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相模線

さがみせん

神奈川県茅ヶ崎市の茅ヶ崎駅から相模原市緑区の橋本駅までを結ぶJR東日本の路線の1つ。
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相模線(さがみせん)とは、東日本旅客鉄道(JR東日本)管内の茅ケ崎駅から橋本駅までの路線の名称。また、その区間を走る運行系統の名称である。通称ガミ線。

路線データ

路線延長33.3km
軌間1067mm
駅数18駅
複線区間なし(全線単線)
電化区間全線直流電化(1500V)
閉塞方式自動閉塞式(特殊)
保安装置ATS-P
最高速度85km/h
運転指令所東京総合指令室東海道方面指令(橋本CTC)
最小曲線半径107m(茅ケ崎付近の1か所)


概要

東京近郊区間内の路線で、全線単線である。神奈川県南部の茅ケ崎市にある茅ケ崎駅から、相模川の東側を沿うように北上し、「海老名市にある」厚木駅を通って、2010年政令指定都市に移行した相模原市の橋本駅までを結ぶ。基本的に全列車茅ケ崎〜橋本の全区間通し運転だが、朝や夕方・夜のラッシュ時には横浜線直通八王子行の電車や、茅ケ崎〜海老名間の区間運行列車も存在する。利用客のほとんどはラッシュ時に集中し、昼間の車内はほとんどスカスカ、混んでいてもちょっと座席が空いているくらいである。発車メロディは上溝駅と茅ケ崎駅を除く全ての駅で相模線オリジナルのものが採用されている。

海老名駅~橋本駅は相模線だと一本で行けるものの交換時間が長く、本州の幹線運賃が適用されること、最高速度が85km/hなど所要時間がかかる要素が非常に多い。そのため、町田経由で小田急線や横浜線が主流となっている。
尚、全線通すと現時点では約74分かかる。その為、神奈川県や関係自治体では複線化が要望されている。
特に海老名駅は近年発展が著しく、JR駅も利用者が1万人を超えるなどの利用者増加がしているので、その意味でも複線化の要望の声が多い。

後述するが元々相模鉄道が保有していたものを戦時買収の形で国有化した路線である。しかし高度経済成長期に差し掛かっても国鉄が有効活用せず(できず)、また旅客利用では特定地方交通線並みの大赤字でもあり、普通なら廃止されてもおかしくない状況であった。1980年代に買収元の相模鉄道に返還する動きもあり、実際に国鉄と相鉄との間で返還交渉がなされたが、国鉄が相模線運用に係る職員の引き取りを相鉄に要求したことや、国鉄と相鉄との職員の待遇格差の問題により折り合いがつかず、結局国鉄⇒JR東日本がそのまま保有する形で現在に至っている。

使用されている列車

電化後の現在では2021年導入のE131系500番台と1991年導入の205系500番台が使用されている。かつての電化前はキハ35系気動車が走っていた。

相模線で運用されているE131系500番台は他線区のE131系とは若干先頭車両前面の塗装が異なる。また、横浜線直通の際には車内LCDや方向幕がラインカラーや駅ナンバリングなど横浜線内の案内に準じた表示・放送となる。

E131系500番台


E131系は2021年より導入されており、1991年導入の205系は順次置き換えられていくことになる。

歴史

相模鉄道相鉄)が1920年に敷設したところから始まる。当時は相模川で採集した砂利を輸送するなど、貨物輸送が中心であった。その後、関東大震災などに襲われながらも、1931年に現在とほぼ同じ路線が完成。
そして太平洋戦争(大東亜戦争・第二次世界大戦)に突入すると、急激に軍事需要が高まる。相鉄が苦労の中敷設した相鉄相模線も1944年6月1日に戦時買収により国鉄相模線となった(現在の相鉄本線相鉄厚木線は「神中鉄道」という別会社が建設した後に同社が合併により継承した路線である)。
1958年にディーゼル化され、それから8年後の1966年に蒸気機関車が廃止された。1984年4月1日には途中の寒川駅から西寒川駅までの支線が廃止されている。そして民営化直前の1987年3月21日、海老名駅が開業した。1991年に全線電化され、現在も現役車両の205系500番台が導入された(なおこれにより神奈川県は「域内全路線において気動車による旅客列車が全く運行されない都道府県(当時)」となった。現在は東京都奈良県と2003年に沖縄都市モノレールが開業した沖縄県も該当する)。
2016年3月に「駅遠隔操作システム」を導入し、無人駅が増えた。2021年にはE131系500番台を導入。

元々は貨物中心の路線だったが、太平洋戦争終了後の宅地開発、全線電化によるスピードアップ、横浜線への乗り入れの開始、京王相模原線が橋本駅に乗り入れるなどで、今では通勤通学の足として利用されるようになった。

複線化計画などが進められており、県央地区の鉄道利便性強化や海老名駅寒川駅の利用者増加などから鉄道の利便性向上を望む声がある。
尚、寒川駅倉見駅相武台下駅は車庫線跡地や貨物線跡地等を介して島式2面4線化可能な用地がある。
又、入谷駅上溝駅には輸送力向上の為に交換可能設備の設置を計画している。

相模線は何故国有化されたか

この理由は定かではないが、当時の戦時体制のもと、東京が攻撃されたときに備えての迂回ルートを確保するためと考えられている。
高崎から八高線を経由して八王子に抜け、そこから横浜線および相模線を通ることで太平洋に出られる。このような北方から太平洋への迂回ルートを確保する動きは川越線のスピード建設にも見られる。相模線が必要だったのは、万が一横浜が狙われてもいいようにという保険だったのだろうか。
国有化の際、一度は割譲されたC12型(期せずも国鉄に復帰したこととなる)のほか、私鉄型気動車や雑型客車も買収対象になったが、神中鉄道と合併した相模鉄道との間で車籍が重複するという問題も発生。早晩除籍および譲渡で整理されたものの、混乱期のエピソードと言える。

国鉄における経営姿勢は正直まっとうな物でなかったため、貨物輸送に偏り、旅客の営業係数は低かった。通勤路線への脱皮は国鉄末期のキハ35体質改善にはじまり、205系投入で相当遅れながら完遂されたが、買収がなければ相鉄自身の手で20年早く近代化された(その上海老名駅もあんな不便な立地にはならなかった)……とも思える。
上記にある通り国鉄末期の相鉄への返還は実現しなかったが、もし実現した場合でも違った未来が見えたかも知れない。

駅一覧

駅名乗り換え路線線路備考
茅ケ崎
  1. 東海道線
  2. 湘南新宿ライン
  3. 上野東京ライン
北茅ケ崎
香川
寒川1984年3月までは「西寒川支線」が分岐していた。
宮山2016年2月21日に無人化
倉見2016年2月21日に無人化
門沢橋真上の道路は神奈川県内の幹線である横浜伊勢原線を通る。2016年3月13日に無人化
社家2016年3月13日に無人化
厚木小田急小田原線有人駅だが小田急電鉄に管理委託
海老名
  1. 小田急小田原線
  2. 相鉄本線
小田急と相鉄の乗り換えは離れている。
入谷2016年2月21日に宮山駅と倉見駅が無人化される前までは、相模線唯一の完全無人駅だった。米軍座間キャンプ場の最寄り駅。
相武台下2016年3月13日に無人化
下溝2016年3月13日に無人化
原当麻
番田2016年3月13日に無人化
上溝
南橋本
橋本
  1. 横浜線(JR東日本)
  2. 京王相模原線
一部横浜線の八王子方面の直通アリ。2022年3月12日ダイヤ改正で廃止予定
相原
八王子みなみ野
片倉
八王子
  1. 中央線
  2. 八高線
  3. 京王線(京王八王子駅)


関連イラスト

Gaming Century [ガミセン]



関連タグ

キハ35系 205系 E131系 JR東日本 横浜線
首都圏色:気動車の塗色。発祥地。
相模鉄道:元々の経営母体。
青梅線五日市線:同様に私鉄路線が戦時買収された東京近郊路線の例。
八高線:貨物偏重による投資不足、沿線の開発遅れ、電化遅れなど、似た境遇を辿っている路線。八王子に乗り入れるのも同じ。

外部リンク

相模線 - Wikipedia

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