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魔界帝国の女神

まかいていこくのめがみ

1993年に公開されたマリオの映画化作品。正式には『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』。
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概要

1993年5月28日(日本では7月10日)公開。監督はロッキー・モートンとアナベル・ヤンケンの2人。
日本公開時のキャッチコピーは「マリオが、ハリウッドを本気にさせちゃった!」。
CMなどを除くと2020年現在スーパーマリオ唯一の実写映像作品である。海外限定で言えばマリオとルイージが実写で登場するバラエティ番組もあったりしたのだが、日本ではこれが唯一。

任天堂アメリカが映画化権を売り出したことで企画が始まったのだが、任天堂は制作自体には一切関わっていない。
そのためかゲームのスーパーマリオとは大きく設定が異なり、その内容も非常に奇天烈なものに。

マリオ、ルイージ、クッパ、デイジーといったメインキャラ以外にも、実はサブキャラクターにマリオキャラの名がふんだんに使われている。ただし、「グンバ」、「トード」などと日本語版でも英語名が使われている。
また、マリオ・マリオという名前やポリーンなど、後のシリーズのキャラ設定で本作が元ネタになっているものもいくつか見られる。


ストーリー

6500万年前、巨大隕石の落下によって、地球は地上世界と地下世界の2つの次元に引き裂かれた。地上世界(人間世界)からは遠い昔に絶滅したと思われていた恐竜は地下世界で進化し、地底に独自の世界を築いていた。

そして、現代のニューヨーク・ブルックリン。一人の女性が教会の前で大きな卵と小さな石を置き、その場を去って行く。それを拾った教会のシスターたちの前で、卵から人間の赤ん坊が生まれた。

それから20年後。ブルックリンで配管の仕事を請け負うマリオとルイージの兄弟は、地下の下水路で化石発掘を行う調査チームのリーダーであるデイジーと知り合う。

主な登場人物

我々の知る姿のマリオではなく、ニューヨークで配管工を営む中年の男性。現実主義な性格をしていたが、地下世界での冒険を経て、次第に自らの目の前で起こっている常識から大きく離れた現実を受け入れ、クッパとの対決に臨む。
女性を口説くのに慣れており、デイジーをナンパするルイージに協力したりしている。自身にもダニエラという恋人がいる。

マリオの弟で、兄と共に配管工を営んでいる。弟というがマリオとは大きく歳が離れており、実際血の繋がった兄弟ではなく、孤児院からマリオに引き取られて育てられた。フィクション好きの空想家で、口下手だが勇気や思い切りのある性格であり、やたらと勘に頼って行動する。
デイジーと出会ったことで互いに惹かれあっていき、別れる際に相思相愛を確認しキスをしたほど。
後の作品で、ルイージとデイジーにマリオにおけるピーチ姫同様にカップリング設定が生まれるが、そのもととなったのはこの作品ではないかとされている

マリオの恋人で、日焼けサロンで働いている。
セクシーな風貌で一見すると高飛車な性格だが、マリオ達が連れて来たデイジーを気遣い、脱出の際マリオに協力的な姿勢を見せるなど、実際はフランクで常識人。
終盤ではマリオと結婚し同居している様子がうかがえる。

大学の化石発掘調査チームのリーダー。
その正体は地下世界に広がる恐竜帝国ダイノハッタンの王女である。赤ん坊だった頃に母に連れられ、クッパの起こしたクーデターから逃れて地上の教会に託され、孤児として育てられてきた。クッパ達に追われる中でマリオとルイージに出会い、ルイージと惹かれあっていく。

ダイノハッタンの大統領。ゲームで知られるカメではなく、ティラノサウルスから進化した恐竜族という設定。
クーデターを起こしてデイジーの父親である国王を追い落としてキノコに変身させ、国を乗っ取り独裁者として君臨している。自分の悪口を言った者は逮捕して逆進化させ、「グンバ」に変えて配下に置くなど残忍かつ残酷。恐竜世界と人間世界を統合して、両世界を支配しようと企む。
ちなみに、クッパの海外名は「Bowser」であり、ノコノコの海外名が「クッパ(Koopa)」なのだが、この映画では日本でも海外でもクッパであるため、日本以外では「なぜかノコノコがラスボスをしている」と思われている。他にノコノコに該当するキャラが存在しないため、本当にノコノコをラスボスにした可能性も無くはないが。
「レナ」というクッパから寵愛を受けていた妻のような女性も登場する。

クッパの居城であるビルで飼われている恐竜。デフォルメの一切無いリアルな子供の恐竜である。

いつも2人揃って行動するクッパの手下。クッパによって知能を進化させられたが、それでも元が悪すぎたのか頭は悪いままで、ドジを踏んでばかり。
クッパに批判的な発言をしたために彼の怒りを買い、処刑されそうになる寸前で寝返りを敢行する。
なお、「スパイク」はガボンの英名。

クッパの手下の軍団。人間よりも大柄で、頭が異様に小さく首から下が異様に大きい。
逆進化銃という、生物を退化させる光線を放つ特殊な銃を持つ。

評価

4800万ドル(当時のレートで50億円以上)の巨費を投じて作られた本作だが、興行成績はすこぶる悪く、北米興行収入が2100万米ドル、日本配給収入が3億円と、日米ともに散々な結果となり、製作費の半分程度しか回収できないという大赤字を出すことに。
日本で公開された際は『スーパーマリオコレクション』のCMでも使われるなどのPRもされたが、よりにもよって恐竜繋がりかつその年トップの興行収入であった『ジュラシック・パーク』の公開と同月で重なってしまったことが響いた。
ゲームからかけ離れた設定も全体的にB級映画感が漂い、内容も「これは断じてマリオではない」と批判されることが多い。あまりのひどさから有名作品が実写化される際よく引き合いに出されるほど。

とりわけアメリカでの評価は非常に辛辣で、本作で主演したボブ・ホスキンスはダニー・デヴィートの代役という形で出演したのだが、後のガーディアン紙のインタビューで、今までで最悪の仕事として真っ先に本作を挙げ、「金のために出たのだが、それでもギャラを投げ返したいぐらい」「なにもかもが素人で、あれほどひどい映画は類を見ない」と、2人の監督と共に酷評しているほど。

ただ、日本では「言うほど悪くは無い」という意見もあり、マリオ産みの親である宮本茂氏も黒歴史扱い等はしておらず「作家性の持った違う解釈ができる作品は面白いです」と、意外にも好意的なコメントを残している。

これらの事情から知名度はそれほど低くなく、あくまで我々の知るマリオとして見なければ(それでもB級の域は出ないが)良い映画だったのかもしれない……。

関連項目

スーパーマリオ

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