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敬語

けいご

待遇表現の一つです。「です」「ます」などを伴う言い方などが敬語です。
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日本語以外にも敬語の概念がありますが、ここでは主に日本語の敬語について扱います。

概要です

対人による言語表現の一つで、相手や第三者を立てたり、改まった態度を取ったり、礼儀正しさを示したりなどするときに用いる話し方や特別な言葉を指します。現在、尊敬語・謙譲語(謙譲語Ⅰ)・丁重語(謙譲語Ⅱ)・丁寧語・美化語の五つに分類されています。

尊敬語

相手や第三者の行為・状態・物事などに対して敬意を表す語や言い回しです。助動詞の「(ら)れる」、接辞の「お・ご・様・御中」、特定の言い回し「おっしゃる・いらっしゃる・陛下・貴社・各位」など。目上に用いられる敬称や役職名も、広く尊敬語に含まれます。

謙譲語(謙譲語Ⅰ)

自分(側)が、相手や第三者に対する行為を控えめに、または自分(側)の物事の程度を低く表現することで、相対的に敬意を表す語や言い回しです。敬うべき相手に対して「ご○○する・伺う・申し上げる・お手紙」など。広義では丁重語も謙譲語と称し、「敬語の指針」ではこの謙譲語を「謙譲語Ⅰ」、丁重語を「謙譲語Ⅱ」と称します。例えばⅠは必ず高めるべき相手に使いますが、Ⅱにはその制限がありません。「課長にはお礼を申し上げておきます(Ⅰ)/妹にそのことは申しておきます(Ⅱ)」

丁重語(謙譲語Ⅱ)

自分(側)の行為・物事などについて、相手に対して改まった表現をする語や言い回しです。「申す・いたす・弊社・愚息」など。謙譲語Ⅰとは異なり、立てるべき相手以外への行為や物事のありさまにも使えます。そのため、必ずしも敬意を伴うものではありません。

丁寧語

言葉の末尾に表れるもので、丁寧で改まった言葉遣いをするときに用いられます。「~です・~ます・ございます・そうろう」など。最低限でも「~です・~ます」と「下さいませ・お(ご)○○ください」は用いれば申し訳程度でも敬語を使っていると認められます。

美化語

何らかの物事を、接頭語をつけるなどして丁寧かつ上品な表現にする語です。「お茶・ご飯・お暑い」など。単独では敬意のある表現にはなりません。かつて「丁寧語」の一種とされましたが、「敬語の指針」により現在の丁寧語と分離されました。「おてて」などの幼児語は美化語には含まれません。

二重敬語にご用心


例えば、「ご覧になる」のようにすでに尊敬語となっている言い方に、さらに尊敬の「れる」をつけて「ご覧になられる」とするのを二重敬語といいます。一般的には馬鹿丁寧な表現ゆえに不適切とされています。
二重敬語

これって誤用?


「お返事される・ご説明される」のように「お(ご)○○される」の形の敬語は、軽い尊敬語の「○○される」に、単純に「お・ご」をつけて尊敬語として用いられる例も少なからずあります。「○○される・○○なさる」はおおむね同義に用いられるので、両方に「お・ご」をつけても問題ないと思われます。
なお、規範的には、軽い尊敬語としての「○○される」と謙譲語の「ご○○する」を混合した不適切な敬語と解される向きがあるようです。
現状では、相手がその行為をする意での尊敬語の形は「○○される・○○なさる・お(ご)○○になる・お(ご)○○なさる」の形で用いるのが無難でしょう。

「お祝いしてくださる・ご利用していただく」という言い方は、尊敬語「お○○くださる・ご○○いただく(この「ご○○」は相手の動作を表す尊敬語で、「いただく」は謙譲語)」と、謙譲語「お(ご)○○する」を混合した不適切な敬語です。それぞれ「お祝いくださる・ご利用いただく」というのが適切です。

「お(ご)○○できる」は謙譲語で、「お(ご)○○することができる」という意味になります。したがって、「(サービスのご案内で)会員の方のみご利用できます」というのは不適切な表現で、この場合は「ご利用になれます・ご利用いただけます」と言わなければなりません。

敬語属性とは何でしょうか

主に仲のいい同年代や年下など、敬語でなくても問題ない相手に対してもですます調を崩さずに話すキャラクターのことです。現実には恐らく存在しないと思われますが、中には独りごと・モノローグ慇懃無礼に至るまで全てがですます調のキャラクターも存在します。

具体例でございます


発展形ですぅ


慇懃無礼系


文化でございます

日本語ではたとえ目上の人間であっても、自身の上司経営者などを第三者に紹介する場合は謙譲語を用い、尊敬語は使わないのがマナーです。
これは、外部の人間と話をする場合は相手を第一に立てるため、身内を立てて言うのは失礼にあたるからです。
ですので、「明日大堀部長がいらっしゃいます」などという言い方はなりません。
「明日、部長の大堀という者が伺います」と言いましょう。
一方、長幼の序で明確に序列を設ける韓国においては、身内であれ外部の人間であれ年長者には尊敬語を使います。
そのため、韓国語を習得したての日本人日本語を習得したての韓国人は、この敬語表現に対する意識とマナーの違いによって大恥をかくことがあります。郷に入っては郷に従えですので、出身地ではなく居住地の風習に習うようにしましょう。
欧米では日本のように玄関先でコートを脱ぐのは失礼にあたるというのと同じです。

方言における敬語どす

標準語以外の方言には、敬語のある方言とない/少ない方言がございます。一般に西日本の方言の方が敬語表現が発達し、東北など北日本の方言は敬語表現に乏しい傾向がございますが、中には泉州弁のような例外もございます。
また、ある地域では敬語とみなされる表現が、別の地域では慇懃無礼ぞんざいとみなされる場合もございます。
とりわけ敬語表現が発達しており、標準語をはるかに上回る複雑な敬語表現を有する方言として有名なのは、京言葉鹿児島弁でございます。

関西弁の敬語は簡単で、助動詞「はる」をつけるだけで尊敬語になると思っている人も大勢いらっしゃるようですが、これには落とし穴がございます。例えば、「来てる」に「〜はる」をつけると「来てはる」または「来たはる」となり、尊敬語になりますが、この尊敬語は敬語としてはそれほど敬意の高い表現ではありません。せいぜい学校の先輩担任教師にぐらいしか使いません。より敬意を示さなければならない相手、例えば取引先の偉いさんやお客さんに対して使う場合は、「見えたはる」という別の動詞に置き換えて使った方が自然で、より丁寧な印象を与えます(例:部長、10時に言うてはったお客さん、もう見えたはりますわ)。ちなみに、名古屋弁では先輩や担任教師に対して、「来てはる」の代わりに「見える」と言います(例:先生が見えとるだで、はよ席つこまい)。

西日本での敬語どす

関東東北地方では、人々の間にはっきりした序列を設けたがる傾向がございますので、目上の人間が目下の人間に話をするときに敬語を用いることはまずありません。
そのため、目上、目下問わず誰にでも敬語を用いるキャラ設定が上述の敬語属性と言われ、特別視されます。
しかし、関西以西ではこの原則は崩れます。
その場の雰囲気や状況によっては、目下の人間に対してはともかく、ときには子供動物に対してさえ敬語を用いることがございます。
例えば、「坊ちゃん、そんなええ服来てどこ行かはるのん?」「嬢ちゃん、塩見さんとこのおばあちゃんに飴ちゃんようけもらわはったんやてか?」「長谷川さんとこのがうんこさんしはったさかい、今庭臭うてよう出やんのやわ〜」などの用法があったりします。また、母親が悪さをした子供を叱りつける際に「あんた何してはんねん!あほ!」などと言ったり、二学期間際になって手付かずの宿題を片付ける我が子に対して「まあせいぜい気張りやす」などと言ったりします。

状況によって言う時と言わない時があります。どういうときに目下の者に敬語を使うかは、関西人であってもうまく説明できない微妙な雰囲気空気間によって決まります。そのため、首都圏や東北地方の出身者はこの関西人特有のコミュニケーションについていけず、苦手意識を持ってしまうことがよくあります。
逆に関西人は目下だからと常にべらんめえ口調でまくし立てる東京弁コミュニケーションに対し、「いつもぞんざいな言い方で怒られている」「嫌われている」などと感じ、傷ついてしまうことがあります。
事前にこのような文化の違いを知っておくことで、コミュニケーション不全によるモラハラ引きこもりといった悲劇を防ぐことができます。

さらに西へ行くともっと複雑で、目上の者が目下の者に対して使うことに特化した敬語表現があったりします。「それ、敬語じゃねえじゃん」などと言ってはいけません。敬語です。ただし、目上の者に使うことが失礼とされている敬語なので、目下の者にしか使わないのです。
代表的なものに、肥後弁における「〜よらす」「〜やる」という表現があります。
「主のあとぜきしよらさんだけん、虫のよけしこ入りやったばい!」のように言います。
目上の者に対して用いるときは、代わりに「〜なさる」もしくは「〜なはる」と言います。
「先生の来なはったばい」のように言います。

なお、この「〜よらす」という言い方は、同じ肥筑方言で、文法や語彙が酷似する佐賀弁長崎弁、もしくは同じ肥後弁でも八代以南や天草においては、目上にも目下にもどちらにも用いる表現になり、「先生の来よらしたとね」のように言います。
そのため、県北の人間と県南の人間、もしくは佐賀長崎の出身者との間で敬語の使い方をめぐって、人間関係トラブルが生じる場合があります。

英語での敬語表現デス

日本語のように敬語表現に特化した動詞助動詞はなく、可能や意思を示す各種助動詞疑問形過去形を複雑に用いることで敬意を表します。
下記に例示しますが、同じ意味でも下へ行くほど敬意が高くなります。
日本語に比べて外国語としての習得が簡単と言われる英語ですが、敬語に関して言えば日本語の方がはるかに簡単ですね。

  • Window! (窓!)
  • Open the window. (窓開けえ)
  • Please open the window. (窓開けてーな)
  • Can you open the window? (窓開けてくれへん?)
  • Can you please open the window? (窓開けてくれはらへん?)
  • Will you please open the window? (窓開けてくれはりませんか?)
  • Could you please open the window? (窓開けておくれやす)
  • Would you please open the window? (窓お開けやしておくれやす)
  • I would be very glad if you could open the window. (窓お開けやしてくれはったらうれしおす)

イギリス英語の場合です。アメリカ英語はオフィシャルな場でもある程度フランクに話すことを好みます故、Could you~以下はよほど格式高い冠婚葬祭の場でもない限りはほとんど使いません。

※対応する和訳京言葉を用いているのは、現代日本語の敬語表現はすでに二重敬語の禁止など、簡略化が進んでおり、対応するものを訳し分けるだけのバリエーションを見つけるのが困難なためでございます。ご容赦いただく存じます。

※日本ではバカの一つ覚えのように"please"をつけたら敬語になると思っている人が多いようです。しかし、上の対訳を見れば分かる通り、"please"をつけてもそれほど丁寧な表現にはなりません。せいぜい親しい仲での角が立たない言い方と言ったところです。
ですので、ビジネスの場などで"please"を連発すると、アメリカ人オーストラリア人などはそれほど気にしないでしょうが、本場の英国紳士には教養がない人、すなわち、あなたの英語はEngrishだとかげで笑われてしまうかもしれませんよ。お気をつけ遊ばせ。


関連項目にございます

国語 時代劇 語尾 敬語妹 
ですわ:この語尾のキャラはまとめてこちらに。

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