「趣味でヒーローをやっている者だ」
「圧倒的な力ってのは つまらないもんだ」
プロフィール
年齢 | 25歳 |
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身長 | 175㎝ |
体重 | 70㎏ |
職業 | 無職(自称ヒーロー)→プロヒーロー(ヒーロー協会所属) |
好きなもの | 白菜、海藻類 |
CV | 古川慎 |
※以下、ONE氏原作版におけるネタバレが含まれます。ご注意下さい。
概要
本作の主人公。
物語開始の3年前、就職活動に行き詰っていた時アゴの割れた子供を怪人・カニランテから助けたのをきっかけに、幼い頃に憧れていたヒーローになることを決意。
以後3年間ひたすらトレーニングと怪人退治に励み、頭髪が全て抜け落ちるほど自分を追い込んだことで無敵の強さを得た。
長らく趣味としてヒーローを続けていたが、音速のソニックに「お前など知らん」と言われたことで知名度の低さを痛感。
弟子・ジェノスからヒーロー協会の存在を聞き、彼と共に試験を受けてプロヒーローになる。
協会から付けられたヒーローネームは「ハゲマント」。
だが、頭髪がないことを気にしているサイタマは当然この名前を名乗りたがらず、改名を希望している。
ワンパンマンファンからの主な愛称は「先生」。ジェノスからの彼の呼び方がそのまま定着している。
外見
- デフォルメ
- マジ顔
多くの場合、落書きじみたデフォルメ調で表現される。
私服
普段は「OPPAI」等のロゴが入ったTシャツなどを着用している。
意外と衣装持ちであり、オシャレに関心がない訳では無さそうだが、常人とはセンスがズレているようだ。
ヒーロースーツ
ヒーローとして活動する時は赤い手袋と白いマントのついた黄色のスーツを着る。
単行本10巻限定版に付属したオリジナルアニメによると、このヒーロースーツはサイタマにまだ髪が生えていた頃に懇意にしていた呉服屋からプレゼントされた思い出の品でもある。ヒーロースーツを手に入れる前は青いジャージを着てヒーロー活動をしていた。
ちなみにヒーロースーツのカラーリングはあのヒーローの手袋とスーツの色が逆転したもの。
スキンヘッドのためわかりづらいが、実はかなりイケメン顔。
人物
怪人を前にしてもゴミ出しの日やスーパーの特売セールを気にする等、庶民的かつ図太い面がある。これはどんな状況下でもそういったことを気にする余裕があるという、彼の圧倒的強さの表れでもある。
怪人との戦いでは名乗りの途中であってもワンパンで倒してしまう容赦のなさを見せるが、ジェノスが『進化の家』のアジトを到着早々に焼き払った際にはドン引きしている。
「相手にも準備とか色々あっただろ」と述べているが、お前が言うな。
様々な場面で適当な印象を受けるが、自分なりの信念やヒーロー像はちゃんと持っている模様。
深海王との戦いのように、他のヒーローの面子を保つために自ら泥を被る高潔な姿を見せることもあるが、財布を忘れて地獄のフブキに無銭飲食の肩代わりをさせたりキングとのゲーム勝負に負けてコントローラーに八つ当たりするといった姑息な面もあり(いずれも村田版)、原作版ではガロウ出現のどさくさに食い逃げを行っている。
ヒーローとしてちやほやされたいわけではないものの、名声・名誉欲・承認欲求もそれなりに持っており、プロヒーローになったきっかけも自身の知名度の低さを嘆いたことだった。
自分の戦闘で発生した経済的被害にしり込みして、あえて自分の戦績だとアピールするのを思いとどまった場面も何度か見られた。
飲食
3食きっちり食べる事をトレーニングの一環としている。朝はバナナ1本でもいいらしい。
飲食は普通に行うサイタマだが、ドカ盛りのチャレンジメニュー(バケツ入りの「激辛メガ盛りうどん」)に挑んであっさりとギブアップする(ちなみにジェノスは難なく完食した)あたり、それほど大飯食らいというわけではないようだ。
金銭感覚
プロヒーロー就任後もなかなか下位を抜け出せないため、常に節約生活を送っている。
ジェノスが自宅に押し掛けてきた時に持参したお金にはまだ手を付けていないらしいので蓄えはあるはずなのだが、倹約家でありスーパーの特売セールを逃がしたと思った時には酷く動揺するなどの面がある。
そんな彼だがリーズナブルな回転寿司チェーンであるネズミ寿司は気に入っているのか、ジェノスと時々行っている様子。
ヒーロー観
サイタマにとってヒーローとは自分が好きでやっている本気の趣味であり、自分の活動が世間に何ら影響を与えずともそれを悲嘆したり失望することはない。
一方で、「強大な悪に臆せず立ち向かい、全身全霊を尽くしてギリギリで勝利する者こそが理想的なヒーロー」という考え方を持っているため、相手を一撃で倒したことに悔しがったり、期待できそうな強敵を前にするとついワクワクする一面もある。
しかし、何気ない人助けもするなど、決して悪との戦いだけがヒーローのすべてとは思っていない。
怪人であれば問答無用で殺す訳ではなく、降伏した相手やしつけられた犬、特に害をなさない存在などは倒さず見逃している。
村田版では、後にこうした悩みをキングに打ち明けている。その際キングからは、「最強ゆえもうやることがない」と言い訳して自ら変わろうとしない点や、ヒーローの本分である「人助け」ではなく「戦い」に意義を求めている点などを指摘され、傲慢であると咎められると同時にヒーローらしさについて諭される(ただし、キングの主張は全て漫画の受け売り)。これらの己の強さの研磨だけに重点を置きすぎて強者にしか興味を示さず、弱者には目を向けずにヒーローの本分を忘れているというのはサイタマだけではなく、閃光のフラッシュやアトミック侍等にも該当する部分があり、決して他のヒーロー達にとっても他人事では無かったりする(しかも、あろうことか作中ではこれを怪人にも指摘されてしまっていた)。
この時、サイタマは少し「最高のヒーロー」について考えたものの、「余計退屈になりそう」と一旦思考を放棄。その後はキングとのゲームの話に意識が切り替わったため、結局結論が出ることはなかった。
原作版でも、彼のヒーロー観の答えは見つかっていない。
巨大隕石を破壊し多くの人命を救ったにもかかわらず「街を壊滅させた張本人」扱いされてバッシングを浴びても気にしない。
しかし、隕石の件もそうだが、実際に付近の怪人災害や二次被害に少し無頓着な部分があり、ゴウケツやバクザンの対処にも「着替えてて気づかなかった」という理由で時間がかかったり、メタルナイトの防衛システムを崩壊させた後に、被害額を耳にしてから事の重大さに気づいて慌てる場面もあった。
また、マルゴリのケースのようにサイタマの戦闘の余波で亡くなった一般人も少なからずいると思われる。
- サイタマの攻撃で死亡したマルゴリが倒れこんでB市が消滅したが、サイタマはそのことについてそこまで深く考えていなかっただけでなく、マルゴリの死体が倒れる前に支えようという考えにも至らなかった模様である。
- 戦慄のタツマキとの戦いでは、流石にZ市の崩壊後にもう一度自分の住居が破壊されるのが嫌だったのか、周囲の被害を気にする場面が目立ち、タツマキにも「暴れるなら人の物を壊すな」と教唆していた。
戦闘能力
※単行本未収録のネタバレを含みます |
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「どんな怪人も敵わない 最強のヒーローは存在する」
本作において文句無しの作中最強存在。
一言で表すと、怪人にとっては存在自体が死亡フラグ。
これまでほぼ全ての敵を「一撃」で倒してきた、規格外の身体能力を持つ。
パワー
拳の一振りで地形や天候に多大な影響を与える。人間相手に気絶程度で済ませたり、微調整も可。
街一つ消し飛ばす大砲を蹴り飛ばしたりすることも容易く、10万tはあろう原子力空母を動かすことも朝飯前。
また、少し強めにやれば地球の表面を消し飛ばす攻撃を拳圧でかき消してしまう。
耐久力・生命力
これらも作中トップであり、明確なダメージを負った描写がほとんど無い。
並みの生命体であれば骨も残らない高熱の波状攻撃の直撃や、月まで吹き飛ぶ程の蹴りを喰らい凄まじい速度で月面に叩きつけられても全く外傷が無い。
加えてビルや火山を砕き、地球の裏側まで響き渡り地球の一部を膨張させる程の衝撃が体内を貫通してもまるで応えない。
地球を砕くエネルギー波などを喰らってもケロッとしていることから、サイタマの体は内外共に最低でも地球や惑星よりも頑丈ということになる。
環境への適応性も極めて高く、宇宙放射線や放射性物質全般に耐性がある(全身に黒い雨を浴びても全く影響がない、当然の如く核爆発を食らっても無傷)。地底の溶岩ですらも風呂感覚で浸かってしまう。
地球から月面までぶっ飛ばされてもとりあえず息を止めただけで済ませ、直後ジャンプで難なく地球に帰還した(約20秒ほどで地球に戻って来た)。
ガンマ線バーストを再現した破壊光線の直撃や、生身の状態で木星(地球から木星までの距離およそ8億8600万km)付近の衛星に吹き飛ばされて激突しても平然と戦闘を開始する。
ただし、ギャグ的なダメージは受ける事があり、猫に引っかかれた際には普通に顔に傷がついたほか、蚊と対峙した際は、血を吸われただけでなく、叩き潰そうとして何度もかわされるどころか、殺虫剤を振りかざしながら追いかけ回しても退治できず逃がしてしまっている。
また、自身の攻撃では流石にダメージを受けるらしく、宇宙的恐怖モードの覚醒ガロウが模したサイタマ自身の攻撃を喰らった際には鼻血を出していた。ともあれその程度ではあるが。
成長性
ここまで圧倒的な力を有するサイタマであるが、実は彼の強さには上限が存在せず、感情を昂らせる事で急成長していき、更なる進化を遂げていく。
その成長速度は作中屈指の成長性を誇るガロウを容易に上回り、元々異次元すぎて誰も凌駕できなかった身体能力は、くしゃみで木星の外層であるガスを吹き飛ばし、屁を推進力にして宇宙空間を直進と、もはやただの生理現象が天体現象レベルとなる。
宇宙的恐怖(コズミックフィアー)モードになったガロウからも「地球上で放し飼いにしていい生物じゃねェぞ」とドン引きされてしまうほど。
シルバーファングやスイリューら武道家の技術を見ても自己との差異故に何も吸収できなかったのに、ただ目視しただけでガロウの技を真似し再現できるようになり、ついにはガロウですら到らなかった彼の最高最終奥義を会得。
その結果、時間逆行すら可能とし、時間を巻き戻しながらパンチを放つ事で、因果が逆転し放つ前に炸裂する「ゼロパン」を繰り出してみせた。
また、この時のサイタマは木星での戦いで急成長を遂げていたため、成長前ではマジ殴りでさえ一撃とはいかなかった宇宙的恐怖(コズミックフィアー)モードの覚醒ガロウを普通のパンチでノックアウトさせている。
その他
- 常人では見えないスピードを見切る動体視力
- 暗闇にいる遠方の物体を視認できる視力
- 耳が動く
- タツマキのサイコキネシスを受けても動じない図太い精神力
- 精神世界へさりげなく介入
- 「なんだこれ」と言いながら次元刀から繰り出される次元斬を二本指で受け止め、概念系類の攻撃にも耐性がある
- 先程のシーンが何コマで描かれたのかを把握した上で台詞として言い放っており平然と第四の壁も破る
- 亜空間ゲートを蹴飛ばしたり掴んだり、更にはガロウが展開した亜空間ゲートに無理やり侵入し追いかける行動力
など、知能以外のあらゆる身体スペックが最強レベルになっている。
- 巨大怪人を討伐する際に「市街地に破片が飛ばないよう、最小規模で」というオーダーに応えるなどある程度の精密な攻撃も可能。
実は「戦闘技術」に関しては素人レベルなため、無駄が多く、ガロウとの戦いでは最初、動きを見切られ攻撃を回避されていた。
閃光のフラッシュからは「能力の半分も戦闘に活かしきれてない」と指摘されており、もし本人に技術的な成長への関心があれば、ますます強くなるかもしれない。
才能を見抜いているシルバーファングからも頻繁に勧誘を受けているがスルーしている。
また、基本的に負けることはないものの、エビル天然水のような不定形の敵は(ほぼ無力化したとはいえ)一撃で仕留めきれなかったほか、モスキート娘の従える蚊の大群など群体型の怪人・生物には普通に手こずる場面も多く、「どんな敵だろうとワンパンKO」というわけにはいかない。
一方で、外見や普段の覇気の無さから初見では悪人にも怪人にも見くびられる。その結果、サイタマを舐めて襲いかかった相手が次の瞬間消し飛ぶのは最早黄金パターンである。
しかし勝利してもそのデタラメな強さは大抵信じてもらえず、さらなる過小評価を呼ぶ。
逆に、ひと目でサイタマを強者と見抜ける存在はほぼ例外無く災害レベル竜、あるいはそれ以上の実力者である。
彼らはいずれもサイタマについて「得体の知れない圧がある」と述べている。
また滅多に見せないが本気の怒りや殺意を抱くと災害レベル「神」相応の相手にすら恐怖を抱かせるほどである。
ちなみに、純粋な飛行能力は無いので空を飛ぶ事は不可能。
技
技名は大体そのまま。言わないことも多い。
普通のパンチ
相手を殴る。大概の怪人は身体が爆裂するか遥か彼方までぶっ飛ばされて即死する。
物理攻撃無効or再生能力で凌がれるケースもあるが、大ダメージは免れない。
連続普通のパンチ
蚊……うぜぇ
ビンタ。モスキート娘を半死半生に追いやった。
普通のキック
相手を蹴る。ガロウを一発でダウンさせた。
今日がスーパーの特売日じゃねーか
アッパー。阿修羅カブトを瞬殺した。
必殺“マジシリーズ”
滅多に使わないサイタマの必殺技。
これを使われる怪人はごく一握りの実力者だけであり、相手の強さを示す基準になりつつある。
マジ殴り
本気で殴る。作中で初めて繰り出されたマジシリーズ。
その威力は、海の向こうまで雲を裂く、海を割る、ついには余波(直撃ではない!)で地球が砕けるほど。
※木星で成長する前の時点でもアニメ版では地球ごと吹き飛ばせる崩星咆哮砲をマジ殴りの余波のみでかき消している。
原作では現在まで一度しか使っていないが、村田版では何度か使用されており、ガロウ以外は効果に差はあれど一撃で死に追いやられている。
マジ殴り同士が激突すれば、その余波のみで幾つもの星々を消滅させる。
全方位マジ殴り
村田版にて使用。無数の残像を起こしつつ全方位から殴りつける。
マジ反復横跳び
無数の残像や衝撃波を生み出すほどのスピードで反復横跳びする。
生粋のスピードファイターである音速のソニックの追随を許さないほどの速さで、すれ違っただけで奥義の「十影葬」ごと衝撃波で撃沈させた。
マジちゃぶ台返し
瓦礫を広範囲に渡ってひっくり返す。範囲だけでなく高度も尋常ではなく、巻き込んだ相手が天地の感覚が麻痺するレベルで宙に浮き続けるほど。
村田版では片手で木星の衛星である「イオ」の表面を丸ごと引き剥がし全壊させる威力を見せた。
マジ頭突き
本気の頭突き。劇中では相手に突撃したりはせず、攻撃に対するカウンターのように使用した。
マジ水鉄砲
村田版にて使用。お風呂でよくやる「水鉄砲」を本気で出す。
サイタマはお湯の代わりに地底の溶岩で放ち、地球のエネルギーを破壊光線にして放つオロチ渾身の必殺「ガイア砲」を余裕で相殺するという規格外の威力を見せつけた。
マジ嚏(くしゃみ)
村田版にて使用。文字通り「くしゃみ」をする。
覚醒ガロウ・宇宙的恐怖モードとの戦いを経て急成長を遂げた状態で使用した。
威力は成長前のマジ殴りさえ上回り、木星の外層すら吹き飛ばしてしまう。
核分裂やガンマ線バーストといった離れ業をやってのけたガロウもこれには絶句。
"マジシリーズ"と言ってもニュアンス的には本気というより"真面目"の方が近い。
原作と村田版共に表情を変えるほどの全力(歯を食いしばったり顔を歪ませたり)を出して戦う描写がないため、宇宙規模の戦いが可能になった今も尚、底が知れていない。
その他
水球炭酸拳
村田版にて、チャランコに成り済ましてスーパーファイトに出場した際に名乗った流派。
その実態はシルバーファングの「流水岩砕拳」が思い出せなかったため、エントリー用紙に適当に記入したデタラメの流派名。勿論、武術でもなんでもない。
ゼロパン
因果が逆転した「絶対不可避」の拳。
ガロウのイメージしていた神の力を盗んでなお成し得なかった「最終最高奥義」により、時間の逆行を可能にしその最中で放ったパンチ。
放たれた後に炸裂する「ワンパン」ではなく、放たれる前に炸裂する。ゆえに「ゼロパン」。要はコレである。
この時間を超える程の大技もガロウからやり方を聞いて即座に会得してしまう恐ろしい程の才能と適応力をも見せた。
強さのワケ
「彼の肉体には神が宿っているよ」
「サイタマはなぜそこまで強くなれたのか?」という疑問は読者のみならず、作中でも幾人かの登場人物によって度々議題に挙げられている。
彼自身は血の滲むような厳しいトレーニングの成果と語っているが、そのトレーニングというのは
- 腕立て伏せ100回・上体起こし100回・スクワット100回・ランニング10kmを毎日やる
- 雪の日も嵐の日も、風邪をひいたりして体が言うことを聞かない日でも欠かさず行う
- 必ず1日3食食べる
- 精神を鍛えるため夏も冬もエアコンを使わずに過ごす
という、(3番目以外は)誰がどう見ても普通レベルの内容であった。
後に、『進化の家』のジーナス博士がこの疑問に対してひとつの答えを提示した。それは、サイタマは生物に存在しているリミッターを破壊してしまったというものである。
生物が肉体に負担をかけすぎないため無意識に設けている「枷」を、ハゲるくらい死に物狂いで筋トレし続けたことで壊し、自己進化したのだと言う。
平凡に生まれ平凡な生活をし、何の素質も持たないただの一般人だったサイタマは、努力のみで、生物としての成長の限界点を超えたのだ。
常識を超えた強さに反して、それを手にするに至った理由は地道なトレーニングという、比較的現実的かつ人間らしいヒーローでもある。まさに「強い体は健康的な生活から」を体現した存在と言えよう。
また、トレーニングを始めたばかりの頃は当然ながら怪人との戦いで何度も大怪我をしてきたとされているが、現在はキングとは異なり傷が一切ついていない。この理由は不明である。
余談
- 物語開始からしばらく名前が出ず、6撃目でジェノスに問われて初めて名乗った。
- 名前の由来はもちろん埼玉県である。もうださいたまなんて言わせない。
- 彼の住むZ市は、シルエットが埼玉県のそれに似ている。
- 原作版ではZ市ゴーストタウンの「廃工場」の一室に住んでいたが、村田版では「廃アパート」になった。
- 怪人協会編で、怪人協会の破壊活動の被害によってZ市は壊滅状態となり住む場所を失う。怪人協会との戦いを経てA級ヒーローに昇格した際、特典を使ってヒーロー用のマンションに入居した。
- 村田版で、ヒーロー活動を始める以前は工事現場などの日雇いの仕事をして生計を立てていた事が明かされた。コンビニのバイトをしていたこともある。(ヒーロー大全より)
- フジテレビで放送された『昭和vs平成 アニメ&特撮&マンガヒーロー・ヒロイントップ20』において、平成ヒーロー部門で総合7位、10代男子部門1位に選ばれた。
- 作品名やヒーロースーツの逆転配色、最初の怪人がアレに似ていることからもわかるように、(しかも担当声優まで一緒)ある作品を意識した部分が所々にある。しかしあくまでごく一部にネタ的な意味で混ぜ込んでいるだけであり、物語が進むにつれてそういった部分は少なくなっている。
- 彼の生命力を表す際に指標の一つとしてよく使われる「月面での生存」だが、実は現実の人間にも、「息を止めて宇宙空間で生存する」こと自体は不可能ではない。10秒程度なら基本的に生還できるとされている。
- 驚くべきは、宇宙に飛ばされてもパニックにならず冷静に行動した図太さ、正確に蹴り飛ばされた地点に戻ってきた精密動作性と超人的な身体能力、短時間に2度も大気圏に突入して平気な肉体、そしてこれだけ無茶して一切息を切らさない肺活量だろう。いずれにしろとんでもないが。
- ボロスが蹴り飛ばした先が月面ではなく、何もない宇宙空間だったとしても、OEN先生や村田先生によれば「屁やら何かしらの方法で地球へ戻って来た」という。リメイク版213話を戦闘を見る限り、息を止めたりしなくても宇宙空間で活動可能なようだ(全裸で「ちょっと寒い」で済ませてしまう+何故か宇宙空間で会話も可能)
- 宇宙空間の温度は平均して−270度である。
- 地球から月や木星の衛星に着地するには凄まじく微細な調整が必要なことから、それを運だけで乗り切るサイタマは相当な強運の持ち主でもある事が分かる。
- こっちのヒーロー協会所属ヒーローと対比される事も少なくない。
- 村田版ワンパンマンの237話の扉絵では、顔色ひとつ変えずにブラックホールを両端に付けたバーベルでベンチプレスを行うほど凄まじい腕力も披露している(ブラックホールは直径2.0cmのビー玉くらいのサイズだったとしても地球と同等以上の質量(約60垓t)があり、サイタマの持ち上げていたブラックホールはビー玉のおよそ10倍はあるサッカーボールほどのサイズだったがサイタマにとって地球2つを持ち上げる程度造作もないことなのだろう)。
交友関係
「先生は誰とも組まない だが不思議と強者を引き寄せる」
押しかけ弟子。サイタマに助けられその場で弟子入りを志願したが断られた。
しかし諦めずサイタマ宅に再度通い、一緒にヒーロー試験を受けることを条件に弟子入りを承諾される。
サイタマを見下す者や害を成そうとする者、サイタマの貴重な暇な時間を消費する者には容赦しない。
その経緯からサイタマ側からは放任状態であるが、彼がソニックと(傍迷惑な)私闘を行った際には叱りつけるなど、ある程度師匠としての自覚はある様子。
信頼は厚く「先生にも勝てない敵が居るのであれば人類などとっくに滅んでいる」と心の中で断言する程。
自称ライバル。サイタマに技を見切られ撃退されてから一方的にライバル視しているが、サイタマにはウザがられている。
事故とはいえ2回も金的を食らったり、反復横飛びで倒されたり、名前を関節のパニックと間違えて覚えられたりと結構不憫。
友達。サイタマの実力を知っており、なおかつまだ伸び代があると見抜き、流水岩砕拳という自分の流派にサイタマとジェノスを誘いたいと考えているが断られている。
サイタマとジェノスに食事をふるまったり、サイタマ宅で勝手に鍋をつついて白菜を消滅させたり、「うちの道場に住んでもいいよ」と誘ったりしている。
友達。実力が及ばない怪人相手にたった一人で逃げずに立ち向かったその姿がサイタマの考えるヒーロー像と合致したため、サイタマに助けられた。
他人にほとんど興味を持つことがないサイタマが、無免ライダーが入院した時はわざわざお見舞いに行ったほど親しい関係性を築いている。
実はサイタマとは中学時代の同級生なのだが、本人同士は気づいていないと思われる。
友達。サイタマに敗北を味わわせられる貴重な相手で、よく一緒にゲームをして遊んでいる。
お互いの家を行き来したり、ファミレスで待ち合わせてゲームをしたり、キングお勧めのアニメや特撮番組をサイタマに見せたりしている。
まだ髪があった頃のサイタマに助けられたことがあるが、似たような状況で声を聞くまでサイタマだと気づかなかった。
互いに相手のことを暇人だと思っている。
ただの知り合い。
新人潰しとして接触して以降知り合い、ヒーロー観を説いてからは頻繁にフブキ組に引き入れようと押しかけくるが、全く話を聞かずスルーしたり、食事の会計を押し付けて逃げたりしている。(後者に関しては罪悪感を持っていた。)
- 鎖ガマ、バタフライDX、フォルテ
サイタマの新居の隣人にしてA級ヒーロー仲間。ウザ絡みをしようと新居を訪れた際は、同じく部屋を訪れていたキングと居合わせ逆に鮮烈な歓迎を受ける。
また、フォルテは後に越してきたジェノスに部屋を取られてしまった。
現在では訳あって三人ともサイタマの本当の実力を知っている。
同じ悩みを共有する仲間。幹部待遇での参加を打診され了承、共に協会への抗議活動に乗り出す。
仲間内で唯一のA級ヒーローということもあり、戦闘面でも頼りにされている。
「俺達に謝らねぇと組織ごとぶっ潰すぞコラァ!」
自称師匠。怪人協会編での邂逅時にサイタマの実力を見抜き、彼を弟子にすべく勝負を挑む。
結果は事実上の敗北だったが、勝負には勝ったので師匠を自称する(相手にはされていない)。
なお、新居を訪れた際にジェノスと喧嘩になった。途中で制止されたがソニックの二の舞である。
それぞれ居候とペット。
怪人協会の中でも屈指の超強敵だったが、怪人協会撲滅後、互いに全盛期から大幅に弱体化し、今はかつての強さは見る影もない。
弱体化したポチを発見したサイタマの思いもよらない反応に便乗した黒い精子もサイタマに媚びを売りに売り、隠れ蓑としてヒーロー協会のマンションに居着く。
ポチはともかく、精子はサイタマからウザがられている。
リメイク版で登場した怪人協会の怪人。
怪人王オロチの場所へ道案内させていたが、途中色々あって地上に出るまで行動を共にした。
怪人協会壊滅後は行方不明で、彼女を気にかけていた。
が、閃光のフラッシュから情報取得の為に探しに行こうと誘われた際には面倒臭いのかスルーしていたが、なんやかんやで発見した。
一度会っただけであり多少会話を交わしただけだが、人の名前を覚えないサイタマが「ブラストのおっさん」と呼ぶ程には印象に残っていた。
A HERO NOBODY KNOWS
こちらでもその強さは健在であり、文字通り相手をワンパンでKOできる。
しかもサイタマ自身はスーパーアーマー持ちで相手も自分自身(同キャラ)でない限り、被弾しても全くと言っていいくらいダメージが入らないため、同キャラ以外との殴り合いでは絶対に負けることがない。
サイタマ相手に勝つ方法はこちらもサイタマをぶつけるか、リードを奪ったらタイムアップまで必死で逃げ切るかの二つしか存在しない。
が、当然ながらそのままだとゲームが成り立たないため、サイタマ専用の制約が課せられている。
このゲームは、バトル前にお互いのプレイヤーがヒーローを3人ずつ選んで出場させるシステムなのだが、サイタマは先頭に配置することができない。
バトルが開始すると4分30秒のタイマーと同時に、画面の上の方にサイタマが走ってくる演出が追加される。
要するに、バトル開始直後サイタマは現場にはおらず、サイタマが来るまで残り2人で3人の敵を相手に耐え抜かねばならないというシステムになっている。
既読者の方なら容易に想像がつくだろうが、このシチュエーションは立派な原作再現である。
サイタマが着く前に2人とも倒されるとその試合は敗北になるため、一番の対策は速攻で2人倒す事。
到着時間はジャストガードや多段コンボで短縮できるため、サイタマを使うならこれらを意識する事も重要となる。
また、「夢の中のサイタマ」というバリエーションキャラならワンパンしないまま戦う事も可能である。
(元ネタは原作4撃目、夢の中でサイタマの一撃を耐え抜く地底人の群れと互角の戦いをしていた場面。当然実際の地底人はボスの「地底王」が一撃で粉砕されたのを見て戦意喪失し、揃って地中に逃げ帰った。「夢の中で最強パワーを持って無双」は誰もが通る道だが、夢の中で弱体化するのはサイタマくらいだろう)
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ワンパンマン ONE チートキャラ 勝てる気がしない 最強 ヒーロー
ロナルド(吸血鬼すぐ死ぬ):作者の盆ノ木至氏はかつて『ワンパンマン』原作者のONE先生のアシスタントだった事があり、『吸血鬼すぐ死ぬ』作内でもロナルドが子供をあやすためサイタマとそっくりなヒーローが映ったアニメを見せて「ヴァンパンマンだぞ~」と紹介したり、相棒のドラルクが「最強の力でも得たのか私は?ハゲてもないのに」と言った直後にロナルドが力の暴走で机を叩き壊してしまうなどワンパンマンネタがちょくちょく出てきている。おまけにアニメ版の中の人も制作会社も同じであるなど、共通点が多い。『吸血鬼すぐ死ぬ』単行本16巻特典リーフレットでとうとう声優繋がりと称して「マジ殴り」を放った。