マリオパーティ2
まりおぱーてぃつー
マリオパーティシリーズの2作目であり、アイテム・バトルゲーム・けっとうミニゲームの導入などその後のシリーズの基本が出来上がった作品である。
6種類のテーマパーク(~ランド)がマップとなっており、各キャラクターがそのマップに合った仮装を行う。
(サムネイルはパイレーツランドのルイージ)
歴代作品で唯一Wii及びWiiUのバーチャルコンソールで配信されているため、現在でも比較的遊びやすい。
マリオたちは夢と冒険をいっぱい詰めこんだテーマパークを作り上げたが、テーマパークの名前を自分たちの名前にしようと揉めてしまう。
その名前を決めようとしているところに、クッパが襲ってきてテーマパークを乗っ取ろうとしていた。
その事実を知ったノコノコがマリオたちに助けを求めに行くが、そんなことよりテーマパークの名前の方が言わんばかりに無視。
そこでキノピオが「クッパを倒したスーパースターの人の名前を遊園地の名前にしたらどうか」という提案をすると、その案に全員が賛成。一行はクッパを倒しに遊園地に向かった。
ミニゲームをはじめとするゲームバランスの見直し
前作ではミニゲームの難易度が高く、結果でコインを失ったり他のプレイヤーに奪われるというルールが多かったため、実力の差があると全く勝てずにストレスばかり溜まってしまい、しばしばリアルファイトに発展してしまう危険を抱えていた。
その為本作以降はミニゲームは基本的に優秀な成績を収めた一人ないし複数人にコインが与えられるという仕様に変更され、ターンの最後に行われるミニゲームでコインが減るということはなくなった。ただし、「けっとうミニゲーム」や「バトルミニゲーム」、テレサによるコインの強奪は行えるようになっている。
ボタン連打やスティックをぐりぐり回すミニゲームも手やコントローラーを傷める可能性があることから、ひたすら速さ重視でボタンを押したり激しく回すような操作を求められることは少なくなっている。
バトルミニゲーム
バトルマスに止まるとクリボーがやってきてバトルミニゲームが始まる。
バトルミニゲームは初めにランダムで決められたコイン(10コインから40コイン)を全プレイヤーから徴収(足りない場合はある分だけ全て)し、それをミニゲームの成績上位から順に振り分けられる。
ノコノコバンク
各マップにはノコノコバンクというマスがあり、通り過ぎると5コイン(それ以下の場合は所持するコイン全て)を預けるという形で取られてしまう。
しかし、もしサイコロでちょうどノコノコバンクマスに止まることができれば、そこまでに預けられたコインを全て入手することができるため、初心者でも運次第で大量のコインを得ることができる。
アイテム
各マップには途中でアイテムショップがあり、コインを支払うことでアイテムを購入することができる。他にもアイテムミニゲームで入手することが可能。(順位に応じてラインナップが異なる。)
アイテムはターンの初めに使うものと特定の場面で使用できるものがある。
後の作品と違い1つしか持てないため、下手をするとお荷物になりかねないので注意。また、後の作品と比べて買値が高い。()内の数字は買値 左はノコノコ、右はミニクッパ
- キノコ(10/12)
サイコロが2回叩ける。ゾロ目になると10コイン、7のゾロ目で20コイン手に入る。
スーパーキノコと共に後発作品でも「ダブルサイコロ」「トリプルサイコロ」と名称を変えながら定番アイテムとして登場し続けている。
- スーパーキノコ(20/不可)
サイコロが3回叩ける。同じ数字3つで20コイン、7が3つ揃うと50コイン手に入る。
なお、後発作品ではキノコとスーパーキノコはサイコロの出目に+3、+5される効果になっている。
- テレベル
テレサを呼ぶベル。唯一ショップでは手に入らない為、アイテムミニゲームでしか入手できない。
後発作品ではテレサがプレイアブル化している時は別のキャラクターが担当する形で同じ仕様のアイテムが登場している。
- まほうのランプ(30/不可)
キノコまじんを呼び、キノピオの元まで一直線。「クッパのキノピオふやし」でミニクッパに化けたキノピオが出現しても、きちんと本物のキノピオのところまで行ってくれる。
後発作品では「金の土管」など名称を変えながら登場している。
- クッパのもと(不可/12)
クッパに変身してサイコロを叩き、他人とすれ違うと20コインを奪える。
なお、クッパのもとを使用してミニクッパに遭遇すると、大量のコインが貰える。
- アカズキーちゃん(10/12)
アカズゲートを開ける事ができる。開けたゲートを進まなくても良い。
唯一サイコロを振る前に使うことが出来ないアイテムである。
- ワープブロック(15/17)
他の誰かと位置が入れ替わる。入れ替わるプレイヤーは選べない。
- よこどりボックス(15/不可)
他の誰かのアイテムを手に入れる。こちらもプレイヤーは選べない。
- クッパばくだん(不可/12)
クッパが現れ、サイコロを3回叩いて歩き回る。クッパとすれ違ったプレイヤーはコインを全部没収される(コインが無い時はスターを没収される)。
アイテムミニゲームでこのアイテムをゲットした際は「GOT ITEM!」が「GOT ITEM?」になり、ファンファーレが下がり気味になる(クッパばくだんが好きなドンキーも同じ)。
クッパショップで手に入れた場合のみ喜ぶ素振りをする。
- けっとうてぶくろ(15/不可)
誰かを選んでけっとうミニゲームを仕掛けられる。
マリオ:キノコ・スーパーキノコを好む。
イメージカラーは赤。
ルイージ:アカズキーちゃんを好む。
イメージカラーは青。
ヨッシー:ワープブロックを好む。
イメージカラーは緑。
ピーチ姫:よこどりボックスを好む。
イメージカラーはピンク。
ドンキーコング:クッパばくだんを好む。
イメージカラーは茶色。
ワリオ:けっとうてぶくろを好む。
基本的にイメージカラーは黄色だが、ホラーランドのコスプレ時のみ紫になっている。
なお、ルイージ、ピーチ、ワリオの声は『3』から変更された。
キノピオ:ステージのガイド役で、入る際にいろいろなコスプレをする。クッパランド開放イベントではミニクッパに攫われてしまう。
ノコノコ:ノコノコバンクやアイテムショップ、ラスト5ターンでの優勝者予想に登場する。スーパースター発表前の茶番では毎回クッパに襲われている。
クッパ:悪の大ボス。6人同様各ステージで様々なコスプレを行うが、実は最終マップ以外で出てくるクッパはミニクッパがクッパばくだんで変身したものである。
ミニクッパ:前作から引き続き登場。本作からキノピオと同じようにランダムに配置され、通過しようとすると5コイン取られてしまう。ただし、ドジなのでたまに5コイン渡してくれることも。
誰かがスターをゲットすると、スターのあった場所に移動する。
- パイレーツランド
海賊がテーマのボードマップ。キノピオのコスプレは船の浮き輪?に海賊帽子。
?マスを踏むと海賊船に砲撃されてスタートに戻されたり特定の青マスを踏むとホージローが現れて強引に別の青マスへ移動させられてしまう。
- ウエスタンランド
西部劇がテーマのボードマップ。キノピオのコスプレはバンジョーを弾く住人。
シュッポーに乗って移動もできるが、?マスを踏むと動き出して線路にいるプレイヤーに衝突してスタートに戻されてしまう。
ハナチャンに20コイン支払うと全員が同じ場所に集合するため、スターに近いライバルに妨害が出来たりする。
合計で114マスあり、これは歴代の全ボードマップの中で最大のマス数である。
『スーパーマリオパーティジャンボリー』にてリメイクされた。
- スペースランド
宇宙がテーマのボードマップ。キノピオのコスプレは宇宙服。
中央を通るたびにカウントが減って0になると「ハイパークッパほう」が発射されてルートにいるプレイヤーはコインが0になってしまう。(ちなみにクッパほうのカウントを0にしたプレイヤーは必ず助かる。)
『マリオパーティスーパースターズ』にてリメイクされた。
- ミステリーランド
不思議発見がテーマのボードマップ。キノピオのコスプレは探検家。
4つの遺跡を?マスで移動しながら巡るが、アカズキーちゃんの使用やボム兵に頼めばショートカットも可能。
唯一ワリオが「ムワァァァァ」と叫ばないマップ。
- ホラーランド
お化けがテーマのボードマップ。キノピオのコスプレは箒に乗った魔法使い。
2ターン毎に昼夜が変わり、昼または夜にしか発生しないイベントが多い。
オバケの住む森がモチーフのため、テレサがやたらと多いが昼のみ使えるテレサと夜のみ使えるテレサがいる。
『マリオパーティスーパースターズ』にてリメイクされた。
- クッパランド
上記5つのボードマップを遊ぶと解禁されるクッパがテーマのボードマップ。このマップのみミニクッパがガイドする。
ノコノコバンクの代わりにあるクッパバンクは通ると5コインを貸してくれるが、止まってしまうと貸した分だけ返済という形でコインを取られてしまう。(0コインだとスターを没収される。)ノコノコバンクは各マップ2箇所だが、クッパバンクは3箇所ある。
また、右上にあるクッパショップはアイテムを強制的に売りつけるが、ここのショップでしか手に入らないアイテムもある。ただし、アイテムを既に持っている場合は売りつけられる事は無いので、スターがある時などのコインが必要な時はあえてアイテムを持ってクッパショップをスルーさせることが可能。
5の倍数のターン開始前にクッパパレードが発生し、パレードの通路にいるプレイヤーは1歩ごとに2コイン失って、最終的にスタートに戻される。各分岐にある事務所に5コイン支払うことでパレードの進行方向を変えることができる。
研究所(オプションに相当)にてセーブデータの削除が可能であるが、その時のやり取りが某任天堂ゲームのセーブデータ削除の警告並みに再三の確認を取ってくる。
海賊 西部劇 SF 遺跡 ホラー:ゲームに使われている舞台。
マリオパーティスーパースターズ:前作と次回作を含め一部のボードマップやミニゲーム、アイテムなどがリメイクや復活を果たしている。
スーパーマリオパーティジャンボリー:ボードマップの1つにウエスタンランドが収録されている。
以下、真エンディングのネタバレ
クッパランドをクリアするとトップになったプレイヤーが真のスーパースターとなって冒頭の舞台に戻り、カーテンコールが行われるのだが、ここではパーティメンバー6人に混じってクッパも参加している。
ここでキノピオから実はマリオパーティ2は始まりから終わりまで全て彼らによるアトラクション(舞台劇?)だったというオチが説明されてエンディングとなる。
これは前作での激しい奪い合い要素が強く、参加した誰かが一方的に損をして楽しめなくなってしまうという問題に対しての一つの答えとも考えられる。
本作以降クッパはマリオパーティシリーズにおいてマップで妨害こそするものの、メインストーリーではどこか抜けていたり、陰でこっそりプレイヤーにお祝いしようとしたりするなど憎めない悪役路線が強くなっていく。
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