概要
木崎江利花とは、2016年より「となりのヤングジャンプ(集英社)」にて連載中のマンガ『明日ちゃんのセーラー服(AKEBI's Sailor Uniform)』に登場するキャラクターである。
作品の主人公、明日小路が蠟梅学園中等部に入学して、初めて邂逅したクラスメイト。
プロフィール
不安な気持ちや緊張した気持ちで悩むと、爪切りをする癖がある。爪を切る際に生じる“パチパチ”という音を聞くことで心が落ち着くそうだ。
蠟梅学園の学生寮「満月寮」から通学しており、満月寮では放送係を勤めている。生活している部屋は兎原透子と神黙根子が生活している部屋の隣にある。
部活は山岳部に所属している。小路が部活選びに迷っていた際には懐中電灯を点灯させながら
「山、登らない?」
と言って山岳部への所属を勧誘した。江利花は勧誘の前置きで蠟梅学園の校則上、部活の兼部が可能であることを主張したのだが、これは江利花と一緒に透子もソフトボール部への所属を勧誘していたためである。「私も明日さんと一緒に部活をしたい」という思惑があったと考えられるが、小路は演劇部の所属となり、兼部をせずに専念しているため、一緒に部活をすることは叶わなかった。
明日小路と邂逅
初登校の日、江利花は新しい生活が始まることに対する緊張した気持ちを落ち着かせるために、教室で足の爪切りをしていた。そこに小路が教室に入室。爪切りの匂いを嗅いでいるところを目撃されてしまい、赤面する。
「見なかったことにしてください」
と小路に深々と頭を下げて、他のクラスメイトに爪切りのことを話さないように頼み込んだ。小路が他のクラスメイトには話さない旨を江利花に伝えた後、「私も気になるかも」と足の匂いを嗅ぐ姿を見て、
「あなたおもしろいわ」
と小路に好感を抱く。
江利花には釣りをやってみたい、という願望があった。放課後、小路と一緒に図書室に行った際にも釣りの本を読んでいた。小路に「おもしろそうな本読んでるね」と声をかけられた後、家の近くの湖で自作の釣り竿を使って釣りをした時の話を聞かせてもらうと、江利花の心に小路と一緒に釣りをしたい、という気持ちが芽生えた。江利花の気持ちは、友達を家に呼びたい、という小路の思惑と合致し、休日に湖で小路と一緒に釣りをすることになった。
順調に魚を釣り上げる小路に対して、全く魚が釣れなかった江利花であったが、湖の水面から突出した木に引っかかってしまった釣り針を外した直後に偶然魚がかかり、小路に手伝ってもらいながら魚を釣り上げることに成功した。釣った魚は、小路が写真と動画を撮影した後に湖に帰した。
釣りを楽しむ江利花
釣りを終えた後は、水遊びをしたり、小路の家のお風呂で一緒に入浴したり、小路の妹の花緒と小路の母のユワから小路の日常生活の様子を聞かせてもらうなどして過ごした。別れ際には小路に対して、
「私、今日から『小路さん』って呼ぶ。私のこと、『江利花』って呼んで」
という言葉を残した。
後日、学校に登校した江利花と小路は、江利花が別れ際に残した言葉の通り、
「小路さん」
「江利花ちゃん」
と呼び合うようになった。
原作7巻ネタバレあり
小路が夏休みに東京に遊びに来た時に、川の橋の上で風が吹いてきて江利花の制服のリボンが風で飛ばされてしまう。
小路が橋から川に飛び込んで拾ってきてくれるが、すっかり小路のことが大好きになっている江利花は「小路が大怪我をしてしまったら」と想像してしまい、小路をビンタしてしまい、気まずくなってしまう。
同じ東京出身で一緒に東京案内していた「兎原透子」と「龍守逢」の協力もあって仲直りする事ができた。
そのことと兎原の「下の名前で読んでほしい」という提案もあり「透子さん。逢さん。」と二人を下の名前で呼ぶようになる
楽器が弾ける理由(アニメのみの方は閲覧注意)
ピアノとバイオリン演奏が得意。
原作7巻で、夏休みに東京に小路が遊びに行った時に、実は父親(木崎弦)が世界的に有名な音楽家(指揮者)で幼少時代から彼女もその影響で楽器を習っていたことがわかる。海外のコンクールで入賞&海外の音学校から推薦話がでるレベルである。
また、見た目に似合わず山岳部なのは、父親の趣味がキャンプで幼稚園時代は海外の仕事が多い父親が、日本に帰ってくると山キャンプに連れって行ってくれていた為である。
蠟梅学園に入学したのも「山登りのできるクラブがある学校」だった為である。
しかし、彼女が小学生になると父親がなかなか日本に帰ってこれなくなる。
久しぶりに日本帰ってきた父親に彼女は「ピアノを頑張っていれば、またキャンプに連れってくれる?」と父親にお願いする。父親も「そんなことでいいのか」と了承した為、一生懸命ピアノを練習し海外の大きなコンクールで入賞する。
しかし、父親から電話で「今までピアノ頑張ったプレゼントに、海外の有名な音学校から推薦の話があるんだ」とピアノを頑張った結果が「パパとまたキャンプがしたい」という願いと違う答えだった為、そのショックで楽器を演奏することから遠ざかるようになる。
しかし、小路に「ピアノ弾けるの凄い」と誉めてもらったおかげで「また、楽器を演奏するのが楽しい」と思えるようになった。
また小路に憧れるのは、田舎の自然で自由に育った小路には、温室育ちのお嬢様の自分に無い物を沢山持っているからのようである。
しかし、お互い父親が仕事の関係でほとんど家にいないという共通点もある。その関係か二人とも年頃なのに父親好き。
父親が、江利花の母親から「娘が友達を連れてくる」と聞いていてサプライズで帰ってきており、父親と小路たちとキャンプをしたことと、「文化祭でやる小路さんとのステージを見にきてほしい」と言うお願いに父親が「必ず見に行くよ」と約束したことで、仲直りすることができた。