 - (相模原〜八王子間の各駅)


各駅停車編集

終日運転される。朝・夜間帯は横浜線内の折り返し運転が中心となる。


日中は毎時6本運行されるが、このうち3本が京浜東北線・根岸線経由で桜木町駅まで運転されており、毎時3本運転される快速とあわせ毎時6本が桜木町駅まで乗り入れる。朝・夜間帯には一部列車が磯子駅・大船駅まで直通する。

日中において、快速の前を走る各駅停車は上りが中山駅、下りが町田駅で待ち合わせをする。その他、上りが橋本駅、下りが東神奈川駅で始発の各駅停車が快速との待ち合わせを行う(東神奈川駅や橋本駅では同じホームではなく隣のホームに移動する。ただし、橋本駅ではなく、次の相模原駅で乗り換えれば同一ホームでの乗り換えができる)。


日産スタジアムでのイベント時は臨時列車が増発され、小机駅や中山駅発着の列車が設定される。


過去の列車編集

臨時特急「はまかいじ編集

1996年(平成8年)4月27日から2019年(平成31年)1月3日まで、横浜駅と甲州や信州エリアの松本駅を結ぶ臨時特急「はまかいじ」が運転されていた。

運転開始当初は横浜駅-甲府駅間の運転だったが、乗客増に合わせて小淵沢駅上諏訪駅と徐々に区間が延長された。1998年からは横浜駅-松本駅間の運行となり、2往復体制に変更。2・3号は1999年からは磯子駅、2001年からは鎌倉駅発着となったが、2002年に2・3号は廃止され元の1往復体制に戻った。

しかし、使用車両の老朽化や中央本線の特急再編による運用見直し、また横浜駅京浜東北線ホームにホームドアの設置が決まった事で、2019年1月3日の運転をもって廃止された。


使用車両編集

現在の使用車両編集

もしも横浜線に新型車両が導入されたら E233系編

鎌倉車両センター所属。現在の運用車両。

205系を置き換えるべく、2014年(平成26年)2月から順次導入され、同年8月23日に置き換えが完了した。


過去の使用編集

国鉄民営化後に使用された車両のみ記載


電車の塗り絵 その2

旧・蒲田電車区所属。

1972年(昭和47年)から1989年(平成元年)2月まで運用されていた。

当初は4両編成。1970年代は低運転台車のみであり、製造年も若番が多く古いのが多かった。

1980年に入ると先頭車がATC対応の高運転台だけとなり、7両固定編成となった。その際、低運転台車等は関西中京圏仙石線などに転出していった。

また、中間車の電動車や付随車に冷房がついておらず、先頭車だけが新しいという編成が多く、特に4号車にあたるサハはほとんどが初期車であったため、非冷房車が多かった。


当時の本数もそれほど多くはなかったが、沿線の発展により次第に増発し国鉄分割民営化の時点では22編成、複線化完了時には24編成体制となった。

1988年に205系が投入され、順次置き換えられ1989年と比較的早い段階での離脱となったが、当時の首都圏はまだ103系が幅を利かせていたため、205系に置き換えた当時の余剰廃車は初期車の付随車5両だけでとどまった程度であり、それ以外は103系が運用している各路線に転出していった。


  • 205系0番台

横浜線106周年記念

鎌倉車両センター所属。

1988年9月22日に103系の置き換えとして運用が開始。1989年3月までに全車が出揃った。

7両編成25本が投入された全車生え抜き車の新造車。後に3本が他の路線から転入して28本体制となった。


    • 1993年に京浜東北線からサハと電動車2両を抜き、6両編成で転属し第26編成に、この時に補充としてサハ205-232が新造された。
    • 1994年には6扉車のサハ204形100番台が2号車に組み込まれ、8両編成となった。
    • さらに2003年に山手線のヤテ30編成が転属しH27編成となり、唯一のサハ204形0番台が組み込まれた(サハ204-30)。
    • 2009年に増発のため、武蔵野線から中間の電動車を抜き6両と、予備となっていた京葉線のサハ2両を転属し、H28編成として投入した。H28編成は6扉車が組み込まれておらず、その位置にはサハ205が入る。元々は山手線のヤテ15編成であったが、組み込まれていた6扉車は既に埼京線へ回してしまっていたため。

2014年2月からE233系6000番台の運用が始まり、順次置き換わる形となった。2014年8月23日をもって205系は全車両運用が離脱し、その内22編成がインドネシアへ譲渡された。また、サハ204形はこれをもって形式消滅している。


205系500番台

国府津車両センター所属。

相模線用の車両で、2022年3月12日ダイヤ改正まで相模線直通列車として八王子駅~橋本駅間のみ入線していた。


COME SUMMER!!!!!

国府津車両センター所属。

相模線用の車両で、2021年11月18日〜2022年3月11日のわずかな期間のみ八王子駅~橋本駅間に入線。LCDや方向幕および放送はラインカラーや駅ナンバリングなど横浜線仕様のスタイルが使用されていた。


JR東日本 はまかいじ その2

大宮総合車両センター所属の7両編成が「はまかいじ」で使用されていた。保安機器の関係上特定の編成しか入線不可とされた。


189あさま

長野総合車両センター所属のN101編成がATCを搭載していた為、2往復体制時の「はまかいじ2・3号」で使用された


駅一覧編集

●=停車 レ=通過

駅番号駅名快速乗換路線備考
京浜東北線経由根岸線大船まで直通運転
JH13東神奈川
  1. 京浜東北線(JK13)
  2. 京急本線(京急東神奈川・KK35)
JH14大口
JH15菊名東急東横線(TY16)
JH16新横浜
  1. JR東海東海道新幹線
  2. 相鉄新横浜線(SO52)
  3. 東急新横浜線(SH01)
  4. 横浜市営地下鉄ブルーライン(B25)
JH17小机
JH18鴨居
JH19中山横浜市営地下鉄グリーンライン(G01)2面3線で折り返し可能
JH20十日市場
JH21長津田
  1. 東急田園都市線(DT22)
  2. 東急こどもの国線(KD01)
東急との車両授受線あり
JH22成瀬
JH23町田小田急小田原線(OH27)当駅発着あり
JH24古淵
JH25淵野辺発車メロディーは銀河鉄道999
JH26矢部
JH27相模原
JH28橋本
  1. 相模線
  2. 京王相模原線(KO45)
当駅発着あり
JH29相原
JH30八王子みなみ野
JH31片倉
JH32八王子
  1. 中央線快速(JC22)/八高線
  2. 京王線(京王八王子・KO34)※
発車メロディーは夕焼け小焼け

※徒歩連絡


今後の予定編集

  • 京浜東北線と共に、人件費の削減を目的としてワンマン運転の開始が予定されている。

2020年の時点では新造車両による代替が検討されていたが、最終的に現行のE233系のワンマン化改造で対応する見込み。


関連動画編集

快速 八王子駅→桜木町駅


関連項目編集

JR東日本 神奈川県 東京都 東京メガループ


外部リンク編集

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