混血サイヤ人
こんけつさいやじん
サイヤ人と別の種族が交配して誕生したサイヤ人。地球襲来時のベジータとナッパとの会話では混血サイヤ人の特徴について会話しており、ナッパが地球人との混血種に対して「再びサイヤ人の天下も夢ではない」と評されている一方で、ベジータは「オレ達の立場が危うくなる」と言っている事から、当初のベジータは純血サイヤ人のみに拘っている一方で混血サイヤ人の存在を認めていなかった節がうかがえた。
外見や戦闘力
作中描写を見る限り純血のサイヤ人よりも潜在的な戦闘力(才能)が高くなるらしいが、性格上は戦闘を好まない傾向があり、青年期に入ると学業や社会生活もあってか修行に割く時間が減って腕が鈍ってしまう者も散見される。また、サイヤ人としての形質の発現率も個人差がありまちまちである。
- 孫悟飯:誕生時は尻尾を持っていた(後に喪失)が、髪型は頻繁に変化し身長も年相応に伸びていた。混血児の中では唯一大猿になった経緯を持ち、彼の場合は父親や父方の祖父が下級戦士故か、大猿になった時には理性が無かった。ただし、クリリンが指示するとそれに従っている為、完全に理性が無くなった訳ではない模様。
- 孫悟天:幼少期は髪型は変化せず(後に無理矢理変えた)身長の伸びも遅く、最初から尻尾を持たない。超サイヤ人に初めてなった時期は7歳の頃とかなり早めであり、アニメ版によればチチとの稽古で簡単に覚醒したとされている。
- トランクス:尻尾を持たず髪も伸びるが、身長の伸びは遅い。ただし未来トランクスは身長の伸びが早めで、初めて超サイヤ人になった経緯も違う為、育った環境で成長の仕方が左右される模様。
- パン:尻尾は存在していないが、赤ちゃんの頃から舞空術が使え、背が伸びやすくて髪型も頻繁に変わるなど、父親の遺伝が強い様子が窺えられる。『GT』では110歳以上生きており、従来のサイヤ人の寿命を大きく超えている。お転婆な性格であるのも相余って、気性においては割とサイヤ人らしく好戦的な部分も見られるが、作風の都合もあり超サイヤ人にはなれていない。
- ブラ:尻尾は存在しておらず、『GT』含めて戦闘に参加した描写も殆ど見られない。一方で身長はかなり伸びやすく、『GT』では9歳にして160cm台のベジータ&ブルマ夫妻に迫らんとする高身長となっている。髪型などはトランクス以上に母親の遺伝が強い。
尻尾の存在
上記の通り、尻尾のある混血サイヤ人は悟飯しか存在しておらず、『ドラゴンボールヒーローズ』ではそういった経緯を活かして彼の超サイヤ人4がゲームオリジナルで存在している。一方で、悟飯以外の混血サイヤ人は生まれた直後には既に尻尾が生えていない状態となっている。
『ドラゴンボール大全集 4巻』によれば、先天的に高い素質を持っている場合は尻尾が生えない事があるらしいのだが、悟天と現代トランクスは幼少期に超サイヤ人に変身してしまう一方で成長後は鍛錬を怠ってしまって素質を発揮できず、パンは素質こそ秀でているものの超サイヤ人にはなれておらず、ブラはそもそも戦闘に参加していない為信憑性は疑わしい。
また、大猿に変身する際は王族やエリートは理性を保ち、逆に下級戦士は理性を保てない設定があるのだが、いずれも尻尾を持たず大猿に変身できない体質になっているため、悟飯の事例に倣って下級戦士の系譜となる悟天やパンが暴走したり、逆に王族の系譜となるトランクスやブラが理性を保てるかどうかは不明となっている。
未来での描写
『GT』では、それぞれバーダックやベジータ王の末裔となる孫悟空Jr.とベジータJr.が登場している。サイヤ人の血はかなり薄くなっているのだが、二人共隔世遺伝されたが如く悟空やベジータに酷似しており超サイヤ人に変身できるなど、相当サイヤ人の血は強いことが窺える。ただ、上記の二人やパンを除いた他に確認できるサイヤ人はベジータJr.の母親のみであり(トランクス側の子孫なのかブラ側の子孫なのかは不明)、またベジータJr.が「お前も金髪になれるのか」と言っている描写から超サイヤ人の事が失伝されかけている可能性もあり(孫家とCC一家の交流が超一星龍撃破後から途絶えた可能性が高い)、第7宇宙におけるサイヤ人の将来性が危うい状態になっている。
ゲームオリジナル設定だが、『スーパードラゴンボールヒーローズワールドミッション』では孫悟空の子孫が登場している。ただし尻尾は持っておらず、自分がサイヤ人の末裔であるという自覚もなかった。戦闘力も並みの少年と変わらなかったが才能はあったようで、戦いの中で急激に成長していった。悟空が生きた時代の遠い遠い未来の世界が舞台になっているので、サイヤ人の血はかなり薄れていると思われるが、超サイヤ人への変身が可能となっている。更に種族問わず仲間たち(地球人、サイヤ人、界王神)のパワーを取り込むことで超サイヤ人ゴッド超サイヤ人(超サイヤ人ブルー)に至っている。