キョウリョクナ ヘイキガ ヒツヨウナノダ ヘイワノタメニナ
曖昧さ回避
概要
CV:玄田哲章
S級6位のヒーロー(初登場時はS級7位)。
本名はボフォイであるが、ヒーロー名で呼ばれる事が常識と考えている。
高火力の科学兵器で対象を建物ごと破壊するヒーロー。
しかし、独自の観点で正義を執行しており、他者との協力を行わない。また、怪人退治等ではもっぱらが兵器実験であり、正義感が感じられない行動が多い。
人物
光沢のある金属アーマーを着込んだ巨漢といった風な見た目だが、実は遠隔操縦のロボットであり、彼本人が現場に出向く事は作中では見られない。
さらに、この事実は特に秘密事項ではないらしく、初対面のジェノスに平然と明かしている。
当の本人であるボフォイは、出っ歯と生え際の後退しきったハゲ頭が特徴的な、陰気な顔つきの老人。
天才的な頭脳を持つが、性格は非常に偏屈であり合理的。また、他人を信用しないし、仮にもヒーローであるにもかかわらず救援を求められても応じない場面も目立つ。かつて助手をしていた童帝も、その人格が問題で決別している。
怪人退治も兵器実験と称して行っており、S級は全員対象の緊急招集にも応じず、事が済んだら敵兵器の回収に現れる等、その言動はかなり身勝手なもの。
さらには、人命を天秤にかける事を躊躇わず、敵を打破する為であれば、シビアな手段も選ばない。怪人協会との決戦にも、絶望的な状況により童帝が応援を求めたのにも無頓着で、結局は戦闘が終了するまで現れなかった。
しかし、彼の貢献度は計り知れず、ヒーロー協会本部の建設・強化や周辺地域の整備には大いに携わっており、また、犯罪に加担していたり私腹を肥やすなどの問題のある職員を裏から追放・処分する等、彼独自の正義感がある模様。彼の公式プロフィールでの趣味が「ヒーロー映画」であることも、ボフォイにある程度の正義感があることを示す。
また、プロヒーローはヒーローネームで呼ぶ事が常識という考えを持っている。
同じS級1位のブラストと並び、何かと謎の多い人物である。
現在は、サイタマが協会のガードロボを破壊したことにより、協会側が最低限のファクトチェックや検証すらせずにボフォイに責任を押し付けたという理不尽な対応をしたため、危険視されたり重要なポストから外されるなど協会での地位が危うくなっている。もっとも、ボフォイの今までのヒーローとしての姿勢や秘密主義などが招いた部分があるのも事実であるが。
戦闘能力
遠隔操作のロボットが現場に赴き戦闘や改修、怪人の回収を行う。
彼が愛用するメイン機「メタルナイト」は、オーバーな耐久テストを重ねた兵器の1つであり、初登場時もこれを使用していた。
攻撃方法は高火力の兵器で周囲の建物ごと敵を粉砕するというもので、その威力は彼の攻撃を目の当たりにしたジェノスにも危険視された。また軍事力はヒーロー協会も把握できておらず、童帝も「個人で所有するレベルを超えている」と評する程。
ヒーロー協会すら把握しきれない、圧倒的な兵器の数々を保有しその全貌は不明なため、彼不在の怪人協会戦にてサイコスから同じく参戦していないブラストと共に飛車角落ちと称されたり、タツマキ、キング、ブラストに並んでムカデ長老の打破しうる4人のヒーローのうちの1人と警戒されている。
軍事力のみにとどまらず、暗黒盗賊団ダークマターによって消滅したA市の再建と、ヒーロー協会新本部の要塞化工事を請け負った際には、大小さまざまなロボットを無数に動員した物量作戦によって、ヒーロー協会が「政府に任せれば数十年かかるが協会ならば10年で終わらせられる」と豪語していたA市の復興工事を、10日で終わると宣言し7日で終わらせ、その未知数の技術力でヒーロー協会幹部達に逆に警戒されてしまった。
この一環として彼が開発した"対怪人災害総合防衛システム"はA級ヒーロー全員の戦力を上回ると言われている。
- 大規模な都市や地形の破壊が頻発する本作の世界において、単騎で大規模なインフラや軍事力や医療体制を迅速に建築・構築できるというのは想像以上の社会的・政治的な影響力を持つことになるため、協会がメタルナイトを重宝するのも頷ける。また、単独で軍隊を作り出すのも、危険であるのと同時に、人材の消費が激しい世界では重宝されるのも当然である。
活動
新兵器の実験目的でZ市に現れ、接近する巨大隕石迎撃を開始するも失敗。
この時使用したミサイルはメタルナイト本人も大した威力ではないと認識していたが、ジェノスからは脅威であると警戒されていた。
S級全員にかけられた緊急招集では、ブラストと同じく欠席。
その召集中に暗黒盗賊団ダークマターが襲来。宇宙船からの攻撃によりA市は壊滅してしまうが彼が建設したヒーロー協会本部は無傷であった。
ボロス率いる宇宙人たちと、サイタマやS級ヒーローたちが戦闘を繰り広げているなか、駆動騎士がジェノスに対してある警告をしていた。その内容は「メタルナイトはジェノスの敵」というものであった。
この真意は不明であったが、ジェノスのメタルナイトへの警戒は高まっていた。
戦いが終結後に戦場へ現れる。ボロスたちが所有していた宇宙船を回収する為に現れた彼は、警戒するジェノスに対し、宇宙の科学力を取り込み平和に役立てると述べていた。
怪人協会戦では、相変わらず姿を見せなかった。
リメイク版においてもほとんど戦闘に参加することはなかったが、戦闘終了後に登場し宇宙的恐怖モードのガロウによる放射能汚染からその場にいた者たちを助ける働きを見せた(この行動が無ければ、せっかくサイタマの活躍で回避された全員死亡の未来がそのままになっていた可能性が高い)
そして戦後、事件が起こる。
サイタマが連れてきた黒い精子と育ちすぎたポチが怪人迎撃システムに反応。その際に出動した迎撃ロボをサイタマに全て破壊されてしまい、さらにキングの進言によりシステムの故障と判断されてしまい、協会からの彼の信頼は失墜してしまう。しかし、自身のシステムを突破したサイタマがS級ヒーローかそれ以上の実力者であることを理解すると、自身の計画の障害になるかどうかを懸念し監視を行う。
その後、ネオヒーローズへ移籍した童帝とコンタクトを取る。もはやプロヒーローですらない彼を本名で呼び軽くあしらう。そして、誰も信用しない事、敵は近くにいること、さらには童帝を盗聴していることを仄めかし通信を切った。
そして彼は監視を続行する。彼の危惧する危険因子とは…?
そして、駆動騎士からジェノスに明かされた狂サイボーグとボフォイ博士との関係性。これらの真偽は如何に…?
余談
元助手である童帝とは今は決別しているが、童帝が助手であった頃は自分のラボに来る前にピザチップやコーラを要求するなど、とても険悪な関係ではなかったことがわかる。
また、童帝が今も彼に気安く連絡出来ていることからも、彼は童帝のことをそこまで嫌っているわけではないのであろう。