「コレハ、山手線デスカ?」
「ソウデス、埼京線デス」
路線データ
路線データは大崎 - 川越間。
路線長 | 53km(大宮~川越駅間含む) |
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最高速度 |
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軌間 | 1,067mm |
駅数 | 24駅(起終点及び大宮 - 川越間含む) |
電化区間 | 全線直流電化(1,500V) |
複線区間 | 大崎 - 日進 |
運転指令所 | 東京総合指令室 E電方面指令 |
運転方式 |
|
概要
データ
大崎(東京都品川区)から新宿・池袋・赤羽・武蔵浦和などを経由して大宮駅(埼玉県さいたま市大宮区)に至る。区間延長36.9km(営業キロ)。
大崎より東京臨海高速鉄道りんかい線新木場方面及び相鉄本線海老名方面(東海道本線貨物支線〈品鶴線・羽沢線〉相鉄新横浜線経由。系統名としては相鉄・JR直通線)への相互直通、大宮よりJR川越線川越方面への直通運行を行っている。このうち、相鉄直通列車はラッシュ時を除き、新宿以南からとなる。
東京7大副都心のうち池袋・新宿・渋谷・大崎の4つを通る。特に池袋・新宿・渋谷の元祖三大副都心に至っては駅が隣合っており、副都心から副都心への移動が最も速い。
さらに、臨海副都心を走るりんかい線直通も含めれば、この線1本だけで東京の5大副都心を網羅可能。このうち、池袋と渋谷では湘南新宿ラインと同一方向同士で階段を使わずに乗換が出来る。
運行系統
「埼京線」の名は国鉄部内での選考で「埼玉」と「東京」を結ぶことから命名された。といっても、埼玉県内自治体は戸田市・さいたま市2つしか通らない(開通当初はさいたま市合併前のため戸田市・浦和市・与野市・大宮市の4つ)。
「埼京線」はあくまでも運行系統上の名称であり、正式路線名ではない。正式路線名は以下の通り。
1985年9月30日に池袋 - 大宮( - 川越)間で運行開始。
並行する東北新幹線建設に伴う沿線への見返りとして建設・開通した東北本線別線区間とそれまで独立運行していた赤羽線を統合。
その後、池袋以南を順次延伸、2002年12月1日に大崎まで全通。同時に全通したりんかい線との相互直通を開始。
さらに、2019年11月30日に相鉄新横浜線開通と同時に相鉄・JR直通線運行を開始、現在の姿となった。
大宮 - 川越間は案内上でも正式路線としても「川越線」となっているが、現在同区間のみ走行する列車は存在しない。車庫(南古谷)から八高線に向かう列車2本を除き、全て埼京線との直通を行う。
このため、どこまでが埼京線でどこからが川越線なのか余り分かっていない利用者も結構いる。ここ数年で駅や行先表示で川越線と示すようになっては来たが。
ただし、あくまで別路線扱いであるため、埼京・川越線どちらかの運行に支障が出た場合は直通を中止、大崎 - 大宮間・同駅 - 川越間で独立させて運行する。
電車特定区間は埼京線区間である大崎 - 大宮間に適用される。
何と、川越線区間である大宮 - 川越間には適用されていない。
なお、当初計画では大宮から接続するのは川越線でなく、高崎線宮原方面に直通させる予定となっていたが、車両基地込みでの用地買収に難航、川越線南古谷周辺に用地の当てが出来たことで変更された経緯がある。現在でも大宮駅川越方地下区間出口や高崎線宮原までに用意された用地が名残として残るが、湘南新宿ラインや上野東京ラインルートが完成した今となっては余りメリットもなく、今後も完成する可能性は薄いであろう。
最強線
語呂合わせで「最強線」と書かれる通り、東京の5大副都心をショートカットで走るためラッシュ時乗車率は首都圏JR線の中でも山手線に次ぐ混雑振りとなっており、少なくとも最強クラスではある(じゃあ名前を変えればとなると今度は「京玉線」となってしまう。これは京王線があるのでややこしい)。
加えてこの混雑も一因となって痴漢被害の多発路線としても知られており、このことから2001年にはJR線で初の女性専用車両が導入されるに至った。
その響きから最強線と呼ばれてこそいるが、実際には全てのJR線の中でも屈指のヘタレっぷりを誇り、大宮 - 川越間は良く運休となる(一応同区間は川越線であるが、車両基地の関係で必ず埼京線が巻き添えとなる)。
その理由というのが「風」。本当に少し強めの風が吹くと即運休、何ていっても過言ではなかったりする。
実は類似した条件の路線(武蔵野線や京葉線)も同様に風に弱いが、名前のせいでヘタレ感が倍増してしまうようである。
ただし、路線の稼ぎ方としては決してヘタレではない黒字路線である(特に赤羽線区間収支は全JR路線中最高クラス)。
現在、十条では相対式ホーム2面2線高架化工事を行っている最中であり、板橋周辺の踏切も立体化させる計画がある。
ちなみに、最強繋がりで且つ主人公名がサイタマであることから、かつて「ワンパンマン」とコラボした列車が走っていたことがある。
駅一覧
※直通を行う川越線(大宮 - 川越間)も掲載。
駅番号 | 駅名 | 快速 | 通快 | 接続路線 |
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- | - | - | ||
JA08(OSK) | 大崎 | ● | ● |
|
JA09(EBS) | 恵比寿 | ● | ● | |
JA10(SBY) | 渋谷 | ● | ● | |
JA11(SJK) | 新宿 | ● | ● | |
JA12(IKB) | 池袋 | ● | ● | |
JA13 | 板橋 | ● | ● | 東京都交通局都営三田線新板橋駅(I17) |
JA14 | 十条 | ● | ● | |
JA15(ABN) | 赤羽 | ● | ● | 京浜東北線(JK38)/東北本線(宇都宮線)(JU04)/湘南新宿ライン(JS22) |
JA16 | 北赤羽 | ㇾ | ㇾ | |
JA17 | 浮間船渡 | ㇾ | ㇾ | |
JA18 | 戸田公園 | ● | ㇾ | |
JA19 | 戸田 | ㇾ | ㇾ | |
JA20 | 北戸田 | ㇾ | ㇾ | |
JA21 | 武蔵浦和 | ● | ● | 武蔵野線(JM26) |
JA22 | 中浦和 | ● | ㇾ | |
JA23 | 南与野 | ● | ㇾ | |
JA24 | 与野本町 | ● | ㇾ | |
JA25 | 北与野 | ● | ㇾ | |
JA26(OMY) | 大宮 | ● | ● | |
日進 | ● | ● | ||
西大宮 | ● | ● | ||
指扇 | ● | ● | ||
南古谷 | ● | ● | ||
川越 | ● | ● |
使用車両
現在の使用車両
相鉄車は池袋以北に定期運用は存在しないが、ダイヤ乱れや代走等で入線することがある。
過去の使用車両
埼京線名称使用開始後のみ掲載
埼京線最後の205系0番台であるハエ28編成のうち3両は、引退翌年に当たる2018年、富士急6000系クモハ6502+モハ6602+クハ6552として再起している。
余談
- この埼京線は元々騒音が大きくなりがちな新幹線の見返りとして作られたが、いざ運行してみると110km/hで減速運行をする200系よりも埼京線の方が煩いという結果になった。これは高速走行に優れていない103系を時速100km/hで走行させたことが原因であり、205系0番台やE233系7000番台導入時には様々な対策を行い、一応この問題は解決した。だが、隣を走る東北新幹線も新車導入は進んでおり、こちらも騒音対策が進んでいるため、今も相変わらず埼京線の方が煩いといわれている。
関連タグ
東海道本線(京浜東北線 品鶴線) 山手線(湘南新宿ライン) 東北本線(宇都宮線) 川越線 高崎線 羽田空港アクセス線(西山手ルート)
E233系7000番台 205系 103系 70-000形 相鉄12000系