誘導分岐
概要
『スーパーマリオ』シリーズの登場人物。
デビュー作は1989年発売の『スーパーマリオランド』で、ヨッシー(1990年)やワリオ(1992年)よりも先にデビューしていた。
宇宙人のタタンガにさらわれていたが、マリオによって助けられる。
その後、『マリオオープンゴルフ』のタイトル画面でルイージのキャディーとして登場するが、以降は長期に渡り出番が無かった。
しかし『マリオテニス64』の開発時に人間のキャラクターが必要だったことから、プレイヤーキャラクターとして復帰を果たした。
『マリオパーティ』シリーズでは『3』よりワルイージと共に登場。この頃はストーリーモードでは使用出来ないなど多少は待遇の差が見られたが、『4』からはレギュラー化するようになった。
その後も数々のマリオゲームに出演しているが、登場する作品は決まってスポーツ系・パーティ系のゲームのみで、現時点で本編作品への登場はiOS/Androidの『スーパーマリオラン』(2017年9月29日~)のみに留まっており、『スーパーマリオ3Dワールド』では彼女を本編デビューさせることを検討していたが、ピーチ姫との差別化から没となった経緯がある為、今のところ全体的に不遇な感じである。
容姿
目はややツリ目気味で、瞳の色はピーチ姫と同じく青。
耳のピアスや王冠には花(雛菊)のマークが模られ、それがデイジーのイメージマークにもなっている。
描写は少ないが足元はオレンジがかった茶色のパンプスを履いている。
ドレスの足元に付いてるオレンジのフリルは一段ではなく二段になっている。
スポーツゲームではほとんどの場合、ピーチがミニスカートなのに対し、デイジーは濃いオレンジ色のショートパンツを着用する(左側)。
『マリオバスケ3on3』では隠し要素としてミニスカートを履いた姿も登場(右側)。この衣装は『マリオゴルフワールドツアー』でも採用されている。
この他、『マリオ&ソニック』シリーズではこれらとは異なる衣装を着ることがある(イラスト未確認)。
『マリオストライカーズ』シリーズではヘソ出しの衣装で登場する。
(左側:『スーパーマリオストライカーズ』、右側:『マリオストライカーズチャージド』)
『マリオカート』シリーズでは普段のドレス姿だが、バイクに乗る場合に限りライダースーツになる。
また、『Wii』で赤ちゃん時代の姿であるベビィデイジーが初登場。ベビィピーチと同様におしゃぶりをくわえている。
『マリオカートツアー』では、サンタ、浴衣、妖精(通称フェアリーデイジー)のコスプレや、水着、オーバーオール、タイ王国の伝統衣装、水兵服を纏った姿も登場する。
『ドクターマリオワールド』では、白衣姿で登場する。
『マリオゴルフスーパーラッシュ』では他のキャラクターと同様に衣装が一新され、さらに『マリオパーティ3』以来の褐色肌となった。
旧デザイン
『マリオパーティ3』までは色・模様違いと言ってもいいほどにピーチと似ており、王冠は赤色だった。このうち『マリオパーティ3』では褐色肌(『マリオテニス64』では、公式絵では褐色肌だが、ゲーム中ではピーチと同じ肌色)。
また、スポーツゲームの『マリオオープンゴルフ』と『マリオテニス64』では、自身のドレスをそのまま短くしたような衣装で、王冠は被っていなかった…と、いうか実は『スーパーマリオランド』の時点で実はゲーム中のデイジーは何故か王冠を被っていない。
人物
サラサ・ランドの姫君。性格は活発で、わがままな行動が見られる(『スーパーマリオランド』の頃から「おてんば」という性格付けが既に存在している)。
言葉遣いもピーチ姫とロゼッタに比べるとやや強気な感じ(~するんだから、~のよetc)。だがスーパーマリオパーティにてゲームに連れてってくれるよう頼んでくる時は何故かピーチらと同じ敬語になっている。
ボイスもかなり元気一杯の活発な声で、そのあまりの元気の良さから「うるさい」と言われてしまうこともあった。キャラの名前を呼ぶボイスも殆どなく、あるのは『マリオゴルフファミリーツアー』のオープニングで「ルイージ!」とルイージを呼ぶ場面のみ。
『マリオパーティ3』での通訳文や、『いただきストリートシリーズ』のセリフから、パパが存命しているらしい。
余談だが、一部作品ではピーチと走り方が異なる(『マリオパーティ10』など)。この場合、ピーチがスカートを持ち上げて走るのに対し、デイジーは腕を大きく動かしながら走る。
能力
作品によってタイプがよく変わるキャラクターの筆頭格で、ピーチと同じテクニックタイプになったり、ピーチよりもパワー寄りの性能付けがなされたかと思えば、逆にスピード型の性能になったりもする。
特に『マリオゴルフ』シリーズでは、ルイージやピーチを超えるどころか、マリオに迫る飛距離を出せる。
何かしらの能力・必殺技を用意されている作品では、色彩豊かな花を足元から生やしたり、スポーツ器具に纏って効果を発揮させたりと、主に花を使った能力が豊富。
ラケットから発生した巨大な花びらの色ごとにショットの性質が変わる「ワンダーフラワーショット」(マリオテニスGC)や、打球の落下地点に柵付きの花畑を発生させて相手野手を通さない「フラワーショット」(マリオスタジアムファミリーベースボール)など、作品によって効果は様々。
『マリオスポーツMIX』では、スペシャルショット発動時にポンポン両手にチアリーダーの動きを取り入れており、より活発さを前面に押し出している。
『マリオストライカーズチャージド』では、周囲に尖った岩石を発生させて攻撃する「ロックフラワー」や、片腕に結晶を纏いサッカーボールを殴り飛ばす「クリスタルスマッシュ」といった、華やかなイメージとは打って変わった技も披露している。
『スーパーマリオラン』では2段ジャンプという能力を得た。
人間関係
マリオ
デビュー作である『スーパーマリオランド』において自身の身とサラサランドを救ってくれたこと恩人であるため、非常に相性が良く、マリオパーティシリーズでベアを組むと「ナイスカップルズ」になる。
ルイージ
明確な関係はゲーム作品では語られていないため不明。
『マリオカートWii』では、コースの一つであるデイジーサーキットに、ルイージとデイジーが手を繋いで踊る大きな銅像が建てられている(ベビィバージョンも有る)。
一方で『マリオパーティ』シリーズでは、マリオとピーチが「ベストカップルズ」、マリオとデイジーが「ナイスカップルズ」なのに対し、ルイージとデイジーのコンビ名は「じみーズ」、「ぐうぜんカップルズ」、「しみじみカップルズ」にされている。
外部出演
ベヨネッタシリーズ
「キノコ王国のロイヤルドレス」の色違いとして「サラサランドのロイヤルドレス」という名前のコスチュームが登場。
そのためデザインがドエライ代物にアレンジされてしまっている。演出の変化も全く同じ。
ちなみに腰にはルイージの人形が付いている。
大乱闘スマッシュブラザーズ
『DX』~『for』ではピーチの2Pカラーがデイジーを意識した配色になっており、特に『DX』では衣装まで再現されるというこだわりぶりであった。
そんな中、最新作『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』で、ピーチの「ダッシュファイター」としてまさかの参戦。
ダッシュファイターの中でも、元ファイターとの性能差が皆無に等しい数少ないファイター。
その代わりなのか、演出面での違いは比較的多め。
詳しい解説はデイジー(ファイター)を参照。
他媒体
映像作品
スーパーマリオ 魔界帝国の女神
1993年の実写映画『スーパーマリオ 魔界帝国の女神』では、なんとピーチを差し置いてヒロインとして登場した。設定面はピーチのものが踏襲されているが、マリオブラザーズの年齢設定との兼ね合いからか、ルイージと惹かれ合う。
漫画作品
スーパーマリオ(本山一城)
「わたしはデイジー! アメリカで上映された映画のヒロイン!! ピーチはでないけどあたしはでたのよ!」
長らく出番が無かったデイジーだが、本山一城の漫画では「スーパーマリオランド編」から登場し、レギュラーキャラとして活躍した。友達であるピーチ姫を誕生日パーティーに招いた際、同行していたマリオに一目惚れする。
ピーチ姫と同じくワガママだが、悪知恵を働かせて失敗するという不幸キャラとしての側面を持つ。「~ですわ」というお嬢様口調で話す。
ルイージはデイジーに片思いしているという設定である(ただしピーチ姫にも惚れている)。だがデイジーはマリオに惚れており、ピーチとは恋のライバルのため仲は悪い。後に恋敵というよりは何かにつけてお互いに張り合う、いい意味でライバルとなった。
『マリオオープンゴルフ』編の番外編では、ルイージとデイジーがデートしているところを、マリオとピーチ姫に見つかって茶化されるシーンがある。何だかんだで収まるべきところに収まったという感じである。
……と思われたが、かつてボンボンを読んでいた人には、『ワリオランド』編が印象に残っているかもしれない。マリオとデイジーはその中で恋仲となるものの最後には悲劇的な別れが…とその後にオチである程度は救われる(?)が。
『マリオカート編』では当初は出番がないことを嘆いていたが、3巻から「お宅ちゃん」というオリキャラとコンビを組む形で登場。激しい妨害合戦の中、ノーマークだったことからトップに躍り出て勝ち誇っていたが、お宅ちゃんがアイドルのポスターに余所見をしたので事故ってしまった。
以後はエンディングまで登場しない。
『6つの金貨編』では序盤からピーチ姫に「一回こっきりの使いすてキャラのくせになまいきよ!」と割とシャレにならないことを言われている。それに対するデイジーの反応は「あたしだって第一回ボンボン女性キャラでは人気四位でしたわ(ちなみにピーチは二位)」。
自らの人気を上げるためにワリオに手紙を送って拉致してもらい、無理にでもヒロインとしてマリオに助けてもらおうとしている。だが人質感があったのは最初だけで、随所で存在感をアピールしたり、ロープを自力で引き千切って自由になると台所を借りてクレープを作るなどやりたい放題。
ワリオも引き気味だったがクレープの美味さからデイジーを気に入り、「マリオには返さない。毎日にわしのためにクレープを作れ」と言い、デイジーの方もモテモテなことに喜んでいた。だが終盤ではワリオに洗脳されて「ワルデイジー」となってしまいマリオと敵対することに(もちろん元に戻るのだが)。
ちなみに6つの金貨編1巻ではちょっとしたサービスシーンを務めており、胸はピーチ姫より大きく、スカートの中はドロワーズであることが判明する(ただしデベソ)。
『ワリオランド編』1巻では人魚に扮してワリオにパワーアップのツボを与える等お助けキャラの役割を担った。しかし美しいものを冷凍保存していたヒンヤリに掴まってしまい、マリオたちの活躍で助け出されることに(ただしデイジーが掴まっていたことに気づかれず顔を合わせないまま別れてしまった)。なお、同巻のラストシーンでは人魚の変装が解けて尻が丸出しになっていた。またカバー裏のカラーイラストでは人魚から脱衣中(花柄水着)の姿が描かれている。マリオランド2編といい、サービス担当になりつつあるようだ。
ちなみにワリオに協力した理由は、魅力的な男に見せてピーチの心をマリオからワリオに向けさせるため。一時成功していたがマリオの活躍で結局ピーチの好意はワリオから離れてしまい悔しがっていた(同じくマリオに好意を持つウェンディにすら「そこまでやるか!?」と引かれていた)。
天罰が下ったのか2巻ではロクに出番がないまま終了となり、マリオたちがキッチン島を去ったため置き去りにされ遭難するという事態に。だが後述の「デビデビ大王編」で合流する。
『ワリオランド編』3巻「デビデビ大王編」にて驚愕の事実が判明する。
実はデイジーの正体はピーチ姫の分身だった。デイジーはマリオと恋仲になるもデビデビ大王が放ったカビハエールに地球が汚染された際、自身の胞子を開花。命と引き換えにカビハエールを根絶させた。その後、本体から増殖(コピー)という形で復活を果たすのだった。
『ヨッシーストーリー編』2巻では、ルイージはデイジーを「デイジーの墓」の前に連れて行き「きみはあくまでコピーだ。オイラは原本のデイジーが好きだった」と語る。つまりルイージにとって悲恋となってしまったことになる(最もこの後、墓の下からゾンビデイジーが現れ、恐怖のあまり漏らしてしまうのだが……)。
ちなみに本山がここまでデイジーを重宝していたのは、彼がデイジーというキャラを気に入っていたからである。そのデイジーが「一回こっきりの使い捨てキャラ」から今やレギュラーに昇格したのだから、作者としても本望だろう……。
一連の流れを見てもわかるように、本山デイジーは自己主張の激しい目立ちたがり屋である。
これは活発で声が大きく、強気な言動を取る本家デイジーにも通じるところがある。
スーパーマリオくん(沢田ユキオ)
2巻の4コマ漫画でマリオに助けられる場面が唯一の直接的な登場。お互いに「マリオー」「デイジー」と語尾にハートマークを付けていたが、マリオは怒ったピーチ姫から「このうわき者!!」とマリオにスーパーキノコを投げつけけられてしまった。
実は、デイジー姫が登場した4コマ漫画は3コマだった。しかも3コマ目はずっこけていたので足だけ。
この他、3巻ではマリオ達にマリンポップ号を届けた差出人として顔写真が登場。「愛するマリオへ」と書いているので好意を持っているようだ。
26巻ではルイージの空想内で登場。一見するとデイジーとはわかりにくいが、イヤリングで判別できる。
56巻でも巻末漫画に1コマだけ登場。作者が女の子を書くのが苦手だという理由でデイジーをほとんど描かなかったと語られている。
声優
- ジェシカ・チザム(マリオテニス64)
- ジェン・テイラー(マリオパーティ3~5)
- ディアナ・マスタード(マリオゴルフ ファミリーツアー以降)
この他、魔界帝国の女神の吹き替え版では日高のり子(ソフト版)、岡本麻弥(日本テレビ版)が務めている。
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ルイデジ(エルデジ)
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ベビィデイジー
スーパーマリオランド 茶髪 オレンジヒロイン 残念な美人