曖昧さ回避
- 『夢工場ドキドキパニック』及び『スーパーマリオUSA』に登場するカエルに似たキャラクター。本稿で解説。
- ドラゴンクエストシリーズに登場するモンスター。 → マムー(ドラクエ)
- もしかして→マモー
概要
巨大なカエル型の悪夢の魔物。
漢字表記は魔夢。英語表記では「Wart(ワート)」。
元々は『夢工場ドキドキパニック』というゲームのキャラクターだったが、後に「大人の事情」でマリオシリーズのキャラとなった。
ワールド7-2のボス、つまり当ゲームのラスボスとして出演し、プレイヤーを目掛けて複数の泡を吐いてくる。倒し方は(後述の通り)、マシンから出てくる野菜をマムーに6回喰わせること。
ただし、口が開いている時のみ有効。そして野菜は泡に当たると消えてしまうので注意が必要。
『夢工場ドキドキパニック』のマムー
夢宇界(ムウかい)という平和な夢の国にある「夢工場」をイタズラ者のマムーが乗っ取ってしまった。
夢工場にある「ドリームマシン」をいじって次々と悪夢を作り出すマムーを懲らしめるため、ムウの人たちはマムーの苦手な野菜を持って、夢工場に押しかけた。マムーは降参し、夢宇界は、再び平和な夢の国に戻りましたとさ、めでたしめでたし。
という絵本を、双子の兄弟ピキとポキが破いてしまうことにより、事件が起こる。マムーが、ピキ達を「夢工場」の絵本の中に引き込んでしまったのだ!!
『スーパーマリオUSA』のマムー
ある日マリオは、不思議な夢をみる。夢の国の住人は、こううったえかける。
「夢の国、サブコンがマムーに乗っ取られてしまった、助けて欲しい。マムーは野菜が苦手なのです」
次の日、マリオと仲間達は、不思議な洞窟を発見する。その中には、夢で見たのと同じ世界が広がっていた。サブコンだ。マムーはサブコンの中心部にある「ドリームマシン」を奪って、「奇妙な悪夢の怪物」を次々と生み出していた…
マリオたちの、「夢の世界」での冒険が始まる。
豆知識
マムーの初登場は『夢工場ドキドキパニック』だが、後に『スーパーマリオUSA』でマリオキャラとして定着、有名になる。この『スーパーマリオUSA』は『スーパーマリオコレクション』収録時に「豪華版」として移植され、その後は『スーパーマリオアドバンス』でもアレンジ移植された。
さらには『ゼルダの伝説 夢をみる島』にお助けキャラとしてゲスト出演しており、一見マイナーキャラに見られがちなマムーは、実はかなり色んなところに出没している。
最近では任天堂のパンフレットにも登場している。
余談だが、どうぶつの森シリーズにカエル系の住民として登場する「サム」は、英名が「Wart Jr.」(=マムージュニア)となっている。ただし体色はマムーが緑色なのに対し、サムは茶色。
さらに余談だが、マムーは『大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL』にてスピリッツで登場している。
ちなみに『夢工場ドキドキパニック』や『スーパーマリオUSA』においてチャプター1~チャプター6までは3ステージずつあったのに、マムーが出てくるチャプター7だけが2ステージしか無い理由は『夢工場ドキドキパニック』のストーリーである「絵本を双子の兄弟ピキとポキが破いてしまったこと」である。本来であれば「マムーが降参するストーリーが描かれる筈の最後のページ」が破かれて絵本から無くなってしまったわけだが、そのページに相当するのが7-3というわけである。
そのため、7-3が無くなってしまったから本作では7-2が最後のステージとなっている、と本作のストーリーやステージ数についてもマムーが大きく影響を与えている。
もっとも、色々と仕様は変わっているがほぼキャラの差し替えに近い作品である『スーパーマリオUSA』においては上述のようにストーリーが大きく変わっている筈なのだが、それについては原作である『夢工場ドキドキパニック』がそうだったから7-2までしかないんだとしか言いようが無い。
漫画
スーパーマリオくん
スーパーマリオUSA編のラスボスとして登場。『夢をみる島』のマムーのように関西弁で喋る。
原作通りサブコンを支配しており、手始めにキャサリンを送り込んでマリオたちを始末しようとした。失敗するとドドリゲスに命じてマリオたちをサブコンまで拉致させた。
マリオたちにちょっかいを出す理由は特に語られていない。
マリオに弱点の野菜を投げつけられたが「健康のために野菜嫌いを克服したんや」ということで無効化。弱点がないため逃げ出したマリオたちをシャボンに閉じ込めるが、マリオに捨て身のバクダンで反撃される。激昂してマリオを仕留めようとしたが、マリオ側に着いたキャサリン族が救援に駆け付け、スロットの大当たりを利用した「コインタイフーン」でダメージを受ける。
マリオたちに緊張感がないという事から脱皮して第二形態へと変身。頭部からガプチョを生やしチョッキーの身体になるという衝撃の姿となった。更にはドン・チュルゲのボムを投擲したり、背中からヒーボーボー出現させるという攻撃まで行った。一度はアイテムでパワーアップしたマリオたちに圧されたが、パワーアップアイテムを消し去るというチート技で逆転する(サブコンはマムーの思い通りになる世界なのでアイテムの存在を拒否した)。
そのままマリオたちをボンドで固めて捕らえるが、マリオたちを探しに来たクッパが城ごと現れ、更にピーチ姫の奇跡のキノコの力によってマリオはクッパ軍団と合体。マムーは終始完全に圧倒され、最期は「急降下ドッスン」によって潰され倒された。
……かに思われた。
しぶとく生き残っていたマムーは、真の姿である巨大な顔面要塞となって復活。合体が解けた間隙を突き、ビーム攻撃でクッパ軍団をやっつけてしまう。今度こそ手詰まりとなったマリオたちだが、ちびヨッシーがマムーを食べ始め、それに食欲を刺激されたヨッシーがマムーを丸ごと食べてしまうというまさかの結末となった。こうなっては今度こそマムーも復活できず、こうしてサブコンはマムーの悪夢から救われたのだった。
ちなみにマムーとの戦いは3話に渡って繰り広げられ、ラスボス戦としては長く描かれた方である。
本山一城版
サブコンの妖精たちに呪いの仮面をつけて支配していた悪党。野菜が大嫌い。一人称は「わし」「わたし」で語尾に「なのね~」を付ける。
ヘイホーたちはサブコンの住人であり、仮面に支配されて操られているという設定。
開拓時代のアメリカに住む4人の若者(マリオ、ルイージ、ピーチ、キノピオ)たちから野菜の種を奪い、野菜が生えることのない世界にしようとしていた。サブコンまで取り戻しに来たマリオたちと敵対することに。
隙を突いてピーチ姫を拉致すると「ミムー」という名前を付けて召使いにするが、野菜の入ったスープを食べさせられたことで激怒。一生取れないおたふく仮面をつけてお仕置きした(実は後頭部に付けただけだったが気づいていない)。
マリオとの対決では鼻がデカくて仮面が付けられないということから捕まえて食べようとする。まんまと口の中に放り込むも逆につっかえ棒の如く口を開けっぱなしにさせられてしまい、そこへピーチ姫が隠し持っていた大量の野菜を放り込まれたことで敗北する。
後日談では仮面舞踏会を開催し、ピーチ姫とキノッペちゃん(同作のオリジナルキャラクター)を誘き出して捕まえてしまう。そのまま二人を食べて報復しようとするが、マリオ、ルイージ、キノピオが助けに来たことで彼女たちを人質にしギャンブル勝負を提案。負けたらマリオたちには3人のキャサリンと結婚してもらうという条件を付ける。
スロットマシーン勝負ではルイージと対決。当初は優位に立っていたがマリオのアドバイスを受けたことでルイージに圧され始める。資金が尽きたためガウンや首飾り、果ては金の入れ歯まで担保にして勝負を続けるがすべて毟り取られてしまった。
UFOキャッチャー勝負ではキノピオと対決。砂の中に埋まった人たちを一度に多く引き上げた方が勝ちであり、これはマムーが圧勝する(実はクレーン部分に手下のボブが隠れて掴んでいた)。
最後のルーレット勝負ではマリオと対決。本来なら玉の中に隠れたキャサリンがインチキをするはずだったが、玉の動きからそれに気づいたマリオによって野菜の力で時間を止められ、接着剤で玉を固定されてしまう。こうなってはインチキもできずマムーの敗北となった。
勝負が終わった後に武士の情けかルイージからブン取られた物を投げ返されている。