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詳細

スーパーマリオくん

ころころこみっくのすーぱーまりおくん

『スーパーマリオくん』とは、沢田ユキオによる児童・ギャグ漫画作品である。沢田ユキオは任天堂スタッフとの交流があり、『マリオくん』も公式の『スーパーマリオ』シリーズやその他の任天堂作品と、相互に影響し合っている。
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説明

沢田ユキオによるギャグマンガ。1990年から月刊コロコロコミックに掲載。当初は読みきり漫画の『スーパーマリオブラザーズ2』のみの予定だったが、反響が大きかったため連載する形となった。現在コロコロコミックの中では、一番連載期間が長い漫画である(2020年時点で30年目)。
2022年3月現在、単行本は57巻まで発売されている。単行本で話の話数は「第〇面("面"の読みは「ステージ」)(毎巻第1面から始まる)」となっている。基本的に1話で終わる短編形式となっているが、ラストバトル等は2話3話続けて描くこともある。


内容は「大ボケ」で、マリオキャラがボケをかましたり、ウ○チなどの下ネタが描かれる。マリオが味方を武器や盾として使うシーンも多い(大体被害者はヨッシーやそのストーリーの相棒)。
誰かがずっこけた時の「どどー」や「ずるー」という擬音、ダメージを受けた時の「んぎゃー」や「あ゙〜づ」という悲鳴、指を差しながら「すなー!」というツッコミが特徴。
初期の第一巻から早速「風雲たけし城」や「淀川長治を思わせるナレーション」などその時の時代を感じさせるパロディや色っぽいネタも毎回やってのける。特にお笑い芸人のネタは積極的に取り上げており、当時を知る大人が読むと懐かしさを覚えることも(ゲッソーに変装した際、当時のアルバイト求人誌『フロムエー』のCMで流れた『カーキン音頭』を口ずさむというものもあった。テレサなどの幽霊キャラに攻撃が効かなかった際に『ゲゲゲの鬼太郎』の主題歌を口ずさむなども)。
また、物をあげる(渡す)際に「はい、あ~げた」と言って、与える物を頭上に「上げる」など、同じネタを何度も披露し、定番ネタとなっている(ただしこのネタは『64』編を最後に使われていない)。

また、原作ゲームでは登場しないキャラや敵キャラクターが仲間・ゲストとして登場する事がある。アイテムやステージギミックが自我を持ち、仲間になることもある。

・例
スーパーマリオUSA:本来なら登場しないヨッシーが仲間として登場。キャサリンもレギュラー化し、味方になっている。
6つの金貨:アイテムであるニンジンが人格を持ったキャラとして仲間になる。またヨッシーのクッキーよりヨッキー(オリキャラ)が仲間に。
スーパーマリオ64ヨッシーのロードハンティングよりスーパースコープと武装クッパが登場。レインボークルーズの動く絨毯が江戸っ子口調で自我を持つキャラになったり、終盤にボムキングバッタンキングなどの敵キャラが味方になっている。

逆に、ワリオの森スーパードンキーコングヨッシーストーリーなど、本来マリオが登場しないゲームでマリオが登場する(場合によってはヨッシーやルイージも出る)事がある。その場合、本来の主人公であるキノピオやドンキーなどを差し置いて、マリオが主役級の活躍をすることが多い(ヨッシーストーリー編などの例外もある)。

『クリスタルキノコアドベンチャー』や『未来編』などのオリジナルストーリーも存在する(ただし、クリスタルキノコアドベンチャーは後半からヨッシーのロードハンティング化しており、未来編はワリオランド編からヨッシーアイランド編の繋ぎになっている)。

主要人物

マリオ

言わずと知れた主人公で、作中1の大ボケキャラ。守銭奴である上に、ピーチ姫にはだらしない一面を見せることが多いものの、仲間想いで主人公らしくカッコいい一面もある。
詳細はマリオ(スーパーマリオくん)の記事を参照。

ルイージ

マリオの弟。連載当初はマリオと同じ体格・ヒゲをしており、メインの3人の中では比較的真面目でしっかりしたツッコミ担当で、その一方「マリオが死ねば俺が主役に…」と密かに考えている腹黒さを併せ持つ三枚目キャラだった。パワーアップアイテムを持ち込み、懐から取り出すという某猫型ロボットのようなことをやっていた。
後に公式に合わせて顔やヒゲが変化し、性格も穏やかになり、35巻以降からはマリオのことを呼び捨てから「兄さん」と呼んだり、一人称が「俺」から「ボク」になるほど軟化している。軟化してからはボケキャラになり、マリオがツッコミを行うようになった。ヨッシーほどではないが、マリオに武器や盾にされることが多い。
ちなみに「マリオを追い込んだ敵がルイージの参戦により逆転で倒される」というのはこの漫画の定番である。

ヨッシー

マリオに次ぐ大ボケ担当。初期の頃は上記のヒゲ兄弟を同時に背中にのせられるほど体が大きかったものの、現在ではほぼマリオと同じぐらいの大きさに落ち着いている。基本的に敬語口調で優しい性格をしているものの、良くも悪くも大食いでマリオ達を助けたり困らせることもしばしば。一方で、マリオに武器や盾にされ、ボロボロになるシーンも多い。
マリオUSA編前にキャサリンに惚れられ、最初は嫌がっていたが、しばらくすると相思相愛な仲になっている。
お化けが苦手だったがスーパーマリオサンシャイン編では同じく食いしん坊なデブテレサと仲良くなっている(というか、サンシャインではヨッシーはテレサを食べることができる)。

クッパ

マリオの永遠のライバル。マリオ同様大ボケでピーチ姫にはだらしない。基本的にマリオと敵対しているものの、仲はそれほど悪くなく、利害が一致した際は協力することが多い。
仲間になっている間はマリオを裏切ることはしない。

子供の頃の姿であるベビークッパが登場するヨッシーストーリーの世界と同じ世界線であるため、同じ時代にクッパとベビークッパが存在するというややこしいことになっている。
また、スーパーマリオブラザーズ3のクッパとは別人という設定である。

ピーチ姫

キノコ王国の姫。大ボケが多い本漫画では、比較的常識人である。本編同様クッパの手下によく誘拐されるが、攫われてもクッパ城では彼女がクッパを含めて尻に敷いているシーンが多い。

ワリオ

マリオのライバルの怪力男で、やたらと顔がデカく、よくオナラをする。ゲーム通り「6つの金貨」編から登場し、マリオと敵対するが、「ワリオランド」編では、女海賊シロップに奪われた巨大黄金像を手に入れるために、(某ブタの如く裏切ることも多いが)マリオと協力する。
顔のデカさを利用してマリオテニス短編では顔面ラケットという反則技を披露したことも。
何気にラスボスを担当した全てのシリーズでこの漫画オリジナルの最終形態(超巨大化、重装甲のアーマー装備、城と融合)を貰っている。

なお、クッパとワリオは互いに敵対する際はマリオと共闘した事があるがその時の理由が
「アイツなんかに勝たせてたまるか!マリオを倒すのはワシ(オレ)だ!」というものだったりする。
その為、一度協力こそしたもののそれ以降はこちらも敵対している。
なお、マリオに盾にされチビワリオに弱体するネタもある(ワリオランド編では裏切り防止のためにしょっちゅうマリオによってチビワリオ化されることが多い)。

ドンキーコング

ゴリラ。本漫画では初代jr・2代目が登場する。
初代ドンキーは14巻以前は若いころの姿で登場したものの、14巻から急に老けてクランキーコングの姿で登場する。ヨッシー曰く「マリオさんは歳とらないんですね」(もっとも、原作ゲームでもマリオは歳を取らずに三世代ドンキーと共演しているので、ツッコむのも野暮である。そもそも、同じスーパードンキーコング編でのヨッシーはヨッシーアイランドのヨッシーと同一人物という設定であるため(ヨッシーアイランド編とは別の設定)、他人のことが言えない)。
ドンキーコングjrは6巻のマリオカート回で2回登場し、どちらもマリオに敗北している。
2代目ドンキーは、14巻で初代が老けると同時に登場し、原作通りディディーが相棒である。見た目は初代と同じであるものの、初代以上に大ボケで間抜けなシーンが多い。
ちなみにオリジナル要素としてエリザベスという恋人がいる(アニメ版ドンキーコングを意識してキャンディーコングと恋人になることも)。

キノピオ

キノコ王国の住人。基本的にツッコミ役で、「NEWスーパーマリオブラザーズWii」編では、ゲーム通り「きいろキノピオ」「あおキノピオ」が登場する。

キャサリン

スーパーマリオワールド編にて、スーパーマリオUSAからゲスト出演の形で登場。最初はマムーの手下としてマリオ達と敵対するが、ヨッシーに惚れて以来マリオ達の仲間となる。
原作ではオカマだが、本作では一貫として女性キャラとして扱われている。

赤ボム

スーパーマリオ64編に登場。原作と違い両腕がある。
原作通りに大砲を用意する他、マリオに爆弾代わりに使われることもある(一応ピンキーやバレルのように再生する)。リボルバー拳銃型の大砲を持っていたが、威力が高すぎて捨てていた。
本来は絵画の世界の住民であるため絵画の外には出られなかったが、7周年記念回で同じく絵画の世界の住民である江戸っ子じゅうたんと共に現実世界に出れるようになった。
マリオパーティ編にも登場し、マリオに助けを求めた。

チームちびヨッシーズ

ヨッシーストーリー編に登場。個性豊かな6色のちびヨッシーたち。
ヨッシーストーリー編以降も度々登場したり、彼らを意識したと思われるちびヨッシーが登場することもある。

ヒロスエ

ワリオのペットワニ。1999年の別冊コロコロコミック6月号での「マリオパーティ」編で登場をしたオリジナルキャラクター。名前の由来は広末涼子から。

本家への影響・本家からの影響

このように書くと「キャラ崩壊だらけのおバカ漫画」みたいに思えるが、この漫画に登場したキャラクター設定やオリジナルアイテムが、効果は違えど実際のマリオゲームに出るなど、その影響力は大きい。
(例としてアイスマリオに変身するアイスフラワーやヨッシーとキャサリンが仲良し、ワリオとの決戦の際にマリオの助っ人に来たルイージが持っていたアイテムが「マリオカートのサンダー(当時は「イナズマ」という名前)」だったからかルイージがサンダーハンドを使える様になる。コミック第1巻の風雲たけし城風のクッパの城が登場し、後にスーパーマリオオデッセイにて実現された。)
また、3UPムーンは無敵スターに次ぐパワーアップアイテムとして活躍しており、オリジナルの強敵を次々と倒している。

インタビューによれば、沢田ユキオはマリオの生みの親・宮本茂との面識がある。

> 沢田 ほかに、会えてうれしかった方は、やはりマリオの生みの親である宮本(茂)さんですね。宮本さんとは年が近いんですよ。
> ――宮本さんとのツーショット写真がコミックスの40巻に掲載されていましたね。
> 沢田 はい、そのとき交換させていただいたサインも載せています。

また、『マリオくん』そのものが公式ゲームに登場してもいる。

> 沢田 あ、50巻といえば『スーパーマリオメーカー』も印象的ですね。連載25周年記念でコラボさせてもらい、僕が作った“沢田ユキオ特製コース”を配信しました。キャラマリオも作っていただき、『マリオくん』がマリオのゲームに登場したのがすごくうれしかったです!
> ――コミック発のキャラクターがゲームに出てしまうなんて、すごいですよね。
(出典:「27年続くマンガ『スーパーマリオくん』の作者、沢田ユキオ氏にインタビュー。マリオに捧げた半生について聞く」から抜粋)

また、敵サイドでもクッパワリオマムーにオリジナルの強化形態を与えたり(特にワリオは全3回の対決の全てにある)、ゲーム中では無敵扱いの敵(ウンババドッスン等)を倒したり、オリジナルの敵(クッパにソックリな超巨大メカクッパ)等オリジナル設定が多い。

後の作品でマリオくんで登場したようなコンセプトのキャラクターが登場することもある。
例えば、
マリオがクッパ軍団を鎧にして戦う→アーマークッパ
クッパが大量のスターを得たことでスタークッパに変身する→ドリームクッパ
などなど。

こだわり

原作をいかにしてオリジナル展開へ持っていくかの誘導は丁寧で、原作を知らない人でもなんとなく,わかるよう「こういう流れで進むはずだった物語」を自然に説明した上で、同時にそれをフリとし、そこから変化を加える傾向が強い。
例えば以下のような流れ。

  1. スーパーマリオワールドにおけるクッパ城へ乗り込んだマリオ一行。
  2. 簡単なルートが存在することを会話の中で説明する。
    1. これにより、原作を(メタ的に)知っているから楽勝ムードであるという「フリ」を用意するとともに、ゲームを知らない人でも「困難なルートと簡単なルートがあり自由に選択できる場所」という概要をいつの間にか理解できる。
  3. いざ城に入ってみたら、クッパ城が「新装大開店」していたため、仕入れていた攻略情報が全部台無しになるというオリジナル展開へ繋がる。

ただし、現在ではこういった流れもなく自然とゲームと同じ流れのようにすることもある。これは、沢田ユキオ本人のインタビューにもあるが、長期連載が故に新しい展開を考えようとするうち、展開を一通りやってきてしまったため。
 

余談

50巻には記念として沢田が最初に描いたマリオマンガが掲載されている。マリオが悪人顔だったり、クッパの顔が牛みたいだったり、ピーチがマリオに冷たかったりなどキャラクターが大分異なる。作風も変わっており多少のボケはあるが下ネタはなく、ストーリー自体は真面目である。

スーパーマリオくん


同名タイトルで、小学館の学習雑誌に掲載されていた嵩瀬ひろしの漫画作品も存在する。(画像右)

マリオくん×スマブラ


連載当初はマリオが他のゲームにお邪魔したり、逆にお邪魔されることもあった。
画像のネタは「ケイプがスターフォックスの世界からアーウィンを盗んできた(マリオは特に何もしていない)」「マリオが神々のトライフォースの世界からペガサスの靴を盗んできた」「カービィがマリオたちのピンチに駆け付けるが別のゲームだと気づき『お呼びでない』として慌てて帰って行った」というネタを示している。

熱血感動ギャグ巨編(未収録ネタバレ注意)


わんぱっくコミックスで連載されていた「スーパーマリオブラザーズ2」は本作の前身に当たる。ギャグや下ネタが多い本作と比べると、熱血でシリアスな面が多く描かれている。また、マリオブラザーズは関西弁を使っている。「長い時間を生きたピーチ姫そっくりの女性メロン」「クッパたちが用意したニセマリオ(ロボット)が悪事を働く」など後のマリオシリーズに登場した人物と類似点があるキャラも出ている。

「スーパーマリオブラザーズ3」編では掲載紙の廃刊に伴い、クッパと決着を付けることなく打ち切りとなってしまった。しかしマリオくん5巻の巻末漫画では、「マリオ3のクッパ」が登場してマリオたちと対決しており、かつて付けられなかった決着を付けている。またこのストーリーでは初めて「クッパの死(消滅)」が描かれた。

関連イラスト

マリオくん20周年!
ヒゲ・クリ・カメと


双子と双子
事件のにおい



関連タグ

個別

コロコロコミック 沢田ユキオ スーパーマリオ

関連作品

スーパーマリオメーカー:マリオくんのキャラマリオが配信
大乱闘スマッシュブラザーズシリーズピーチが使用するキノピオガードが「味方を盾(武器)にする」という本作のギャグと同じ。ちなみにピーチ姫は24巻でキノピオを盾にしている。
だがしかしスーパーマリオくんコミックガムが本編中に登場。アニメ2期でも無事に収録され、まさかのアニメデビューを果たす。

Pixiv内の代表的なコラボ作品

東方Projectハクレーレイムさん東方妖々夢東方永夜抄夢幻の紅魔チーム)、東方地霊殿(博麗霊夢ルート))
アイドルマスタースーパー我那覇くん
真夏の夜の淫夢タドコロコミック
ニンジャスレイヤーニンジャスレイヤーくん
艦隊これくしょん提督マリオくん
ラブライブ!マリライブ!ミューズマリオくん
ウマ娘プリティーダービースーパーゴルシちゃん

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