胸張って、笑顔でー
ひとりじゃないから。
みんなと、一緒に。
作品解説
2016年8月2日よりwebサイト「となりのヤングジャンプ」にて連載されている、学園青春モノ。
単行本は2024年6月時点で13巻まで刊行されている。
丁寧に書き込まれた少女たちの可憐さがフェティシズムをくすぐる作品。
コマ割りを廃した一枚絵を連続させることでキャラクターを動的に見せたり、印象的なカットにカラーを使用するなど、表現の特異性も一つの特徴である。
主人公「明日小路」を中心に描かれ、基本的には1~2話ごとに一区切りされるも、複数回に跨るエピソードもある。
エピソードによっては個性豊かなクラスメイトが主軸となることもあり、群像劇的な側面も持ち合わせている。
2022年にはCloverWorksの手によってテレビアニメ化されている。
基本的に原作のストーリーラインを忠実になぞりながらも、番外編を膨らませ1エピソードに昇華させたり、放映時点で原作では描かれていなかったキャラクターの掘り下げや、キャラクターの登場タイミングを先行させるなどオリジナル要素を交えつつ展開された。
2022年冬アニメとして、TOKYOMX、とちぎテレビ、群馬テレビ、AT-Xに加えてBS11とBS朝日、そして毎日放送で放送された。
BS朝日が本作の製作に関与したからか、競合するBS局で同時期に平行して放送されるという、ユニークな放送スタイルが採られた。そのためか、BS朝日では2023年1月から3月にかけて再放送が実施された。
ストーリー
舞台は、田舎の名門女子中学・私立蠟梅学園(わたくしりつろうばいがくえん)。
この学園のセーラー服を着ることが「夢」だった明日小路は無事合格し、セーラー服を着て入学式に臨むが、学園の制服は既にブレザーに変更されていた…。
特例でセーラー服での登校を許可された小路と、彼女を取り巻くクラスメイトたちとのゆっくり流れる青春物語。
登場人物
小路とそのクラスメイト
出席番号順(五十音順)で記載。
- 明日 小路(あけび こみち)(CV:村上まなつ)
- 本作の主人公。アイドルの福元幹と母の影響で蠟梅学園に入学した。
- 非常に明るい性格でコミュ力の怪物。小学校では同学年の生徒がいなかったが、中学では積極的に友人関係を築いている。
- 他のキャラから容姿を褒められることも多く、かなりの美少女である。
- 田舎で生まれ育ったためかやや野生児的な部分があり、突飛もない行動に出て周囲を心配させることも少なくない。ついでに野山の野生生物にもそこそこ詳しい。
- 抜群の運動神経と柔軟性の持ち主。
- 短距離走では運動部の面々を押さえてクラス最速、水泳でも水泳部員のりりに負けず劣らず。
- 器械体操は作中で何度も披露しており、この漫画の名物シーンの1つと言えよう。
- 普段は漫画的にデフォルメされているため分かりづらいが、腹筋が非常に逞しく、水着になった時などにクラスメイトに驚かれている。
- 運動神経だけではなく、非常に優れた表現力も持ち合わせており、作中ではダンス、物真似、朗読などで周囲を感嘆させた。その関係もあり、部活は演劇部に所属している。
- 勉強の方も偏差値70の蠟梅学園の「入試試験5位以内かつ1科目は100点」の成績上位しか貰えない奨学金をもらっている為、非常に優秀である(アニメではこの話がカットされている)
- 兎原 透子(うさぎはら とうこ)(CV:鬼頭明里)
- 非常に口数が多い、明るい女の子。席は小路の後ろ。おでこがチャームポイント。
- 学園の寮「満月寮」で生活している。お菓子作りが得意。
- ソフトボール部所属。
- 小路と席が近く、また透子自身非常に社交性のある人物であり話に絡んできやすいため、クラスメイトの中でも特にメインキャラクターと呼べる人物の1人である。
- 龍守逢、谷川景とは東京の同じ塾出身。その関係で龍守逢とは下の名前で呼びあう仲。
- 大熊 実(おおくま みのる)(CV:小原好美)
- くせっ毛のショートヘアの女子。生き物観察が好き。
- 神黙 根子(かみもく ねこ)(CV:伊藤美来)
- いつも眠そうにしている女子。一度寝付くと周りがどれだけ騒ごうと起きることはない。
- 「満月寮」で暮らす寮生で、透子のルームメイト。
- 弓道部。弓道をしている時はかなり凛々しい表情をする。
- 木崎 江利花(きざき えりか)(CV:雨宮天)
- 小路が最初に出会ったクラスメイトで本作品のメインキャラクターの1人。席は小路の左隣。
- 気品のある美少女。バイオリンを習っているほか、ピアノ演奏もできる。
- お嬢様っぽい雰囲気に違わず家はとんでもない大豪邸であり、なんとメイドさんまでいるレベル。この手のキャラにはお約束だが、庶民的な知識にはやや欠ける面がある。
- 山岳部所属。
- 「満月寮」で暮らす寮生で、部屋は透子・根子室の隣。
- 古城 智乃(こじょう ともの)(CV:若山詩音)
- メガネっ娘。席は小路の左斜め後ろ。
- 長野県出身。現在は祖母の家から通学している。
- 小路の部活選びの際に付き合ってあげた。自身は文芸部所属。
- 四条 璃生奈(しじょう りおな)(CV:田所あずさ)
- テニス部所属。
- 中1らしからぬ非常に発育の良いボディの持ち主。本人はそれがコンプレックスで、小路の引き締まったボディを羨ましく思っている。
- 龍守 逢(たつもり あい)(CV:伊瀬茉莉也)
- メガネっ娘。副委員長。
- 陸上部所属。
- 勉強熱心で同じ塾出身で学年成績1位の谷川景をライバル視して「打倒谷川」を掲げているが、未だに達成できていない模様。
- 兎原透子も同じ塾出身で、こちらとはお互いに下の名前で呼ぶ仲。
- 谷川 景(たにがわ けい)(CV:関根明良)
- クラス委員長。まじめでしっかり物の優等生なので、生徒からも教師からも信頼されている。
- 偏差値70の入試試験を首席(1位)合格している
- とあるアクシデントがきっかけでカメラに興味を持つ。「谷川さんの写真フォルダ」という特別回が2回掲載されている。
- 兎原透子、龍守逢と同じ塾出身。その塾の模試でも1位だった。その関係で龍守逢からはライバル視されている。
- 峠口 鮎美(とうげぐち あゆみ)(CV:三上枝織)
- 卓球部所属。
- 中学初の地区大会個人戦で、1年生で準決勝まで進出した。
- 標準語で話すが、心の中では津軽弁バリバリ。
- 戸鹿野 舞衣(とがの まい)(CV:白石晴香)
- バスケットボール部所属。
- 真面目で努力家だが、口数が少なめ。
- ダイヤモンドゲーム(チャイニーズチェッカー)が強い。
- 「満月寮」で暮らす寮生。
- 苗代 靖子(なわしろ やすこ)(CV:本渡楓)
- バレーボール部所属。背が高くスタイルも良い。右目の下に泣きぼくろがある。
- 「満月寮」で暮らす寮生。
- 小学生の頃は彼氏もちだった(卒業前に別れている)
- 水上 りり(みなかみ りり)(CV:石川由依)
- 水泳部所属で、全国大会への出場経験もある。
- 関西弁で話す。
- 平岩 蛍(ひらいわ ほたる)(CV:麻倉もも)
- 小柄で、まるでお人形さんのように可愛らしい女子。
- ちょっと不思議ちゃん。
- 蛇森 生静(へびもり おしず)(CV:神戸光歩)
- エレキギターが好きで、父のお古のアコースティックギターを使ってギターコードを練習している。
- 「満月寮」で暮らす寮生で、舞衣のルームメイト。
- 鷲尾 瞳(わしお ひとみ)(CV:石上静香)
- バレーボール部所属。
- クールな雰囲気で、口調もやや荒っぽいが根は優しい。
- 「満月寮」で暮らす寮生で、靖子のルームメイト。
その他キャラクター
- 明日 花緒(あけび かお)(CV:久野美咲)
- 小路の妹。小学3年生。
- 姉とはとても仲が良く、いっしょにお風呂に入ったり同じベッドで寝たりもする。
- 明日 ユワ(あけび ユワ)(CV:花澤香菜)
- 小路と花緒の母。洋裁の仕事をしている。
- 蠟梅学園のOGであり、当時セーラー服を着用していたのが小路がセーラー服に憧れるようになった理由の1つ。
- 2児の母とは思えないほどに若々しく、海水浴回ではなんとビキニ姿を披露した。
- 明日 サト(あけび サト)(CV:三上哲)
- 小路と花緒の父。仕事が忙しいようであまり家にいない。
- 不器用ながらも家族を愛する良いお父さん。
- 福元 幹(ふくもと みき)(CV:斉藤朱夏)
- 小路が憧れるアイドル。彼女が出演していたTVCMをきっかけに小路は蠟梅学園を志すようになった。
- 小路は作品内で幹のCMや楽曲、ダンスなどの再現をしばしば披露している。
- 元は∧NOK(クノック)というグループのセンターだったが卒業し、現在はソロで活動している。
- 田村 頼(たむら より)(CV:M・A・O)
- 小路たちのクラス担任。25歳独身。演劇部の顧問でもある。
- 生徒から質問されると、授業を脱線してしまう癖がある。
- 千嵐 帆呼(ちあらし ほこ)(CV:種﨑敦美)
- 演劇部の部長。3年生。
- 一人称は「ボク」。入学当初は成績優秀だったらしいが、今じゃ遅刻が趣味で破天荒なおネエちゃんに成り下がっている。
- お月見会(1年生の校外での勉強合宿)に上級生が教えに来るが自分から立候補して、谷川景、龍守逢の1年生成績トップクラスの勉強を教えて他の1年生を驚かせた。
- 背が低いことをものすごく気にしている。それ故下手に上背のある奴を親の敵以上に嫌っている。
- 木崎 弦(きざき ゆずる)
- 木崎 江利花の父親(原作7巻登場)
- 海外で活躍する有名な音楽家(指揮者)
- 山登りとキャンプが趣味
- 上述2つの父親の影響で娘の江利花はピアノやバイオリンの演奏ができるのと、お嬢様に似合わない「山岳部所属」になっている。
- 木崎 慶子(きざき けいこ)
- 木崎 江利花の母親。
私立蠟梅学園のモデル
物語の舞台となる私立蠟梅学園については、北海道函館市にある私立遺愛女子中学高等学校がモデルとなっていて、同校のHPにその事が記載されており、この作品のHPとリンクが貼られている。
校名のとおり中等部が存在する中高一貫校である。
主題歌
OP:はじまりのセツナ(歌:蠟梅学園中等部1年3組)
1年3組のみんなが、明日小路に対して向けている感情を歌った歌。曲中で『クラスメートじゃなく友達になりたい』『もう君のことが好き』と歌っているため、ただの友情ではなく『友愛』を取り上げた歌だと思われる。第12話(最終回)ではED曲として使用された。
ED:Baton/風にまかせて(歌:明日小路)
前者は第4話と第12話を除く全話、後者は第4話で使用された。
関連イラスト
関連タグ
シャドーハウス - 「となりのヤングジャンプ」連載作品繋がりで、アニプレックス作品・CloverWorks制作という点や、放送局の大半が共通。
その着せ替え人形は恋をする - 同時期のアニプレックス作品におけるCloverWorks制作繋がりで、TOKYO MX・とちぎテレビ・群馬テレビ・BS11では本作の前枠として放送された
明日ちゃん100users入り→明日ちゃん500users入り→明日ちゃん1000users入り→明日ちゃん5000users入り→明日ちゃん10000users入り