曖昧さ回避
『イジらないで、長瀞さん』のグループ長瀞フレンズの一人についてはヨッシー(長瀞フレンズ)を参照。
概要
初登場作品は『スーパーマリオワールド』。
「ヨッシー」という名称は個人名ではなく、全体としての種族名で、自称「スーパードラゴン」(『スーパーマリオワールド』の設定)。
可愛らしい外見で、性格も全体的に温厚であるが、れっきとしたドラゴンであり、カエルやカメレオンよりも長い舌で獲物を捕らえて捕食する。リンゴやスイカといったフルーツだけでなく、クリボーやノコノコといった通常のザコキャラ達は勿論、インディやウンババといった大型まで幾らでも食す程の健啖家である。
脚力に関しても非常に優れており、マリオ達に負けじ劣らずの走力を発揮し、作品によっては彼等以上のスピードで走る事もある事から、スピードタイプのキャラクターとして扱われる事もある程。履いているブーツも非常に頑丈に出来ており、マリオだと確実にダメージを受けてしまうトゲの床やブラックパックンの上も難なく渡り歩くことが出来る。ただし、マグマの中はさすがに泳げない。
初登場の頃はオバケが苦手という設定の為、オバケ屋敷やお城には入れなかった(テレサが大量に出現する沈没船には普通に入ってるが)。しかしその後のシリーズではオバケを怖がる様子も殆ど見られず、また、オバケが苦手という設定はルイージに引き継がれているため、ほとんど死に設定のようなものになってしまった。ただし、『スーパーマリオ64DS』などテレサを倒すことができない作品もある。因みに一部作品のヨッシー達は怪物相手にビクビク震える場合もある。
初期のヨッシーはマリオを乗せるためかやや長めの身体をしていたが、『ヨッシーストーリー』以降は頭身が縮小された。『スーパーマリオ64』で初めて3Dモデルで登場した頃は恐竜に近い歩き方をしていたが、現在は人間のような歩き方になっている。
なお、ヨッシーには通常の成人型だけでなく、生まれたばかりの子供型(通称・チビヨッシー)も存在し、爬虫類の為に卵から生まれる。子供で自分から動く事は無いが、食欲旺盛なのは変わらず、ザコキャラを何匹か捕食する事で成人型に成長する。また、パワーアップアイテムを与えれば即大人になれるので、ストックのアイテムを食べさせるのも手。
性別については『大乱闘スマッシュブラザーズDX』にて「オスでもメスでもない」とされており、現在はこれが公式設定となっている。ただし、約3年後に発売された『ペーパーマリオRPG』では、リッチリッチエクスプレスの乗客の中に妻に会いたいというモブヨッシーが存在しており、性別の存在が前提となるその描写とは矛盾している。
カラーバリエーションも豊富で、当初はノーマルとされる緑に、青、黄、赤の合計4色で、緑以外は捕食したノコノコの甲羅の色を問わず、それぞれ飛行、地震、火を吐くアクションが可能となっていた。(『スーパーマリオアドバンス2』では、木の実を食べることで生まれるタマゴから出現するアイテムもそれぞれ変化するようになっている)
『スーパーマリオ ヨッシーアイランド』が発売されてからカラーバリエーションは大幅に増加。ピンク、オレンジ、みずいろ、茶色、紫、白、黒と、現在の所11色のヨッシーが確認されているが茶色ヨッシーだけは元々オレンジヨッシーの代用らしく初期のみの登場となり、続編やリメイクではオレンジヨッシーに変更された。場合によっては便宜上「色+ヨッシー」で呼び分けられることもあるが名前といえるかは微妙。ただし、住む場所や環境によってで色が変わる訳ではなく、同じ所で様々な色が混合して生活している。
特定の条件さえ満たせば、火だって吐くし羽も生える。ザコキャラ達等を食べる事で瞬間的にたまごへと変換させて産む事も出来る(作品によっては出来ない事もある)が、そうやって生まれた卵から同じヨッシーが生まれて来る事は殆ど無い模様。
作品が増えていくにつれて、たまごを投げつける投擲攻撃やふんばりジャンプ、ヒップドロップといった独自の固有アクションも獲得しており、「スーパードラゴン」という自称は、決して伊達ではないと言って良いかもしれない。
生息地はヨースター島の他、恐竜ランドやヨッシーアイランド、ヨス湖、ヨッシーバレー、ジャンボル島、ドルピック島、ヨースターギャラクシー、たまごじまと様々である。
性格的には良く出て来るものは男性寄りであるが、個体差で様々なヨッシーが登場するため単にマリオと一緒にいるのがそうなだけかもしれない。
初登場当初はマリオのサポートキャラに過ぎなかったが、ヨッシーシリーズが発売され、より古参のレギュラーだったルイージやピーチ姫等を差し置いて単独主役作品を獲得。徐々に独立したキャラクター性を獲得しているが、マリオやルイージとの関係が良好であることに変わりはない。他にも近年は同じ恐竜であるキャサリンと相性が良い設定になっていて時にカップル的な感覚で扱われることもあるが性別自体がないヨッシーに対してキャサリンはオカマなため、決してカップルということはないがヨッシーはキャサリンをさん付けにしてキャサリンはヨッシーをちゃん付けにしている。
当初の鳴き声は、「でっていう」でおなじみのサウンドエフェクトが使われており、メディアによっては「うぃっきゅー」だったり「ぐきゅー」だったりしていた。
『ヨッシーストーリー』以降は任天堂のサウンドコンポーザーである戸高一生が声優を担当しており、アニメ版『ポケットモンスター』のポケモン達の様に、「ィヨッシー」という個体名の元になったと思われる鳴き声を出す。可愛らしい声をしているが、地声ではなく加工されたものである。しばらくは『ヨッシーストーリー』で収録された音声が使い回されていたが、『スーパーマリオギャラクシー2』でヨッシーの登場に伴い、新たに音声の録音が行われた。
ヨッシーストーリー以降の作品でも、『マリオパーティ』~『3』・『マリオゴルフ64』・『NewスーパーマリオブラザーズWii』・『U』(及び『スーパーマリオメーカー』)では当初の鳴き声が使われている。
なお、ヨッシーの台詞の表記はバラつきがあり、明確に言葉として発している作品があれば(『スーパーマリオワールド』や『ペーパーマリオ』シリーズ等)鳴き声ないし括弧付きで通訳が書かれているケース(『スーパーマリオRPG』や『マリオパーティ』シリーズ等)もあり一定していない。
代表的なヨッシー達
マリオシリーズおよびヨッシーシリーズに登場するヨッシー達は様々であるが、ここではその中でも代表的なヨッシー達を紹介する。
ヨッシーアイランドシリーズのヨッシー
ヨッシー達の暮らす島であるヨッシーアイランドで平和に暮らしていたヨッシー。
朝の散歩をしていたある日、カメックに弟のベビィルイージを連れ去られ上空から落下してきた赤ん坊時代のマリオであるベビィマリオと出会ったのを機に、運命が大きく変わる事になる。
温厚で世話好きな性格をしており、赤ん坊の身でいながら何処にいるかも分からないベビィルイージの元へ行こうとするベビィマリオの事が心配であった結果、仲間のヨッシー達との相談の末、交代しながらベビィマリオの指し示す場所へと向かうことになった。
ヨッシーに支えられながらも生まれて初めての大冒険をしたベビィマリオは、無事にベビィルイージと再会。捕らわれてしまっていたコウノトリさんも救出し、ヨッシーはコウノトリさんに送り届けられるベビィマリオ達を見送るのだった(『ヨッシーアイランド』)。
しかし、今度はコウノトリさんの手違いが原因で、ベビィマリオとベビィルイージの二人は届け先を間違われてしまい、あわてて本来の両親となる者達の元へ届けられようとしていた際に、またしてもカメックにベビィルイージが連れ去られ、たまご島に落下したベビィマリオは、そこで暮らす別個体のヨッシー達の助けを受け、2度目の冒険を経験。再びベビィルイージと再会し、今度こそ本当の両親の元へと届けられた(『ヨッシーNewアイランド』)。
その後、スターチャイルドの力を狙い未来から来たクッパによって、ベビィマリオやベビィルイージだけでなく、ピーチ姫の赤ん坊時代であるベビィピーチや同じく赤ん坊のベビィDKやベビィワリオまでもが連れ去られ、何の偶然か、ヨッシーアイランドで平和な生活に戻っていたヨッシー達の下に再びベビィマリオが落下し、彼らと再会し、更にはベビィピーチもパラソルで落下して来る。再びの相談の末、ベビィ達の見ている方角に他のベビィ達もいるに違いないと判断したヨッシー達は、ベビィマリオ達と共に他ベビィ達を探す為の冒険に出る。ベビィマリオにとってこれは3度目の冒険となった(『ヨッシーアイランドDS』)。
エピローグではベビィマリオ、ベビィルイージ、ベビィピーチ、ベビィDK、ベビィワリオ、ベビィクッパの他に、新たに生まれた緑色のヨッシーが第7のスターチャイルドに選ばれており、このヨッシーこそが後に成人したマリオと共に冒険するヨッシーである可能性が高い。
『いただきストリートDS』ではヨッシーアイランドシリーズのヨッシーと本編のヨッシーは別個体という設定が明かされなかった為、この回のヨッシーによると当のマリオ本人は当然だが赤ん坊の頃にヨッシーと共に冒険をした事を忘れてしまっている模様でショックを受けていたが続編では現在の設定が反映され、同ステージでの台詞も変更されている。
なお、『ヨッシーNewアイランド』ではヨッシーのテーマソングも作成され、CMで流されている。
「ゆけ~ てきをのみこめヨッシー」
「タマタマ タマゴ な・げ・て~」
「たおせ ヨッシー」
「ゆけ~ キミはムテキさヨッシー」
「デカデカ タマゴ ぶ・つ・け~」
「こわせ ヨッシー」
マリオシリーズのヨッシー
マリオシリーズでマリオと共に冒険していく事になるヨッシー。マリオファミリーの一員でもある。
他のヨッシーと同様に温厚な性格で、言葉を話す作品ではマリオの事を初期は「マリオ」と呼び捨てにしていたが漫画版の影響からか「マリオさん」と呼んでいる。基本的に誰にでもタメ口で話すが作品によって敬語も使う。一人称は「僕」だが近年の作品は一人称を使うシーンがない。
恐竜ランドのヨースター島に在住しているが、『スーパーマリオオデッセイ』ではキノコ王国でも居を構えている。家族構成は不明であるが、友人としてキャサリン、ライバルに同種族のワッシーがいる。
平和に暮らしていたある日、恐竜ランドを支配しに現れたクッパによって仲間を連れ去られてしまい、それを助けに行こうと一人旅立つが、クッパ軍団に囚われてしまい、卵の殻の中に閉じ込められていた所をマリオとルイージの二人に助け出され、彼等と共に恐竜ランド中を冒険。コクッパ七人衆に囚われていた仲間達を助け出し、エンディングでは卵から孵る形で仲間達が自由になれたのを、青、黄、赤のヨッシー達と共に喜んだ(『スーパーマリオワールド』)。
その後も様々な経緯からマリオ達と共に冒険する事になり(『ヨッシーのロードハンティング』、『マリオとワリオ』、『スーパーマリオサンシャイン』、『スーパーマリオギャラクシー2』、『Newスーパーマリオブラザーズ2』等)、パズルゲームの作品等では自らが主役として活躍する事もある(『ヨッシーのたまご』、『ヨッシーのクッキー』、『ヨッシーのパネポン』等)。
『スーパーマリオRPG』では、ヨースター島に戻って暮らしている所でマリオと再会。問題を起こしているライバルのワッシーを何とかすべくマリオに協力してもらう形でワッシーとレースを行い、最終的に勝利して彼を改心させている。
なお、特殊アイテム『ヨッシーのクッキー』を戦闘中に使うと、ヨッシーが現れて戦いのサポートをしてくれる。
パーティーメンバーにはならずサブキャラでしかないのだが、メインビジュアルでは何故かメインキャラ5人と一緒に並んでおり、このイラストを見てヨッシーが仲間になると勘違いした人は少なくなかった。
リメイク版でも立ち位置や出番は据え置きで、さらに前述の勘違いの件もあってかメインビジュアルから削除された。
『スーパーマリオ64』では、隠しキャラクターとして登場。120個のパワースター全てを集めた後、ピーチ城の屋根の上に登ると出現し、マリオの残り人数を最大数(100)まで増やし、3段跳びの仕様を変更(無敵回転アタックになる)した後、何処かへと去っていく。ヨッシー本人がスーパーマリオ本編で明確に言葉を話した数少ないシーンでもある。
リメイク作となる『スーパーマリオ64DS』では主人公に昇格し、ルイージ、ワリオと共にプレイヤーキャラとなった。最初に使用する事になるキャラで、特定の条件を満たさないとマリオ達でプレイする事が出来ない仕様となっており、最終的にはマリオ、ルイージ、ワリオの3人と交代で冒険を進めていく事になる。
『スーパーマリオラン』では初めて2Dマリオで単体で使用可能なキャラとなり、『スーパーマリオブラザーズワンダー』にてスーパーマリオブラザーズシリーズでも初めて単体で操作出来るようになった。
『スーパーマリオラン』では若干ジャンプ力が低いがふんばりジャンプによる滞空時間の長さは健在で、更にトゲでダメージを受けない。後日のアップデートで赤・青・黄・紫の色違いが追加され、それぞれヨッシーの家を建設する事で使用可能となる。
『スーパーマリオブラザーズワンダー』ではデザインも微妙に変化し、背筋が伸び、首と手が少し細くなっている。緑、赤、黄、青のカラーリングが最初から使用可能で4人全員ヨッシーでプレイする事も可能。ふんばりジャンプや飲み込みなどの特徴は相変わらず(ちなみに飲み込んだ時は顔がしゃくれてるように見える)で、オンラインでは従来のようにマリオ達他のキャラを乗せることも当然可能だが、ヨッシーがヨッシーに乗るという今までありそうでなかった事もできるようになった。またマリオランでのトゲでダメージを受けない性質も強化され、トッテンと同じダメージを受けないキャラとなっており、アクションゲームが苦手な人、または初心者に使いやすいキャラになっている。ただし落ちたりマグマなどに触れたりするとミスになってしまうのでそこは要注意(例えるならヨッシーアイランド仕様のマリオを背負っていない版だろうか)。
因みに本作にはゾウマリオを筆頭としたゾウ変身が登場。当然ヨッシーに乗ることもできるがかなり重いのか微笑むような笑顔が消え真顔になり、なおかつ中腰になる(ゾウは陸上動物物の中では最大級の大きさを誇っており、一番大型のアフリカゾウはオスが6トン、メスでも4トンである)。逆に乗った方はヨッシーの視界の邪魔にならないよう、鼻を持ち上げ折り畳んでいる。
主なシリーズ、出演作品
アクション
年代 | タイトル |
---|---|
1995年 | ヨッシーアイランド |
1997年 | ヨッシーストーリー |
2002年 | スーパーマリオアドバンス3 |
2004年 | ヨッシーの万有引力 |
2005年 | キャッチ!タッチ!ヨッシー! |
2007年 | ヨッシーアイランドDS |
2014年 | ヨッシーNewアイランド |
2015年 | ヨッシーウールワールド |
2017年 | ポチと!ヨッシーウールワールド |
2019年 | ヨッシークラフトワールド |
パズル
その他
年代 | タイトル |
---|---|
1990年 | スーパーマリオワールド |
1993年 | ヨッシーのロードハンティング |
2001年 | スーパーマリオアドバンス2 |
2002年 | スーパーマリオサンシャイン |
2004年 | スーパーマリオ64DS |
2009年 | NewスーパーマリオブラザーズWii |
2010年 | スーパーマリオギャラクシー2 |
2012年 | NewスーパーマリオブラザーズU |
2013年 | NewスーパールイージU |
2016年 | スーパーマリオラン |
2017年 | スーパーマリオオデッセイ |
2019年 | NewスーパーマリオブラザーズUデラックス |
2023年 | スーパーマリオブラザーズワンダー |
漫画版
スーパーマリオくん
第1巻から登場。一人称は「私」。常に敬語で話すが、洗脳されて敵になると凶暴な言動を取るようになる。基本的に喜の感情が強く出ているが、明らかに格下な敵にはバカにした言動を取ることがあり、当初はルイージのことも「ルイージさんはいつだって脇役じゃないですか」と思っていた。
ルイージほどではないが主役の座を狙っているところがあり、マリオをやっつけて主役を奪おうとしたことがある。しかし、現在ではマリオの相棒ポジションに収まろうとすることが多く、ルイージと張り合うこともしばしば。
ボケの大食いで敵キャラからアイテムまで食べまくる。マリオの相棒としての側面が強く、実際にシリーズを通して見てもルイージよりも出番が多く活躍している。
また、6つの金貨編やワリオランド編、スーパードンキーコング編など本来なら出番のないストーリーにもマリオと共にメインを張っていたほど。ただし、6つの金貨編ではヨッキー(ヨッシーのクッキーの略。「ゆっくり」のイメージが近い)としての登場であるため厳密には別人。
ヨッシーアイランドの設定が反映されスーパードンキーコング編で「赤ちゃんマリオの世話をしたことがある」と述べている(マリオの方は覚えていなかった)。
しかしスーパーマリオRPG編辺りから「マリオとそのゲームの仲間キャラが活躍する」方針に変わったことで出場が激減した。ただし、スーパーマリオ64編など本編ではチョイ役だった場合でもストーリーに大きく関わるような改変がされることもある。
スーパーマリオUSA編ではカービィ体質という設定があり、敵キャラやアイテムを食べるとコピーして姿形が変わるという演出がされた。ラスボスマムーに対しても、要塞化し打つ手無しかに思われたところれちびヨッシーたちが現れ要塞マムーを食べ始め、それに食欲を触発されたヨッシーが一気に食べて倒すというまさかの結末となった。
ヨッシーが初めてそのエピソードのラスボスを倒した瞬間である。
なお、キャサリンとは最初は敵同士で、味方になった後もしばらく一方的に好意を寄せられていたが、やがて両想いとなる。
直後にドン・チュルゲの仕掛けた柏餅爆弾でキャサリンは爆死してしまう。激怒したヨッシーはドン・チュルゲを丸焼きにして仇を討ったのだった。その話のオチでは別個体のキャサリンが登場。以後も普通に「キャサリン」としてヨッシーに接している(マリオ曰く「生まれ変わりみたいなものだな」)。
NewスーパーマリオブラザーズWii編ではマリオが不在の中、ルイージと緑コンビで活躍するストーリーが何本か存在する。
作者の沢田は今でもヨッシーが好きだと述べており「ネタに困った時は大食いさせるだけでボケてくれる」として重宝していたという。そのためか、彼を主役とした短編や特別編も多い。(オリジナルエピソードのヨッシーパラダイス編やスーパーマリオサンシャイン編のクリスマス特別編など)
本山一城版
スーパーマリオワールド編1巻から登場。一人称は「ぼく」。こちらも敬語で喋るが、マリオくんと比べると暗い面が目立つ性格。
当初の掛け声は「うぃっきー!(作者にはゲームでそう聞こえていたとのこと)」で後に語尾に「ヨッシー(よっすぃー)」を付けるようになった。
クッパたちの侵略によって仲間たち諸共たまごの中に閉じ込められていた。マリオとルイージに助けられた後、ピーチ姫に一目惚れする。
活発で元気だがぼんやりとした顔をすることもある。そういう顔をしている時は空気が読めない・あるいは無感動な言動をすることもあり、マリオが落ち込んだルイージを励ましているのに「そうかなぁ。そうとは思えないけど」と呟いたりする。
マリオカート編ではカートに乗ると一匹狼なキャラクターに豹変し、ピーチ姫に「このレースが終わったらオレと結婚しような」と告げている。(「調子に乗らないで。あんたは所詮ナンバー2よ」と断られている)
ヨッシーのたまご編ではもう一人の主人公として活躍した(飽くまで中心はマリオ)。母親であるマザーヨッシーも登場した。ヨッシーは長男で、幼い頃に流されて生き別れになっていた。
母のことを思い出して会いに行き再会するも、カメックが爆弾を投下してタマゴを全滅させたためマザーヨッシーしか生き残っていなかった。
更にクッパも悪事に加わり、かつて封印された世界を滅ぼす存在デビルヨッシーを復活させてしまう。
クッパはデビルヨッシーを利用するつもりだったが実はデベソヨッシーというのが本名で、デビルのような姿はハリボテだった。
ヨッシーは巨大化して対抗しようとしたが、デベソヨッシーは迎えに来た兄弟と共に飛び去って行った。このため戦いにはならなかった。
この「ヨッシーの故郷がクッパとカメックに蹂躙される」という設定は後に発売されたヨッシーストーリーに通じるものがある。
最終話では行方不明となったマリオを探すためにルイージと協力して追跡を行う。マリオを発見するも記憶喪失となっており、二人の姿を見ても何の反応もなかった。
ところがテレビでピーチ姫と大富豪ビビンバ(変装したクッパ)の婚約(政略結婚)が報じられた際、それを目にしたマリオは「あれはクッパじゃないか! どうしてピーチ姫は気づかないんだ!」と驚き記憶を取り戻す。
その後、ヨッシーはマリオとルイージを背に乗せてクッパとピーチの結婚式会場へと乱入。その際の衝撃でクッパは吹っ飛ばされてノックアウトされたので戦いにはならなかった。
キャサリンには同じ恐竜ということで好意を向けられているがオカマなのでお断りしている。
外部出演
スーパードンキーコング2
「Cranky's Video Game Heroes」の2位として登場(ちなみに3位はリンク、1位はマリオ)。
GBA版では3位に変更されている。
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズ
『ニンテンドウオールスター!大乱闘スマッシュブラザーズ』から参戦しているレギュラーの一角。
公式曰く「初心者 または 上級者向け」のファイター。
「ふんばりジャンプ」による空中ジャンプ力の圧倒的な高さと最速レベルの空中スピード、使いやすいワザが揃っている一方で、シールドの仕様が他ファイターと異なる、上必殺ワザが復帰に使えない、意外と小回りが利かないなど、独特の癖を併せ持つ。
詳しい解説はヨッシー(ファイター)を参照。
余談
名前の由来
ヨッシーという名前の由来は、任天堂の社員のあだ名に由来して命名されたものである。
ちなみに、1993年に発売された任天堂キャラクターガイドによると、フルネームは「T. Yoshisaur Munchakoopas(T. ヨシザウルス・ムンチャクッパス)」だとされている……と言う有名な噂があるが、これは正確ではない。
一応このキャラクターガイドは存在するのだが、著名なゲームライターであるブレイク・J・ハリス氏が公開したNOA(ニンテンドー・オブ・アメリカ)の内部資料であり、プレイヤーの前に公式設定として公開された事は一度もない。
しかもこの記事には他のキャラも適当な設定が載っているため(キノピオはファンガス連邦に家族がいるなど)、スタッフのお遊びであり正式な設定ではないと言う説が有力。
この内部資料はキャラクターデザインの参考資料であり、文章の方はあまり重要ではなかった可能性が高い。
(ソース:The Official Nintendo Character Manual From 1993)
ドラゴン?カメ?ウマ?
上述の通りゲーム中のヨッシー自身は「スーパードラゴン」を名乗っていたり、ヨッシーの横顔を象ったドラゴンコインなるアイテムが存在したりするが、『スーパーマリオコレクション スペシャルパック』に付属するスーパーマリオヒストリーのブックレットや、「ニンテンドークラシックミニ スーパーファミコン」発売記念インタビュー 第5回で実はカメの仲間と設定されていたことが記載されている。
ヨッシー登場のきっかけは宮本茂プロデューサーの「マリオを馬に乗せたい」というアイディアによるものだったため、ヨッシーの背中の赤色の部分も初登場作のスーパーマリオワールドでは馬の鞍のようにも表現されているが、キャラデザインの実作業に関わった手塚卓志ディレクターいわく鞍ではなく「あれはコウラだ」とのこと。
ただし、ニンテンドーキッズスペースでカメなのか恐竜なのかわかっていないとの記載もあり、ほかの媒体でもさんざんスーパードラゴンや恐竜と記載がある。他の創作や伝承にも見られるカメの要素を持つドラゴンの一種と見るべきか。
その他
多くのゲーム作品では足をバタつかせて滞空時間及び距離を延ばす”ふんばりジャンプ”が出来る他、度々容赦ないプレイヤーによって、ふんばりジャンプでも穴に落ちそうなときに踏み台として乗り捨てられることもある。まさに外道。
余談だが、前述の通りマリオの世界ではドラゴンと恐竜は同一視されているらしい。
ヨッシーは大人タイプと子供タイプがいるが、初期は大人タイプの方が明らかに可愛かった。鞍もとい甲羅の部分も子どもの頃には無い。
関連イラスト
色違いヨッシー
よくある光景
関連タグ
ヨッシーアイランド スーパーマリオワールド マリオシリーズのキャラクター一覧
マリオ(スーパーマリオ) ルイージ キャサリン(マリオシリーズ) チビヨッシー バルーンヨッシー
戸高一生:前述通りヨッシーの声優。
山本由伸:プロ野球選手(投手)。渡米後にアメリカで付けられたあだ名の1つが「ヨシ」であったことから、球団側からヨッシーと絡めて色々ネタにされている。
以下、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』のネタバレ注意
このまま下にスクロールしても後悔しない人以外はブラウザバックを強く推奨します。
作中ではクッパ軍団に対抗すべく、ピーチ姫、マリオ、キノピオの三人がジャングル王国へ向かう道中の背景に、ヨッシーの大群が走っているシーンがあるだけで、ストーリーには全く絡まないモブキャラ扱いであった。
ピンク色の個体だけが意味ありげにこちらを見つめていたが……?
後はクッパとピーチ姫の結婚式の贈呈品(?)にヨッシーの卵があるくらい。また、クッパの飛行船の牢獄にヨッシーらしき捕虜もいる。
……が、エンディングのラストに、ブルックリンの地下に一個だけあったヨッシーの卵(結婚式の贈呈品のもの?)が孵るシーンが描かれていた。
「ブルックリン(=ニューヨーク)」「卵が孵るシーンで終わる」という点からもしかすると……?
なお、DVDの特典映像でもスタッフ達がそれに関する意味深なコメントをしていた。
そして翌年の2024年3月10日にて、マリオ映画の新作が発表された。続編なのか不明だが…?